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6月17日 雪がボートにつもりました
HF ランチの解禁日
PMD
いい魚がつれました
野生のミント
鳥の卵を見つけました
ロッドがしなっています
ビビアン通信Photo H
HFの20インチ レインボー
ビビアン通信Photo H
デコイ君
ビビアン通信Photo J
グラブステークも変わりません
ビビアン通信Photo J
お花が咲き乱れるHF
 
■今年のヘンリーズフォーク解禁日

 6月17日は雪 そして6月25日の明け方にはすごい雷と雹。天気が安定せず、どうなることかと思っていましたが、それを最後にモンタナの青い空、BIGSKYがもどってきました。

 6月15日は日本の方にも有名なヘンリーズフォークのハリマンステートパーク(レールロードランチ)が解禁日。前にもお話ししましたが、一月にこのハリマンステートの予算継続問題があったこともあって、今年の解禁は格別なものがあります。トラウトハンターのオープニング前日パーティーにはたくさんの人が集まりましたし、ヘンリーズフォークファンデーションの寄付金集めのオークションでは、たくさんの寄付金があつまりました。みんな本当にこのハリマンで釣りができることを喜んでいるように見えました。解禁日はたまたま私も夫も休みだったのと他の河川が釣りにならないくらいの水の量なので、混雑覚悟でヘンリーズフォークにいきました。案の定どこもかしこもたくさんの車が止まっていて「どーしよう」と思いましたが、ラッキーなことにお気に入りのポイントが開いていたので入らせてもらうことに。。。最初の一歩というのはなにか気持ちが引き締まるのは私だけでしょうか?川底の感覚、水の流れや冷たさ。半年以上長い長い冬の後なのに、去年となにも変わっていません。この川で釣りができるのだと実感した一瞬です。

 すでにカディスがたくさんハッチしていて、目を凝らすと魚がライズしているのが見えます。小さいのをいくつか釣れました。大きさよりも魚がたくさんいることがうれしくて自分的には満足。寒いし、早くグラブステーキ(今はマウンテンデリという名前に変わりましたが)にいってサンドウィッチが食べたいと思っていたところ、突然PMDがハッチしはじめました。ご存知の通りPMDはお魚たちの大好物。あれよあれよという間に、私の周り360度ライズだらけになり、どうしていいのかわからず、パニック状態。フライを変える暇などないし、私のカディスパターンはPMDに見えないこともないと悟った私はやっと冷静になり、どのライズを釣るべきか目を凝らしました。そして射程距離に静かにライズを続ける魚を見つけ、キャストするとすんなり魚が出てくれました。16,7インチぐらいの太った虹鱒です。HFでも魚がスレテいないとこんなにもあっさりつれてしまうのねと感動半分とこのあとどれだけの釣り人が入って魚をどんどんスプーキーにしちゃうのねと思った瞬間でした。そのあとはもう満足して川原のお散歩。野生のミントを見つけたり、鳥の卵を見つけたり。ハリマンステートパークにはそんなかわいい自然がたくさん残っています。振り向くと夫の竿がしなっています。ジャンプした魚はかなり大きそう。急いでネットを捕ってランディングのお手伝い。20インチの美しい虹鱒でした。毎日アイスバーンと吹雪で危険なHW20を往復70マイルHFに通う夫と厳しく長い冬を乗り越えた威厳のある虹鱒はお互い無事夏がきたことをよろこんでいるようにも見えました。帰り道バンク際に奇妙なものが。。。

 昨年の秋に上流部でダックハンティング用に使われたのデコイ君が流れ着いていました。デコイ君も厳しい冬をここで一人過ごしてきたのだと思うと、かわいそうになり拾ってあげました。なんとなくウレシそうな顔にみえませんか???念願のグラブステークのサンドウィッチを買いにお店によると、ブラッドさんとダイアンさんもあいかわらずです。6月28日現在、HFのハリマンステートパークあたりは水量が500CFSと少なめ。晴天がつづいているのもあって、魚はあまり顔をだしてくれません。一雨くるといいなあと思っています。下流部アシュトンのオーラブリッジ周辺では水量があり、フラブやPMD、カディスとすばらしいハッチがあり、大きな魚がたくさんライズしているとの情報が入ってきています。そろそろグリーンドレイクやブラウンドレイクのハッチの情報も入ってくることでしょう。川に魚がいるということ。川にたくさんの水生昆虫がハッチすること。川原にたくさんのお花が咲くということ。ティートンの山々を見ながら、ヘンリーズフォークの川辺でビールを片手にたくさんの釣り人が集まるということ。

うれしい夏がやってきました。

 

PS HFの20インチ以上の魚は人間の年でいうともうおじいちゃん、おばあちゃんです。激しいファイトのあとで疲れ切っている魚は早く水に戻してあげてください。写真にその勇士をおさめたいというお気持ちは私も同じですが、写真を撮り始めると時間がずいぶんたっているのを忘れてしまいます。長時間写真をとり続けている日本人が多いと結構苦情がきています。ぜひ魚のために、写真は手短に。心のカメラにしっかり収めてください。