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■ピラルク-釣行 28/APR/03〜2/MAY/03
 皆さんは、アマゾンと聞いてどんな魚を想像しますか?大抵の人はピラニアを思い浮かべるでしょう。実際にアマゾンにはピラニアがウジャウジャいます。エサ釣りでエサにした小魚を投げ込むと、あっという間に無くなってしまいます。また釣った魚とファイトを楽しんでいると魚の一部が齧られている事がありますし、リリースした魚が襲われて無残な姿に変わる事もしばしばあります。何かの映像で牛が河渡りしているとあっという間に骨だけになったものを見た事がある方もいるかと思いますが、まさに魚達はあんな感じで襲われてしまいます。物凄く怖い魚のイメージがあるのですが、牛が襲われるのは映画の中だけの話で、人間が襲われることはほとんどありません(これ本当です)。
 こんな凶暴なピラニアでも恐れてしまう魚がいます。鱗を持つ淡水魚で最大と言われ、1億年以上前から存在し、体長3m、体重250kg以上に成長すると言われる魚です。その名はピラルクーと言い、彼が近づくと今までやりたい放題だったピラニア軍団は、即退散をしてしまいます。何故なら、彼の前ではちっぽけな小魚となってしまい、逆にエサになってしまうからです。ピラルクーより大きいナマズがアマゾンには存在しますが、ピラルクーこそアマゾン河の王者の風格があるように思えます。
 今回はピラルクーを釣りにアマゾンへ行ってきした。場所はアマゾン河口部マラジョー島の脇のメシアナ島です。マラジョー島は、世界最大の川中島で面積は九州以上と言われています。メシアナ島だって佐渡島くらいの(かな?)大きさがあります。アマゾン河は日本が18個程入る流域ですので、スケールのでかさに驚かされます。私は海外駐在でブラジルに住んでおり、サンパウロ市近郊で生活をしています。釣り場までは、サンパウロの空港からアマゾン河口のべレン市へ4時間半飛び、そこからセスナで1時間飛んで辿り着く距離ですので、同じ国内でもちょっとした海外遠征です。