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ルイスタウンに向う途中の風力発電
1904年に建てられた美しい建物
町の中を流れる BIG SPRING CREEK
モンタナらしいCAFE
立派な教会もありました
上流部のフィッシングアクセス
上流部の流れ
ダチョウさんたちが堂々と歩いていました

■ バケット リスト イン モンタナ

 

 まだ4月で毎週必ず雪が降るのですが、晴れると太陽の日差しに力強さを感じる今日この頃です。ボーズマン自体は皆口をそろえてマイルドな冬だったねというのですが、今年のモンタナ全体の冬は例年並みでどこも大体100%前後のスノーパック。3月初めにウエストイエローストーンは相変わらずたくさん雪に覆われて、みんなに「大雪がなつかしくて帰ってきたの?」とからかわれたくらいです。

 私の好きな映画のひとつはモーガン フリーマンとジャック ニコルソン主演の「The Bucket List」です。全く違った人生を歩いてきた二人の男性が人生の終焉を前ににやり残したことを二人でかなえていくといった内容なので,本当は悲しいはずなのにとても心温まる映画です。ある日会社のお昼時間に読んだ「Montana Journal」というモンタナのフィッシングやハンティングに関する雑誌に「BucketList In Monata」という記事を目にしました。以前私が書いた「スミスリバーでの釣り」や「パドルフィッシュを釣り上げること」「サーモンフライの時期のビッグホールリバーで釣り」など確かにモンタナにいるからには一度は体験したいことが書かれていました。私もいつまでも元気でロッドを振り続けたいとは思うのですが、人生はいつどうなるか分からないし、フッと周りを見ると自分もそろそろ「MyBucket List」を考える歳なのではないかと思い始めました。

「My Bucket List In Montana」のひとつは「Big SpringCreek」。ブルーリボンフライズにいたときにお客さんで夫の友人でもあるケリーさんが、イエローストーン周辺が雪代がはいって釣りにならない4月にこのBigSpring Creekにいっていい思いをしたというビデオをみせてくださり、それ以来1度いってみたいものだと思っていたのです。おかげさまで仕事もよき上司と同僚に助けられながらなんとか1年過ごせたことだしと、思い切って有給休暇を2日とり、週末をあわせた4日間でかねてから釣りをしたいと思っていたモンタナ州のセントラルにあるルイスタウンを流れるBig Spring Creekに出かけました。

 Big Spring Creekは全米でも3番目の長さがあるクリークで、Lewistown HatchryからJudithRiverのまでの30マイルを流れています。上流部は平均15インチほどのレインボーが多いそうですが、水がクリアーなので魚がとてもスプーキーで細いティペットで正確でデリケートなキャスティングが必要になってくるとガイドブックには書いてあるので私はヤル気満々。いまは亡き偉大なフライフィッシャーマンでタイヤーのギャランラフォンティーヌ氏の写真がガイドブックには載っていて、しかもこの時期大きなレインボーがベイティスやミッジで釣れるそうでますます期待が高まります。下流部はブラウンが多いそうです。ちなみに近くにはやはりJudith Riverに流れ込むWarm springs creekというSpringcreekもあり、ドライフライでトラウトフィッシングが楽しめるそうです。

 さて釣果のほうですが。。。。。この冬は上記にもかいたように大変マイルドだったのと4月に雨や雪の日が多く川についてみると、水の色はまっ茶でバンクは水浸し状態。ドライフライでの釣りができる状態ではありませんでした。あとで釣りをあきらめいれない私たちは、リビングストンのアームストロングスプリングクリークにいったのですが、途中訪ねたジョージアンダーソンさんに「4月は難しいよ。」といわれてしまいました。

 この小さな旅の目的はもうひとつ。私がウエストイエローストーンに移ったはじめての冬、友達もいなくてちょっとホームシックになっていたときに声をかけてくれた優しいクリスティーの故郷Lewistownを訪ねることです。彼女が「ルイスタウンは小さな田舎だけど、なかなかいい町なのよ」といっていて、素朴だけれど暖かな気持ちを持った彼女が生まれ育ったモンタナの町をぜひみてみたかったのです。

 BigTimber からただただ牧草地が広がるハイウエイを約2時間走り、ハロートンというガソリンスタンドしかないような小さな町から今度はまたまた何もないハイウエイをまた1時間ほど走ると、ホームセンターのようなお店やFORDの車屋さんが見えてきて、Lewistownが近づいてきました。この町に入るまではずっといわゆるモンタナのBigSkyと牧草地だったし、こういう環境のモンタナの町は住宅と古びたバー、食料品店があるだけの町が多くて、長い運転の後ということもあってか期待どころかやっとついたという気持ちが先立ったのですが、町の入り口を示す看板を越えると、あっと息を呑むような素敵な町並みが見えたのです。この町は昔がヘレナへ向う道中を守るためにUS ミリタリーのキャンプがおかれ、さらにはJudithMountainsで金鉱がみつかり、1800年代後半から1900年前半まで、ゴールドラッシュでわいた町のようです。

 でもバージニアシティーのような木造建築ではなく、まるでヨーロッパの町並みのようなレンガ造りの立派な建物が並んでいます。シティーコートの時計台、図書館、町の映画館。。。建物の軒を飾るデコレーションは美しい彫刻で、この町がいかにリッチであったかを物語っています。しかし今は金も採掘されつくされ、農業以外に産業がないこの町はインターステートが遠く離れているせいもあってか、時代から取り残されているようです。週末の夕方だというのにひと気は少なく、素晴らしい建物は空っぽで「ForSale」のサインだけが目立ちます。こんな素晴らしい建築物が残っている町は少ないと思うので、なんとか保存されていくことを願わずにはいられませんでした。次の朝は雪。さびしい町がグレイの空でもっと寂しくみえました。

 朝ごはんを食べに一軒だけあいていたカフェに入ると、ここはモンタナらしい風景。明るく元気なおばさんがウエイトレス。「とても素敵な素敵な町並みですね」というと、「何にも産業がないから、どんどん町がさびれちゃってね。。。」とちょっとさびしそうでした。朝ごはんを終え、あきらめきれない私は「雪が降って少しは雪代が落ち着いているかも」と上流部を見に行きましたが、気温は華氏29度。零下です。水は昨日よりも落ち着いては見えますが寒くて釣りどころではありません。今回は残念ながらあきらめることにしました。帰り道、野生のダチョウが道を歩いていました。こんな風景があるのもモンタナならではです。私のBig Spring Creek での釣りという「The Bucket List InMonata」は今回残念ながらかなわなかったのですが、またこんど挑戦するためにはまだまだ元気でがんばらなければと残念を目標に変え、Lewistownを後にしました。

 Big Spring Creek の釣りそしてLewistownへのアクセスは、BozemanからだとBigTimber経由もしくはWhite Sulphur Springs経由で4時間ほどかかりますからYellowstoneRiverやBoulder Riverを釣りながら行くか、近くのBillingsに降り立ち少し遠いですがBighornRiverの釣りを組み合わせたり、北の町Great FallsやHelenaに降り立ち、これまたちょっと遠いですがMissouriRiverに寄るということも可能かなあと思います。