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いままでSIMMSがあった Evergreen dr の標識
小道に刻印されたジャンピング フィッシュ
ここから日本に製品が送られていました
新しいSIMMSのたてものです

■ さよなら Evergreen


 11月に入り、冬時間が始まったせいか夜が長く感じます。先週金曜日、朝起きてみると一面銀世界で、気温も氷点下。土曜日は摂氏マイナス11度ほどまで下がったそうです。最高気温も摂氏マイナス2度。寒くて外にも出られませんでした。

  さてこの11月はアメリカ合衆国大統領、連邦上院下院そしてモンタナの知事の大切な選挙が控えていたのですが、時を同じくしてもうひとつ私たちにも大きな出来事がありました。

 日本のフライフィッシャーの方々にもおなじみのわが社 SIMMS社の移転です。 ご存知のように1993年にワイオミングのジャクソンホールからボーズマンに経営が移り、その後1995年に今まであったボーズマンの「EvergreenDr」の建物に移転しました。昔1999年だったかにボーズマンでフィッシングガイドを雇ったときに、ガイドさんが「ちょっとSimmsにいってとってくるものがあるから、よってもいい?」というので一緒に連れてきてもらったことがありますが、受付は今と全然変っていないもののもっとこじんまりしていたかなという記憶があります。でも世界中のフライフィッシャーにご愛用いただくにつれ、会社の規模も大きくなり、1993年当時は18人だった従業員も今では100人を越える大所帯で、現在では建物が4つに分かれていました。建物が離れているので夏はともかく冬場は建物間の道が凍り付く中、ウエアハウスで働く人たちはフォークリフトがスリップしそうになりながら大きなトラックに荷物の搬入搬出をなさっていてとても大変そうでした。でも建物間を結ぶ小道に建物が拡張するときにでもだれがつけたのか、ジャンピングフィッシュが刻印されていました。それを見るたびになんとなく気持ちが和みました。

  余談ですが、わが社のお隣には日本でも有名なバックパックを作っている「ミステリー ランチ」があります。休み時間に私はこのEvergreen Drを散歩して毎日ミステリーランチの前を歩いていたのですが、最初私はカフェかレストランかと思っていたのですが、あるとき東京からいらっしゃったフライマンに教えていただいてはじめて知りました。東京のおしゃれなお店などで売っているそうで、灯台元暗しというか単にそういう情報に疎いというか、、、。 Evergreen Drは小さな道なのですが、日本にとてもゆかりのある場所なのです。

 今回移転する先はボーズマンの空港があるベルグレードという町から、ウエストイエローストーン、またはヘンリーズフォークに向かうときに必ず通るボーズマンの4コーナーに位置します。この4コーナーの交差点は東に向かえばイエローストーン、西に向かえばマジソン、南に向かえばギャラティン、北に向かえばミズーリーですから、これらの川に向かうフライフィッシャーの目にとまることと思います。正面玄関は大きなガラス張りになっていてここにもジャンピングフィッシュが映し出されているので、すぐ分かります。フライフィッシングのキャピタルともいえるモンタナ州ボーズマンの象徴的な建物になることは間違いありません。

 Evergreen DrのSimmsの建物にいたのはたった2年足らずでしたが、たくさんの思い出があり、特に昨年末に大きなコンテナで日本向けの荷物が送り出されるのは忘れられない光景です。その建物のドアももうすぐ閉じられます。先週水曜日スノーストームがやってくるというので、私の部署は古いEvergreen Drの建物にさよならをいう間もなく急いで荷物をまとめて新しい建物に搬入しました。18年間の歴史とわが社の製品を愛用してくださるフライフィッシャーに感謝しながら今日から新しい建物での仕事が始まります。