好き嫌いを無くすために、久しぶりに忍野(桂川)へ行ってみた

25年シーズンの私的渓流釣りは終わった発言をしておきながら一体どれだけ渓流へ行っているのさ! と突っ込まれそうなタイトルを書いてしまい、また川へ出かけた事は一目瞭然。今週は長崎遠征から帰ってきてから、なか一日でのお休みだったので野反湖まで遠出する元気が湧かず。更に祝日だという事を間近で気づいたので、釣行場所は当日に決めるという体たらくになってしまった。

ハーミットのブログを見ていると定番と呼ばれる釣り場の話が少ない。その理由は人混みが苦手な私なので、管釣りならともかく一般的な釣り場で人が多い所には近づかないのであります。その中で足が向かない川としては、この忍野もその一つ。ブログを辿るとシークロのリュウちゃんと行ったのが最後なので、7年振りの釣行かな。

普段の渓流スタイルは山奥で誰にも会わない場所でのんびり自分の釣りを楽しんでいるので、人が見える環境はどうしても気になってしまうのです。忍野の場合は町を流れる湧水河川と言う事もあって、民家や施設の裏庭を釣っていると言うのも少し気が引けてしまう原因かもしれません。

しかしながらこうして久々に行ってみると、いざ川へ入って魚のライズに翻弄されれば周りの人々の気配なんてほとんんど感じなくなるし、道路から聞こえる車の走行音も意外と気にならないものなんですね。今回は釣り場の食わず嫌いを治す良いきっかけになったかもね。
そんな忍野の釣りですが、大した内容は書いておりませんが、お暇な方はご覧くださいまし。

忍草(しぼくさ)漁協管
皆さんは忍野(おしの)と呼びますが川としては桂川上流部を管轄する忍草(しぼくさ)漁協管轄内を指します。この漁協の下流部は都留漁協で、更にその下は桂川漁協となります。忍野八海から流れる湧水のおかげで水温が安定しているために、一年を通して虫のハッチが多く魚が育ちます。ただ、放流されているのはニジマスが大半でヤマメは少ないです。また、たまに忍野八海から巨大マスが落ちてきたりするので、とんでもないサイズがいたりするのもその特徴かな。釣り券は近所で購入できますが、「つりチケ」でも買えます。
臼久保橋(自衛隊橋)
この漁協管轄内のほとんどがルアー・フライ専用区ですが、その真ん中あたりにかかるのが臼久保橋。通称自衛隊橋と言われる所以は、この橋の先に陸上自衛隊 北富士駐屯地があるから。この釣り場は町中にあるので、漁協ご指定の駐車場に停めるのだが、この橋の先にさかな公園専用駐車場の上段に、釣り人用駐車場がある。
護岸ポイント
忍野の流れの大半はこんな感じで木が覆い被さり、ロールキャストを強いられる。また、シーズン後半は草木が伸びているので、そこらじゅうに自分のフライを引っ掛けるので、この釣り場に慣れない人は、釣りをしている時間よりも周りの草木に引っ掛けたフライを取るのに時間を割く事になる。
レインボートラウト
湧水のおかげで魚は常にライズしているので、フライフィッシャーマンは俄然やる気が出る。しかし釣り人の多さからそのプレッシャーは半端なく、狙った魚を釣るのはとても難しい。初心者はたくさんフライを流すことで意図しない場所から顔をだす個体が釣れてくれるので問題なし。また、ここの特徴として足場がどこも高いので、必ず柄が長いランディングネットが必要。
レインボートラウトがヒット
私はというと、空いている場所に適当に入りライズを見定める。釣る魚を決めたらその魚を斜め下流になるポジションでキャストしてフライ先行で流す。ティペットを上流側に置くことで、スレている魚はティペットの気配を感じずフライに反応してくれる。簡単に言ってますが、一つの魚を釣るのにそこらじゅうにフライを引っ掛けては解いているのです😆
レインボートラウト
足場が高いところからランディングするので、フィッシングベストやその他のポケットは必ず閉めておきましょう。油断すると携帯やカメラ、フロータントなどを落としてしまい、深いので回収するのに苦労することでしょう。
堰堤上
写真は人が写らないように撮っているので誰もいないように見えますが、臼久保橋周辺だけで20名近くはいました。ある人は上流側を狙い、ある人は下流側を狙うと、同じ魚を狙ったりしてしまいます😀
レインボートラウト
今回は17時ごろまで楽しみましたが、午後は外気温がグッと落ちて午前中よりもドライへの反応は薄くなってしまいました。釣果はツ抜けはしたものの大物は取れず。祭日の釣行だったので、これでも上出来だったかもしれません。忍野は年券¥6,000なので、この場所が近い人はライズは常にあるので毎日行っても飽きない事でしょう。魚を見つけてそれを釣るハンティングの様なマッチ・ザ・ハッチの釣りを学ぶにはやっぱりここで腕を磨くのが良いと私は思います。

どうしてもまだ管釣りに行く気になれず、北関東へ行ったしまった件

先週で今年の渓流シーズンは私の中ではもう終った筈。そして今週もお休みが訪れた訳だが、マッキーガイドの予約が入った為に私の休みは予定よりも一日早くなった月曜日。さて、行った事がない管釣りでも出掛けてみようかと、仕事をそこそこにインターネットを検索した週末。しかしである、連日の暑さも手伝って管釣り気分にはまだならない。季節は9月初め。もう渓流は終わりだな、と言ってもあと3週間も楽しめるでは無いかと・・。

この時期はお店が暇になる時期で、ご来店少ない日はお客様との会話もほとんど無い私。1日を通して人との接点が乏しくなると、人が恋しくて話がしたい衝動に駆られてしまう寂しがり屋。特に満員電車に揺られている時に、間近な人々との接点がまるでない都会の一コマは、ふと孤独を感じてしまう程である。最近の日々がこんな塩梅なのにこのまま独りで管釣りへ出掛けてしまうと、話し相手がいない寂しさが更に酷くなってしまうのではないか。情報を提供する仕事と割り切って行くべきだろうが、やっぱり管釣りは仲間とワイワイやるのが一番なのである。

しかしながら普段は大自然の中で四方に誰もいない環境出て独りで過ごす環境が多い私なのに、そんな中では孤独を全く感じないのは不思議なもの。もちろん私は変人ではない(と思っている)ので、渓流で魚に話かけたりはしませんからね。

とりあえず時計を朝4時にセットして、起きれたら身体が赴くままに渓流を目指す。4時に起きなかったら、適当に近くの管釣りで半日遊ぶという選択肢と決めた。

そんな私はどこへ向かったのか、お暇な方は以下にお付き合いください。

北関東の渓流
魚が俺を呼んでいる。そう思えてならないのか、4時の目覚ましが鳴る10分前には起きてしまった。まだ夜が開けきらぬ事で陽が短くなり季節が変わった事を感じつつ、北に向かって走り出す。辿り着いた先は今年三度目の入渓。森へ分け入り川が見えてくると、あれ?川はどこ?
北関東の川
着いてビックリ。この2ヶ月ほどで川は様変わりし、ブルドーザーで慣らしたかの様に砂礫が広がって何も無くなった。川の流れがまるであさっての方向へ行ってしまい違う川へ来たみたい。水量は渇水なのだが、一気に水位が下がった後がハッキリとあった。連日、夕立ちなのでしょう。とりあえず釣れそうな所がほとんどないので、ヒタヒタの水域はすっ飛ばして上を目指す。
ヤマメ
釣れそうな場所が少ないものの、浅場で大物の影が走った。あぁ、もう産卵なのね。それをみて深場を探すのをやめて、チャラ瀬(産卵場)に近いチョイ深めの荒瀬を流すとヤマメがこんにちは。案の定、側線に沿って婚姻色の桃色を纏ってやや茶色みを帯びていた。まだ婚姻色としては薄いですが、やっぱり私は産卵前の個体をいじめている気がしてダメなのです。ヤマメはイワナと違って「産卵=種族を残して死」ですから、その命をやり遂げて全うして欲しいのです。なのでこの一つを釣って、ヤマメエリアから外れて上を目指すことにしました。
北関東の川
1.5m以上はあった淵は砂礫で埋まったり、逆に新たな大きなプール状のポイントが出現したり。たった数ヶ月でこんなにもポイントが変わるなんてビックリ。この後に台風でもくれば砂礫が減り、更に渓相は変わるんでしょうね。
イワナ
途中をすっ飛ばしてイワナ中心のエリアに入れば7〜8寸中心の釣り。先週と違ってバッタは流れていないのでフライングアントを使っての釣果。
支流を登る
途中で本流を外れて支流へ入渓。更に水が細くなるのですが、こっちの方が水が冷たい。しかしやっぱり渓相が変わり、巨岩が行く手を阻みます。写真だとそのスケールがわかりにくいですが、岩一つが私の身長と同じぐらいかな。ポイントが小さくなっているので、大胆に覗くと逃げちゃいます。
イワナ
渋いライズを見つけてようやく9寸。スレスレで中々喰いつかないので、フライを5回もチェンジしてようやく出た結果。
イワナの尾っぽ
25年の渓流はイワナが復活した感があるのは、今年前半の雪代の多さで魚の生息域が下流域に広がった為に、昔に戻ったといった感じでしょうか。もしこのまま温暖化が進んで雪が年々減ったら、イワナは昭和に戻って幻の魚になってしまうかもしれませんね。
小滝
この小瀧の上は滝が連続し高巻きしなくてはならないので、本日はここで終了。車に戻ると時間は13時半。国道まで戻った途端にバケツをひっくり返したような豪雨に見舞われましたとさ。さて、来週は流石に渓流は無しでしょう。多分、きっと・・・。

 

 

登山者と釣り人は同じ山仲間(日本第二高峰近くでイワナと遊ぶ)

学生の頃、ケルティのフレームザックにテントやシュラフと釣具を詰め込み、上野駅から上越線の夜行列車に乗って一人で釣りへ出掛けていた事をふと思い出した。新潟との県境にある目的の土合駅の下りホームは地下にあり、地上へ出るには幾重の階段を登らなければならない。その途中には休憩できるベンチがある事でその距離が容易に想像できる。釣行初日には一ノ倉沢合流付近にテントを張り、その本流周辺を釣り歩くが、7月後半だと言うのに雪渓があった。翌日はそのまま稜線まで上がりテン泊し、さらにその翌日は登山道を降って新潟側の沢伝いに山を降りて土樽駅から帰るというルートであった。当時の出で立ちはウェーダーを履かずに鮎用のウェットタイツと草鞋姿で釣りをし、川から離れれば登山靴に履き替えて登山するというスタイル。もちろん国土地理院の白地図とコンパスは必須で入山するのである。

思えば何故この川で釣りをしていたかを考えると、当時週刊少年マガジンに連載されていた『おれたちの頂・塀内 真人(夏子)著』の主人公が一ノ倉沢の大氷柱を登る話があったからであろう。その場所を見たかったのがその理由だと思うが、今で言う聖地巡りの様な事をしていた訳である。谷川岳は事故が多い場所だったので、もちろんその沢を見ただけで危ない事はしていない。後に「世界一遭難者を多く出す山」としてギネス世界記録認定されたのは、皆さんもご周知の通り。

今では白地図はGPSデータログを取る道具、あるいは携帯電話ですべての情報が得られるようになった昨今。先だって山の麓から登山バスに乗り継ぎ登山者と一緒にバスに揺られながら南アルプスの山小屋を目指す車中で、そんな昔の事を思い出した。今はその装備はとても軽量でコンパクトになっているのは登山者も釣り人も同じ。その持ち物にはさほど違いはなく、見た目ではロッドを持っているか否かなのだが、最近はコンパクトなトレッキングポールを持っていく方が多いので、その様相はほぼ一緒に見えてしまう。

バスから降りるとそれぞれのペースで山々の頂上を目指す登山者。そして我先にと上流を目指す釣り人たち。いずれも日本の第二高峰に抱かれながら自然を満喫する。山小屋で一泊してゆっくりと頂上を目指す者、またはイワナと戯れて日帰りする者。日常を離れ自然と戯れ、時間がくればまたバスに乗り込んでそれぞれの生活へと戻って行くのである。

そんな先だっての釣行は以下の通り。お暇な方はご覧ください。

広河原山荘
新しい山荘は立派ですね。山荘かテント泊で1泊二日で釣りを楽しむのも良いのですが、歳をとると装備を多くする気になれなくて、日帰り釣行か温泉一泊釣行が多くなります。今年も多くの登山者で賑わっていますが、この釣り場は9月中旬以降は禁漁になってしまいます。
ヤマトイワナ生息地
山梨県はヤマトイワナの生息地が少なくなってしまったので、上流部はそのヤマトイワナを守るためにキャッチ&リリース区間になっています。キャッチ&リリース区間になっていることで、そこが釣れる場所だと勘違いして目指す初心者がいますが、普通の山岳渓流ですから釣り慣れない方は危険なので入渓はやめてください。
吊り橋
なんかスローループのカットでこの場所が出てきますよね。ハイ、まさしくその通り。ココでございます。橋を渡ればテント場。相変わらず各所で砂防堰堤を作っているのが悲しい限り。今回はひとり釣行なのでのんびり、そしてゆっくりと。
OM System TG-7
OMシステム TG-7の情報画面がコレ。標高1,451mで851hPa。外気温は17℃。GPS機能は切っています。最盛期は2番バスで来るのだけれど、今年は暑いので1番バスで入って早めに退渓しようと言う考え。最終的に標高は1,580mくらいまで釣り上がりました。
ニッコウイワナ
太陽がまだ山の斜面に当たらず気温は低いのですが、水は例年と比べてかなり温い・・。いつもと違う雰囲気でロッドを一振り。そしてもうひと振りするとコヤツが掛かった。あれま、簡単に釣れるじゃありませんか。
イワナのフライフィッシング
1本目をリリースしてもうひと振り。また掛かりました。そんな塩梅で30分で5本釣れたので、今日は管釣り並みに釣れちゃうかも?なんて思ってました。フライは前夜に巻いたマダムXホッパー8番。
南アルプスの釣り
自分の居る場所にはなかなか太陽が当たらないので、長袖一枚では少し寒いくらい。だが太陽が出た途端、一気に20℃超え。最終的には26℃まで上がった。
イワナ釣り
まだまだ暑いとはいえ季節は9月。散々皆さんに叩かれた釣り場なので、リリースを繰り返された岩魚はスレッスレ。バッタパターンには無茶苦茶反応があるのだが、フライの大きさもあって、なかなか掛からない。魚釣りたさに11番のフライイングアントに替えて釣果を伸ばした。ちなみにフライをもっと小さくもしてみたが、14番まで落とすと無反応。お魚はボリュームのある8〜11番がよかったです。
ハネナガフキバッタ
この川の夏はいつもこのハネナガフキバッタが流れているので、バッタのフライを巻いていくのですよ。今回は釣りをしている間にコイツが5回ほど流れていて(風が強かったので)、そのうち一度だけイワナが喰いつくのを見ました。腹が硬くボコボコのイワナをココで釣ったら、きっと腹の中はコレで満たされています。
マダムXホッパー
いつもよりも派手目に巻いたマダムXホッパー。大きさは本物と比べてドンピシャ。数匹も釣ると頭の部分が壊れてきます。6本巻いてきたのですが、帰る頃には全部ボロボロになっちゃいました。
三段堰堤
三段堰堤の中段で真っ黒の尾鰭を持つ大きな魚。「あれ?こんな所に鯉っていたっけなぁ?」と、そっと近寄りその魚を確認するとイワナでした。おおよそ40センチオーバー。仕留めてやるぞと意気込みフライをキャスト。見事にレーンに乗って喰ってきた大岩魚。ジャストのタイミングでアワセた筈なんですが、そのままフライはすっぽ抜けました。その後に今度は30〜35センチほどのイワナが4本縦に並んでいるポイントを見つけ、今度はしくじらないようにフライングアントに替えてキャスト。同じように一発で喰ってきたのですが、またしてもすっぽ抜け。シーズン終盤なのでスレまくっていて、ちゃんと喰ってないんでしょうなぁ、ガックシ。
イワナ
魚を出す力はマダムXホッパーは凄いんですが、フライが大きいのでいかんせんフッキング率が悪い。でも数を伸ばしたい訳じゃないので、ひたすら投げまくるとたまに掛かってくれます。掛からないと言っても20本以上は釣ったので、どれだけ魚が出てきたかは予想以上に生息していると言って良いでしょう。
南アルプスの川
イワナは飽きることなくフライに反応はしてくれるのですが、陽が高くなるとその渋さは増すばかり。フッキングは中々してくれません。夢中になって釣り上がるので、つい水分補給を忘れちゃいます。休憩を入れた時にようやく目の前の景色の美しさを感じる、至福のひと時。
イワナ釣り
退渓間近の頃に陽がジリジリと照りつけ始めたら、この場所で初めてミンミンゼミの鳴き声を聞きました。地球温暖化はこんなところで感じるんですね。かくして帰りのバスの時間いっぱいまで釣り、慌てて帰りのバスに乗る私。マイカーがある場所まで1時間は揺られながら帰るので、バス車中でしばしの休息と忘れていたおにぎりを頬張りました。これで私の2025年の夏は終わりかな。

気を抜いて出かけたら、色々なものを忘れてきた日光・湯川の旅

渓流シーズンは早いところでは9月の中旬で禁漁に入ってしまう漁協が数多くあるので、あと2週間ほどで終わってしまうのです。「まだまだ暑いからもう少し涼しくなったら行こうかな。」なんてのんびり構えていたら、25年シーズンの締めくくりもせずに管釣りの季節に入ってしまいますゾ。皆さんの今シーズン総仕上げはどこへ行きますか?

さて私はというと、皆さんの釣欲を煽る為にも場所を変えながら色々なところへ行っています。で今回は、そういえば今年はまだ湯川へ行っていなかった事を思い出し、あそこは標高が1,400mくらいあるから涼しいだろうと、出かけてることにしたのです。

行き慣れた釣り場というものは身が引き締まらず、あるもので何とかなるだろうと出かけたのがまずかった・・。まず緊張感の無さからカメラを忘れ、手元にあったiPhoneでの撮影となったので水中撮影は無し。とりあえずザックに食べ物と水をしこたま詰め込み、いざ赤沼茶屋を出発。

私は主にサイトフィッシングでブルックトラウトを楽しむので、魚を見つけるまではゆっくり木道を歩きながら魚を探り歩く。ようやくブルックを見つけたのでタックルを組みフライベストに手を伸ばした時に気づいたのは、前回のイワナ釣りまんまのタックルを持ってきてしまったので、フライのサイズは6〜14番ばかり。湯川でメインとなる16〜20番サイズが全くない。さらにティペットは一番細くても5.5Xときたもんだ。おまけにフロータントもペーストタイプ中心。車へ戻ったところでミッジボックスは積み忘れたのでアリマス・・。

ま何とかなるか・・。

そんな塩梅で始めた今回の湯川散歩。お暇な方はそのお話にお付き合いください。

赤沼茶屋
私はいつも赤沼茶屋スタート。ここで入漁証を購入し、正面の遊歩道から入って木道を歩き、魚を探しながら上流を目指す。「今年は渋い。」と皆さんに釣れない情報を聞いていたのですが、確かにこの時期でまだ記念バッチ(解禁から先着3,000名だったかな)が配られていたので、例年よりも入渓している方が少ないのかも知れません。
奥日光の山々
平日だとこの赤沼茶屋に、ことわって駐車させて頂く事ができます。その際は一番端っこ(この看板の前あたりに止めるのがルール)。お店のことを考えて食べ物やお土産などをここで購入することをお勧めします。
フライフィッシングの聖地
夏休み中だから学童はいないのかとかと思ったら甘かった・・。「こんにちは!釣れますか!」攻撃をされましたが、全然釣れてなかったので無視。以前相手にして正直に釣れないと言ったら、「下手くそ!」と罵声を浴びましたしね😆
戦場ヶ原
ふむふむ、戦場ヶ原は群馬県(ムカデ)と栃木県(ヘビ)の戦いの地なんだね。釣りに夢中で観光案内板なんて普段は見たりしません。今回は青木橋までの間に魚をひとつも見つける事ができず(アブラハヤは沢山いましたが)、魚を探している時間がとても長かった。
アブラハヤ
忘れ物だらけのおかげでフライボックスにちっちゃいものが全然無かった訳ですが、唯一レネハロップのパラスピナー16番が1本だけあったので、それで戦いました。フライを引っ掛けてしまわぬ様に注意をしながらキャストすると、タイトに攻められないから、アブラハヤが釣れちゃうんですね。
湯川の木道
ちなみにスタート時の外気温は21℃で日中でも26℃ほどと、とても快適な湯川。ウェーダーで湯滝までを往復しましたが、それほど汗はかかなかったので、持って行った2リットルの飲み物は半分の消費。
小田代橋
ブルックを見つけたのが青木橋から上だったので、ウワサ通り下流部はハヤばかり。青木橋上でようやくライズを見つけて狙うものの、ライズはたった20分程度で終わっちゃいました。お魚はスレッスレで青木橋では敗北。仕方なくさらに上を目指し、ここ小田代橋に到着。もうほとんど最上流エリア近くになります。
ブルックトラウト
1本目のブルックをキャッチしたのはなんと13時半。釣行開始か6時間も掛かってしまった・・・。それにしてもサイトフィッシングで魚を探して歩いたが、ホント魚がいない。もしくは暑すぎてウィードの下に入りっぱなしか、深い所に入りっぱなしなのかも。
ミズナラ林
サイトフィッシングを諦め1本しか無いパラスピナーを温存するために12番のフライングアントを投げてみるが、フライが大きすぎて魚が出てもフッキングせず。そこで小さなパラスピナーにフライをチェンジした所で追い食いをしないというスレ具合。確かに今年の湯川は厳しい。何よりも水温のヌルさを感じた。
ブルック
さらに前進して小滝まで行き、何か小さいフライはないかとボックスをゴソゴソしていると、突然エサ師が現れ「はいすみません、前を釣らせてもらいますよ。」と、これから釣ろうと思った場所へ仕掛けをいきなり投入。呆気に取られて何も言えず、喧嘩した所で嫌な気持ちになるだけなのでその場を離れた。湯滝まで行って見たものの他に釣り人が見えたので、また来た道を降りながら探してようやくもう一匹。
赤沼橋
赤沼橋から下は見ていなかったので一旦最下流部まで降り、赤沼橋から石楠花橋まで魚を探して歩いたが、今度はアブラハヤさえいない。仕方ないので、もう一度青木橋まで魚を探しながら釣り歩いたが、掛かるのは アブラハヤばかりでした。とほほ・・。
湯川調査票
考えてみればシイラの釣りから、なか一日でここへ訪れたので足はかなり疲れてました。このまま続けても釣れる気がしないので、16時半にて釣りは終了。湯川は入漁証購入時にこのアンケート調査を渡されるので、調査に協力するために記入しましょう。
赤沼茶屋のポスト
この時間になると赤沼茶屋は閉まっていますが、店先にこのポストがあるので湯川の調査票はココに投函しましょう。
湯川のC&R区間
今回釣果は貧果に終わりましたが、乾いた風を感じながら木道を歩るくハイキングは楽しいので、釣れなくても私的には問題なし。湯川は9月末までの釣りですが、かつて9月30日に釣りへ来た時、朝は霜が降りて真っ白だった事があったので、9月後半は寒いものとしてお出かけください(温暖化でそうでもないのかな)。

お盆が過ぎたので今年最後のアマゴ釣りにへ出かけてみた件

釣り予定表と睨めっこすると今シーズンの渓流釣りができるのは、どうやら私はあと数回しかないことが分かってきた。お盆も過ぎたので私の中ではヤマメとアマゴの釣りはそろそろお終い。そう、この時期を過ぎると体色が産卵準備のブナ色へと徐々に変化するので、産卵準備をしているお魚を虐めるのはどうも気が引けてしまう私。やっぱりヤマメアマゴは銀色の魚体を釣りたいのです。イワナ釣りはまだまだ続きますが、とりあえずこれで今年のアマゴ狙い終了ということで、まだブナ色前であろうアマゴに会いに西を目指しました。

お盆明けは特にお休み中の釣り人が多かったのでスレっからし。今年に限っては高水温が続きお魚のコンディションも良いとは言えない状況。さらに雨が少ないので水位も例年に比べたら少ない状態だから、釣果は少しでも出れば私は御の字かな。

そんなアマゴを求めて分水嶺が二千数百メートル強ある、とある渓流中腹での釣り。お暇な方は写真を見て少しでも涼しげな気分になって頂ければ嬉しいです。

林道を歩いて進む
この川は川通しで少し歩いたぐらいじゃ釣れないのです。むしろ道路がある下流の方が魚は沢山釣れますが、サイズが小さく大物を釣った事がありません。今更数釣りをする気分ではないので、今回は上流で綺麗な一本を目指します。
源流を目指す釣り
お盆休みの間は相当な人々が入っているだろうから、むしろいつもよりも少し下の方が良いのではないかと1時間ほど歩いてから釣りをスタート。この川は上から下まで釣り歩きましたが、実は尺ものはいつも最上流部ではなく意外とそれよりもちょっと下。ただ、歩きやすい場所には数が居ないので、そんな場所は丁寧に攻めて拾い釣りがメイン。良い時の過去を思い出しながら入渓したその場所は、釣り仲間に先行してもらい、私は後追い。すると2投目でいきなり尺ものが顔を出してビックリ。慌てた私は6Xをプッツンされてしまいました・・。
アマゴ
その後は何度か出るものの小物ばかり。ここで挫けてフライサイズを落とせば小物が沢山釣れるのは分かっているので、僕らは数釣りでは無いと頑なにフライサイズを落とさず前進。するとようやく8寸半がお目見え。相変わらずここのお魚は綺麗な魚体。
アマゴの腹鰭
腹鰭と臀鰭は透明感のあるオレンジにホワイトのティッピング。時にペンキを垂らしたかのように白くなります。
アマゴの尾鰭
尾鰭は下側がオレンジで上側が背中と同じうっすら茶色。大きくなるとこの尾鰭のオレンジが目立ち、荒瀬の中でも晴天であれば大物を発見することができるのです。ただし、その魚を求めて歩く距離は半端ありません。
渓流の流れを湛えた山々
偏光レンズ越しに魚を探した時、その魚影は底砂の白を写したかのように、かなり白っぽく見えるのがここの特徴。空の青。底砂の白。そして山の緑。それに溶け込んだ自分が自然の一部になったと実感できる一瞬。
鹿の足跡
最近はどこへ行っても熊の話題で持ちきりですが、ここでの野生動物遭遇経験は猿・鹿だけ。猪やキツネ、それに熊はまだ遭っていません(と言っても隣の川で熊に遭っています)。河原にはお盆に入ったであろう人々の足跡が沢山、そして鹿の足跡だらけ。
カメムシ
夏が終わりに近づくと、カメムシくんが登場。この時期になるとメマトイやアブも減り、河原の生命感はフキバッタやこのカメムシなどのテレストリアル。
アマゴ
私は大物を求めてひたすら11番のでっかいアントを投げ続けるも、反応するのはチビばかり。やっぱり大物は相当ストレスを感じているのかな。
滝下のプール
滝と堰堤をいくつか巻いた後の開けた場所で、ドヨヨ〜ンと大胆に浮いている尺アマゴを発見。その魚を仲間に譲って掛かる瞬間を収めようと思ったら、一投目で喰いついたものの、フライを舐めるようにして出てフッキングせず岩の奥へと入ってしまった。その後15分ほど待ったが、お魚は出てきません。
ゲーターに雑草の種
今回は草むらを掻き分けた訳でも無いのに、ゲーターには雑草の種がびっしり。丁寧に15分ほど掛けて取ったのに、車へ戻る頃には同じ状態に戻っていました(泣)
滝
その後にもう一本、尺に近い魚を見つけて今度は私がそっとアプローチしてキャストしたのですが、同じようにフライを舐めるようにして出てフッキングせず。その後は二度とフライにはお目見えしませんでした。結果、どのポイントもフライにフッキングしてくれるのは7寸中心。
アマゴ釣り
帰りの時間を考えるとこの辺でやめとかないと暗い渓流を歩く羽目になるので、いつもよりもかなり下流で納竿と相成りました。結果大物は釣れませんでしたが、いつも通り綺麗なオレンジをまとったアマゴに会えた事に満足し、帰りの足取りは思いの外軽かったのであります。あ〜、それにしても歩いた。今日は筋肉痛になるのかなと思ったのですが、全然大丈夫。なので来週もどこかの渓流へイワナでも釣りに行こうかな。

暑過ぎて皆が釣りへ行かないので、私は意地でも釣り続ける(関東甲信)

ハーミットでは来店のお客様が減ってしまう状況を「お盆状態」と言いますが、今はお盆前だというのに、まさしくその状態。お盆は帰郷する方が多く都会は閑散とするために来店が減るのでそんなふうに僕らは言うのですが、今は暑過ぎて来店が激減した、そんな状態。クーラーを効かせて待っているのですが、夕方以降にチョロっとお客様が来店する程度。そんな今は通販頼みと言うことで、ここをご覧の皆様は「ハーミットを救ってやろうじゃないの!」と思いながら商品をポチって頂けると幸いです。

そんな訳で、この暑さにめげてお客様の釣行回数は激減。たまにはクーラーの効いた部屋でビールでも煽るダラダラの休日を過ごすのも良いとは思うのですが、こうなったら意地でも釣りへ行くのであります。私にとっちゃ電気を使ってギンギンに冷やされた部屋よりは、マイナスイオンたっぷりの飛沫を浴びて過ごす渓流がお似合い。

外気温40℃がなんのその。天然のクーラー求めて標高1,000m以上へレッツゴー!

以下は皆さんに涼を届けるために行ってきた渓流の話。お暇な方はご覧あれ。

高巻きの連続
今では普通のカメラ機能なのかも知れませんが、OMシステムのTG-7は 標高・気圧・座標・気温(水温)・方位が表示されるので、自分の位置と標高が簡単にわかります。今回は入渓点が約970mくらいで退渓点では1,290mくらいだったので、ざっと320m遡りました。その間に大小含めて13基の堰堤を巻きましたとさ。
ハネナガフキバッタ
そんな堰堤がたくさんある面倒な川なので、堰堤が多い箇所は人が入りたがらないと踏んで入渓。するとあたり一面にこのフキバッタだらけ。失敗した、ホッパーパターンを一つも巻いてこなかった・・。
5番ロッドに3番ライン
車を置いてから暫く歩いて入渓したのですが、ここでロッドを間違って持ってきた事に気づく。車に戻る往復の時間を考えると面倒なので、5番のロッドに3番ラインというアンバランスで釣る羽目に・・。
イワナ
最初は8番のライムトルード(バッタのグリーンに近いかなと思い)フライを流していたのですが、高反応でも出てくる魚のサイズが小さい。仕方なく、ロイヤルコーチマンや、デタッチドボディ・メイフライなどで釣りました。お魚は7寸〜8寸中心。
シャワークライミング
スタート時の外気温は24℃ほど。とても快適で水量は若干低いものの、恐れているほど減水にはなっていませんでした。ただ、大水がここのところ出てないようで、淵に砂礫が溜まりポイントらしいポイントが少なくなっていました。
イワナ釣り
釣り人の足跡は無いのですが、大物の気配はなし。慣らして同じサイズばかり。前半は魚の反応が若干鈍く、水温が上がった10時ごろからが調子良かった。
堰堤を降りる
堰堤を登ると砂礫が貯まり淵が少ない。暫く歩くと谷が深くなり釣れ始め、また堰堤となる。それを高巻いてはまた降りる、その繰り返し。足に自信がない人はすぐにバテちゃうかもね。
渓流の恵み
暑くなってきたら、ほと走る水を頭からかぶるので、その様は修行僧みたい(笑) でもすぐにクールダウンできる。服装は沢登りスタイルなので本格的に暑くなったら、滝壺で泳いじゃいます。
渓流
イワナのサイズは上がらないけれど、飽きるほど釣れるので良い休憩場所を見つけたらおにぎりを頬張る。コンビニおにぎりでも渓流の景色の中で食べれば、いつでもご馳走になるのである。
デタッチド・ボディ・メイフライ
北海道の先輩が亡くなってから、彼のお気に入りだった「デタッチド・ボディ・メイフライ」を使い続ける私。フライの軽さと浮力と、お魚が吸い込みやすいのかフッキング率が良いのが嬉しい。ただ巻くのが面倒なのと丈夫さが無いので、1本で10匹も釣ればボロボロでゴザイマス・・。
イワナ
今回はキリよく20本釣ったら上がろうと思ったけれど、途中で雲行きが怪しくなったので19本で終了しました。ネットが活躍するほどの大物は無し・・。
ネルエピックのゲーターとソックス
ネルエピックの最強コンビネーションについて最近問い合わせが多い、「本当に濡れないの?」かって。今回もソックス部分以下の足は全く濡れていません(正しく履いた場合)。濡れるのはゲーター下部のソックスとの接点だけですが、その部分でさえでも濡れているという表現が適切かどうかと考えてしまうほど、びしょびしょにはならない。補足すると、いつでも絶対水が入らない訳ではありません。私はコレを海のフラット(干渉帯)でも履きますが、太もも以上の深さにずっと浸かっている状況では、流石に海水は侵入してきます。
イワナ
今回は私以外に入渓している人はいなかったのですが、サイズに恵まれずの数釣りとなりました。退渓して車まで歩いて1時間半。イブニングは別の川をやろうと思っていたのですが、天気が怪しくなってきたので、午後3時前には帰路に向かいましたとさ。釣り過ぎは次回の釣りが雑になるので程々にしておきましょう、という感じかな。

イワナもヤマメもたくさん釣ったなぁと感じる今年の渓流のお話

ハーミットは創業してはや28年。あと1年半もすると30周年なんです。私は元々オールジャンルの釣り人なのに、フライだけに絞っても本当に飽きもせず釣り続ける人生だなぁ、とつくづく自分に感心してしまいます。これだけ釣ってもまだ釣りへ行き足りません(笑)

お店の初期には「世捨て人倶楽部」というお店の釣り仲間内で漁獲高表なんてものを店に張り出していたのですが、毎月のキャッチ数を競いあったもんです。釣具屋はお客さんに釣りへ行って糸や鉤を消費してもらって成り立つ商売なので、そんなことをして皆を煽っていたんですな。月に魚が10本取れない人には、「オタクの漁協権は剥奪だな。」なんて脅しながら釣りへ行ってもらい、その情報を共有して知識を高めあっていました。

あれから28年か。いまだに飽きないなんてホント、フライフィッシングって探求することが多過ぎて終わりがないですなぁ。今年なんぞはサイズこそ尺は少ないものの、数ではヤマメもイワナも釣り過ぎた感があるくらい釣ったかも。特に今年は雪が多かったので、高い山を有する川は魚の育ちが良く平均サイズが例年よりもグッと大きいと感じています。

先だっての日曜日のお話は前回のブログでお話した通り。一本目の川が激混みでその川に入れなかったやりきれない思いが残ってしまったので、なか1日でまたその川へ向けて高速道路を一人走るのでした。

現場へ着けば平日だというのに既に車が一台。その車内を覗くと一眼レフカメラが積みっぱなしなので(不用心ですね)、これはハイキングではなかろうかと思い、後追い覚悟で入ることにしました。

さてその釣りの様子は以下の通り。お暇な方はお付き合いください。

渓流釣り
車止めからすぐに釣りをせず、川を歩いて上を目指すのですが、数日前の大雨でそこらじゅうが崖崩れ。川の形が要所で変わってしまいました。それに遡行も若干困難な状態。
源流の釣り
写真ではわかりづらいんですが、谷は意外に深く、途中の小瀧は高巻きしなきゃならんので、上がったり下がったり。釣り場へ着く前に体力を消耗します。
イワナ釣り
1時間半ほど川を歩き、いつもスタートする場所から釣り開始。しかしいつも釣れる場所から顔を出さないイワナ。不在の場所が二ヶ所続いて不安になる。色々試してみると連日の大雨の為に付き場が変わったらしく、流れの肩ではなく両脇の浅いラッフルウォーターからの反応のみ。それがわかると無双状態に入ります。
ホッパーパターン
それともう一点いつもとの違いは、小さいフライには全く出ないこと。なので数少ないフライから壊れたホッパーパターンやトルード#8を使って、両脇の浅瀬や巻きの中にフライを入れていきます。掛かる掛からないはあるにせよ、全てのポイトからお魚のコンタクトがあるのは嬉しい限り。掛からなくてもポイントはいくらでもあるので、さらに上流を目指します。
源流は美しい
渓流は木々が生い茂り、わずかに漏れたレンブラント光線が神々しい。時に昼寝をしていると子供の声が耳元に聞こえてくる事があるのですが(多分、甲高い川の流れがそう聞こえるのだと思いますが)、それを聞くと私はこの森はまだ生きていて妖精が住んでいるのだと勝手に思っています。
イワナ釣り
例年より水は冷たく、手を浸け続けられないくらい。水の綺麗さはこの写真から分かる通り、全くトリミングしなくてもゴミや気泡などが映り込みません。
イワナ
イワナのサイズは8寸平均で9寸まで。尺ものはポカンと浮いていたのですが警戒心が強くて、にじり寄った段階で逃げてしまいました。それにしても8寸サイズでも8番フライを丸呑みすること連続。腹ペコイワナのオンパレード。
源流釣り
数日前の大水がまだ収まらず(または連日の夕立の大雨)、狙えるポイントは少なめ。でもこんなシラ泡が続くポイントでも巻きにフライを入れて待っているとイワナが飛びついてきます。
ネルエピック
この時期活躍するネルエピックのゲーターセミドライソックス。今まで色々なメーカーのゲーターとソックスを使ってきたけれど、本当にこのコンビネーションは最強です! 車に戻ってきてこれを脱いだ時にわかるのですが、足は乾いたままで濡れていないのですから。
イワナ釣り
見てください、この美しきブルーを。もうすぐ8月だというのに、春先を思わせる青い水。それだけ水が綺麗なんですね。水の中に映り込むものは魚以外何もありません。
タマゴタケ
私はキノコに詳しくないのですが、タマゴタケで合っているのかな?グーグル様はそう言ってました。もしそうだとすると、この見た目に反して食用だそうです。いずれにせよこのカラーなので、私は食べる勇気はありません。
緑の木々
太陽がほとんど届かないこの渓流で14時近くまで釣りをしましたが、今回も広範囲に雷注意報が出ていたので退渓しました。帰りは足元に注意しつつ時折上を向いて、葉の隙間から差し込む青空を楽しみながら2時間以上かけて車へ戻りましたとさ。
タイイングしなきゃね
今週は日曜日と火曜日の二日間を北関東で過ごしたのですが、釣った数は数えきれないほど。なのに飽きないフライフィッシング。釣り終えて思う次の課題は「フライ巻かないとなぁ・・。」でアリマス。いかんせんフライが少な過ぎて選択肢がないので、ボロボロのフライで釣りをしているのは、釣具屋の店主がこれではイカンと感じたのでした・・。

サンデーアングラーの気持ちになって、あえて三連休のなか日に出掛けてみた件

ハーミットブログのコアファンの方々はいつもブログを隅々まで見て頂きまして、ありがとうございます。皆さんがいっぱい見てくれると、私は皆さんの広告観覧のおかげで、日にジュースが一本飲めるようになりました😆 まぁ、フライフィッシングってそれだけマイナーなスポーツという事なので、ブログで飯を食えるレベルになるのは、この業界では無理ってもんですな、ハイ・・・。

さて、ここを見て頂いている方はサンデーアングラーが多い様なので、皆に習って今回は先だっての三連休のど真ん中に、あえて人気の源流へ飛び込んで見る旅をしてきました。この時期に釣りをする条件は以前にも書いているかと思いますが、まずは標高が高い山を有している川であること。昨今は特に暑いので、1,500m以上あれば水は枯れずに8月に入っても水温は下がりにくく、良い釣りが成立するでしょう。なのでいつもであればこの時期は南アルプスを中心に出かけるのですが、今年は雪が多かったので他の地域でも充分釣りになると思い、行き慣れた北関東の源流を目指したのであります。

家を出たのは朝4時。お客様を連れだって現場に着いたのは7時少し前。この時間だったらひと組ぐらいは入っているのは仕方ないが、その下からゆっくりやれば良いかな、なんて思ったのが甘かった。私がやろうと思った川の車止めには、7時の時点でなんと5台駐車。数台がキノコ狩りやハイキングと考えても、4〜5名は川に入っている事でしょう。

さてどうする?

頭の中に考えておいた逃げの川は全部で三つ。しかし移動する度に時間が削られてしまうし、場所によっては車を停めてから林道を歩き、さらに川をポイントまで歩くので、プラス1時間以上の移動という試練。それを考えると2本目の川に車が何台停まっていようと、入渓する覚悟でいなければならなくなった。そして次の川へ着けば入渓点には既に車が一台。さらに後から1台軽トラが入ってきたが、そのおじさんは聞けばキノコ取り出そうな。

「お兄ちゃん、フライかい? 毛鉤には良い時期だから釣れるぞぉ〜!」なんておじさんの言葉に後押しされて、後追い状態で入渓するのでした。

そんな日曜日のお話は以下の通り。
お暇な方はご覧くださいまし。

源流の釣り。
林道をあること30分。すると通常車を止められない場所に車が3台・・。この上には林道がなく、確実に多くの人の後追い状態、今日は終わったな・・。川へ降りて10分ほど歩くといきなり写真の様に「入渓しましたゾ!」のお印として、フエルトソールの足跡。あえて見える場所にある圧力を感じる踏み跡だったので、普段はやらないだいぶ下流からイワナ釣りをスタートすることにした。
源流のイワナ
「とりあえずまだ時間が早いので、適当に練習を兼ねてキャストしてください。」と後ろで釣りを眺めていると、散発ライズ。そっと近づいて釣りを始めると、なんと浅い流れに何匹ものイワナが泳いでいるじゃありませんか。しかしそれにドライを投げても反応が薄かったので、トレーラーにニンフを付けてもらい、サクッと釣ってもらいました。
渓流のイワナ
その一本を皮切りに急にライズが始まり、この一つのプールで何本の魚が釣れたことか。大水の後の平常水位の戻り始めで、お魚はお腹が空いているらしく、完全に竿抜け状態ですな。前へ進む前に満足してしまいました。
堰堤
本来は堰堤を2基巻いて、さらにそこから40分歩いてから釣りを始めるのがいつものスタイルですが、二日前の警報級の大水があったお陰で、お魚は腹ペコ状態。堰堤を越える前に満足してしまいました。でもまだ10時にもなっていないので、一旦ロッドを仕舞い、堰堤を高巻いて上を目指します。
源流は激混み
いずれにしてもこの上には少なくとも数名以上の人がいる筈。なので、ポイントを一つ一つ丁寧に攻めて進むのですが、これまたお魚はスレておらず、普通に釣れ続けるのです。しばらく進むと、まだ午前中だというのにフィネスベイトを嗜む若者が降りてきた。その様子を聞けば数本しか釣れなかったとの事。さらに際上流部の滝上に入った方がいるという情報を頂いたので、更にゆっくり進む事にしました。
イワナ釣り
その後もイワナは8寸を中心にいると確信した場所からは必ずイワナが顔を出す状態。日曜日だし魚のプレッシャーは半端ないと思ったのですが、良いタイミングだったのか、なんか普段よりも釣れる感じ。
ナガレヒキガエル
釣り場ではナガレヒキガエルが僕らの釣りを眺めていました。カジカガエルも可愛いですがヒキガエルのドンと構えた風格やその歩き方が私は好き。いじめると毒を分泌する事があるけれど、過度に怖がる事はないかと思います。
イワナ釣り
その後もイワナは釣れ続けたので渓流釣りは大満足。お昼には休憩をゆっくりとり、滝を眺めてマイナスイオンを浴び、更にゲーターなのでわざと浸かってプールの水浴び状態。なんて健康的なスポーツなんでしょう。
渓流釣り
2時近くになった頃、空気が急に入れ替わり嫌な予感がしてきたので、充分満足した僕らはロッドを畳み、今登ってきた川原をゆっくりと下ることにした。するとタイミングを測ったかの様に雷様がゴロゴロ〜。途中で雨が酷くなりレインウェアを着て凌ぎましたが、雷嫌いの私には怖い時間。
トビナナフシ
釣り終えて車までの道のりは約1時間半。イブニングを別の川でやる時間はあったのですが、余裕で二桁釣果だったので、日帰り温泉で汗を流して帰ることにしました。その温泉までの道中では私の車に必死に捕まっていたトビナナフシ。温泉から出た後も必死に捕まっていたので、写真をパシャリ。そして森へ強制的に帰っていただきました。
イワナ釣り
かくして今回のサンデー釣行も上出来な釣りで大満足。帰りは汗を流してさっぱりした状態だったので、家へ着けばビールをがぶ飲みしたことは言うまでもありません。そして何を思ったか、この翌々日も私はまた川へ出かけたのであります。つづく・・。

記憶から消し去りたい、片道8.5時間をかけて出向いたオデコ備忘録

人間の記憶って不思議ですよね。どうでも良い事や忘れ去りたい苦い記憶って、なんでいつまで経っても思い出すのでしょう。オデコも危険予知の記憶なんでしょうか。先だってのお休みで刻まれた記憶はタイトル通りなのですが、今週ではなく先週の話を今になって書き綴る私・・。

もう1週間以上前だから皆さんの記憶からその日の天気なんて忘れ去られていると思いますが、先週火曜は関東一円は大雨予報。河川の増水は余儀なくされ、降水量を見てとても川で釣れる気がしなかったのです。で思いついたのはそう、「雨=湖」という図式で丸沼を目指す事にしたのでした。

家を4時に出て現地に着いたのは7時過ぎ。天気はある程度回復予報で、風はおさまりつつある状態。しかしボートは一艘も浮いていない。聞けば風が強いので勧めていないとの事。いつもならばこの程度の風であれば出船する私なのですが、先月にここで落水事故が起きていたので、いつも以上に釣行を引き留められたので、無理をせずに釣行を断念しました。

さてどうしたものか。新潟へ逃げるにしてもそっちは前日からの雨で川は増水状態。栃木はさらに午後に向かって酷くなる予報。唯一は信州方面は午後に晴れマークがあり、降水量が少ないということ。とりあえずドライブがてら川を見ながら走りますかと群馬の山を駆け降りて西へと向かうのでした。今思えば釣りを諦めてるという選択肢が欠落してましたね。

国道145号線を西に走り、長野原町に着く頃には野反湖という選択肢が頭によぎりましたが、野反湖上空は大雨。もう少し西に行かねばとさらに西を目指す私。上田市に着く頃には雨が小雨になり、なんとなく釣りができる状況に思え、信州で積載雨量の少ない川を探し、さらにダム下で放水が少ない地域を探すと、なんとなくこの日の釣りが見えてきたのです。

現場に着いたのはなんと13時半で、走行距離は片道で500キロ越え。予報通りに雨は上がり始め、増水は10センチ程度で濁りなし。イブニングになればきっとライズが始まるに違いない。以前大物を逃したポイント近くに車を止め、疲れた体を癒すために16時半まで眠ることにした。

i Phoneに起こされタックルを用意し、川面に立つこと数時間。辺りは少しずつ暗くなり前回大物のライズが始まったポイントに狙いを定め仁王立ちで待つ私。しかし時間は無情にも過ぎていき、水面に立つ波紋はツバメが川面を流れるカゲロウを啄むリングのみ。やがて水面を低く飛んでいたツバメの姿は無くなり、それに変わって闇に紛れてコウモリが飛び始めた。ライズは一向に起きる気配は無くやがて闇に包まれる中で一匹のコウモリが私の周りを飛び回る。

「コウモリさん、コウモリさん助けて!」と呟いたところで黄金バット(大物ブラウントラウト)は現れず、時計の針は19時半を過ぎていた。

♪〜
どこ どこ どこから来るのか黄金バット〜(中略)
コウモリだけが知っている〜
♪〜

帰る車中で黄金バットを大声で何度も歌ったのは眠気覚ましと自分への戒め。
まさかこの歳になって黄金バットを熱唱するとは思わなんだ(笑)
そして帰宅はギリギリ午前様にはならなかったとさ。

ということで、写真はほぼありませぬ・・。

信州の川
タックルを用意する頃には雲の隙間から虹が見え、なんか良い事あるかも?と思った、相変わらずポジティブな私。その期待のワクワクが、いつの間にかヘロヘロになってしまいました。
セミフライ
暗くなる前に北海道で使わなかったセミでも投げてみようと叩いてみた。しかし何も起こらなかった。ホント、最後までな〜んにも起こりませんでした。
オデコ
夏至を過ぎたというのに、19時半を回ってもまだ明るい状態。真っ暗になるまで待ち続けたけれど、結果的に一度もライズはなかった。流下する虫は明るいうちにモンカゲロウが少しだけ流れただけだけれど、それに対してもライズはなし。流下するモンカゲロウは全て燕に食べられてしまった。それにしてもドライブ好きな私とて疲れた。皆さんの釣行は計画的にね。

サンデーアングラーの気持ちになって楽しむ中越のフライフィッシング

今はまだ梅雨の最中だって本当? 6月中に雨が降った日数を調べてみると、梅雨だと言うのに関東圏ではたったの7日間。あれだけあった山々の残雪もみるみる溶けてしまい、場所によっては渇水が始まってしまったのであります。もっともフライフィッシングの場合は水が高いよりは、ある程度水位は低い方が魚のポイントがはっきりするというメリットがあります。今年の梅雨はどこへやらという感じですが、これからは山岳渓流ではゲイターを履いて水浴びしながらの釣行楽しめるので、暑い時は思いっきり川に浸って涼みながらイワナ釣りを楽しんじゃいましょう。

さて、一昨日の私はまた中越にいました。普段は平日釣行の私ですが、お店でたくさんお買い物をしていただけるお客様には、その方の日程に合わせて一緒に釣りへ行ってフィッシングガイド的なことをするのです。今回は前々回にロケハンもしていたので、いろんなプランを考えながら中越のフライフィッシングへと出掛けたのでありました。以下の画像を見ながら、少しでも涼んでいただければ嬉しいかな。

さて、私はまた来週は遠征なので、フライを巻かねば……。
フライフィッシングは技術が必要な前に、投げるフライの選択肢を広げる為にタイングに励まないとね!

入漁証
中越の釣りというと東京の人は、「遠いなぁ。」と感じる方が多いみたい。しかし今回訪れた河川は東京から160キロ強。栃木県の端っこへ行くのと何ら変わらない距離なんですよ。それに漁協の管轄する河川が多いので、こっちがダメならあっちと、入渓できる場所がたくさんあるのです。しかし情報とは怖いもので、どこでも釣れるこの漁協管轄内で、一極集中するのは情報をそのまま載せてしまう方がいるそのSNSの力。ある意味怖いなぁ。
中越の川
前回の釣りでA川は一つの場所で何でこれだけ人が集まるのだろう?と思うほど、僕らが入っているのに被せるように人々が後から入ってきたので、そんな状態のA川は選択しませんでした。なので、前回入らなかったB川へ。この河川は入渓点が4〜5箇所あって、車止めから上に行く人が多いので、日曜日なので中流部のワンブロックだけ釣りが楽しめれば御の字と入渓する事に。すると僕らが入ったその15分後には後から後から人々が湧いたように林道になだれ込み、車は止める場所がなくなる状態。さすが日曜日。
カジカガエル
カジカガエルは川の合唱団。時にイワナを釣ったら、その口からカジカガエルの足が出ていた事があった。イワナは大型になると何でも食べてしまうので、ストマックポンプを入れるのには勇気がいるのです。
中越の渓流
僕らが死守したのはわずか1キロほどの区間。それを超えて釣り上がれば2番手かもしくは3番手になってしまうので、入った場所は丁寧に攻めるのが今回の戦術。いつもよりも一つの流れをくまなく打つことで、芯から外れた場所にいたイワナも掛かるのです。なので、スタートからすぐに反応があり、前へ進めない状態。
渓流のイワナ
「こんなに釣れるのですね」と言われたけれど、今回は入った場所が良かったのかな。いつもより平均サイズは良くて、この深さならば絶対いるなと思う場所は、すべて反応があった。一緒に行った方の釣果がかなりあったので私もロッドを少し出してイワナ釣りを楽しみました。フライは主にフライングアント。
コンビニのおにぎり
いつもならば釣り足らなくて休憩を忘れて釣り続けてしまうのですが、思った以上に釣れた僕らは周りの景色を楽しむ余裕があるほどお昼ご飯をゆっくりと摂りました。こんな時はコンビニのおにぎりでもご馳走に感じるのです。
中越の渓流
お魚は充分に釣れたので、その後は退渓点までは良さげなポイントだけに絞り大雑把に上がりました。逆にそんな状態で良い場所だけ釣り進むものだから、お魚の反応はより一層上がる状態。退渓する頃にはもう今日はいいかな、なんて思ってしまったのが13時後半。
キャニオンと名の付く場所
ど日中はとても暑くなったので、コンビニへ戻ってアイスと飲みのを買い、上流部にあるダムへ行き、木陰を探してひと休憩。イブニングは17時に入れば良いかな。
中越の渓流
自分の影がその身長と同じくらいになる頃には、お魚の機嫌もよろしくなる。イブニングはあまり歩きたく無かったので、下流へ下がって別の川へ入ることに。歩きやすく川幅があるのですが、水はまだまだ冷たくて浸かりっぱなしになると震え上がってしまう。
イワナ
イブニング用に好ポイントを選んだ訳でもなく、適当に入ったポイントでもイワナは飽きることなくコンタクトがあります。18時半を回る頃にはでっかいフライを投げて一回り大きいイワナが釣れたことで、これにて終了。心地よい疲労と、しこたまかいた汗のお陰でビールがたまらなく飲みたくなるけれど、帰りの運転があるので帰宅まで我慢、我慢。
イワナ釣り
車が関越道に乗る頃には辺りはもう真っ暗け。夕ご飯をパーキングエリアで食べて帰宅すると、速攻でシャワーを浴びてビールをガブ飲みしましたとさ。こんな時のビールは最高に美味しいですね。さてと、今回もフライをたくさん使いましたので今週も管理人は毎日タイイング。それでもフライが足りないんですよ・・。