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 今回宿泊したのはLodge Rio Bakerというベルトラン湖畔の小さなロッジです。オーナーはアルゼンチン人ですが管理は地元のチリ人夫妻に委任されており、手入れが行き届いています。食堂の目の前に広がる青い湖と雄大な山々を眺めながらチリワインやピスコサワーを飲みチリの家庭料理に舌鼓を打つのは至福のときでした。

 ロッジが湖岸にあるので、ロッジの船着場からそのまま船を出して真っ青なベルトラン湖上へ釣りに出かけます。天気が良いので気温が上がるにつれて湖面に美しい靄が立ちます。氷河から溶け出した水の影響か湖も川も見事なターコイズブルー。カリブ沿岸のビーチリゾートにでもいるかのような錯覚に陥ります。

  透明な湖底に見える緑色の部分は減水期になると陸が出るところで、やはりかけ上がりが格好の魚のつき場になります。湖は#7でストリーマーを引きましたが、この時期は白っぽいゾンカー、白いラバーレッグのついた黒のウーリーバガーなんかがいいという話でした。また湖岸をドライで攻める場合、もちろんカディスでもいいですが、チェルノブイルアントなどの大型ドライフライにもかなりの反応がありました。湖にはブラウンもそこそこいますが、釣れた魚の大半はやはりレインボーでした。

 コークラネ
 ベイケル川沿いにカレテラ・アウストラルを更に1時間ほど南下すると、人口5千人規模のコークラネの町があります。一通り生活基本物資は手に入る規模の町で宿泊施設もありますが大きくはありません。この町を流れるコークラネ川と、その流れ出しとなるコークラネ湖へも足を伸ばしましたが、ここでの釣りは完敗でした。ブラウンを中心にそれなりのサイズがいるはずなのですが正直かすりもしませんでした。お恥ずかしい限りです。川では小さなマスがいくらでも釣れましたが、大きいのは出ませんでした。やはりシーズンと川の水量によるのだそうです。パタゴニアまでやってきて20cmのマスで満足するわけにはいきません。もちろんこれはこれで楽しいですがやはりデカいのが釣りたい。こんな思いになるからこそパタゴニアの釣りは次回へと続くのでしょうか。

 それにしてもコークラネ流域、特に湖の水の透明度と周囲の静けさは忘れがたいものがありました。今度は時期をかえて春か初夏に再度トライ出来たらと思ってます。