Fly Fishing Shop
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ビッグホールのアクセスのひとつ
いい型のブラウン
メルローズの釣り宿
ハミングバード(ハチドリ)
トライコのスピナー
小さなグレーリング

■ グレーリングが釣れる川

 今年の夏はエルニーニョの影響で冷夏のようです。それでも6、7月のイエローストン国立公園の入園者は歴史史上最高の人出だそうで、町は大変な賑わいです。

 先日町の人ごみにちょっと疲れた私たちはビッグホールリバーに足をのばしました。ワイオミングとの州境にある東のビッグホーンは日本でも有名ですが、、モンタナ西部を流れています。

 この川の魅力は、レインボー、ブラウン、カットスロート、ブルックトラウト、ホワイトフィッシュそしてグレーリングと私たちが釣りの対象とするすべての魚の種類が生息していることです。(ホワイトフィッシュは釣りたくないけれど。。。)また標高がウエストイエローストンより少し低いため、コットンウッドの木々が茂り、なんとなくのんびりとした雰囲気をかもし出すのも私のお気に入りです。

 この川はボートでフロートしながら釣るのが主流ですが、だれでも入りやすいパブリックアクセスもいくつかあり、初日はハイウエイのすぐそばにある橋のたもとにはいってみました。だれも釣っていないのとアクセスしやすい場所でもあるので、「こんなところで釣れるかな?」と半信半疑でしたが、パラシュートホッパー一投目から15インチぐらいのブラウン。その後もポチポチと同じ型のレインボーやブラウンが釣れ、楽しい釣りができました。帰ろうとふっと橋のたもとのプールを見ると、巨大な魚がライズ。そんなのをみると、なかなか川から上がれません。

 その日はディロンとビュートの中間にあるメルローズという小さな町に宿泊。昔はユニオンパシフィック鉄道で栄えた町も今はフライショップと小さなモーテルとレストラン&バーがあるだけ。勝手な思い込みですが、フライショップがある小さな街はなんとなく平和で、町の人はみんなフレンドリーな気がします。静かなモンタナの夕暮れにひたっていると、ハミングバード(ハチドリ)がやってきました。これまたウエストイエローストンではみられない光景です。

 次の日、ビッグホールの上流部にでかけました。目的の場所についてみると、川面は一面のライズだらけ。空にはツバメが飛びかっていて、なにかがハッチしているのが一目瞭然でした。水面をみると、トライコのスピナー。今年はヘプゲンレイクのトライコがイマイチなので、ボックスにはトライコが入っていないことに気づいて、どーしよう???と思ったのですが、ミッジだってよく似たもんだと投げてみると、なにか不思議な魚が釣れました。「グレーリング」です。一見ホワイトフィッシュに似ていますが、背びれが大きく、黒い斑点が体側にあります。モンタナではグレーリングは保護魚としていますので、もちろんリリースしなければなりませんが、そういった魚が釣れる川が身近にあることに感謝しなければなりません。

 喜んでいると、雲がきれ、夏の太陽がぎらぎら照り始め、一瞬にしてあんなにあったライズが止まってしまいました。「昨日の晩あんなにビールを飲まなかったらもう少し早く起きてここにこれたのに」と夫がいうので、「早起きは三文の徳」という言葉が身にしみたそんな一日でした。