急激な温度変化についていけず、身震いが止まらなかった本栖湖

温暖化の影響なのか最近はそんな日は滅多にないのだけれど、その昔はリールが凍って巻けないとか、外に出しておいたビールが凍って飲めないなんて普通にあった本栖湖。まぁそれは1〜2月の話ですが、11月でもこんなに寒いのかと思ったのが先日の火曜日のこと。でも外気温計は1℃なので、そんなに寒くない筈なのですけれどね・・・

その前々日はキャスティングスクールの後に朝霞ガーデンで釣り会をやっていたのですが、その際は23〜4℃ほどでTシャツでもいられるくらいの暑さ。あまりの暑さにコーラを飲みながら釣りをするほどで、その様子はまるで9月頃の陽気。それだけ暑いと朝霞ガーデンのお魚の反応はイマイチなんですよね。

朝霞ガーデンの暑い日から中一日で気温差にして20数℃のところで釣りをしているのがどうも良くなかったみたい。そもそも予報は寒いというので身構えて背中にはカイロが2つ貼ってあり、下半身はアンダーウェアにGパン、そしてネオプレーンウェーダー。上半身は6枚重ねと、かなりの厚着で本栖湖へ向かったのです。しかしそんな様相なのに外気温計が指す1℃は嘘ではないかと思うほど手が痺れて凍え、湖から上がると吹き付ける北風に身震いするほとでした。人間ってものは急激に気温が下がると体が慣れていないので実際の温度以上に寒さを感じるのだな、ということを知った一日です。

そんな感じで朝は寒さを乗り切るために風裏を探し、午後は良さそうなポイントで投げ倒した12時間。マッキーと私にはこれが普通なんです・・。そんな本栖湖の最新事情を知りたい方は、以下をご覧くださいまし。

本栖湖
朝の気温は1℃で太陽が顔を出すまでは風がビュービューでホント寒かったです。今回の相棒はスコットのスイング1184/4とハーディのソブリン7/8。
本栖湖の紅葉
太陽が出た途端、風は止んで強張った体が少しずつ動くようになりました。が、魚っけは無く、テロ〜んとした水だと釣れそうな感じはしないんですよね。本栖湖は絶賛紅葉中で、キャスト後につい周りの景色を見回したりして。
本栖湖湖畔
秋は色々なものが実をつけていますが、これはなんでしょう?湖畔へ降りる樹木の隙間にありました。今回はマッキーと二人で本栖湖ポイントめぐり。過去に良かったポイントのその傾向と対策を教えながら巡りました。
本栖湖の紅葉
南岸の川尻側の紅葉はこんな感じ。現在満水でシングルハンドは幾分釣りにくい状況。お昼は湖仙荘でいただき、情報収集。最新の話だと持ち込まれたレイクトラウトの胃袋の中から、レイクトラウトが出てきたそうで、共喰いする例が出てきた様です。日本で合法的にレイクトラウトを楽しむのは中禅寺湖ですからその釣期は短いので、冬のレイクトラウト・フィッシングは皆さん手探り状態。しかしその生態(冬の行動)を知っている方は釣果を伸ばしている感じ。
レインボートラウト
とあるワンドでは50匹ほどのレインボーが見えたのですが全く喰わず。この日はスポーツセンター前で放流があったので、入れ喰いを楽しんでいた方が多数いましたが、それとは別の遠いワンドなのです。そして更に場所を移し午後の良い時間帯にライズ多数を発見。それを狙ってみたら放流もののレインボーでした。ま、オデコじゃないだけマシか・・・。
ヒメマス
更に別の場所でライズを繰り返す群れがあったので色々投げてみましたが、まったく喰わず。サイズも小さかったのでその正体を知るべくオレンジ&パートリッジ#12をキャストすると、ヒメマスがヒット。これがずっと水面を賑やかにしているのです。しかし、ヒメマスがレイクトラウトに喰われていなくなったと言っていたのに、今このサイズを放流したらレイクトラウトの餌となってしまうのでは?と心配です。
本栖湖のヒメマス
私もヒメマスのフライフィッシングを堪能しましたが、コイツだけを釣るのであれば、4番タックルで22番のミッジフィッシングを楽しんだ方が良いかも? です。そんな塩梅なので、現在本栖湖は至る所でお魚の反応があり、紅葉も楽しめて楽しく過ごせます。居つきの大物にはまだ少し水温が高い様ですが、大物爆釣のXデーは近い気がします。

思いを込めたフライにシーバスの心ここにあらずの片想い

この秋、私はすでに何回シーバス船で東京湾へ繰り出しているのでしょうか。ランカーは時に思わせぶりに大きなフライにチェイスしてきたり、私のフライを通り越して隣りの仲間にバイトしたり。お魚の心はいつも読み切ることはできません。しかしながら経験はたくさんあるので、それを元に新たなフライを巻くのが好きな私。フライは思い浮かんだ新しい発想を盛り込み、シーバスの餌となる今季のベイト(小魚)を見てサイズを決め、前回思い通りにならなかった部分に改良点を加えて新たなパターンを生み出すのです。

釣り人は暴走族ならぬ、妄想族。

釣りへ行く前にはすでにそのシチュエーションが頭の中で妄想され、イメージトレーニングはいつでも万全。創作された新しいフライは使う前からその一挙一動が瞼の裏にある妄想の世界でモンスターが釣られているので、ボートへ乗り込む時には自信満々でポジティブな気持ち。

「さっき(前便)までボイルがすごかったので、今日は大丈夫でしょう。」なんて言われた日には、我が心そこにあらず。一投入魂、フライに魂と愛を込めてポイントへ投げ込むのです。都会の明るさを教えてくれる夜空の曇天は、星空の瞬きと違い日没直後を思わせる明るさ。その下にはロリとした光沢のある暗い海があり、キャストされた大きなフライが海面に引き波を立てながら戻って来るのが見えた。一投、二投、何事もない。さらに投げ続けると、その運動量から汗が噴き出てくる。しかし夜の海は極めて静かなのである。釣れそうな予感からか何度も同じポイントへ船を戻す船長だが、結局私のフライはシーバスに気に入って貰えられずにチェイスすることさえなく、暗い海にただ小さな引き波を引き続けるだけであった。

その後オデコ逃れのための数釣りを目指すもボイルはほとんどなく、『前便まではすごかったのに。」という言葉とは裏腹に、僅か6〜7時間で海は一変し僕らは型を見るのも難儀した横浜の夜となってしまいました。

今年の私は妄想が現実となる事が何一つもなく、その想いはいつも片想いのまま。一つも身を結ばないという事は、私はお魚の気持ちがちっとも分かってない独りよがりな釣りをしているのでしょう。それはまるで片思いの恋愛と同じなんだなぁ、と感じた夜でした。

帰りの車中ではハマショーの『片想い』がヘビーローテーションで掛かっていた事は察しの通り。私の釣りは一体どこへ向かっているのでしょう?

タガメン7号機
秋のランカーシーバス狙いに使う私の大型フライは2系統。一つがビースティーチェンジャーというジョイントフライで少し沈むもの。こちらはタガメンというフローティングミノーで、現在のモデルはチューブ・ジョイントタイプ。大きさは18センチほど。軽くて投げやすく引き波がアピールするフライ。毎回、妄想の中では相当釣っているのですが・・。
横浜の海
夜空は街の明かりを反射し、夜全体を朧げな怪しい釣れそうな空間を醸し出す。
ヒラスズキ
今回の釣行は決して何もなかったわけではありません。良い時期なので現実が妄想を上回る事がなかったと言っておきます。写真は最近よく釣れるヒラフッコ。
シーバス
タンカー周りのボイルはたくさんあったのですが、追っているベイトが小さいのに加え、シーバスのサイズも小さかったです。
シーバス
今回は各自数本の釣果でシーバスクルージングは終了し不完全燃焼。そして昨日はキャスティングスクール後に朝霞ガーデンへ行ったのですが、私の心は管釣りでは満たされなくなってしまいました、ふぅ・・。私の気持ちはどこへ向かうべきなのでしょうか? 今年もあと1ヶ月余りですが、現在は宮崎遠征に向けて体力作り中でゴザイマス・・。

旧精進湖有料道路を駆け上がり午後の本栖湖を堪能す

「うぁ水が透明でとても綺麗。でも風が寒いね。」
なんて言った後、彼女は彼氏に抱きつくカップル。
私の後ろでイチャイチャしやがって! なんて羨ましい・・・。

しばらくすると中国の方々がいらしい集団が来て、
「イーガー ミーリー デ フー。ディアン チェン チー ハンラン。」
(グーグル翻訳で逆引きするとこんな感じで聞こえる)
何を言っているのやら・・。

そして今度は韓国のお方らしき人たち。
「ムォセィ チャブル ス イッセルカ?」
あ、私をそんなに見つめてもそう簡単には釣れませんよ。

そして溶岩隊にはこんな軽装で寒くないの?と言いたくなるヨーロッパ圏の人々。

富士五湖は現在紅葉真っ盛り。日本はどうしてこんな急激にグローバルで多国籍に溢れる国になってしまったのでしょう。ハーミットのある大塚はホテルがたくさんあるので歩いている方の半分は日本人じゃないし、本栖湖観光駐車場にいたっては日本語で喋っている人の方が少ないのではないかと思うくらい。富良野や妙高と同じようにまもなく日本の観光地は全て英語表記で一般言語は英語になり、ラーメン一杯の値段は3,000円に迫るのかもしれない。

そんな釣りに関係のない雑念を振り払うことが出来ず、色々な思考が巡りながらも一本の杭になろうと努力する『河は眠らない/開高 健』信者の私。釣り人は糸を垂れている時間は決して暇ではなく、15分も投げ続けて反応がなければ何が悪いのかと思いを巡らせるのである。糸を細くしてみる、フライを変えてみる、ポイントを少し変えてみる、引き方を変えてみる。一通りの事をやってもダメな時は、前述のように釣り以外の雑念が発動するか、懺悔する禅の世界へと引き込まれていくのである。

時間とは短いものだ。

この繰り返しを何度か行うと17時を伝える町のチャイム音が聞こえてくる。浩庵荘には漁火を思わせるランタンが灯り、竜ヶ岳の上を覆う雲の龍が本栖湖へ舞い降り始める。これが本栖湖終了の合図となる。私の竿に手応えあらず、無事オデコを迎えるのであった。

そんな昨日のお話は以下の通り。お暇な方はご覧ください。

精進湖
連日の釣りモードで睡眠時間が必要になり、今回は午後の本栖湖を目指しての出発。遅い時間帯なので渋滞は覚悟の上だったが、高速道路・大月IC付近の渋滞が全く動かないので、仕方なく甲府南へ廻り、旧精進湖有料道路を使う峠越え。久しぶりに精進湖をぐるりと見廻しました。
本栖湖
ここ数年は11月10〜20日前後に大きいサイズに巡り合っているので、今回は期待がもてるかも?と、いつもながらのポジティブシンキング。本栖湖周辺は落ち葉がドッサリですっかりで秋の装い。午後風はキツいのだけれど、太陽が竜ヶ岳の裾に落ちる頃には落ち着くのである。
本栖湖
午後のコアタイムは私の中では15〜17時。それまでの間は、今日の場所をどこにするかを決めるために湖を一周して見定めるのである。
入漁券
湖仙荘の情報では、今期ルアーの釣り人によって60本のレイクトラウトが持ち込まれたとのこと。取っても取っても減らないレイクトラウトはブラックバス繁栄期を思い出す。人の手によって輸入された外来種の末路は一体どうなるのであろうか。
バックワインダー
ウィンストンのマイクロスペイが入院中なので、今回はセクター908/4とバックワインダーのセット。ラインはインターミディエイト。
本栖湖
今回の釣行で20mほどのキャストできる位置で3度ボイルが起こった。僕らの作ったボイル3秒ルール(ボイルが起きたらそこへ3秒以内にキャストしたら高確率でヒットする)のうちにキャストできたのだけれど、今回は全くの無反応。波気がありすぎたのかなぁ・・。竜ヶ岳の上にある雲が徐々に龍のような形になり、やがて湖に降り立つ景色はイブニングのクライマックスと私は捉えている。
浩庵荘
17時のチャイムを聴く頃には浩庵荘にランタンの燈。まるで海上から熱海の灯りを見ているかの様。コロナ前とは打って変わって人だらけになってしまった本栖湖。せめて釣りをしている私をそっとしておいてくださいな。帰る車中では、1980年代後半に本栖湖へ通っていた際に後輩の車で流れていた、ユーミンの『リフレインが叫んでいる』がリフレインし続けているのでした。

ミッドナイトのシーバスフィッシングはフィッシングハイになる(シークロ)

ランカーシーバスのハイシーズンは現在進行中ですが、その週末予約は大体2ヶ月前には全て埋まっている状態。なので、最近はシーバススクールを開催するにしても週末を抑えられないので、スクールというよりはお客様の予約した船に乗せていただく日々が続いています。しかし予約をお客様任せにしたことで今度はお誘いが重複し、近々にお誘いを頂いた方はお断りする羽目になってしまいました。ですがそんな乗らなかった船の時に限ってランカーがイレグイだったなんて話を聞くので、私はとことん運が無いのだなぁと感じでいる今年のフライフィッシング。

今回「11/9の夜便のシーバスに行きませんか?」のお誘いに二つ返事で承諾したのはかなり前のこと。シーバスに関しては毎週のように出かける予定でフライもタックルも準備万端でいつでも出撃準備中だった筈。日程が近くなった頃に出船時間を確認すると、夜の23時とかなり遅い時間だと判明。そうなると終わるのが夜明けごろになるので、当日の仕事を考えると家に帰っても寝る時間が無いので店でシュラフ広げて雑魚寝かなぁ。いい歳こいてやっている事は学生時代と何ら変わらんのは、釣り人だけなのでしょうか。

普段は子供のように8〜10時間の睡眠時間を取る私にとっちゃ深夜便はかなりハードな睡眠スケジュール。なので急遽マッキー店長に日曜出勤をお願いして、私はシーバスから帰ってきたらガッツリ寝る予定にしました。さて、そんなランカーを求めて出向いたシーバスフィッシング。早速やらかしたことは現場へ着いてタックルを組み始めると、肝心のビックベイト用のスイッチロッドを忘れてきた事が判明・・。

ということで、今回は必然的にビックベイト無しになり、片手を忘れてきたような感覚での釣行となりました。お暇な方はどうぞその様子をご覧くださいまし。

本日の戒め:大物狙いは数打ちゃ当たる作戦よりも、計画的な行動を!

シーバス
ここのところ景気の良い話が多いシーバスのフライフィッシング。スイッチロッドを忘れてきた訳ですが、諦めの悪い私はとりあえず9フィート8番のロッドにスイッチロッドラインを入れて20センチ弱のフライを投げてみました。ですがロッドが折れそうなので直ぐにやめました😆
シーバス
なので今回はコノシロ絨毯を狙わずに各所の灯りの明暗部を攻めて、その中から少しでもサイズの良いのが取れればという期待を込めてのフライフィッシング。大物集結のコノシロ絨毯と違い、湾奥の明暗部は50センチ台が中心。昔だったらそれで充分楽しめたのですが、湧き上がる釣欲が満足させてくれません。
タンカー
サイズが良いシーバスは運河内の明暗よりも沖のタンカー周りの方が一回り大きいサイズ。風と潮が当たる面を考えながらシークロのリュウちゃん船長が吟味しながら良い場所を探り当てます。
シーバス
タンカーの隙間では70弱までのシーバスがお目見え。全体的に肥えているシーバスが多く、トルクのあるファイトが楽しめました。
シーバスフィッシング
隙間フェチのシーバス狙いは、係留されたタンカーとラバーバンパーの間を狙います。そのためキャスティングできるのは1名のみなので、交代制の釣り。
シーバス
隙間シーバスは沖のタンカー周りで掛かるサイズよりもさらに一回り大きく、そのトルクのある引きを存分に楽しみました。フライはEPミノーが中心。
シーバスフィッシング
普段ならばこんな時間まで起きていられない私ですが、飽きる事なく中型サイズ以上の数釣りができたので、全く寝ていないのにフィッシングハイになっている状態のまま夜明け前に終了。さて、このまま帰って爆睡することとしますか・・??
神奈川県の管釣り
何故に最後の写真が虹鱒?と思ったあなた、ハイそうです。そのまま帰らずにお客さんが某管釣りへ行くのを知っていたので、そのままそっちへ向かいました。不眠ですがフィッシングハイになった状態で、そのまま16時まで釣り続けたのでありました。私がどれだけ釣り馬鹿であるかがお分かりになりましたか😆

富士山を見ながら釣りをしたかったので山梨へ行った件(忍野フィッシングエリア)

春の解禁から7月あたりまでほぼ渓流中心で釣りまくっている私は、秋になると湖に管釣りとC&R、さらにシーバスに出かける釣り三昧の日々。一般的なフライフィッシャーマンは釣りは少しお休みにしてタイイングを愉しんでいる時期だと思うが、私はフライの持ち玉が少なさに四苦八苦している状態。釣りへ行くべきか、はたまたフライを巻くべきか、私には悩ましい問題であります。

そろそろ秋の湖シーズンに入ったので、管理人さんは本栖湖に行ったのでしょう?と思ったあなた、正解と言いたいところですが、今回はちと違います。先だって本栖湖ヒメマスシーズン前の試し釣りで不漁のため解禁断念というニュースが飛び込んできました。その原因はレイクトラウトの繁殖による食害という仮説で外来種のレイクトラウトを駆除するということで進んでいる訳ですが、ヒマメスは合法的に漁協が放したもの。そしてレイクトラウトは誰かが違法で放したもの。いずれも人によって放たれた元々そこに居ない魚たちなのですが、立場の違いでお魚の運命が変わるのがチト悲しいと感じてしまうのです。

そんな折なので現在はレイクトラウトを狙うルアーの方が多く、更に温暖化の影響か水温高めで推移しており、レインボートラウトの良い情報がないので、とりあえず行って考えようと遅い時間に出たら渋滞にハマりました。中途半端な時間になってしまった事で色々と考えた末、以前行った忍野フィッシングエリアから見える富士山の景色をふと思い出し、河口湖インター手前にある新しい富士吉田西桂スマートICを下車。県道717号線で山越えして新名庄川(しんなしょうがわ)の源泉(富士山の伏流水/湧水)である忍野フィッシングエリアへと足を向けるのでありました。

そんな様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。
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忍野フィッシングエリア(HPはこちら

住所:山梨県南都留郡忍野村忍草1660-80
営業時間:7:00〜17:00(11〜3月は16時まで)
遊漁料:1日券のみ¥4,000
主なルール:キャッチ&リリース・バーブレスフック・シングルフック使用

忍野フィッシングエリア看板
ここへ再訪するのは何年ぶりなんでしょう。最後に来たのは取材だったような・・。なのでおぼろげな古い記憶ではこんなに池の数があったっけ?という感じ。メインエリアは3のエリアで、以前はココを中心に釣っていた筈。現在は管理棟(4の位置)を挟んでどちらにも3個ずつ、合計6個の連続した湧水池があります。湧水地なので、水温は年間を通して安定しており、いつ行っても何かしらの虫がハッチしているので、通年ドライフライで楽しむことができます。
忍野フィッシングエリアのメイン
富士山の伏流水が各所から湧き出ているので水量は豊富で水温安定。鶴ヶ池湧水の前は3の池で一番大きい場所。キャスティングがしやすく、多くの方がこの場所で楽しんでいます。
営業時間
この釣り場はキャッチ&リリースで、持ち帰りの記載はエサ釣りの方に対しての注意事項。なのでフライ&ルアーは全エリアで釣りができますが、餌釣りの方は管理棟から左半分(4〜6)だけの様。冬季は16時までとなっていますが、その頃になると気温がグッと下がりライズがグッと減るので退散するのにちょうど良い時間です。
レインボートラウト
お魚は岸際の水藻に付いている虫をついばんだり、ハッチするカディスやメイフライを食べてます。現在はテレストリアルの時期が過ぎてやや小さめのカディスやメイフライが中心。魚の平均サイズは大きく、小さくても30センチくらいで大きいものは50センチオーバー。しかしクリアウォーターなので入れ喰いになる事はありません。やや管釣り慣れした人が行く一匹を釣るプロセスを楽しむ管釣りといえます。
レインボートラウトを狙う
1の池はこんな感じ。広くて障害物が多く、初心者は難儀るす事でしょう。しかしクルージングライズを見つけてトラウトハンティングしたい方には、絶好のポイント。なぜならば難しさゆえに釣り人は少ないですから。
忍野フィッシングエリア
2番目の池は小さく浅い。北側はバックが取れないので、南面でキャストするのが良いでしょう(足元の草に引っかからない様に工夫しましょう)。遊水池なのでデカイのを掛けた後にウィードに揉まれることもしばしば。
忍野フィッシングエリア3番
ちゃんと一眼レフを持っていかないと、富士山がドーンと映る写真が撮れないんですよね。それも写真を納めたのが後半なので逆光になっちゃった。望遠で午前中に写真を撮れば3番の池の北側から立派な富士山の写真が撮れる筈です。
忍野フィッシングエリア
4番目の池と5番目は端を挟んで左右なので、1個の池と言って良いです。深さがあり魚もそこそこいますがドライフライ向きではありません。またバックキャストがほとんどできないので、ロールキャストでの釣りが強いられます。5〜6番目の池は写すのを忘れちゃいました。
サイトフィッシング
使用したフライは主に14〜18番。風がなかったので6Xまでティペットを落とし、ティペットだけを沈めてようやく釣果が伸びる感じ。フライパターンはテレストリアルのオドリバエ、フェザントテールパラシュート、CDCクリップルなど。
忍野フィッシングエリア
昔に比べるとクリアさは少し落ちた感じがしますが、魚は丸見えなのでサイトフィッシングが楽しめます。最もそのクリアさから難易度はかなり高いですが、喰い気がある魚を探して正面からフライをプレゼンテーションすれば、喰いついてきます。私はそんな感じで遊んでましたが、池の真ん中へフライを浮かべっぱなしでも出てきます。
レインボートラウト
15時を回る頃には気温がグッと下がり食いが渋くなったので15時半に納竿となりました。魚のコンディションは胸鰭の欠損の個体が多いので微妙ですが、魚のサイズは大きくサイトフィッシングの釣り主体と考えると、ドライフライで大物狙いをしたい方には良いロケーションだと思います。日増しに寒くなるこの時期ですが、暖かい日を見つけて皆さんも出掛けてみてください。

 

シーバスと本栖湖の狭間で時々C&R(雨の箱根早川C&R)

「管理人さんと釣りへ行くと、いつも雨なんだよなぁ。」と、雨男のレッテルを貼られている私。確かにブログを見返しても、一日のどこかでにわか雨が降ったりするので、写真では出てこない雨模様を含めれば、今年の私は常にレインウェアと共に過ごしているかもしれない。

しかし、雨男(雨女)なんて本当にいるのかなぁとググると、実際には思いこみらしく、確証バイアスという心理が働いているからだそう。それは一度思い込んだ内容に合っている事実ばかり記憶しやすくなる事を言うらしい。確かにそう言われれば、そもそも日本は年の1/3くらいは雨なのだから、雨になる確率がそれなりに高いわけで、さらに雨の時の方が釣れている記憶があるから心理的にそうなってしまうのだろう。よって私は雨男ではありません(本当?)。

しかしながら「管理人さんと釣りへ行くと、いつも雨なんだよなぁ。」という言葉を釣り仲間から投げかける時、心なしか彼らの顔がほころんでいる様に見えるのは、「雨だから釣れちゃうぞ!」と内心では思っているのでしょう。今回は後輩と初心者を連れ立ってシーバスと本栖湖の間の中休みと称して、『箱根・早川のC&R』へ訪問。午後の雨は100%予報にも関わらず、ずぶ濡れになりながら夕方まで釣り続ける僕らは、あながち雨は嫌いでは無いのだろうと思った昨日です。

そんなずぶ濡れの釣行は空が暗過ぎて写真を撮る気になれず、たいして良い写真がありませんが、お暇な方は昨日の様子をご覧くださいまし。
前回の箱根早川のお話はこちら
*早川河川漁業協同組合小田原支部(HPはこちら

箱根・早川
今回は一日を通して光量が足りないので、良い写真なんて撮れない状態。その反面雨は釣り人を減らし僕ら以外の釣り人はほんの数名しかいない。普段は混雑している釣り場だけに人がいないのはラッキーかな。
ハヤ(ウグイ)
ドライでは難しくなる時期になってきたので、まずはニンフをゴロゴロ。小さなアタリを拾ってアワセたら、#12のヘアーズイヤーをハヤ(ウグイ)が丸呑みしました。
ホッパーフライ
ある場所で魚が見えるので、それを狙ってずっと粘ってみた。ニンフやらドライを流しても反応が鈍く、大きめのフライを流した時だけチェイスがあるのだが、食べるまでいかず。午前中はそんなイライラの時間が続き完敗状態。下流へ行った後輩に状況を聞くと、瀬の中へバッタフライを投げ込んで数を伸ばしているとの事。ならばとバッタへ変更して瀬を叩くことに。
土砂降りのフライフィッシング
初心者にワンツーマンで教える私は、魚がなかなか食いつかないのでイライラが募るばかり。あまり私が寄り添っていても楽しく無いだろうと思い、私は少し離れた場所で、見守ることに。
レインボートラウト
すると独りになった途端にレインボートラウトをドライでヒット。最初の一本は切られてしまい、次に掛けたレインボーを慎重に寄せてランディング。お見事でした。店主が横にいてうるさい助言をするよりも、独りにして伸び伸びやって頂いた方が結果的に自分で考えて投げる能力が身について釣れるのでしょう。お魚が釣れたことで一安心した私。
雨の釣り
後輩はC&R区間を広く楽しみ、でっかいドライフライを瀬の中へ投げ込み、沢山のレインボートラウトを釣っていました。それにしてもこんな土砂振りの中で喜んで釣りをしているのは僕らだけ。それ以外の方々は早々に帰られてました。
グラスホッパーパターン
前半が全くダメだった私は後輩の言うことを聞いてマダムXホッパーを使い、瀬を叩いてようやくゲット。バイトは沢山あったものの完全に咥え込むやつが少なったので難儀しました。
フライフィッシング
明らかにいそうなポイントの魚は何度も釣られているせいか喰いが渋く、人があまり狙いそうもない白泡が出ている早瀬の方が喰いつきがよかったです。魚が偏ることなく満遍なくポイントについているのは、他の漁協とは違い分散放流がキチンと出来ている証。
フライフィッシング
3時を過ぎると本格的な土砂降りになったので、風邪をひかぬ様に少し早めに退散することにしました。ここ箱根・早川のC&Rは2025年2月21日まで楽しめます。一日券が¥1,300と一般的な渓流の値段で楽しめる関東近郊の釣り場ですので、皆さんも時間を見つけて遊んでみてください。

 

南西諸島の反省会は東京湾で行うシーバス三銃士(横浜・シークロ)

急に涼しくなった東京湾の風は一気に秋モード。各所でコノシロを食べるランカーシーバスの話が出てきたので、先だってまで南西諸島でボーンフィッシュを追い求めた3人組は、ランカー狙いのシーバス三銃士へとなる季節。狙うは夢のメーターオーバーで、3人の合計で2.5m超え。しかしまぁここ数年の私は何事もパッとせず燻り続けているので、まだ新しいフライパターンを巻く創作意欲が沸かない。なので昨年までに巻いたタガメンやらビースティチェンジャーをかき集めて、横浜の海に出ることになった。そういえば昨シーズンはハチマルサイズは一本も取ることが出来なかったんだよなぁ・・。

全てに対して弱気な釣行になってきた私は、20センチあるフライを出船時間内引き倒す一か八かの大物狙いに固執したくはない。今回は暗いうちにササっとシーバスをキャッチしてオデコを逃れ、夜が開けたらランカー狙いに徹するという、弱気な安全牌の設定で横浜港を出港することにした。

思惑通り夜の釣りは順調で、おぼろげな灯りの下でシーバスがボイルを繰り返し、タイミングよくキャストすれば、フローティングミノーは飛沫と共に水中へ引き込まれていく。うんうん、今宵は順調だな。

太陽が横浜の街並みに色を添え始めるのと同時に、水中ではコノシロがまとまり始まる。それに合わせてシーバスボートが各所からコノシロ絨毯を目指して集結するのである。

「は〜い、今日はシークロ得々セットの日、シーバスは時間内の釣り放題プランですから、じゃんじゃん釣ってくださいね〜。」とシークロの船長であるリュウちゃんがジョークを飛ばす。確かに釣りたい放題だけれど、トップウォーターを引き倒すランカー便はキャストを続けたところで、フライへアタックするシーバスは数えるほどしかない。したがってキャッチできる数は知れている。大きなフライを20投もすると疲労が蓄積。そして自分のフライに疑心暗鬼。真っ赤に映る魚群探知機は壊れているのではと疑ってみる。やがては今日は沈めた方が釣れるのでは、と思うのである。

今回シーバス三銃士の投げるフライは全員がタガメンで、それも私が新作を作るたびに古いものを彼らにあげるので、私が使うのが最新式。そして彼らはそれぞれ零号機と4号機あたりのタガメンを結び、ひたすら投げ続けていた。最初に口火を切ったのはタガメンの零号機を使ったM氏で、それは軽さを重視したモデル。私はというとバイトはあるものの、重さが乗るような強烈なコンタクトは無し。

ふむ、今日は上ではなく沈めた方が良いのではないかと思い始める私。船長のリュウちゃんが浮かせないと釣れないぞ、というのを無視してインターミディエイトのロッドを振り始めた途端、今度はタガメン4号機で後輩がナナゴー・オーバーをヒット。

「ほら〜、フローティングでしょう。インターなんて使うから釣れないんですよ〜。」とダメ出しされてしまった。

ロッドをもう一度フローティングタックルに持ち帰ると、また海は静まり返る。
やがて、「さあ皆さん、釣り放題の時間はあとひと流しで終了ですよ。」の声が掛かり、私だけがタガメンでキャッチする事ができず、終了と相成りました。

港へ向かう船の上で私は、今回釣れた大物は全て私が巻いたタガメンなんだと言い聞かせ、なんともやるせない寂しい帰港になりました。まぁ次回へのやる気スイッチが入ったから、よしとするかな。そんな昨日の様子は以下の写真の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

横浜の夜
朝4時スタート時点では夜景の綺麗な横浜。水面を照らすオレンジ色の灯りの下にベイトが群がり、それを狙ってシーバスがボイルする。そのベイトサイズにフライを合わせ、ボイルのタイミングでキャストすると、シーバスは水面を破ってフローティングミノーを水中へ引きずり込む。
ヒラスズキ
ポイントを運河から外海へ変えると、立派なヒラスズキがお目見え。南に多いヒラですが、温暖化と共に増え始めた気がします。
シーバス
私は夜が明け切る前に隙間フェチのシーバスをゲット。エンリコミノーを使って、停泊する船の隙間を釣るのである。
シーバスの釣り
停泊する船の隙間は約30センチ。そのラバーバンパーと船の隙間の奥の奥へフライをキャストするという、難儀を要求される。
シークロの朝便
空がブルーに染まり始め、人工建造物が色を取り戻した頃に、「そろそろだな。」とコノシロが集まるポイントへ移動する。気の早いルアー船は暗いうちからそのポイントを陣取り、僕らはブリがそのコノシロを追いかけ回して水面が炸裂している頃に到着した。
ビースティチェンジャー
コノシロが群れている時期に使うフライは17〜23センチほど。ビースティチェンジャーやら、タガメンやら。とにかく大きくて、軽くて、シルエットがはっきりしているフライを日夜考えている。
タガメン初号機
タガメン零号機でヒットしたランカー。このフライはとても軽くてシルエットがハッキリとしている。問題は水押しが弱い点。
タガメン4号機
後輩はタガメン4号機?あたりのフライでヒット。すでにタガメの形から別の生き物になったタガメンはお茶目なフライになっていた時期。水によく噛んで頭だけが水面に出ている。いずれもジョイントフライなのだが、後ろボディのシルエットがハッキリとしないのがこのモデル。それが良いのか悪いのかは、私の中で迷走中。
宴
朝便へ出かける為に起きたのは朝2時。釣りを終えて家に付き1時間の仮眠をとった後、南西諸島の反省会と称した宴が始まったのが14時。写真を見てお分かりの通り、4軒もの梯子酒を楽しむおバカな輩。家まで歩いて帰った筈の私は睡眠不足で公園で寝てしまったようで、気がついたのは真夜中だったというおバカです。

第三火曜はマッキー研修日なので、彼の行ったことが無い所へ出掛けた(芝川・C&R)

先だっての日曜日はキャスティングスクールを行い、その後の朝霞ガーデンで入漁料を払っているのにロッドを出さないという私。多くのお客様に囲まれて楽しいのですが、それを見ているだけで満足してしまい、釣りすることを忘れちゃいました。南西諸島の釣りから解放され腑抜けになってしまった私に釣りのスイッチが入るには、少し時間がかかるかもしれません。

今週火曜日の釣り場選定は後輩任せ。そしてマッキー店長の研修日なので、彼が行ったことがない場所を探した結果、芝川のC&R釣行となりました。そういえば昨年の今頃もココに来てましたので、この場所の詳しい情報に関しては過去のページ(こちら)をご覧くださいまし。

さて、研修日とはどんなことをするのかと行っても、すでにガイド業もやっている彼ですから、私が教えることは細かな釣りのテクニックぐらいしかありません。C&R区間はお魚がスレているので、そのお魚をどう釣るかの、戦術とキャスティング方法が主になります。特にこういった大物がいるところでは単にティペットを細くするという対処では50センチオーバーの魚をキャッチすることが難しくなってしまうので、ティペットは3〜4Xのままでどう喰わせるかを考えていきます。

キャスティングの方法を細かに伝え、少しずつそれを身につけていくマッキー店長。なんとなくその手法がわかったところで、彼はこう質問をしてきたのである。

「このキャストとは別に、ウェットのスイング方法をちょっと教えてもらえませんか?」

ふむ。ドライフライのバッタが結んであるけれど、流し方の練習だからこのままでスイングしても良いかと、私はキャスティングとその後のフライラインの置き方や対処方法を彼に教え始めた。

「川の幅いっぱいにキャストするけれど、真横ではなく若干斜め下ね。手元に余ったラインで上流側へメンディングして、ロッドのティップに若干のテンションが掛かるようにしてロッドティップとフライラインをこうして一直線になるように張るんだよ。対岸の1/3を過ぎたあたりからロッドティップを下げてテンションを掛け始めて、狙うポイントとをこの辺りだとするとドスンと魚が来るんだよ。・・ん?あれ?」

斜め下流に見定めた仮想のポイントとする石頭を通過すると、そのフライは飛沫と共に水中へ引っ張り込まれた。あれま、こんな余興で掛かるとは😆

ランディングされたレインボートラウトは55センチほど。釣り人の思いとは違い、釣ろうと思う力が入っていない時にこんなことが起きるんですね。ま、これもフライフィッシングですな。

一昨日の様子は以下の写真の通り。お暇な方はご覧ください。

芝川・C&R
最初に腕章の補償金を含めて¥3,000をお支払い(年券を持っている方は¥2,500)釣りは朝8時から17時までで、この腕章を返すことで¥1,000が返金されます。本日は朝8時半に入って1番乗り。その理由は水位が高く、渡渉するのが一苦労する点。
富士宮の富士山
対岸(右岸側)に渡渉すると、富士山をバックに芝川の流れを釣る事ができます。富士宮の方は朝起きると毎日富士山が拝めるんですね、うらやましい。
芝川の流れ
入渓する場所にはこの看板があります。しかし今回は水位が高く、右岸へ渡渉するにしても膝上の強い流れ。入門者や年配の方には勧められないし、慣れてない方はウェーディングスタッフが必要かもしれません。
芝川の下流部を望む
マッキーと後輩は早々に大物ポイントに陣取ったので、私は最下流部から丁寧に釣り上がることにしました。芝川の流れは富士の湧という事もあり水温が安定しているので、この時期でもガンガンの瀬からヒレピンレインボーが飛び出してきます。
レインボートラウト
入渓点へ入る前の道筋で、バッタが飛び出してきたので本日もホッパーパターン。んがしかし、フライボックスを家に忘れてきてしまった・・。ボックスの隅にデイブスホッパーが1個あったので、それを大切に使うことに。チビッコはいつでも元気。
渡渉
C&R区間の真ん中から上あたりへ行くときに、右岸から左岸に渡渉しなくてはならないのですが、その時の水位が現在は股下ぐらい。慣れてないと渡れませんから、ある程度の渓流経験者以上が訪れるC&R。富士の湧水は雨とは無関係に時期がズレて水位が上がったりするのです。
レインボートラウト
大きなプールで50アップレインボーを腰まで使ってヒットさせるも、ランディングネットを忘れてハンドランディング。しかし岸がないので、水中に入ったまま写真を撮ろうとすると、そのまま腕からスルリと逃げてしまった。その後にも50アップを沈めて掛けるも、浅瀬がないので片手で支えて写真を撮ろうにも、またも逃走。やっぱり大型ラバーネットが必要です。結局写真が撮れたのは、25センチほどのレンボーのみ。
バッタ
このサイズのバッタが、結構流れていましたヨ。バッタへのライズは大きな飛沫なので一目瞭然。
芝川の流れ
で、冒頭のスイングを教えている時にホッパーパターンでヒット。お魚は僕らを避けて対岸へ固まってました。
レインボートラウト
無事マッキーにランディングしてもらったレインボートラウト。3人で行ってラバーネットを1本しか持っていかなかったので、彼らから離れると、ランディングできなかったという訳。
ダウンクロスの釣り
太いティペットを使った場合の魚へのアプローチを伝授し、そのライン操作を練習中のマッキー。流し方の工夫次第で、トラウトのバイトは格段に上がるのです。
レインボートラウト
太陽が沈み切ってしまうと寒くなるので、今回は少し早めに終了。最初にお金を支払った田中屋さんに腕章を返しに行くと、¥1,000の補償金が返金されます。今回は小さいのを含めれば二桁キャッチ。大きいやつは全員で5本取ったかな。ある程度慣れた方には楽しいC&R区間ですが、水位に関しては事前に確認した方が良いかと思います。

 

合計11日間を費やして夢を追い続けた南西諸島の釣り旅

港の木陰にいるお婆に挨拶すると、日頃の寂しさからか矢継ぎ早に釣りの話をしてきた。

「今日の満潮は12時15分。小潮だから今日は喰わないね。あたしゃ釣り好きだから、ここで色々な魚を釣ってきたよ。いつだったか、サビキで40センチを超えるクロダイを釣った事があるけれど、周りの皆には、”そいつは凄い!”と褒められたよ。ここいらじゃ釣り好きで有名なんだよ私とキミちゃんは。でも最近は腕が痛いから、こうして木陰で見ているんだよ。」

年齢を聞けば御年81歳だそうな。旦那さんはすでに亡くなったそうで、暇な時間をこうして港で過ごすという。人がほとんどいない場所だから話し相手がいないので、僕らを見つけて同じ話を繰り返し話す訳だが、やがて自分もこうなるのかと思うと、彼女の釣り自慢の話は何故か心地よい。

お昼を過ぎた頃、仲間が戻ってきて私に一言、「あれ、稲見さん、こんなところでナンパですか?」。

するとお婆は嬉しそうに、そして恥ずかしそうに微笑んだ。南国の風に吹かれて歳と共に刻まれた皺と白髪姿のお婆を見た時、ふとトラック島のインターバーさんとの思い出が蘇った。青い空と紺碧の海を持つ南国は、こんな素敵なお婆たちを育てるのだなぁ、と。

この地へボーンフィッシュを求めてやってきた僕ら。6月、7月、そしてこの10月と合わせて11日間を、ほぼこの港周辺で爆投してきた。その費用はハワイでボーンフィッシュを釣るコストのおよそ2倍である・・。その結果は時間の経過とともに盛り下がり、10月はまるで何もない。ただ爆投の日々を過ごしたのであった。費やした11日間で得たものは、南国の優しさとシークニンの味。

来年の事は年が明けたら、また考えようと思った私。
とりあえず、今年の南西諸島の釣りは幕を閉じたのでありました。

シークニン
滞在中に毎日呑んでいたシークニン・ハイ。黒糖焼酎の炭酸割りに、この島みかん(シークニン)を入れたサワーである。カボスともシークワーサーとも言えない、素朴な酸味と飲みやすさ。お土産はいつもシークニンなので、昨夜もシークニンサワーを家呑みしました。
イシミーバイ
今回はボーンフィッシュ見たさに餌釣りの道具を持ち込んだのだけれど、サーフでは何も手応えなし。仕方なしにサンゴの方へ投げ込むと、ミーバイがすぐに掛かる。
ボーンフィッシュを探す旅
前回あんなにいた波打ち際の魚たちは、今回はまるで魚影がなし。サイトフィッシングで見つけたのはボラのみで、クロダイさえ一つも見つける事ができなかった。宮崎のオオニベ狙い以上にツライ事は、いくら爆投しても外道が掛からないので、ただひたすら投げているだけなのである。それによって得たものは腕の筋肉かな?
ゴリラバーガー
流石にコレだけ滞在すると、日々の昼食を楽しむしかない。昼は定食屋で食べるか、このゴリラバーガーを食うかの二択。
エビフライ
周りの協力で新しいアイを手に入れて巻いていった、エビちゃんフライ。悲しいかな、4日間ずっと爆投してなんの反応もなし。魚っけがまるでないのである。
イシミーバイ
浅いシャローラグーンを歩き回って見つけたのはボラのみで、仕方なくブラインドで投げ込んだ珊瑚礁の周りで掛かるイシミーバイ。私を慰めてくれるターゲット。
路頭に迷う釣り人
とにかく歩いた、探した、投げた。やれることは全てやった。何が悪いかなんて私にはわからない。ただボーンフィッシュに嫌われているとしか言いようがない。
南の島
この島によく来られているフライフィッシャーマンに遭遇しお話を聞けば、この場所で釣るにはひたすら投げ続けるしかないとのアドバイス。ご自身は今までにキャッチしたのは3本との事。海外のボーンフィッシュを知っている私にとっては途方もない確率の悪さを知った日。
カニ
今までで一番何もない時間を過ごした4日間。他の釣りに浮気しないようにボーンフィッシュ狙いの道具以外は一切持ってこなかったので、私はそれをやり続けるしかなかったのである。そのおかげでネガティブの境地に陥り、釣りが段々嫌になってきた。そんな時にヤドカリやカニは私を少しだけ癒してくれた存在。
ボーンフィッシュは何処
最終日の爆投を終えタックルを仕舞い始めると、それを嘲笑うかのように目の前をGTとブルーフィンが通り過ぎていく。まぁいいさ、どうせ私はそれを狙う道具を持ち込んでないしね。コレにて2024年南西諸島でボーンフィッシュを追い求める旅は幕を閉じました。

 

疲れた体を癒しに少年の心に戻れる弁慶堀へ昼寝に行く(赤坂見附)

田舎が無い私は夏休みが始まっても遠出する予定はいつも無かった子供の頃。なので都会に残った数人の友達と一緒に出かける釣り場は決まって近所の弁慶堀。昨日その堀に掛かる橋の中央で首都高4号線とその前に広がる緑に囲まれた弁慶堀を眺め、そっと目を閉じて過去の自分と重ね合わせてみた。聴こえてくるのは行き交う車の騒音に混じる虫たちの聲。そして釣り仲間たちとたわいも無い会話や、数々の思い出。ここへ訪れればいつでも小学6年生頃に戻れるのだなぁ、と。私はいつまで経っても釣りをしている最中は少年の心なのだと悟り、はがゆいやら、恥ずかしいやら・・。

毎年のことですが9月後半はどこへ行こうか悩まされる時期。最近はお店はの暇さからストレスを感じているのか、お疲れ気味の私。いっそ何もせず家でボーッと過ごせば良いのに、家にこもっていると益々調子が悪くなるのが私でして、やっぱり風を感じながら野外で昼寝をする方が似合っているのです。いつもならば前日までに計画を立てて朝早くに目的地に向かって出かけるのですが、今回は気分が気分が乗らず何も考えられず爆寝。翌日考えた挙げ句、赤坂見附にある弁慶堀のボートに乗ってお昼寝する事に決めたのでした。お昼寝といってもロッドはとりあえず持っていき、まぁなんか釣れたらいいなぁ、とお気楽な私。

昨日のユルユルなフライフィッシングは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

弁慶堀
「暑さ寒さは彼岸まで」と、昔の人々の格言はホント凄いです。お盆が終わった途端に半袖ではいられない気温まで下がった昨日。この大都会のど真ん中でも肌寒さを感じました。三連休開けだから釣り人なんていないのかと思いきや、そこそこボートは出ていました
弁慶堀
12月〜4月中旬までは対象魚がレインボートラウト。それ以外の季節はブルーギルにブラックバス、そして雷魚といったところ。夏の間はウィードがびっしり。少年時代はとにかく魚が釣りたくて、ルアーを投げまくったものです(のちにフライ)。ここで知り合って仲良くなった釣り友達が数多くいます。
シンガマボディフライ
家にある釣具をかき集めてきたので、足りないものだらけ。とりあえずカメムシフライやこのシンガマフライがあったので、これを投げることに。落ちた時の波紋でブルーギルがやって来て突っつきまくるのですが、#10フックでも大き過ぎてフッキングしないチビスケが多い季節。
セミの断末魔(ピンボケ)
蝉ファイナル【semi final】:蝉の最後の意。水面に落下し、鱒(その他魚)に食われる様。この状況を狙い撃ちする釣り師のことを蝉プロと言う。 昨日までの暑さで生き残っていた蝉が私の前にポトリと落ちた。バスに喰われるその断末魔に期待し、ロッドを構えてじっと待つ・・、何事もない・・。
ブルーギル
ギルちゃんはフックサイズを落とせばいくらでも釣れることは分かっているのですが、掛かるサイズがタナゴみたいな大きさになってしまうのです。なので10番フックでずっと釣り続けていると、ようやく釣れた手のひらサイズ。ギル以外では雷魚が掛かったのですが、ギルタックルのままの4Xだったので簡単に切れてしまいました。デカバスはカメムシフライを見るものの、じっと見据えるだけで喰いつく事はありませんでした。
弁慶堀
季節の変わり目で釣況は思わしくない。疲れたところでアンカーを打ってうたた寝😴 緑の隙間からニョキっと映えているのはニューオオタニ。昼寝にはちょうど良い気温と季節。
扇屋
ボートの営業時間いっぱいまで釣りをすると、帰宅ラッシュにかちあってしまうので、4時ごろ退散して夕方呑みへ突入。この居酒屋はいつも昭和歌謡が流れており心地よいのです。その流れで後輩に引っ張られて二次会は昭和歌謡のスナック?に行き、絶叫系の歌を熱唱しストレスを発散するのでありました。