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トラウトハンター前
デピューの流れ
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EVA'S HUT
デピューのブラウン

■ 静かなオフシーズン

  A Happy New Year!! あっというまに クリスマスが過ぎ、2008年が明けてしまいました。この冬は11月のタンクスギビングのころから、ずっと雪が降り続き、ウエストイエローストーンの町は雪に埋もれています。降雪量はどこも平年並みから10%~15%増しだそうで、昨年が記録的な暖冬だっただけに、正直なところ皆、雪がふって喜んでいます。

 冬は本当に厳しく仕事もほとんどないので、9月の半ばぐらいからみんな町をはなれていき、10月末には越冬に残る地元の人たちだけになりますので、本当に静かな季節を迎えます。ウエストイエローストーン周辺はもうその頃になると、雪も積もり始め、私などは寒くて釣りになりません。くわえて今年の夏の渇水で公園内はあまりいい釣りができませんでした。 そんな初冬のある日天気もいいので、リビングストンのスプリングクリークにでかけました。6月や7月のいい時期にはなかなか予約のとれないスプリングクリークですが、10月末ともなると釣り人も少ないのと、オフシーズン料金でいつもよりは安い料金で釣りができるのがうれしいかぎりです。夫はリビングストンにずっと住んで、FFビジネスにずっと携わり、デピュー、ネルソン、アームストロングとスプリングクリークのガイドもよくしていたので、プライベートフィッシングガイドつき!!

 今回は長い距離を釣りたいので、3つのスプリングクリークの中でも一番規模の大きいデピューに行くことに決めました。オーナーのベッティーさんは夫の昔からの顔なじみ。顔を見るなり、「あらいつ帰ってきたの?お帰りなさい」といって出迎えてくださいました。日本のかたもたくさんこのデピューズ スプリング クリークを訪れていらっしゃると思いますが、入り口にある白い豪邸をみて「どこかでみたような???」と思った方はいませんか?そう「風と共に去りぬ」のタラです。オーナーだったウォーレン デピューさんが「風と共に去りぬ」が大好きでスカーレット オハラが住むタラのおうちをまねて、お建てになったそうで、、、。「リバーランズ スルーイット」でもデピューでたくさん撮影がおこなわれたそうで、こんどデピューに行かれる方はこの2つの映画をもう一度みてから行かれるとおもしろいと思いますよ。

 この日はリビングストンの街中は30MPHというすごい風が吹いていて、釣りをあきらめなければならないかなあと思っていたのですが、夫が「ギャップを(リビングストンの町からデピューに向かう途中にある断層)こえると風がおさまっていることが多いんだ」というので、駄目もといってみると夫がいったとおり、風は全然ふいていませんでした。さすがに気温は低く、ダウンジャケットに毛糸の帽子といういでたちでしたが、天気もよくアブサロカの山並みがとてもきれいでした。お昼前ぐらいにはベイティスがハッチし、あちこちでライズが見られましたが、さすが夏の間、入れ替わり立ち代り腕利きFFマンに釣られた魚たちです。そう簡単には釣れてくれません。いろいろなベイティスフライのパターンを試しながら、魚に遊んでもらいました。幸い大きなブラウンも釣れ、楽しい冬の一日となりました。クリークのところどころには、小さな休憩のための小屋があるので、女性が着替えをしたりするのには便利だなあといつも思いますし、寒さに弱い私は寒くなると小屋にもどってきて、ホットチョコレートをのんで暖を取ることができます。普段はそういうことができない釣りが多いので、スプリングクリークの釣りはなんとなくのんびりとした気持ちになります。 

受付のノートには日本人の方の名前も見られましたが、10月末ともなるといつストームが来て雪がふってもおかしくない時期ですから、飛行機が遅れたり、雪道を運転する羽目になるかもしれませんので、あまりお薦めはできないのですが、なにかの機会でその時期釣りができる機会があれば、ぜひ初冬の静かなパラダイスバレーで竿を振ってみてください。やっぱりモンタナはいいなあと必ず思うはずです。