ボロンIItに代わり、2014年から投入されたボロンIII LSに与えられた使命はモダン・ライトラインのキャステビリティ(投げやすさの性能)。ミディアムファーストアクションでありながら、デリケートなフライを正確にデリバリーする能力を持っている最新のテクノロジーです。
前作のIItとの違いは、763/4と803/4のティップのブレが止められないとぼやいていた方には振り抜きの後のブレ感の違いに気づく筈。しなやかなでありながら、コントロール性能が上がったことは、シビアなマッチハッチの釣りを楽しむ人には嬉しい限り。相変わらず3番のバットが細いのは日本人の好みを知ってか、はたまた東海岸のブルックにコレなんだよ、と言わんばかりのしなやかさです。
このロッドとIIIxとの差は、キャスティングレンジとデリバリーするフライのサイズの違いでしょう。ライズの釣りを優先する方は、このロッドでショートからミドルレンジ(10m位までのレンジ)を得意とする、ヤマメ・イワナロッド。一回り大きいパラシュートを小気味よく打ち返しコントロールする、あるいは大型のワイルドレンボーや大物狙いであればIIIxをお勧めします。 ロッドのインプレッションはこちら。