Fly Fishing Shop
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■ドゥラングラーズ・ラン

 ドゥラングラーズ(Duranglers)とは、お隣のコロラド州ドゥランゴ市のフライショップである。サンワンにはその支店があり、そこは釣り人にとって大変貴重な情報発信地の一つであった。入り口脇に掛かっている白板には「本日の放水量と当たりフライ」が記してあって、これを見ないとどうも一日が始まらないような気がしたものだ。しかし今回覗いてみたところ、改装中なのか閉店したのかはわからないが、取り外された商品棚が店内に雑然と積み重ねてあった。完全に店仕舞いということだと少々、いや大いに寂しい。

 このショップを真上に見上げる流れが「ドゥラングラーズ・ラン」である。自分にとっては必ず良型のマスと出遭うことのできる相性の良いポイントだから、アクセスの悪さに拘らずついつい足を運んでしまうのは、スリーアイランズ・ランと同じである。またサンワンは圧倒的に虹鱒が多いのだが、このポイントでは比較的よくブラウンが釣れてくれて、それもまた自分にとっては大きな魅力だ。

夏の風景とブラウントラウト

 正直なところ立ち込むスペースはたっぷりあるので、シングルハンドでのオーバーヘッドキャスティングでも充分釣りになるのだが、ダブルハンドだって人目を憚らずにのびのび竿振りができるに越したことはない訳であるし、また一部シングルハンドでは確かにちょっと届きそうにない対岸近くの好ポイントなんかもあったりして、スペイ使いとしてはちょいと長竿も出してみたくなるのがこのドゥラングラーズ・ランなのである。

 ここに行く時、車はLot#5に駐車する。そこから河を目指し、てくてく歩いていくと10分ほどでドリフトボートの終着点に付く(この正面やここから下流方面もなかなか良い流れなので、右上手のシングルスペイやスナップTで流してみると面白いかもしれない。因みにサンワン・クオリティー・ウォーターはここで終わり)。ここから上流を目指して河沿いに暫く(15〜20分)歩き、適当なところ(ドゥラングラーズ下まで行くと深く過ぎて横断不可)で河を横切る。結構水勢が強いのでやはりウェイディング・スタッフを使うべきだろう。無事対岸に渡れたら後はドゥラングラーズの真下辺りまでもう少し歩を進め適当な場所に陣取って竿を出すのみ。川幅も水深もかなりある長距離区間だから探るポイントも多いから、ゆっくり時間を掛けて楽しむようにしている。終日この辺りで遊ぶなら、一旦サイモン・ポイント近くまで歩いた上で、そこから延々グラベル・ピット下まで、河の北側を釣り下るオプションもある。