Fly Fishing Shop
Expert Advice and TOP-of-the-Line Gear Hermit フライフィッシングの世界へようこそ    TOP  
トップバー
こんなお店ですはじめの一歩フライの雑学Customers Report耳寄りな話イベント通販方法過去ログ
タックル買い取りTying TipsLinkイチローの独り言リペア&アフター世捨て丸航海日誌MailMap
 

 

11月に大雪がふりました
ブルーリボンフライズの2011年新作フライ
ハウス オブ ハロップのフライも届いていました
レネ ハロップさんの新刊ト
最近のハックルは素晴らしいです
リーガルバイスのステンレス製のジョー
小さなハックル用ハックルプライヤー
モンタナ フライカンパニーのスレッド
クレッグさんお気に入りのウィップフィニッシャー
■無知の知

 2011年、新しい年を迎えました。以前も書きましたが今年は大雪。まだ1月だというのにもう除雪した雪を持っていくところがありません。写真は積み上げた雪の上にショベルカーが上がって除雪した雪を上に積み上げて除雪するスペースを広げているところです。積雪量はウエストイエローストーンで平年の140%、他のモンタナの河川流域でもほとんど100%以上の降雪になっていますから、今年の夏の河川の水量はいまのところOKのよう。でもこのグレーの空が5月まで続くと思うと気が重いです。

 冬場はフライを巻いて過ごします。この年末も約2週間で25ダズンのフライを巻きました。お店からのオーダーなので、締め切りに遅れるわけにいかないので毎日3ダズンのペースで巻きますが、元来不器用なのと冬場の日照時間は短く太陽の光が弱くて、目が疲れヘトヘトになります。お店の重鎮ジョン ジュラシックなどは毎日7ダズン。冬の間5ヶ月で1000ダズンほどのフライを巻くそうですから、頭が下がります。今日はトラウトハンターに来ているのですが、レネハロップさん巻いたフライが届いていてこれまた脱帽。美しく、有効なフライをこんなにたくさん毎日毎日巻くなんて。。。レネ ハロップさんといえば昨年秋に新しい本が発刊されました。奥さまのボニーさんが撮られたたくさんの写真が載っていって、特に大きな各フライの写真とともにレシピや説明などがあり英語が苦手な私でもとても参考になります。またアメリカのフライフィッシングの雑誌にコメントが出ていて、レネさんの掲載されている刈田さんの写真が高い評価をうけていました。

 自分用のフライはまあそれなりに巻いて見栄えが悪くてもいいのですが、お店で売るとなるとそういうわけにはいきません。今回来たオーダーの中に、PMDのハックルスピナーがありました。正直あまりハックルを使ったフライを巻くのが下手なので弱ったなあと思いながら、今まで使っていたハックルをみると、もう#16ぐらいのファイバーが少ないことに気がつきました。思い切って新しいハックルを買おうと改めてハックルを物色し始めるたのですが、最近のハックルってすごいですね。ブロンズだろうが、プログレードだろうが私が20年前に買った昔の#1グレード以上のできで、テール用のはりのある大きなファイバーを見つけるのが難しいくらいです。フライを始めたころにホフマンのサドルが欲しくても高くて買えなかったのに、今回買ったホワイティングヒューバート版のプログレイドはお手ごろ価格なのに#16#18ファイバーがたくさん。おまけにネックなのに一本のファイバーが長いので、2,3本は巻けます。よいマテリアルを使うとタイイングがしやすくストレスが少ないのはスパークルダンのディアヘアやCDCで実証済みですが、ハックルも改めて感動!!気がつくのが遅すぎです。反省!!あとフライを巻いていて、最後の最後にスレッドが切れてしまうといった経験はどなたもおありだと思うのですが、今BRFのスタッフが気に入っているはMONTANAFLY COMPANYから出ている8/0のスレッド。あまり色の種類がないのが難ですが、他のものより細くて切れにくい感じ。よりもしっかりしているので、巻いている間にスレッドがひっかかるといったことも少ないです。日本ではまだ発売されていないようですが、$1.50とリーズナブルですのでどこかで見かけたらぜひためしてみてください。

 タイイングツールも最近はいろんな便利なものがでているのですね。フライショップにいて新製品は便利だとわかっていても自分で使うものはずっと昔に購入したもので事足りているのであまり新しいものを購入することがないのが正直なところ。写真のハックルプライヤーは随分前から売られているのですが、小さいハックルや特にソフトハックルのパートリッジを巻くのにはとても便利。フライショップじゃなくてホームセンターにもありそうですが。でも普通のハックルを巻くときは日本が誇るTMC。シザース、フックなどもっとアメリカに入ってくるといいなあと思います。ちなみに、TMCのフロータントドライマジックは他のフロータントに比べて高いのですが、飛ぶように売れました。さすが MADE IN JAPAN!!

 リガールのバイスもジョーの部分がときどきかけて困ったものですが、ステンレス製ジョーがでていてかけにくく、これまたストレスフリー。でも私は手が小さいのと力がないのでレンゼッティーが使いやすく、フライを巻く効率が上がります。ちなみにクレッグマシューズ氏はロータリーシステムがないシンプルなダイナキング。彼のような大ベテランは道具がどうのこうのとういうことがないようで。。。でもウィップフィニッシャーだけは、これでないとダメといったこだわり。売っているのはみたことがないので、たぶんクレッグマシューズ氏の特製だと思います。エンドにスレッドをきるためのパーツがついていて、フライを巻き終わった後もシザースに持ちかえることなくスレッドをきることが切れるので便利です。一日にたくさんフライを巻くとそういった小さな時間さえ惜しく感じられます。どこかから同じようなものが発売されるらしいとも聞いていますが、定かではありません。

 フライフィッシングは結構お金がかかりますし、一度タックルやマテリアルを買うとずっと使い続けられるものが多いので、いったん揃うと新しいものを買うのはオックウになる私ですが、フライの世界もどんどん進化していることを全く実感していませんでした。自分の無知さを知った昨年末。今年は新しいものを積極的に使ってみようと思います。問題は資金繰りですが。。。みなさんもぜひ管理人さんのお店をはじめ、フライショップをのぞいてみてください。「え、こんなに自分ってフライをまくのや釣りがうまかったっけ???」とモノが違うだけで思えるようになるかもしれません。