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大統領のフライフィッシング体験を伝える記事
Vibram ソール
お店では3種類のVibramソールを扱っています。
Vibram ソール専用のスタッド
ラバーのネットは飛ぶように売れています。
キャッチ アンド リリースを呼びかける看板

■ Vibram ソール

  あっという間に9月。今年は冷夏で曇りや雨の日が多いのと水温が低かったせいか、8月もあちこちの川がいい状態でした。特にヘンリーズフォークは、魚の世代交代なのでしょうか、大きく健康な魚がたくさんライズしています。また8月はビッグなニュース!!。オバマ大統領がモンタナのボーズマンとイエローストンにいらっしゃって、フライフィッシングをギャラティンリバーで体験されたそうです。モンタナ=フライフィッシングなのです。

 もう日本でも紹介されていることとは思いますが、SIMMS 社が今年発売したVIVRAM ソールのウエーディングシューズ。すでにニュージーランドなどではフェルトソールの使用が制限されていると聞きますが、いまのところアメリカでは「フェルトソール禁止」ということは聞いていません。ただニュージーランドに限らず、アメリカでもニュージーランドマッドスネイルやワイヤリングディジーズなどが問題視されていて、トラウトアンドリミッテッドなどの団体が大きく取り上げているので、そのうちフェルトソールが制限される州もでてくるかもしれません。

 以前からSIMMS 社やパタゴニア社などからラバーソールが発売されていましたが、売れ行きはフェルトソールにはかないませんでした。私も10年ほど前にある会社のラバーソールのシューズを使いましたが、富山はフリーストーンの川が多く、特に盛夏には石にミドリのコケや藻のようなものが張り付いて、その上ではツルツルすべって危ない思いをしましたので、一回ではくのをやめてしまいました。 

 さてこのVibram ソールはアメリカ東部のお店では春先から飛ぶように売れたと聞きますが、マジソンなどの急流をしるこのあたりのフライマンはシーズン当初、使用に慎重な意見が多いような感じがしました。でも使用した人は「フェルトとほぼ使用感は同じ」という意見が多く、シーズン後半からは結構このVibram ソールが売れています。もちろん7月8月のギャラティンの下流やマジソンではフェルトでも滑りやすいので、このVibram ソールのシューズを履く場合は専用のスタッドをはめ込んだほうがよいようです。装着は大変簡単で、わたしでさえなんどもお客さんのデモしたほどです。

 手編みのランディングネットはとても素敵です。でも魚のダメージを考えるとき、ラバーのネットとどちらがいいのでしょうか?Vibram ソールを使ったからといって、外来種の生物の進入が100%防げるとは思いません。でもすこしはそのリスクを減らせるのかもしれません。

 フライフィッシングをしていると、なぜキャッチアンドリリースが必要なのか理解できるようになります。明日も来年もそしていつまでもフライフィッシングが楽しめるように、道具選びも積極的にアクションを起こしていかねばならないのかもしれません。