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 ルアーはミノーが効果的でした。今回の釣行ではスピナベ(小魚の群れに見えるらしい)も有効でしたので、フライはストリーマーがメインとなると考えてください。 カラーは黒系統を使いました。フックサイズは、魚のパワーを考えて1/0から3/0を使いました。泳層は深くないのでフローティングラインで構いません。リトリーブの速度は、ゆっくりと行って下さい。ピラルクーは積極的な追い駆けをしません。ロッドとリールは、ソルト用の#10を使用しました。15kg前後程度だと十分対応できるパワーだと思います。注意しなければならないのは、彼等はヒット後ブッシュに逃げ込もうと突進をします。ブッシュに逃げ込まれたら、モノフィラメントラインのティペットは簡単にブレークしてしまいます。20kg以上になるとヒット直後の突進が強烈で、食い止めるのは容易ではありません。10〜15kg程度であれば何とか食い止める事ができます。ファイトは重量感の溢れるもので、巨体がテールウォークをする姿は圧巻です。元気がいいものはジャンプもします。弱り始めてからもブッシュに突進しようと抵抗しますが、幸いにもピラルクーの体は横方向にとても柔らかいため、ロッドと 魚との引っ張り合いから、引っ張り合いとクロスするような方向にロッドを捌けば、ロッドのパワーで魚の向きを簡単に変える事ができます。この方法はボート近くでの格闘で、相手がボート下へ潜り込んだ際、ティペットと船底の擦れによるラインブレークトラブルを回避させるのにも有効です。(左下へ↓)

ランディング

 ランディングは、じっくり弱らせてから行ってください。ガイドは大きめのネットを用意していますが、入りきれない場合が殆どでした。ガイドはランディングペンチを使用も許可しています。ギャフの使用は不可でした。十分弱りきっていない状態でランディングペンチを使用すると、強烈なヘッドシェイクでペンチが破壊されます。↓

乾季の釣り

 乾季の経験はないのですが、ガイドやパイロットらからの情報では、乾季は雨季ほど面倒ではありません。何故なら水位が下がり、ピラルクーの密度が濃くなり、ブッシュや水中林は地上へ移動し障害物のない環境になります。またエサとなる小魚達が少なくなる為、フライやルアーへのアタックが積極的になります。また、水位が下がるのでオカッパリが可能となり、サイトフィッシングが楽しめるようになります。ホテルからの移動はクルマがメインとなります。6月より水位が下がり始めますので、ベストは7月〜9月ではないでしょうか?10月以降は更に渇水が続き、泥濁りがひどく釣り場の景観がますます悪くなり、スレでかかる様な状況となり、面白みは無くなるようです。この時期は、ブッシュ等の心配が無いので、より低番手のタックルで楽しむ事も可能かと思います。フライは、ポッパーが使えるようになり面白みも倍増します。立ち込みも可能な場所がでてきますが、河エイに刺される場合があるのでガイドは勧めていません。

ボガーグリップだともっと簡単に破壊されてしまうでしょう。また水しぶきも凄く、全身シャワーを浴びた状態になりますし、カメラ等の機材をずぶ濡れにされる場合もあります。彼らの頭は物凄い石頭となっています。船上で激しいヘッドシェイクで両脛を思いっきり打たれ、悶絶していた者もいました。最後まで気を抜かないように注意してください。魚体にはヌメリがありますが、生臭くなく水で簡単に落ちるものです。歯は多くのアマゾン肉食魚達に見られるような犬歯ではありません。バスのような歯に近いですが、口に手を入れる場合は軍手をした方がよいでしょう。