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■ BC Squamish River
Trophy Chum Fishing(Canada)
Nov.2004 
今回釣ったSquamish Riverは、バンクバーダウンタウンのほぼ真北約50kmに位置する同名の町に河口を有し、釣りのできる流程が(多分)70~80km、川幅50~200mのなかなか立派な本流と、Elho、 Ashlu、Cheakamus、Mamquamを始めとする数多くの支流郡からなる結構な規模の水系で、付近の山頂を覆う氷河を水源とする。スティールヘッドとパシフィックサーモン4種(Chinook、Coho、Chum、及びPinks)の遡上があり、シーランタイプのドリーバーデン、カットスロートトラウト、及びレインボートラウトも釣れるという。勿論いずれも生粋の野生在来種である。

大都市バンクーバーから、有名スキーリゾート、ウィスラー方面へ向かう「Sea to Sky Highway」というイカした名称の高速道路を通ってわずか45分程度でSquamish Cityのマリーンに着ける。また車で河岸までアクセスできるフィッシングポイントも少なからず存在するという便利さ故にロッジやキャンプエリアの建設が盛んであるとか。しかしそれは環境破壊の原因にもなっており、魚の遡上数にも少なからず影響しているらしい。とりわけスティールヘッドの数は激減の一途を辿っているようだ。



とはいえ、そこは流石にカナダ。少なくとも軟な都会人の目には、極めて稀に見る橋以外一切人の手が加えられていない河とそれを蜜に包み込む森林からなる豊かな自然環境、そこに棲む野生が、時として背筋が寒くなる程の迫力を未だ充分に保っているように写った。特に野鳥の豊富さはBCでも有数らしく、実際釣りの合間に(観光客にウケの良い)白頭ワシの勇姿を見かけことも珍しくなかった。また釣り二日目に、より濃厚な自然の残る上流部まで釣り場を求めて足を伸ばした際、狼の姿や、推定体重400Kgのグリズリーの足跡などを発見するという貴重な体験もすることができた。

 釣りについてはChumが同地で最も有名であると聞いた。遡上は10月後半に始まり、11月半ばに最盛期を迎えるらしい。今回はそのベストシーズンの開始期にあたる6日(土)と7日(日)の二日間を釣りに充てた。前日からの雨及び前夜からの高温に因る大増水+大濁りでなかなか厳しい釣りになった二日目はともかく、適度な小雨と水位、そして程好い濁りの水質に恵まれた初日は、(ガイド曰く)「最高のコンディション」。それはそれは素晴しい、を通り越して凄まじいSquamish Chum Fishingを堪能することができ、One of the best chum fishing of the worldという評判にも頷かざるを得なかった。


 朝6時過ぎにホテル・パンパシフィック前でガイドのTodd君に拾ってもらい、その日同行することになったSkip(ロス在住の米人)をフォーシーズンズ・ホテルで拾った上で現地へ向かう。スクォーミッシュでノースバンクバー在住の親子と合流。マリーンでジェットスレッドを降ろしてこれに乗り換えいざ河へ(07:45am)。既に見慣れたToddのジェットスレッドに揺られながら、というよりは座席で弾みながら上流に向かったが、アッという間にポイントに到着。なんと08:05にはボートを降りて準備開始。小雨。気温7度C。水温7度C。

トッドのジェットスレッドボート
Skipユs first catch

 4人の釣り師中、スペイキャスターは私一人。だからタックルを組み終えたのも、釣りの開始も私が最後。先に釣り始めた仲間3人に魚信が出始めた頃、漸く準備を済ませた私がファーストキャスティングを投じたのは8:40頃だったかと思う。マイスペイロッドの河デビューということもあってかなり気分が高揚していた中、最初はなかなか魚信が取れなかったり、上手くセットフックできずにばらしたりで、既に釣果を上げ始めている仲間の姿を脇目に、少々焦りを感じつつ首をかしげてばかりいた。しかし失敗を重ねる内にだんだんとコツも掴めて、09:11には我が人生初のChum Salmonをこの手に収めることに成功。体長90cmのメスだった。それからというもの、既述の通り凄まじい釣りとなり、スレも含めれば合計で30回以上ファイトしたのではないかと思う。いや〜、良かった。

私のファーストキャッチ。90センチの♀