今日は6月11日。いつもならヘンリーズフォークのハリマンステートのオープニングを目の前に、フライフィッシャーマンが集まり、とてもワクワクする頃なのですが、今日は猛吹雪で前も見えないです。

　ビビアン通信の更新が遅れたのは、私が怠惰なのもあるのですが、今日まで毎週毎週雪が降り、少し暖かくなると雪がとけるので、川の水量がまして釣りになりません。いつもなら、もうすでにいろんなところに釣りにいっているのに、今年は春が来ず、釣りモードではないのです。イエローストーン国立公園の7マイルブリッジやギボンメドーは川ではなく、湖になっています。ですから、お店に毎日川の状況についての問いあわせがありますが、限られた部分でしか釣りができず、それらも水量が多いので、釣り人泣かせです。

　そろそろ日本からも多くのフライフィッシャーマンがいらっしゃる時期になりましたが、今年は昨年とは全く違った天候だということをお伝えしたいと思います。川の水だけでなく、あちこちが沼のようになっていて、このまま暖かくなると蚊の大発生が予想されます。こちらの蚊は容赦がないというか、日本の蚊より強い感じがしますし、ウエストナイル熱が昨年もアイダホで確認されていますので、虫対策を必ずしてください。また雪が多くて山に食料がすくないためか、熊が多く出没していて、グリズリーベアがエルクやバッファーローの赤ちゃんが食べられているのが発見されています。結構人通りのあるようなところでも、熊が出ていますのでくれぐれも気をつけて

　またヘンリーズフォークのパインへブンにつながるウッドロード16はいままでも荒れ方がひどかったのですが、今年はいままでになくひどい荒れ方で、おまけにぬかるんでいるので、この前もガイドの車がスタックして、それを迎えにいった牽引車までスタックしたという話をききました。4WDの頑丈な車でもいくのが大変そうですから、お薦めできません。どうしてもいきたいと思われる方は、ガイドをお雇いになり、ボートで行かれることをお勧めします。私も先日知り合いのガイドさんがボートを出してくれて、パインへブンに連れて行ってくれて、(パインへブンはハリマンステートの外なので釣りが可能)楽しい釣りができました。

　川の状況や天気は、遠い日本からではなかなか把握しかねると思いますが、各フライショップは、フィッシングレポート等を載せていて、周辺の川の水量などを表示していますし、USGSが全米の川の水量を分かりやすく表示していますので、ぜひアクセスしてチェックなさることをお薦めします。
お天気だけは、だれにも予想がつきませんが、せっかくアメリカに釣りにいらっしゃる皆さんにはできるだけよい条件で釣りを楽しんでいただけたらと思い、老婆心ながら書きました。

Good Luck!!