昨今は熊の出没のニュースが多くなり、ご来店するお客様の中には、「妻に渓流釣りは熊が危険だから管釣りへ行きなさい、と言われてるんです。」と、管釣りの費用を渡されるので仕方なく管釣り通いへ変更している方もおり、例年に比べたら山奥へ分け入る人は幾分減っているのかもしれない。
私は渓流へ年間30〜40日ほど山に分け入るが、最近は年に0〜2回は熊を見るようになっているので、昔に比べると確かに遭遇率は上がっているかもしれない。とはいうものの、私の釣行回数から考えたら一般の方が熊に遭遇るす確率は相当低いので予防策は取る事は必要だとしても、月に一度程度の釣行の人はまず遭うことは無いだろう。
私が初めて熊に遭遇したのは釣りではなく若かりし頃の登山での出来事。日帰り登山で大人数のパーティで行ってしまった為にその動きが読めず下山時間を見誤ってしまい、仕方なく登山道を使わず最短の沢伝いで一気に下山するルートを選んだことで遭遇してしまった。
辺りはすでにライトが必要な位暗くなってしまい皆を急かして下山すると、自分達の前に何やら大きな黒いものが・・。距離にしてわずか数メートル。ヌッと立ち上がった熊は大人数で降りてきた僕らに驚き、一目散に山の中へ去っていった。立ち上がった時の体長はおおよそ1.5mほど。今までで一番近い接近遭遇である。
関東圏の各県では大体遭遇しているけれど、今まで先に熊を見つけているので鉢合わせは無く、ツキノワグマに対しはヒグマほどの恐怖心を持っていなかった。だが、数年前の秋田で起きた死亡事故を皮切りに昨日飛び込んできた奥多摩の事例を考えると、そんな悠長な事を言っていられなくなってきた事は確かだ。
久しぶりに山奥へ入る事にした僕らだが、流石の私も前日には熊出没マップで釣り場周辺を確認し、多少の緊張感を持って入山した。今回は慣れた釣り場であり、今まで獣臭を感じた事はないし見てきた足跡は鹿と猪なので大丈夫な筈。と思いつつも、いつもよりも熊鈴を鳴らし、藪へ入れば大声で威嚇の奇声を発して警戒する。そんな心配をよそにイワナは何事もなくいつもの様に僕らを歓迎してくれたのだった。
釣りを終えてロッドをたたみ、川通しで下山するのに1時間半程かかり無事車に到着。程よい疲れはあるものの、イブニングは本流でスイングすれば良いことがあるかもと、第二ラウンドへと車を本流へ向ける僕ら。ワイディングロードのカーブをいくつか下り少し先が見通せる場所に来た時、道路の真ん中にコゲ茶色の塊が道路を塞いでいた。それは肩怒らせて自分を大きくめせようとしている。こちらに目を見開いて立ち上がるのかと思ったが、車との距離が10メートルほどになった所でダッシュで逃げていったクマ。
と言ってもアナグマでした。
お後がよろしいようで・・。
そんな昨日の渓流は以下の通り。渓流は夏モードに入りつつあります。









