Fly Fishing Shop
 Expert Advice and TOP-of-the-Line Gear Hermit フライフィッシングの世界へようこそ   TOP
■スリーアイランズ・ラン(3)

 「THole下のラン」は既述の通り、北側の本流と幾つかのバックチャンネルに分かれて終わるが、本流の方はちょっとしたリッフルを経た後、水深を取り戻し、その逞しい水量の流程を暫くの間楽しませてくれる。先は「ローワー・フラッツ」に続いている。この区間の若干上流よりの中央には三つの小島がありそれが名称の由来となっている。過去の実績に従えばここは自分にとって大物に出遭える確立が最も高い流れであって、サンワンを自分の足で釣り歩くようになってからは毎回欠かさずに訪れるようにしている。

 釣りは左岸オンリー。背後に背の高い潅木が生い茂っているので、オーバーヘッドキャストでは少々窮屈。更には駐車場からかなり遠いこともあって、何時行っても出遭うのは、せいぜい一、二隻のドリフト・ボートのみで、ウェイディングでの釣り人に遭う可能性は(くどい様だが2005年3月現在)極めて低い。

 アクセスは確かに悪い。私にとっては、いろいろ試した結果として、Lot#3に車を置き、現在車両通行止めの未舗装車道を河沿いにTHoleに向かって歩いて「THole下のラン」が終わる所から入渓するのがベストだ。ここまでの歩行時間は30分程度だからどうってことはない。そしてここからこの「スリーアイランズ・ラン」、「ローワー・フラッツ」、「ランカー・アリー」、「ベイティス・ベンド」と釣り下って行き、フラストレーション・ポイントで河から上がってLot#3に帰り着くというコースを半日から気分次第では一日釣るのを楽しんでいる。勿論釣り始めを「スリーアイランズ・ラン」の代わりに「THole下のラン」にするのもよいし、一日コースにするならTHoleで肩慣らしてから全コースを釣り下るオプションもある。


スリーアイランズ・ランのトロフィー、21"+

■ランカーアリー(4)

 ここもかなりの深さのあるランでトロフィーサイズの多さではなかなか勇名だ。水量が豊富で水が良い色をしており、ちょっとスペイで流してみたくなる雰囲気が漂っている。しかしLot#3から直に入渓し河沿いに歩いてそう苦も無く着けるし、バックは取りやすいとはいえないもののそもそも川幅がないためシングルハンドでもそれなりに釣りになる。結果常に混雑気味。余り広い区間ではないし、むしろそのローケーションからして、ローワーフラッツ(広い)やベイティス・ベンド(ライズの釣りで有名)とセットで楽しむのが良い。

■サイモン・ポイント

 図の5から6までの区間は、立派な川幅と深さのある流れである。今回はLot#4(サイモン・ポイントの駐車場)に車を停め、河沿いにETロックまで徒歩で遡ったところから釣り下ってみた。川岸はかなりの急斜面で歩行がままならず、それは水に入っても同様。立っているだけで精一杯で、スペイでさえなかなか思うようにラインを操ることができない。駐車上の真下あたりから下流になると、多少は立ち込めるスペースも増えて、それなりにキャスティングもしやすくなるが、今度は流れがとても速くて不慣れな私には今のところ攻め方が解らない。


この写真は夏
 ご当地流トレーラーシステムの所謂サンワン・リグではどうも歯が立たないので、ここではとても一般的とは云えないチューブフライまで投入してインターミディエットやタイプ?のティップで流してみたが成果は上がらずじまい。

 正直なところ、自分にとっては超渋いポイントなのだが、釣り人が少ないのは魅力である。河の北側にも道路が通っているから、対岸からも釣ることができる。次回は是非試してみよう。