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雨風の中で捕った又長57cmのパピオ。ウルアと呼ぶには及ばない小物
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最終日は、何と朝4時に朝食を取らされ、5時に空港へ行き、冗談のような出国手続きを済ませて、檻のような待合室で飛行機の到着を待った。小雨の降る曇り空の中、冗談のような空港を飛び立つと、3時間後には見慣れたホノルルへ到着。本当にあっけない。時差も無いし、気候も殆ど同じで、余り遠征したという感じがしなかった。これならいつでも来れるなぁと思った。
今回の釣行には、総額$3500ほどかかったが、飛行機代、3日間のボートの使用、6日間の食事、ガイド、宿泊、と全て込みでだから、結構お得な釣行だと思う。ボーンフィッシュは本当にウヨウヨしていて簡単に釣れるので、ストレス無しに釣りを楽しめるし、飽きたらフラットで大物GTを狙ったり、オフショアでマグロやサワラ、夏から秋にかけてはセイルフィッシュやマーリンを狙うのも面白い。80〜90年代に比べるとGTやオフショアの釣果がガタ落ちになったとは言え、クリスマス島のフライフィッシングは素晴らしいと思う。
タックルだが、ボーンに集中するなら8番が2本あれば大丈夫だろう。ラインは少なくとも2本、できれば4〜5本持って行くと良い。3ポンド以上のボーンを8番で掛けると、珊瑚でギタギタにされる可能性大だ。リーダーはナイロンの9〜15フィート。ティペットにはクロロの12〜20ポンド。フライは8〜4番の様々なボーンフライを用意すると良い。リールは丈夫で回転が滑らかな中型、できればラージアーバーの物が良い。30ポンドのバッキングを最低200ヤード巻けるキャパシティが望ましい。
GT狙いだが、20ポンド位までなら12番で何とかなりそうだが、真剣に20ポンドオーバーを捕りたいなら14番、40ポンドオーバーを捕りたいなら16番以上をお薦めする。大物GTの頭の向きを変えさせるには、相当なパワーが必要だ。リールは大型で、ドラッグが滑らか、かつ強力な物。Mako, Charlton, Tibor, Abel等は安心して使えそうだ。リーダー兼ティペットは9フィート前後の80〜120ポンドをラインに直結。ラインはフローティングで大丈夫だが、コアの強度が50ポンド以上ある物(例えば、AirFlo GT line,Rio Leviathan 550gr floating)が良い。バッキングは50ポンド以上の物を300ヤード以上。フライはポッパーよりもストリーマーへの反応が良かったが、ブラインドでやる際にはポッパーが出す音の集魚効果も無視できない。ウルアの喰い下手を考えると、タンデムフックシステムが望ましい。フックは4/0~8/0の頑丈な物が必要だ。
最後に、普段8番以上のロッドでロングキャストを延々とやる釣りに慣れてないなら、クリスマス島遠征の数ヶ月前から練習を始めて、ボーン狙いならせめて8番ロッドで20mのキャストを数時間はできるように、ウルア狙いならせめて12番ロッドで20m以上のキャストを数時間続けれるように鍛えておくと良い。14番以上のロッドを使う場合は、腱鞘炎を起こさないように要注意。私は元々手首が強いので16番ロッドで4時間位ぶっ続けでブラインドキャストをしても平気だが、時々手首や肘をやられたという話を聞く。利き腕を傷めてしまっては元も子もないので、この点には気を付けたい。