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コルク板の油は取っちゃダメだよ
Tibor Reel Lube

 ティボーリールはIGFAの昨年の調べで一番使われているソルトウォーターリールであり、最多ワールドレコードホルダー(49個)でもあるリールです。それだけデッカイ魚に信頼性のあるドラッグを持っているという証明でもあるでしょう。それともソルトリールの中ではわりかし買いやすい(と言っても高いですが)からでしょうか。

 でもその信頼性のあるドラッグも、そのままほったらかしにしていると、やっぱり効かなくなります。中には几帳面なお方は、ドラッグ板が黒く汚れているからと言って油を丁寧にぬぐってしまう人がいらっしゃいますが、それは×です。

 そもそも、ソルト用のリールはドラッグがロックすることが目的ではなく、いかに細いクラスティペットでもやりとりできるか、という点に絞られます。ティペットの限界に近づいた時に、滑らかに滑り出すのがソルトリールの条件です。ちなみにティペットは20ポンド以上使うことはまずないので(フライラインの強度が30ポンド)、ドラッグテンションはどんなにかけても2.2〜2.8キロぐらいではないでしょうか。

 その滑らかな滑り出しのために右のグラファイトグリースが必要になります。もし、ドラッグ板のグリスが切れちゃうと、コルク板がボロボロに剥げちゃいますのでご用心を。

 それとティボーのフレッシュウォーターリールであるCLシリーズ。こちらは9Xでも滑らかに滑り出すようにドラムのドラッグ板を横から押さえ込むようになっていますが、滑り出すためには常にヌルヌルでなくてはいけません。このリールのもつセルフリュブリケートシステムにもオイルの補充を忘れずにね。

 以上ティボーリールにしか関係のないネタでした。

左がリールオイル。右がグラファイトグリース

ソルトリールはこの部分にグラファイトグリースを塗り塗りしてね
Tbor Lube and Graphite Lube
ティボー ルーブ(オイル)とグラファイトルーブ(グリース)
ハーミット的満足度
(5段階評価)
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管理人的考察
ティボーリルに興味がない人は全く関係ありません。が、リールルーブは通常のフライリール全般に使えますのでどうぞ。グラファイトグリースは、アイランダーなどにも使えます。
CLシリーズは、この部分にオイルを挿すと、
ずっと滑らかなドラッグを約束されます