10月の初めに結構な雪が降り、いよいよ冬到来と思いきや、ここ数日いい天気が続いています。でも勤めていたキャンプ場も閉まってしまい、ウエストイエローストーンも閑散としていて、失業中の私は、、、、毎日一人で釣りに出かけています。（スイマセン。。。）

　ガソリンが昨年１ガロン＄１．５０位だったのが、今は＄３まで値上がりしたので、貧乏な私はそう遠くへもいけず、近場の公園内のマジソンかファイヤーフォール。でも実は今ここが一番人気スポットなのです。

　ご存知と思いますが、秋になるとヘプゲン レイクから巨大ブラウンが公園内のマジソンに産卵にあがってくるので、みんなそれを狙いにみんながやってきます。以前ＦＦビギナーのお友達が60cmぐらいのブラウンを釣ってしまったというその場所には、いつ行ってもたくさん車が止まっていて、この前もFFマン御用達のサンドイッチショップのおにいさんが「満月の夜が釣れるのだ。」と熊をも恐れず、出かけて結構大きいのが釣れたようです。

　「私も大きいの釣りたいなあ。。。」と町のフライショップでボソッとつぶやいたら、皆が「これがきくでー！！」とくれたのが、ピンクのサンワンワーム。おとといリビングストンに引越していったBOBさんも記念に残していってくれました。結構いいらしいので、ちょっと試してみようかなあ。。。ピンクでカワイイ。。。これが今のＨＯＴ ＦＬＹだそうで。。。

　日本で流行りのＴＷＯ ＨＡＮＤ ＲＯＤで釣っている人もいたり、結構皆気合いが入っています。

　でもあんまりにも人が多いので、小心者の私はその人気スポットには入れず、もう少し先のファイヤーホールに行ってみることにしました。秋のファイヤーフォールというとベイティスで小さな虹鱒や茶鱒が釣れるので有名ですが、ちょっと様子が違う。。。向こうのバンク際でたくさんハッチしているのは？？あの飛び方はカディスだー！！魚もカディスをおってバチャバチャとライズしています。それに川の中を歩くと、なにかがすっと逃げていくのがみえて、、、、なんと40センチ以上のブラウン。。。加えて上流には産卵のためか、何十匹ものブラウンが川底に定位して泳いでいて、中にはいい形の魚もいるのです。。。

　フライボックスには、ベイティスのフライがずらーと並んでいて、カディスが無い！！その日はやっと見つけたぼろぼろＸ−カディスで、なんとか一匹釣れてくれました。マジソンのように大きくはないけれど、１４インチぐらいの引きのいいブラウンでした。

　秋のぽかぽかとした日で人もいないのでのんびりできたせいか、一匹でも満足満足。せっかく産卵のために溯上している彼らを脅かすのもかわいそうなので、コレニテ終了。ちょうど午後４時。今から帰れば、４時半には町につくので、夕飯の支度に間に合います。とことこ歩いているとバッファローの群れにニアミス。最近彼らにカメラのフラッシュをたいた人が、車をぼこぼこにされたそうで、刺激しないように。

　次の日もドライブがてらに川を覗いてみましたが、もう風が冷たく、手もかじかんで、根性なしの私は釣りにはなりませんでした。

　いい天気が続く保障があれば、10月もいいですよとオススメしたいところですが、ここはなんたって標高２０００ｍ、日本でいえば「北アルプス室堂」の世界です。この時期いったん天気が荒れると、半端じゃなく寒くなりますし、雪で道が閉鎖することもあります。お天気だけは、予想がつきませんし、ただでさえ多い荷物に加え、フリースやジャケットでパンパンになるのを考えると、やっぱり６月や７月のメイフライ真っ盛りの時期がいいかなあと思っています。