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秋を告げる立派な角の雄エルク
鏡のような湖水にライズがおこります
キャリベイティスまみれの顔
ヘプゲンレイクのキャリベイティス
こんなブラウンが釣れます
ピンクのボートとブラウントラウト
ピンクボート
■ヘプゲンレイクのブラウンとピンクのボート

 今日は10月1日。8月末に雪が降ったものの、ここ一週間ほどはインディアンサマーと呼ばれる秋晴れが続いていますので、イエローストーン国立公園はいまだ大賑わい。厳しい冬の前にアスペンの木々が燃えるような黄葉をみせてくれています。

 あっという間に2010年の夏は過ぎて行きました。今の夏は昨年以上に雨の日が多く、日本とは大違いで冷夏でしたが、お陰で釣りのほうは水量が豊富でたのしい釣りが楽しめました。

 中でもヘンリーズフォークは2,3年前までの不調はどこへやら。天気や虫のハッチなど条件さえ合えばつれる魚はサーモンかスティールヘッドのような大きな魚ばかり。それも日本の皆さんご存知のお立ち台付近で何匹も大きな魚がライズしているのですから、目を疑うばかりでした。

 もう一箇所特に好調だったのは、ヘプゲンレイクのガルパ。ご存知の方も多いと思いますが、7月下旬から8月中にウエストイエローストーンのはずれ、マジソンリバーの途中のヘプゲンレイクで、キャリベイティスやトライコのスーパーハッチが起こり、毎朝のそのスピナーを捕食する大型のブラウンやレインボーが「パコパコ」と音を立てながらライズするガルピングがおこるのです。このあたりでは、このころ朝10時から11時にかけて南風が吹き始めますから、このライズはそれまで。朝早起きして7時ごろにはヘプゲンレイクに向う車がたくさんお店の前を走っていきます。

 いくつかショアーから狙えるところもありますが、湖ですからボートやフロートチューブがあると魚にアプローチしやすいです。12年前はじめてイエローストーンに来たときに、私のガイドさんがこのヘプゲンレイクのガルパフィッシングに連れて行ってくださいました。ミズーリーリバーは最近日本人の方に人気のようですが、8月ごろトライコのスピナーにたくさんの魚がライズしているあの感じだと思っていただいたらいいかと思います。私は朝が弱いので、しばらく遠ざかっていましたが、今年は毎朝毎朝11時をすぎると、みんなが帰ってきて「今日もよかった!!」などというものですから、とうとう出かけてしまいました。

 今日のガイドはカーボーイのジムさん。お金持ちなので、すごいモーターボートを持っていて広いレイクも縦横無尽。日頃の行いがよかったせいか、朝は随分冷え込んで寒いのですが無風。レイクが鏡のようになっています。ガルパフィッシングにはパーフェクトな天気で、向こうに見える山々はパタゴニアのよう。。。。そしてこの日はまれに見るキャリベイティスのスーパーハッチ。。。。

 でもこのフィッシングは魚のライズを見つけ、川と違うので魚の頭がどちらにむいているかを見極め、静かに確実にキャストしなければならず。。。。。

 たくさんのライズがあったのに、もう一息といところで、意地悪な南風がふいてゲームオーバー。今日は何匹もキャリベイティスが私の口の中にはいってきたのに、私のフライは魚の口にははいってくれませんでした。

 なんだか悔しい思いをしていると、若手ガイドのダン君がヘプゲンレイクをガイドをした写真を見せてくれ、、、、いい魚だなあ。。。と思いきや、なにかボートの様子がいつもと違う???ピンクのボートじゃありませんか?実はこのボート、ブレスキャンサーの撲滅運動の一環で、全体がピンク。この運動に賛同した人がガイド料を払い、ガイドさんたちがその収入を寄付するというもの。普段はピンクなどほど遠いマッチョなガイドさんたちもみんな積極的にこのピンクのボートをこいでくれました。この日つれたブラウントラウトもなんだかいつもとちがって優しい顔にみえませんか?

 ヘプゲンレイクのガルピング フィッシングがたのしめるのは7月下旬から8月いっぱい。ギャラティンフォレストのフィッシングライセンス(モンタナ州ももちろん)を持つガイドを雇ってボートでの釣りをお勧めします。