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ビビッと来た

 世の中ネットサーフィンをしていると思わぬ所に行き着いちゃったりして、夜が更けていくもの忘れて、思わず見入っちゃったりします。

 2004年2月、世界のフライリールだけを載せているサイトを見つけ、日本にはまだ知られていないリールがあるものだな、と眺めておりました。するとその中に、こんなリールが。私、久しぶりにビビッときちゃいました。真ん中に穴の開いているリールは以前ループの最上位機種であるエボテックがあったけれど、複雑すぎて重いリールだっため、わずか2年ほどで製造中止に。このリールも雰囲気は似ているのですが、まず軽い(#8用で145g)。写真に写っているサンプルリール(3〜5用)は、手を真ん中へ突っ込んで、ハンドプレッシャーでブレーキをかける姿が撮されていた。さらに、どうやら真ん中のリングがブレーキ調整のように見える。う〜む見たい。

 私はすぐに友達に相手とコンタクトを取る英文を書いてもらい、返事待ち。が、しかし、何度書いても返事が来ない。やっぱりノルェー語じゃないとダメなのかと半ば諦めていましたよ。

贅肉を落としてあり、綺麗な反りを見せるスプール
反対側はこんな感じ、何もありません。
真ん中のリングをどんどんねじっていくと、スプールが脱着されます。シートラウトモデルはアウトリムがありますワイヤーはチタンパーツ
トラウトモデルは、ゴールドシルバーと、ガンブルーの2色

 先だってのこと、突然ノルウェー大使館の方からお電話があり、商品サンプルを預かっているとのこと。聞けば、このメーカーさんはこの商品を大使館の人に託し、わざわざうちのためにこのリールを送ってくれたとか。嬉しくて涙がチョチョ切れます。

 預かったこのリールを見てみると中身はとてもシンプル。内径いっぱいに大きなボールベアリングが二つ入り、スムーズな回転がとても良い。そのかわり無駄な場所がないために、クリックがありません。ドラッグは真ん中のリングをねじる(ファイト中にできるようなので、後日実験します)ことで締まりますが、正転、反転ともに重くなるところはループのトラディショナルと一緒。使い心地は賛否両論出てきそうですが、私は機能よりもこの形に惚れました。

 で、一年越しでようやく入荷しました。価格は頑張って最安値の国である、イタリアプライスにしてもらいましたが(ドイツが一番高くて\55,000のプライス)、それでも皆さんのお財布にはちょっと痛いでしょうか。初回入荷はわずかだけれど、それでも取らされた金額が大きいので,各フライショップに業販の協力要請。地方の人でどうしても行きつけのお店で購入したい人は、ご主人に頼んでみてください。数ヶ月おきにチョロッと入荷します。

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Back Winder Reel (\38,000〜)
ハーミット的満足度
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管理人的考察
いや〜ホントに待ちました。自分用の#8を手に入れるのにこんなに待つなんて。これで本栖湖用リールゲットです。

先日本栖湖で使いました。唯一の欠点を見つけました。マイナス6度だとリールが氷って一時回らなくなりました。でもそんな厳寒でも使っているノルェーの人たちがトラウトに使っているのだから、問題ないんでしょう、きっと。

機能はシンプルで何もないため、人によっては評価は低くなるリールでしょう。でも私はこのデザインが好き

本音はあまり流行ってそこら中の人が持っていてもつまらないので、ちびちび販売します。もっとも、遠いお国のリールなので、ひとたび品切れしたら時間が掛かることでしょう

ロッドをつけた時、こんな状態、リングの出っ張りでドラッグ調整