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Xcalak 2006

 ボーンフィッシュはいい。いい、いい、いい。
やっぱりいい、いい、いいもうひとつおまけにいい!

という訳でようやく出来た仕事上の間隙をついて3泊4日で
ベリーズ国境の漁村シュカラクを再訪しました。

 辺鄙だ。それにしても辺鄙だ。人口2百人足らずのこの寒村には漁業以外生計を立てる手段がないのです。『テレビもねえ、ガスもねえ、バスは一日一度来る』、という歌がありましたが、それを地で行く世界です。本当にバスは1日1度です。メインストリートも寂れていて、ガソリンスタンドもない(売っている店は1軒あるがストックがなかった)。このご時勢なのに携帯電話の電波も入らず宿の電話はフロリダ経由の衛星電話。村には有料で電話がかけられる店が2件あるのみ!

 社交場も遊び場もないので、村人は桟橋に集まってきます。ここが村唯一の娯楽を提供できる場所で、何をするのかというと老若男女みんなそろってここで手釣りをするのです。なんでも11月のこの時節はパルゴと呼ばれる魚が接岸する季節なのだそうな。どうも根魚の一種にみえるのですが、メキシコ各地で“パルゴ"と呼ばれる魚には激しくバラつきがあり正確な魚種はよくわかりません。中米他国でもブルーウォーターのゲームフィッシュとしての巨大なパルゴの写真を見たことはありますが、同一の種なのかは不明。ご存知の方ご教示を。

 釣り方は、手に糸巻き(ラインメーカーのやつそのまま)をもってその先に錘と雑魚の切り身のついた針をエイヤッと投げ10mくらい。それをほおって置くかするするっと手でリトリーブするというもの。プリミティブではあるものの見ていると結構釣れていたりして、下手なFFより釣れるんだな、これが。

 そんなこんなで村にひとつしかない船着場は人で一杯。小さな女の子たちも仲良く魚を切り刻み、家族へのお土産たる大物パルゴを手にして帰途に着くのです。ボーンのちびも釣られてました。こちらはリリースが義務付けられているしそもそも小骨が多く誰も食さないので足蹴にされ海へ、という手荒な扱い。