このホームページで世捨て丸航海日誌なんてものを書いているせいか、多くのお客様に「ソルトウォーターでフライラインは何を使ったら良いの?」というお問い合わせが多くあります。皆さんがよく勘違いされているのは、海は深いから常に相当重いシンキングラインを使っているように思っているようですが、違います。特にナイターで狙うシーバス君などは、最近のルアーの傾向からもわかるように、表層の引き波が重要だったりします。もちろんシンキングでも釣れますが、私から言わせてもらえれば、オカッパリでやる場合の80%はフローティングを使っているのです(またはシンクティップ)。
そして、ソルトウォーターでの悩みを解決するのがクラウザーラインです。このラインのテーパーは、いったん太くなってから細くなるという、変わったテーパーを持つラインです。これは大きな空気抵抗のあるフライ、または重いフライ、風が強い時などにフライを確実にターンさせるためにあります。シーバス君やボラ君もそうですが、落ちた瞬間によく食いつくので、その時ラインがたるんでるとアタリがでませんからねぇ。やっぱり風に強いのは良いことです。