既に河口に近く、河原が広いこともあってこの川ではテレストリアル系のフライがあまり機能しません。それで最初はボート上から小型のパラシュートでスカムラインをなぞるようにして探って行きましたが、どうも芳しくないようで反応なし。#8ロッドとシンクティップで白のゾンカーを引く釣りに切り替えてからはぼちぼち当たりが。流心からやや外れたかけ上がりでヒット。丸々と太ったレインボーが立て続けに。その後は両岸沿いにずらっと並んだ倒木沿いのポイントで数匹。どれも3kgはありそうな22inくらいのレインボー。垂直に1mもジャンプを繰り返すようなヤツばっかり。I社のクリックリールが悲鳴を上げ、W社のロッドがぐいぐい絞り込まれます。
当然み~んなひれピン!と思いきや、中にはサイズはでかいが何故か尻尾が丸いヤツが…。うーむ、これはもしかして管釣りでよくみる養殖マス君ではあるまいか??ヒレピン向上委員会に出したほうがいいんじゃないか? でもパタゴニアまで来てボロヒレマスもあるまい…と、ガイドに問いただしたところ、海側にマスの養殖場があり、そこから逃げ出したマスが川を遡って居着いたものである可能性が高い、というご返事でござんした。しばらく『ガツン!→ぐいぐい!』が続いたものの、昼食後2時過ぎには雨風強まり、またしても当たりすらない状況に。全くのお手上げ。雨に体温を奪われ、手が悴んでキャストも嫌になり、単なる雨中のラフティング川下りと化し終点につきました。