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みんなでスポニングの虹鱒の説明を聞いています
キャスティングレッスンの様子
お昼になっても雪がとけません
魚がつれて満足したレオナさん
みんなでクリークを眺めながらランチ

■ 仲間とともに

 この冬は降雪量も少なく、仕事もプライベートもいろいろあって忙しくしていたせいかあっという間に4月になってしまいました。日本は桜の季節も過ぎてしまったようですが、ここボーズマンの私の生活はそういう四季の移り変わりを感じないまま時間がすぎていきます。

 とはいえ少しずつ日が長くなり、時折初夏を思わせるようなBIG SKYを仰ぎ見ると 冬が遠ざかっていることを感じずにいられません。

 私の働かせてもらっているSIMMS社では現在100人以上の人が働いているそうです。(実は正確な人数をよく知らないのです。(汗:))以前の建物は4つのビルディングに分かれていたのでほとんど顔を合わすことのなかった人たちとも新しい建物に移ってからはみんなひとつの建物で働いているので顔を合わすことが多くなりました。さてわが社はFishing Clothingの会社ではあるのですが、全員がフライフィッシャーというわけではありません。むしろフライフィッシングをしたことはないいう人が多いのです。そこで昨年から有志がぜひそういう人たちにもフライフィッシングを体験してもらおうとフライ タイイングやキャスティングレッスン、そして実釣 体験などを企画してくださいました。今年も3月の終わりに、デピューズ スプリングクリークに頼んで、SIMMSのみんなで釣りを楽しむ機会を作ってくださいました。

  ご存知のように 普段は一日16ロッドしか入れないデピューズ スプリングクリークなので、フライフィッシング経験者は初心者のアシストにまわったり、ランチの用意をするということでたくさんの同僚が集まりました。実は私はデピューズのオフシーズン パスを利用できるので、4月14日まではいつでもデピューズで釣りができるのと、昨年11月末にひざの大怪我をしてまだ完治していないこともあって今回はSIMMSレディース フライ フィッシャーズのヘルプに回ることにしました。

 この日の前日まで春のような暖かな日々が続いていたのに、あいにくその日に限ってスノーストームがやってきて凍えるような寒い天気。でもそこはSIMMSの従業員。みんなわが社の自信作 G4 レインジャケットにフォールラン ジャケット、バルクリージャケットと格好はエキスパートですけれど、、、、ロッドを握ったことも触ったこともない人も多かったのでみんなのラインにリーダーを結んだり、ロッドにラインを通したりと私はてんてこ舞い。

  キャスティングレッスンは、わが社のセールスレップのマイケルさんがわかりやすく説明してくれていました。何でもマイケルさんは以前セージロッドにも関係があったようでキャスティングはすばらしく、みんな真剣に聞いていました。またこの時期のスプリングクリークは、イエローストーンリバーのレインボーの種沢になりますので、みんなにウェーディングの際の注意をしてもらいました。実際目の前でレインボーが産卵のために動いているのが見られましたので、みんな納得の様子。どんなに私たちの製品がすばらしくても、川に魚がいなければ何の役にも立たないのですから、そういった意味でも魚がつれる環境の保全について興味をもってもらえるきっかけになればと思ったのも事実です。

  この日はレオナさんという、釣りを始めて間もない女性と行動をともにしました。彼女もG4 ジップのウェーダーでばっちりきまっています!!でもキャスティングもままならないし、フライも結べないのですがどうしてもランチの前に魚を釣らねばならぬと言うので、私のお気に入りの場所にいって一緒に釣りをしました。

「みんな エヴァ ハットやアングラーズハットの付近で釣っていて周りには誰もいないし、魚はたくさんいるからきっと釣れる!!」という私に「どこにどういう風にキャストしたら釣れるの?」「このフライはなんていうの?」と質問攻め。私は内心彼女に魚が釣れるとは思っていなかったのですが、とにかく魚が出そうな場所に何とかキャストしてもらったらカットボーを釣れてくれました。

 さずがアメリカの女性で、自分がしたいことやわからないことはきちんと伝えてくれるので教えやすいのです。最近こちらでの生活や文化に少し離れてきたせいか、日本からいらっしゃるフライフィッシャーの方々があまり自分のなさりたいことをおっしゃらないので困ることがあります。日本のフライフィッシャーは謙虚で礼儀正しいのでこちらではとても評判がよいのですが、少しは自分のしたいことやわかならいことを伝えてみてはどうでしょうか?こちらの人はできるだけそれに答えようと努力しますし、できないことやわからないことははっきりといってくれます。

「今日は空が晴れ渡って魚に私たちが見えてしまうから、条件としてはとても難しいのよ。でもこのフライは実績があるし試してみて。やるだけやってみてそれでだめならあきらめてね。」とレオナさんに説明すると納得した様子でとにかく何度もキャスト メンディングを繰り返し、最後にちゃんと魚を釣ってくれたのです。レオナさんが釣った魚は大きい魚ではありませんでしたが、この魚のおかげでまた一人会社にお友達ができました。

 お昼にエヴァ ハットに戻ってみると、昨年からフライフィッシングを始めたメアリーさんが17インチのいい虹鱒がつれたと大喜びしていました。いつもは二人とも黙々とウェーダーを製作している彼女のおおはしゃぎをみて、みんなもうれしそうでした。

  普段いったん仕事にはいると私たちは世界中のフライフィッシャーに快適で機能的なフィッシングクロージングを提供していこうと無駄話をすることもなく真剣に働いていますが、このときばかりはお昼をみんなでいただきながら、釣り談義で話はつきません。昨年末から今年にかけて、膝の大怪我で足を引きづりながら仕事をしている私に今まで話したこともない同僚たちでも本当に心配していろいろ助けてくださいました。心あたたかいモンタナ人たちなのです。みんなとてもフレンドリーでモンタナスマイル。わが社の製品を見かけたら、そんな私たちを思い出してくださいね。

  そのときの様子はプロのカメラマンガたくさん写真を撮ってくださって、SIMMS社のFACE BOOKにも出ているそうですから、また見てください。

その様子はこちら