Fly Fishing Shop
 Expert Advice and TOP-of-the-Line Gear Hermit フライフィッシングの世界へようこそ   TOP
ピラルクーフィッシングが
可能になってきた理由

 少し前まで、ピラルクーの釣りは困難だと言われていました。何故なら広大なアマゾンに少ない個体数、警戒心が異様に高い、習性が良く知られていなかった等が主な理由です。獲れるのは漁師の仕掛けた網か、銛で突くのが一般的でした。最近では徐々に釣りあげた情報が聞かれるようになっています。今回釣行したメシアナ島は、ピラルクーがほぼ確実に釣れる事で知られ始めた釣り場です。↓

 では何故ほぼ確実に釣れるのでしょうか? 理由はメシアナ島の1/3(川、湖含む)が私有地である事、私有地にした事で一番の天敵である職業漁師を排除できた事、乾季時に湖が干上がっていたのを改善(掘り下げて生存水位を確保)し、渇水時の死滅を無くした事等の条件が重なり、彼らにとって住みやすく、繁殖しやすい環境になりました。

 ピラルクーの密度は、他のアマゾンの釣り場に比べ数百倍になっているように思えます。他のアマゾンの釣り場では、1日に1回遭遇できるかどうかという状況ですが、ここでは呼吸の為のライズやボイルを、いたるところで見たり聞けたりする事ができます。さらに私有地の一部をリゾートホテルにし釣り客にも開放した事、釣ったピラルクーはキャッチアンドリリース厳守、釣り客6人前後のグループが1ヶ月に一回来るか来ないかの頻度で場荒れもし難い環境です。

 このような好条件が重なり釣れる確率が高い環境となっています。アマゾン河中流部の工業都市のマナウス近郊には養殖場があります。以前TVで椎名誠氏が釣りをやっていたのはここですが、メシアナ島では自然環境で繁殖したピラルクーの釣りが楽しめます。メシアナ島は、赤道をまたいでおり、釣りの中心となるタボッカ湖がまさにその部分となります。赤道をまたいで北半球と南半球の釣りが楽しめる所はそうそうにないでしょう。タボッカ湖は北東_南西方向に細長く伸びているので、現場にいると水路のように見えます。