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家の裏にある雪の山
ほとんど雪のないマジソンのウィンディポイント
雪がつきにくいバイブラムソール
新しいティペットを試してみました
2010年最初の魚が釣れました
ミッジがいっぱいいました
今年初のブラウン
バーの前につながれていたお馬さん
■2010年マジソンリバーで解禁

 2月8日、今日の気温は華氏-11度。摂氏-23度といったところでまだここイエローストンでは寒い日が続いていますが、それでも今のところ今年は暖冬です。東海岸のワシントンDCやメリーランドでは大雪で大変なのですが、このあたりの雪は平年以下。ギャラティンリバー沿いが82%前後、他の川沿いは65%から75%程度ということで、マジソン川沿いのウィンディーポイントのボートランプなどにはほとんど雪がないのです。山火事、渇水と夏が本当に心配になってきました。

 日本は3月にほとんどの河川が釣り解禁ですね。でもモンタナ、マジソンリバーの釣りの核心部レイノルズパスブリッジや$3ブリッジは2月末で釣りは終了。3月から5月の第3週土曜日までが禁漁になります。普段は寒くて釣りなどする状態ではないのですが、普通2月に晴れて暖かい日が続くことがあって、そのときにミッジがハッチするので、ドライフライの釣りが楽しめることがあります。今年は先にも書きましたが、暖冬なので1月に華氏30度以上の日が何日も続き、3月から禁漁で釣りができないこともあって、この町に越冬している釣りバカたちはこぞってマジソンリバーにスノシューをはいてでかけ、ドライフライで魚を釣っていました。

 みんながあまりにも自慢話をするのとシーズン前にどうしても2つのフィールドテストを自分でやっておきたかったので、2月4日とうとう釣りにいってしまいました。その日は雪がちらつく曇り空。案の定レイノルズパスあたりは気温華氏25度(摂氏maマイナス4度ほど)とミッジがハッチする状態ではありませんので、あきらめてエニス下流のローアーマジソンへ。ここは標高が1000フィートほど低いので気温も高いのです。

 1つ目のフィールドテストは、SIMMS社のバイブラムソール。今年からSIMMS社はアメリカ国内でのシューズはバイブラムソールのみとなりますので、売る側としてちゃんとその性能を自分の足で試しておきたいと思っていました。解禁の蒲田川や長良川でウェーディングシューズのフェルトソールに雪がついて下駄のようになって歩けなくなったことありませんか?このあたらしいソールは雪がほとんどつかず、この時期の藻が生えていない川では結構快適でした。でもこの話をすると昨年からこれを使っているガイド連中は岩で滑りやすいところなどはスタッドをつけたほうがいいといっていましたので、状況に対応できるよう専用のスタッドをポケットに入れていくべきだと思いました。このソールフィールドテストはまだまだ続けなければなりません。

 2つ目のフィールドテストは、新しいリーダーとティペット。前評判はしなやかで強い。実際に一般人の私が使えるかどうか???一般人代表として使ってみましたが、何もトラブルがなく、なかなかよいかも。。。使ったのは10フィート5Xのリーダーに6xのティペットを2フィート程度つなげました。私はキャスティングが下手なので、12フィートが限界ですし、あまり細くて長いシステムでは取り込みに時間がかかるので魚に負担がかかるような気がしています。(つれたらの話ですが)柔らかいと聞いていましたが、針に結ぶときにに結構はりがあるなあと感じましたが、それは寒いせい?!しばらく使ってみたいのですが、この天気では次使うのがいつになるやら。。。

 でもライズをしている魚を発見するとフィールドテストなどそんな難しいことはすっかり忘れてしまいます。寒いのにミッジがたくさんハッチしていて浅瀬のリッフルではたくさんの魚がライズしていました。長良川スペシャルミッジピューパーが大活躍。魚のサイズはちいさいけれど、今年初の釣りはドライフライで釣る楽しい釣りになりました。

 多くの日本人のFFマンはヘンリーズフォークが大好きな方が多く、マジソンというと「うーん???」といわれるのですが、私はこんな寒い中でもミッジがハッチし、夏は大きな魚がたくさん釣れるということは「マジソンリバーがまだ健康」である証拠だと思っています。ボートが無くてもパブリックアクセスがたくさんありますし、流れが急なのでライズが見えにくいのかもしれませんが、目をこらすとリッフルでたくさんのライズが見られます。ちなみに私はほとんど大きなストリーマーやニンフは使わず、ドライフライで釣ることが多いのですが、それでも20インチ以上ある魚がちゃんと釣れて、あの太い流れの中で魚とファイトするのは本当に楽しいものです。

 帰り道冷えた体を温めたいと思い、エニスの町に立ち寄ると、カーボーイがお馬に乗ってきたのでしょうか、2頭のお馬がレストランの前につながれていました。マジソンリバー周辺はそういう風景がまだたくさん残っています。