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すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。例年のごとく、夏はあっという間に過ぎていって気がつけば、毎日氷点下の日々が始まっていました。 さて今年の釣りは、いい魚も釣れましたし、たくさん楽しい時間を川ですごしたのですが、コンディションは最悪といってもいいほどタフなシーズンでした。 はじめの写真は11月はじめのヘンリーズフォークです。今ヘンリーズフォークは水量が70CFS程度で平年なら450CFS程度ですから、どれだけ水がないかお分かりになると思います。(USGSのWEBで水量がチェックでしますので、興味のある人は見てください。) アイランドパークのダムの水は夏の間、乾燥と気温上昇を避けるためずっと水を出し続けました。ですから、6月下旬から7月、9月と日本からいらっしゃったFFマンは川に水量が多いのと、毎日のように吹き荒れる強風で大変なコンディションだったと口々にいっておられました。唯一パインへブンが湧き水がでているため水温が少し低いのと、WOOD ROAD16が普通車では行けないほど荒れていてあまり人が行かないので大きい魚がつれたようです。 10月に何回か大雪が降りましたが、ここで生まれ育ったアレックスは、「こんな重たい雪が始めにふるなんてなんか変だ」といっていました。毎日お昼時間に「お立ち台」にいって川を見るのですが、そんな少ない水の中、お立ち台のすぐ近くで20インチオーバーの虹鱒が3匹も泳いでいるのがみれました。 1988年はイエローストーンの大火事の年ですが、その冬は寒気がずっと居座り-40度からー50度の日が一週間続いたそうで、白鳥などの水鳥は凍死し、たくさんの魚たちも凍って死んだそうですから、このまま水が無い状態で、冬がきたら、水のすくない川、そして魚たちはどうなるのだろうと本当に心配です。ちなみに現在アイランドパークのダムには12%の水しか残っていないそうです。 つぎの写真は6月末のマジソンリバーです。以前に3月末のエニス下流のマジソンの釣りについてかきましたが、今年のマジソンは雪不足と3月、4月の高温で雪代が早々終わってしまい、一ヶ月以上も早い5月中旬にいい時期を迎えてしまいました。水が少なく私でさえ川の横断できるほどで、いい魚がたくさんつれました。でもつれる魚はブラウントラウトが多く、虹鱒はあまりでませんでした。これも今年の気候に影響をうけているのでしょうか?7月の独立記念日の数日前、とうとう恐れていた森林火災がマジソンアームで起き、ヘンリーズフォークと同様乾燥を防ぐためにヘプゲンレイクのダムが放水をはじめ、1000CFSを超える水量ではわたしにとっては難しい釣り場になってしまいました。 イエローストーン国立公園のファイヤーフォールでは私の好きな川なのですが、6月はじめにいったときにはすでに水量が少なく、リリースしたあと魚の回復があまり遅くて魚がかわいそうなので、2回いってやめてしまいました。暑さのためにたくさんの魚が死に、とうとう公園内のほとんどの川は、シーズン半ばに釣り自粛、そして日中の釣りが禁止になりました。写真は公園内のイエローストーンリバーで、バンクをみると水が随分すくないのがわかります。 大自然の営みに「地球温暖化」という言葉を容易につかっていいものか疑問にも思うのですが、暖冬にくわえ、この夏は本当に暑く雨が全く降らなかったので、温暖化の影響なのかなあと思わずに入られませんでした。暖房や冷房の温度を調節したり、電気をこまめにけしたりと、自分なりに地球にやさしい暮らしに心がけてきたのですが、この夏の暑さは、皆でがんばってももう取り返しがつかないほど「温暖化」が進んでいるのかもしれないと私を落ち込ませました。この冬、寒さがあまり厳しくなく、たくさんの雪が大地を潤してくれるのを祈るしか今の私にはできませんが、美しい大自然と魚のためにわたしになにができるのか、何をすべきなのか、水の少ないヘンリーズフォークを見つめながら考えています。 |