シュカラク(Mexico)April.2004
 シュカラクはメキシコのユカタン半島のカリブ海にある人口200人弱の小さな漁村です。ベリーズとの国境の町でありキンタナロー州の州都でもあるチェトゥマルから車で約2時間、チェトゥマル湾をぐるっと迂回してカリブ海に面した小さな半島を下って行くとその最南端にシュカラクはあります。公共のトランスポート網も不充分で、良い宿泊施設もないのでメキシコ人ですらほとんど知らない小さな漁村なのですが、ここは近年メキシコ国内のソルトFFファンに注目されているボーンフィッシュのポイントで、メキシコNo1のソルトウォーターのフライフィッシングクラブであるClub PenisulaのHPの釣行レポートにも、ここ数年必ず遠征のレポートが載っています。このシュカラクを4月8日から3泊の予定で訪れ、中2日を釣りました。
釣り場はシュカラクの村からボートで20分のチェトゥマル湾内のフラットです。朝8時というそう早くもない時間帯に出発、ボーンのテーリングを探して移動します。大きな場所の移動はボートで行い、ボート上からもスクールを見つければキャストしますが、水深もなく比較的底も固いので、主要なポイントではボートを降りてウェーディングで歩いて釣っていきます。私の釣った2日間は不幸にして曇り空でガイドの魚発見率もやや低かったのですが、それでもボーン4匹をキャッチ。雑魚はバラクーダはじめ数匹。メキシコの他の場所でもそうですが朝方がやはり食いが良く、2日ともフッキングは午前11時までが圧倒的に多かったです。それ以降は水温が上がるのでなかなか魚の姿を見るのは難しいようです。ですが総じてシュカラクのボーンフィッシュは他の場所よりスれていない分、フッキング率は高い印象。群れをなしてテーリングしているところにミスキャストしても群れが散らないことも数度ありました。すごいのはフッキング後に100m走り、更に針を外すために逆立ちして頭を砂の中にグリグリともぐり込ませるヤツ(これにはマイッタ)、ボートの下に突っ込んで針を外すヤツ、根ズレに持ちこんでハリスを切ってしまうヤツ等なかなか頭のいいボーンが多いこと。小生3匹バラし、2匹はティペットブッちぎられました。