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 ベイケルとコークラネ
 今回はコジャイケから300km南のベイケル川流域とコークラネ地方を訪ねてみることにしました。ベイケルはBakerと書きますのでそのまま西語読みすると“バケル"とも読めますが、どっちかといえば外来語風にベイケルと発音する人が多い印象ですのでここではベイケルと表記します。

 一般にはベイケル流域やコークラネ地方のベストシーズンは春から初夏とされています。コジャイケ周辺の釣り場が雪代の影響で釣りにならない時期でもこの地方は釣りにあまり影響がなく、むしろ氷河からの雪解け水で増水が起こる夏までの方が水位が低く釣り易いことがその理由のようです。私が訪れた3月下旬は季節は秋、春より2mほど水位が高く、川も川幅2〜300mもあって轟々と流れる大川となります。この時期を選んだのは単に仕事の都合で昨年の11月にとる予定だった休暇が取れなかったからですが、水量の差が釣り方に影響を与えるにしても、ベイケルの釣りはシーズンを通して安定しており、比較的外れの少ない釣り場とのこと。

ベイケル川とベルトラン湖

 ベイケル川はアイセン州の空の玄関口バルマセダ空港から南へ約280km、カレテラ・アウストラルと呼ばれる未舗装の幹線道路を突っ走って5時間ほどのところにあります。

 カレテラ・アウストラルは南米で2番目に大きなヘネラル・カレラという湖の西をぐるっと迂回するように通っているのですが、巨大な湖の一部が括れてベルトラン湖という名で呼ばれており、ベイケル流域の釣りの拠点となるプエルト・ベルトランという村がこのベルトラン湖から川が流れ出すアウトレットにあります。