春を探しに行った東海の解禁は地元の優しさに触れた旅

マッチ・ザ・ハッチの釣りスタイルというものは、まずはお魚が水面近くで虫を食べてライズが始まらない事には釣り自体がスタートしない。川面をくまなく見渡し水面に広がる波紋を探し続ける間、フライフィッシャーマンはライズが無ければひたすら暇である。寒さを凌ぐ為に体を揺すりながら、両手はジャケットのポケットへ入れたまま。扇風機の様に首を左右に振りながら二つの眼で探していく訳なのだが、一人よりも二人、二人よりも三人と多くの眼があれば、その確率が上がるってもんです。

解禁当初は放流情報、あるいは釣れている情報を頼りに釣り人は行動するので、釣り場はいくらでもある大河なのに、釣り人は一点に集中する。そんなライズ待ちをする景色の中に溶け込む為に今年も岐阜県へ行ってきました。

ライズは虫の出現によってその日のパターンがある程度変わっていくが、釣り人の予想通りに虫がハッチ(羽化)しないのがまたこれも自然。ライズがなければ持て余す時間は多く、遠征組である私は釣り人を見つけては今年の傾向や近況を世間話をしながら聞いて回る。特にライズが全く無い時は話しかけられた釣り人も暇であり、快く情報を提供してくれる心優しい地元の人々。

「わざわざ東京から、そりゃ釣って帰ってもらわないとなぁ。」

ライズが全く無いので、「この状況でもあの場所ならばライズは少しはあるかもよ。」と言うポイントをいくつも教えてくださる。とにかくライズが無ければ暇なので、いつの間にか釣りから脱線して最近の経済についてや地元愛について語って頂いたり、釣り場で得る情報は多岐にわたる。

そもそもせっかく遠征したのだから、「ライズが無ければ沈めて釣れば良いじゃん!」と言う意見もあるでしょう(ユーロニンフの対極にあります)。しかし、そもそもマッチ・ザ・ハッチのスタイルが好きな人種は釣りの中でもかなり特殊であるから、「ライズが無ければひたすら待つ。」のは当たり前。結果的に全くライズが無ければ、ロッドを出さずに帰っちゃうこともあるほど変態的な人種なのであります。

このスタイルは虫のハッチから始まり、それが何であるか、そしてどんな流れ方をしているかを推測。この季節に飛ぶであろう虫を前もって巻いておいた物からフライをチョイスし、流し方を工夫しながら魚のライズに目掛けてキャスト。うまくヒットしてランディングしてもそこで終わりではなく、ストマックポンプを使い(魚の食べていたものを吸い出すポンプ)、釣った魚の食べた内容物と自分のフライが合致した時に自分の推測が正しかったのだと満足する。だから、お魚の大きさはさほど問題ではなく例え放流魚であったとしても、ハンティングの様なプロセスを踏んだ楽しさが、このスタイルの魅力なのです。

そんな「マッチ・ザ・ハッチ」愛に溢れた地元民とずーっと談笑していたのが今回の旅。お察しの通り、ライズがあまりにも何も無く、手も脚もでない状態で完敗。過去のブログや記録を見ると、東海遠征の勝率はおよそ1/2といったところ。高らかに解禁宣言する予定でしたが、しばしお預けとなりました。そんな東海の旅は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

長良川本流の流れ
ハーミットのオープン当初はもっと上流の支流でやる事が多かったけれど、2000年代からは本流と下流部での釣りが多くなりました。このポイントでの思い出はたくさんありますが、今回は水が少なく流れは緩慢。しかし放流したてらしく、お魚の群れがグルグル回っているのが見えたのでやる気満々。ライズが起きるまでひたすら待ちます。
郡上漁協
釣り券はフィッシュパスでも買えるのですが、なんとなく地元へ直接落とした方が良いかと思い、デイリーマートで購入。パンをかじりながら、ひたすらライズを待ちます。
緩い流れ
ポイントへ着いたのが10時ごろでそれから15時ごろまでライズはほぼ無し。その後写真の場所で2度ライズしたのを見て、タイミングを見てキャスト。すると一投目が終わり投げ返そうと思ったフライに出たがヒットせず。そしてその後はずっと沈黙。
ライズ待ち
一緒に行ったDくんはライズがないので土手でお昼寝、時々川面を眺めるの繰り返し。ずっと何もなかったんもですが、真っ暗になる直前にお一人が釣れたのでポイントを譲っていただきました。しかし散発ライズはわずか数分で終わってしまいました。
夕食
釣りを頑張りすぎたといっても、キャストはトータル20分ほど。宿には遅く着きすぎて慌てて夕食。魚を釣っていないのに、お魚ずくしの夕食。そして朝食に梅干しが出たのだけれど、前回は食べても釣れたので問題なしと、食べたのが問題だったのだろうか。
長良川の支流
翌日は以前よく釣っていた支流へ移動。良かれと思って来たのですが、9時から12時まで待ってライズは無し。タックルは組んだものの、一投もしませんでした。
長良川の支流
釣り人がじっとライズを待つ間、アオサギもずっと動かず。何もないので、その後フライショップ『TailWalk(テールウォーク)』さんへ行き、情報収集。この川は漁協が3分割なので、いく場所によって購入しなければならないので、最初に行った場所は入漁証を買って釣りをしない始末。なので、教えてもらったポイントは様子を見て良かったら入漁証を買うつもりでしたが、強風で断念。
クロカワゲラ
結局どこへもいくところが無く、前日の17時過ぎに15分だけ魚の反応があったので、それに望みを託すことに。移動するとそこには誰も居らず午前中の雨で水位が10センチ増し。そして風に飛ばされてカワゲラ少し
フローティングニンフ
とりあえずフローティングニンフを結び様子を探る。最終的にやらないで買える選択肢が無いと判断し、17時に入漁証を購入。が、ライズは無し・・。このまま終わるかと思いきや橋上流でモヤっとしたライズが3回続いたので移動し、キャストすると暗闇の中でお魚の感触、ヒット! 8Xだし丁寧にとゆっくりと寄せたのですが、ネットに手を掛けた時にテンションが緩んだのか外れちゃいました。硬い竿でバーブレスだと、どうしてもロッドを立ててしまうとバレてしまう事がありますなぁ。そもそもこの時間だと暗闇なのでドライで掛けたと言うよりはスイングで向こうアワセなので、マッチ・ザ・ハッチとはチト違うわなぁ・・。
明方ハム
二日間でフライをキャストした時間は全部で30分ほど。それの為に入漁証を3枚買った今回の旅。沈めるフライに手を出さずにやり切ったので、気分はスッキリ。さて今回のお土産は何にしようかなと思ったのですが、「地元では明宝(メイホウ)では無く明方(ミョウガタ)ハムの方が人気なんですよ。」と聞いたので、そっちを購入。聞けば元々は一つの会社だたそうで、工場移転の際に会社が二つに別れたそうな。いずれにせよ、どっちも美味しいお酒のおつまみ。

スローループのネタ探しの旅へ(フィッシングリゾート上永野・編)

皆さんはスローループという漫画はご存じ? 芳文社刊行の『まんがタイムきららフォワード』にて連載されていた漫画で現在は『COMIC FUZ』に移って連載が続いているフライフィッシングの漫画です。2022年にはTVアニメを放映したのがついこの前だったような記憶だけれど、時が経つのは早いもの。

スローループファンの皆さんはその内容にハーミット色が強いのはご周知の通り。それもそのはず、作者であるうちの先生を私がこの世界へと巻き込んだことでスローループが生まれたという経緯があります。フライ以外に船釣りがよく登場するのは、私以外にもう一人釣りに連れ出す人(それも私の釣り仲間です)が沖釣りへ連れて行くからなんですヨ。いずれにせよ内容は迷走せず、家族愛がメインテーマ(だと私は思っている)で、それを取り巻く環境の中にフライフィッシングがあると言う感じかな?

現在は10巻まで出ているスローループですが、うっちー先生のネタが少なくなってくると釣りへ連れ出します。さらに一人で堤防釣りへ出掛ける事もあるので、その経験やハーミット仲間で出掛けた経験や世間話などから案を絞り出し、スローループが生まれています。今後の展開は本人のみが知ることですが、僕らは出来上がった作品を見てフラッシュバックしたような感覚に入り込むのです。

さて、そんな訳で今回はうっちー先生とネタとなる何かを求めて管釣りへ出かけることにしたのはフィッシングリゾート上永野。今後、作品中のどこかで「なんかこれって上永野っぽくない?」と思ったら、この時の釣行から発想を得た作品かもしれませんね。

と言うことで興味がある方は以下をご覧くださいまし。

スローループ
現在スローループは10巻まで発売。実はこの漫画は多言語でも販売されていて、広東語や韓国語版などの単行本があるのですよ。この作品の中でのフライショップの名前は『パーミット』😆
管釣りフライ
この時期なのでとりあえず管釣りへ行く事にしたので、上永野と決まる前からこんなフライを巻いました。だがしかし・・、これらのフライは全く活躍しなかったのであります。
管釣りの旅
写真を撮った後で気づいたのですが、以前ブログに書いた時と看板が変わっているのですね。フィッシングリゾート上永野はこの看板を見たら左へ曲がります。
上永野
この日は車の温度計で外気温は−5℃スタート。寒すぎてポンドの端っこは凍ってます。ハーミットが始まった当初はこの時期はワカサギ釣りに出掛けていた位だから、こりゃこの前週の槻川と同じで難しい状況。水温が上がるまでは釣れない気がします。
寒い朝
平日の朝だと言うのに、駐車場の半分は車で埋め尽くされていた。ルアーが9割でざっと25名ほどは釣りをしていたかな。寒いのでなるべく陽のあたりそうな場所を探して釣りを開始。
凍ったガイド
数投でロッドのガイドはこんな状況。フライラインはエアフロのリッジ2なので、縦筋がよく分かります。最初はリトリーブでMSCマラブーをひいてましたが全くの無反応。フライを変えてもグローバグでも無反応。何をやっても全くもってダメ。唯一魚の反応があったのが、うっちー先生が使っていたピンクのマラブーで、それで彼女がサクッと一本目を釣ったあとは沈黙が続く・・。
上永野のイワナ
お魚の反応は全く上がらないので、見える魚の前でフライのリトリーブを早めてリアクションで誘い、岩魚をようやく一本ゲット。
釣れない、釣れない・・・。
その後はノーバイト、ノーフィッシュ。やばい、全然釣れない。お魚は以前に来た時の1/3くらいしか見えていない。周りの皆さんも釣っているのはシンキングのシューティングヘッドインタミで引っ張っている人のみ。他の人の釣果はたまにルアーに掛かるのみで、インジケーターを使っている人はアタリが皆無でした。
全くの無反応
たまにうっちー先生のピンクマラブーに反応があるだけで、私のフライは全くの無反応。午前中だと言うのに釣れないから疲れてしまった私。午後になればミッジのハッチで釣れる記憶があるので、その望みに賭ける事に。
レインボートラウト
午前中はなんと2匹づつしか釣れない僕ら。もし午後にミッジで魚が出なければ、今回はても足もでなかったと締めくくろうと、この時点では潔く諦めモード。入場時にお昼を予約しておいたので、お昼には薪の暖炉がある暖かいロッジへ。
ソースカツ丼
私が頼んだのはボリュームがあるソースカツ丼。体の芯と心が冷え切っていたので、暖かい食事は至福の時間。お腹が温まり紅茶を啜りながらポンドの様子を見ていると、にわかにライズが増えたような・・。
ミッジのドライフライフィッシング
午後はスコットをウィンストンピュア2に持ち替えてスタート。フライは22番のユスリカミッジ。ライズが多い場所を見定めてキャストし、ティペットを水に馴染ませるとすぐにヒット。ミッジで釣れる魚はバラエティにとんでおり、レインボー、イワナ、サクラマス、コーホーサーモンなど。ミッジへの反応が良いのがわかったので、うっちー先生もミッジに替えて入れ食いモード。お魚の種類を一匹づつ持ち帰り、食べ比べてみるとのことでした。
ミッジフィッシング
太陽の光がやがて山陰に隠れるまでライズは止む事なく釣れ続けてくれました。一時はどうなることかと思いましたが、早春のミッジパワー恐るべし。15時半を回ると一気に寒くなってきたので、うっちー先生が釣ったこの魚を最後に納竿することに。気が付けばその釣果のほとんどが午後のミッジフライフィッシング。午前中の寒さを考えると、家をゆっくり出て午後だけ楽しめばよかったなぁと思う程、午前中はホント辛かったです。
マス達の最後
かくして、今回の釣りは色々なマス達を釣る事ができたので良しとしましょう。その後うっちー先生はきっとそれぞれのマスの違いを堪能した事でしょう。今回私の記憶に残ったことは、持ち帰るクーラーに収められたお魚が生きている証をコトコトと音を立てていたのが、その鼓動がやがて静かに終わっていく事に哀愁を感じたのでした。

 

フライラインを伸ばしに槻川へ行ってみた(槻川フィッシングエリア・C&R)

皆さんはどんなリールがお好み?

私はフライフィッシングを50年程楽しんでいるので、その間に使ってきたフライリールは様々。昨今のラージアーバーリールは直径が大きい事でラインの巻き癖がつきにくくてとても使いやすいのですが、若い時に苦労して手に入れたリールは想い出がたくさん詰まっているので、やっぱり好きかな。特にドラッグがあまり必要ない渓流用はどうしてもクラシカルなハーディやオービスを使いがち。でも昨今ではビンテージと呼ばれてしまうマーキスやCFOの様な直径のの小さいリールを使えば、ラージアーバーと違いラインの巻き癖と格闘しなければならない宿命があります。

それこそ50年前の日本円は対ドルに対して今以上に円安な訳で、フライラインは当時の生活水準からすればとんでもなく高かったんですね。だから簡単に交換なんてできないので、シーズンオフはリールからラインを出して大きなドラムに一旦巻いて(私は雑誌を芯に使って巻いてました)、それを束ねてドラムから外し保管するんです。そうするとラインは販売時のラインと同じ状態で引っ張られていないので巻き癖がつかず、買った時と同じ状態が保てます。現在はそんなひと手間をする方は少ないので、2年もするとラインの巻き癖が取れずに買い替える羽目になるんですな(そのおかげでお店は潤います)。

現在の私はたくさんフライラインを持っているので、使わないラインは販売している姿に近い状態で保管しているのですが、出番が多いラインは一年中リールに巻きっぱなし状態。だからハーディのマーキスやオービスのCFOに巻いたリールは常にクリクリになっちゃうんです(泣)。

で、今回行った槻川の話。前振りが長かったのですが、寒くて巻き癖が取れないクリクリのラインを一生懸命引っ張って釣りをしていたのですが、魚がヒットしてやり取りを繰り返しているうちに、なんかフライラインがどんどん真っ直ぐになっていくのです。そうか、そんな方法があったのかと気づきました。

遠投して大物をいっぱい釣れば良いんです!

いつもならば遠投して大物を掛けたらリールファイトを楽しむのですが、今回はあえて最後まで左手でラインをたぐりランディング。これを繰り返すと使っている部分のフライラインはあれま、不思議なくらい綺麗に伸びるんですね。

こんな歳になってそんな新しい発見をした槻川のC&R。そんな釣りを楽しんだ先だってのお話は以下の通り。お暇な方はお付き合いください。

槻川フィッシングエリア
この釣り場へのアクセスに関しては前回書いたブログに詳細があるのでそちらをご覧ください(こちら)。今回は寒い日に出掛けたのできっと川面は凍っていると思い、到着したのは10時過ぎ。それでも全体の半分以上はまだ凍っていて、皆さん氷を割りながら釣りをされてました。
氷を割りながらの釣り
ネオプレーンウェーダーでウェーディングし様子を見ていると、意外にも散発ライズがあるのでドライフライを結んでみる事に。しかしいつも何かしらやらかす私ですが、今回はミッジボックスを忘れてきました・・。まるでワカサギの穴釣りでもするかの様に氷の隙間にフライを落としバイトを待つけれど、16番のフライだと滅多に出てきません。挙げ句の果てにピックアップ時に氷にフライが触れて切れてしまうので、フライのロストが半端ない。
砕氷船の様なジョンボート
朝早くから漁協の白石さんが砕氷船代わりのジョンボートとカヤックを使って氷を割ってくれるのですが、厚さが3センチに達する日もあり、そんな時はなかなか割れないとの事。写真は午後の流れなので氷がありませんが、このペローンとした流れで、良い日はミッジへのライイズが繰り返されます。
レインボートラウト
ドライへの反応は少しあるけれど、16番だと大き過ぎて出る回数があまりにも低いので、釣れている人を真似て沈めて釣る事に。遠投して早引きは反応なし。ゆっくり引いてようやくヒットするけれど、もう少し数を釣りたかったので途中からルースニングでの釣りに変えました。
スコットロッドとハーディマーキス
ロッドはスコットのセッション905/4。リールはハーディのマーキス6サイズ。ラインはクリクリになったものを引っ張って伸ばすのですが、寒さの為に巻かれた時の形に戻ってしまうのです。しかし、お魚とのリールファイトをやめてランディングまでラインを全部たぐってみたら、クリクリの巻き癖はいつの間にか無くなってました。
レインボートラウト
皆がウェーディングしているせいか、偏光レンズごしに見えるお魚は対岸近く。そのため遠投した方がアタリは断然ある状態。結果フライラインは2/3以上出ている状態なので、ライン全体が伸びて巻き癖が無くなりました。しかしこの方法はマーキスからラインが絞り出される、「ジィ〜、ジィ〜。」というクリック音が聞けないので、ちょっと寂しいかも・・。
レインボートラウト
コンディションの良いレインボーはヒットしてすぐにジャンプするので、そのやりとりはスリリング。バーブレスフックなのでランディング率は約半分。ヒットして底へグイグイ持っていく様な引きの個体は胸鰭が欠損していることが多い。お魚のサイズは40センチ弱から50センチ弱と言ったところ。飽きる事なくヒットしてくれます。
槻川のC&R
今年の冬は大水が出ていないので魚が流される事なく、C&R区間内にお魚が留まっている状態。水温が上がるとほとんどの人がヒットしているので今年はかなり釣れており、ある程度投げれる人であればオデコはないんじゃないかな?
武蔵漁協管轄
プロショップシライシさんご兄弟がこの釣り場に尽力して頂いたおかげで、地元フライマンの憩いの場所となっています。もちろん地方の方も大歓迎で、この日は遠く長岡から来ているフライフィッシャーマンもいました。釣れるC&Rなので土日は結構人が多くなりますが、平日であれば10人程度なので空いています。
レインボートラウト
ふと気づくと足が痺れるほど冷たい水に浸かりっぱなしだったので、体が冷え切った私は3時ごろに納竿。お魚は簡単にツ抜けしたのでバラシを含めれば相当ヒット率がある釣り場。今回は水位が低くて魚が固まっているのがその要因だと思います。この釣り場は5月のゴールデンウィークまで楽しめるので、ドライフライのみで楽しみたい方は3月後半ぐらいからかな。今の時期に大物を楽しみたい方にはオススメできる釣り場ですので、お暇な方は行ってみてくださいな。

キャスティングで体を温めて管釣りへ、その翌日は東京湾奥へと出かけた件

ハーミットでは毎月キャスティングスクールを行なっているのですが、特に冬の間はスクールに参加される方が増えます。その理由として冬は体が鈍らない様にキャス練で鍛える方が増える、または解禁に向けて自分のキャスティングを再確認する方が多いという訳。スクールはもちろんお客様の為に開催しているのですが、実は教える側の私もキャスティングだけに意識して再確認したり、投げ方を修正していたりするので、このスクールを行わないと自身のキャスティングも乱れるってもんです。

先だっての日曜日はこのキャスティングスクールを行なったのですが、冬の間は通称・「朝練(朝霞ガーデンで早朝フライフィッシング練習会)」は寒いのでキャス練の後に行ないます。キャスティングの練習後に実釣を3時間すると、一日を通して普段の釣り以上にロッドを振っているので、かなり疲れちゃうんですよ。でもね、私はお馬鹿だからその翌日早朝には東京湾奥からシーホースを駆って久しぶりに太陽の下でボートシーバスを楽しむのでした。

そんな体を休めることを知らない私の今週はこんな感じ。

お暇な方はご覧くださいまし。

キャスティングスクール
今週は入門の方とフライ歴が長い方が参加。基礎のお話の後にそれぞれの修正点を教えて少しずつ直していきます。今回は風が強めだったので、初心者には少し難しかったかかもしれません。
朝霞ガーデンで練習会
キャスティングを終えて昼飯を食べた後は朝霞ガーデンへ。フライポンドは幾分空いている状態。午後の方が水温が温まって釣れると踏んだのですが、ドライではとても渋かったので、主にルースニングフィッシング。
東京湾マリーナ
ここ数年はシークロで夜便のシーバスばかり狙っていたので、今回は東京湾奥シーホースにて、太陽の下で釣ろうという計画。とは言っても朝一番が良いので乗船前の準備の時間では、まだ闇夜で車の灯りを頼りにタックルをセットする。
シーホース
準備を終えて船に乗船する頃には空は白々と明けてくる。ここ東京湾マリーナは高級なヨットやクルーザーだらけ。
シーホース
荒川河口から東京湾へ出て、この時期目指すのは千葉側のポイント。シーホースは船が大きくなってから波切りが良く、多少の波でもへっちゃら。対岸の千葉までそんなに時間が掛かりません。
シーバス
狙うのは人工建造物の周り中心。年が明けてからはシーバスのご機嫌はすこぶる悪くなり、表層では釣れないとの事。なのでタイプ3のラインでビックベイトを沈めて探ります。んがしかし、大きいフライには全く反応せず、7センチほどのエンリコミノーにだけヒットが続きます。
湾奥シーバス
やっぱり太陽の下で写真を撮るとシーバスはギンギラギンでカッコイイですね。サイズは50〜60センチ以下中心。
シーバス
大きなビースティチェンジャーを投げまくっても何にも反応がなく寂しいので、私もフライを小さくしてようやくキャッチ。シーバスはアフタースポーン(産卵後)の個体なので、お腹にボリュームがありません。
フライライン
船尾で釣っていた私は前のめって船首へ移動した時、まだラインが水中に入っていた為に、エンジンのペラに巻いてしまいました。面倒臭がってラインを外に垂らした罰デス。思いっきり絡んでしまったので、1.6万円のフライラインはサヨウナラ。皆さんも気をつけましょう。
シーバス
タイプ3をロストした私の手持ちはインタミラインのみ。沈めないと釣れない状況だったので、インタミラインにクラウザーミノーを使い、カウント10〜15秒沈めてようやくアタリがある状態。一緒に行ったお客様は順調にイレグイでした。
シーバス
かくして、時間いっぱいまでキャストを続けた二人はキャスティング疲れしてしまい、帰路の船中ではうたた寝しながら港へ戻りましたとさ。あと2〜3週もすればバチ抜け(ゴカイの産卵)が始まるので、シーバスフィッシングは一年を通して楽しめる手軽なフライフィッシング。2月はまだまだやる事が少ないので、多分また僕らはシーバスへ行く事でしょう。

年明け早々にくらったオデコは本栖湖ではない(弁慶堀の備忘録)

なんか絶妙なタイミングなんだけれど、某所から「ボウズについての原稿を書いて。」と原稿依頼があったりして(いつかどこかで見かけたら読んでくださいまし)。まぁ、私の年間釣行のうち半分はロマン溢れる漢の世界を追い求めているので、オデコなんて日常茶飯事だから、オデコの話なんていくらでも書けるのです。だからボウズは落ち込まないと言いたいところだけれど、それは場所によりますな。

このブログには「#オデコなんて怖くない」というタグを入れているくらい、私は魚がツレナイ日がかなりの頻度である訳。例えば本栖湖は「3回行けば一度は釣れる」と豪語しているから、オデコの確率は2/3なので、なんと66パーセント(笑)。サクラマスなんかは遠征の場合は1週間行って1本取れるかどうか。関東圏のサクラマスについては、3〜4年釣り続けて1本釣れるかどうかといレベル。外道が釣れる事はあっても、目的の魚についてはボウズというのは茶飯事なんですね。しかしここで出てくる釣りは漢のロマンであり、簡単に釣れない魚にいつもチャレンジしているから、「オデコなんて怖くない」のです。

でもって、1月の釣行は行く場所が限られてしまうので、今週の火曜日は3月のフライトーナメント準備の挨拶を兼ねて東京の赤坂にある弁慶堀へと出かけたのでありました。

皇居の外堀にあたるこの弁慶堀は、私は小学生時代から50年釣り続けているスポットで、当時はブラックバス狙いで訪れてました。現在もブラックバスは釣れるのですが、冬の間にレインボートラウトを放す様になったので、私にとって現在は冬の釣り場として活用してマス。レインボートラウトを放す様になってからかれこれ20年位は経ったかなぁ。当初は今ほど藻が生えておらず、その代わり水深が浅かったのですが、現在は昔と比べると魚のサイズがあり、ある程度深い場所に魚が落ち着く傾向にあります。

そんな毎年訪れる弁慶堀だから、この時期のパターンを知り尽くしたつもりでいた私。これだけあれば充分だろうと巻いてきたフライは6本。電車移動の釣行なのでタックルをコンパクトにまとめて出掛けたのですが、こうすれば釣れるという自分理論が通じず、あえなく撃沈してしまいました。釣れるつもりで行ったので結構凹んでしまった私。

そんな人の不幸を覗いてみたい方は、以下をご覧くださいまし。

弁慶堀
弁慶堀はブーメランの形の様に曲がった皇居の外堀。ボート利用することでレインボートラウトやブラックバスを狙う事ができます。いつもだとこのポジションに止めて、最深部である2〜2.5mのタナを探ると釣れるのですが・・。そのボートポジションがココ。3月のトーナメント開催時期はレインボートラウトの適水温になるので、お魚はこのポジションでなくてもどこでも釣れてくれます。ただ、藻が多いので、あまり移動せず、中層を狙うのが3月の釣り。写真は市谷方向で、写真左に映るのが首都高4号線新宿方面。
弁慶堀
同じポジションで反対を向くと皇居の方向。この場所が両方から風が抜けて水が動く場所。さらにこの堀で一番深い場所。冬はここでルースニングをして底近くを探ると釣れるはずなんですが、今回は全くアタリなし。気温は高めで釣れると踏んだのですが、始めてすぐに強風が吹きまくり船には立てない状態になりました。
カップヌードルが美味い
いつもなら釣れる場所を端から順に攻めたが一度もアタリが無し。お昼になったところで一度体制を整えるためにボートハウスへ戻りカップヌードルで腹ごしらえ。最近の傾向を聞けば午後はボートハウス近くが釣れているという情報。今回は自分の答え合わせがうまくいかないので、素直にいうことを聞いてその場所を攻める事に。
何も当たらないインジケーターの釣り。
しかしである、こんなに丁寧に攻めているのにブルーギルのアタリの様なチクッと動いたアタリが一度のみ。あとはタナを変えようがポイントを変えようが何も反応がなし。ちなみにこの日はルアーの方が5名ほどとヘラブナ狙いの方が出ていましたが、皆さんもな〜んも釣れません。こりゃお魚の期限が悪い日に当たってしまったなぁ。
ホテルニューオータニ
その後は大遠投してズル引きしてみたり、シンキングリーダーをつけてある程度の水深を攻めてみたり、できることは全てやったのですが、何も起きませんでした。15時を回ったあたりから体が冷え切ってしまったので、素直に諦めて帰路に着くのでありました。弁慶堀でのオデコは久々ですが、まぁお魚の機嫌は僕らにはわかりません。もう少し暖かくなったら、もう一度リベンジしようかな。

路面凍結を避けた年始の管釣り(友部湯崎湖・レイクユザキ)

ブログでは本年一発目なので、お約束の挨拶を。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

歳を重ねて最近思うことは、「最近の冬は40年くらい前に戻ったみたいに寒くない?」と感じてしまうこと。Googleに「40年前・東京の気温・1月」と入力してみると、一番上に表示されるAI様が手っ取り早い回答をくれるのだが、思ったとおり1月の平均最高気温は9.6℃で最低気温は1.5℃(どこまで信じて良いかはわかりませんが)とここ最近の気温にぴったりとな。試しに3年前も調べたら昔も今も大した差はなく、単にジジイになるに従って体に寒さが身に染みる様になっているみたいでアリマス。

もう一つ出不精になりそうな言い訳としては年始の寒波で本栖湖方面はパリパリに凍っているでしょうから却下。山岳部を含む釣り路はノーマルタイヤの私には危険と判断。結果、山間部を諦めて今週は今まで紹介したことのない管釣りへ行くことにしました。それもユルユルな午後の釣り。

渓流のフライフィッシングを嗜む関東人は主に東北道・関越道・中央道の三つの高速道路をよく使うのだが、ほぼ使うことがないと言えるのが常磐道。茨城県でも渓魚が釣れる川はあるけれど、そっち方面は山が低く東北道や関越道ほどの魅力を感じることがないので、足を伸ばすことは少ない私。なので、今回はあえてその常磐道沿いの管理釣り場を探したところ、このレイクユザキへと行き着いたのであります。

さて、そんな様子は以下の通り。
お暇な方はお付き合いください。


友部湯崎湖・レイクユザキ(HP)
場所:〒309-1715 茨城県笠間市湯崎1099-5
TEL:0296-78-0127
主なルール:バーブレス シングルフック・ダブルハンド禁止・プラスティックワーム禁止・ラバーネット使用・フィッシュグリップ禁止・持ち帰り制限尾数あり

友部湯崎湖
以前紹介した『フィッシング Do Do』と同様に途中に道案内の看板などがないので、ナビにての案内が必須です。この友部湯崎湖はヘラブナ池で、その隣に併設されたのがルアー・フライ用のレイクユザキ。支払いはその友部湯崎湖にある管理棟にてお支払いを済ませてから隣りへ移動します。施設には食堂があり、ラーメンやカレーが食べられます。それと土日祝日は写真の通り、道路に近い側はフライ禁止なので注意しましょう。
レイクユザキ
土日・祝のフライ禁止エリアにはこのラバーコンがあります。道路に近い面がルアー専用エリアです。平日はどこでもOK。バックキャストが取れない場所は一部ありますが、全体の80%は問題なくキャスティングができますし、芝生が刈られていて、とても綺麗な管釣りでした。
レイクユザキ
入り口脇にはレイクユザキの管理小屋があるのですが、使われていない模様? 細かなルールがココに書いてありました。入って右奥にはBBQエリア(有料)もあります。最近写真が雑で申し訳ない。
フローティングタックル
池の大きさは朝霞ガーデンのフライ池の3倍程度といったところ。等間隔に石畳があり、隣の方とのスペースの目安になるのでとてもありがたいアイデア。水深はあまりないようだったので、今回もスコットのGT8106/4に6番フローティングライン。リーダーは10フィート4Xにティペット90cmほどで楽しみました。
レインボートラウト
お昼からの半日券で遊んだのですが、最初は勝手が分からずなかなか釣れず。いろいろ試したところ、キャストしてカウント20秒してスローリトリーブのズル引きで、とても渋いアタリを聞き合わせするのがベストだということがわかった。釣れ始めればあとは同じ事の繰り返し。
レイクユザキ
フライはタン系のビーズヘッドMSC12番とブラックのマラブー。ちなみにここの魚のコンディションはとても良く方揃い。さらに釣れる魚のおよそ7割がサクラマスだったのでびっくり。持ち帰りする方(制限尾数あり)はサクラマスだけ選んで持ち帰る事ができてしまうでしょう。それにしても今回は写真を適当に撮りすぎました、反省。
レイクユザキ
当日は風が強い日だったのですが、池の半分は周りの雑木林のお陰で風が軽減されてました。池を左回りに釣り歩いたのですが、写真の正面に見えるプレハブがこの池の入り口。どの面に入っても釣れるので、釣り座に偏りがない気がします。
サクラマス
最初は順調に釣れていたのですが、タン系12番のMSCとブラックのマラブー12番が1つずつしか無く、これが壊れて使えなくなった途端にアタリがグッと減ってしまいました。使い古しのフライだけ持っていった私の末路。仕方なく本栖湖用の8番と6番サイズを使うのですが、それだとヒットが激減デス・・。
Scott GT8106/4
15時を過ぎると水面が賑やかになってきたので、ドライフライにチェンジ。飛んでいるのはユスリカだけですが、16番のサイズで問題なく釣れ続け、その後は入れ喰いモードに。このロッドにはだいぶ慣れてきた感じ。
レインボートラウト
結果、お魚は飽きるほど釣れたので、16時頃に納竿。帰りは圏央道周りで帰ろうと思ったのですが、高速代がそちらの方が高い事を知り、素直に外環周りで帰りましたとさ。この管釣りは千葉方面、あるいは東京東部に住んでいる方にはアクセスしやすく、そしてお魚のコンディションもよく楽しめる場所です。綺麗なサクラマスに会いたい方は、出かけてみてはいかが?

 

今年の釣りを振り返える釣行(本栖湖と桂川フライ・ルアー釣り場)

今年もあっという間に終わってしまいました。先ほどブログをザッと一年間振り返ってみたのですが、ドキドキするような巨大魚との遭遇は残念ながら無く、「あと一歩」で手に届きそうな魚として、新しく挑戦した九州でのセールフィッシュ狙いが良い思い出でしょうか。

年間の釣行回数で言うと内訳は、「渓流37回・湖14回・ソルト19回・管釣り&CRとその他26回」と釣行回数96回という結果に。ハーミットのイメージを聞くとソルトウォーターに強いお店という方が多いかと思いますが、実際には渓流でヤマメやイワナを釣っている日数の方がはるかに多いんですよ。

そして今年最後の釣行(もしかしらたら、もう一度行くかもしれませんが)は、本栖湖にて。こんなに遠回しに話している時点で何も無いことはご察しの通り。今回は水が悪くあまり良い気配を感じなかったので、後半は以前紹介したダブルヘッダーの釣り方として、「桂川フライ・ルアー釣り場(桂川漁協)」へ行きましたとさ。

大した話は書いてありませんが、お暇な方は以下の写真にお付き合いください。

本栖湖
今回は暗い時間に到着できなかった私は日の出少し前からのスタート。現在のマッキーと私の釣行データを合わせて分析すれば、放流魚はそれなりに釣れているけれど、大物の気配が意外に少ないという感じでしょうか。人気のポイントはいつ行っても混んでいますが、実際にはサイズを選ばなければ他の場所でも釣れています。寒くなるこれからは釣れる時間も日中ですので、無理せず楽しんでください。
本栖湖とオニギリ
朝イチ入ったポイントは何もなく、一旦浩庵荘で入漁証を購入し移動。次のポイントも何も無し。湖を一周まわってみると水質が少し悪い感じだったのと、エサ釣り師が1本もキャッチしていなかったので、本栖湖は午前中で納竿しました。
本栖湖
本栖湖は毎年12月の頭ぐらいから、4月上旬まで川尻からスポーツセンター前まで凍結のため全面通行止めになります。
本栖湖
現在はかなりの減水で、キャスティングはしやすい状況。朝早くはマイナスの気温になりますが、日中の暖かい時間は風さえ吹かなければ、意外とポカポカ陽気に。
桂川フライルアー釣り場
本栖湖を午前中で諦め、後半は桂川フライ・ルアー釣り場へ移動。高速を使って大体45分ほどの移動時間です。年始は3日より営業するようです。
管釣りの半日
平日の場合、半日券時間を過ぎていれば先に釣りをして問題ありません。管理の方が入漁料を徴収しに来てくれます。半日券は¥2,500とお手頃。
レインボートラウト
ポンドの水深はおおよそ1.5m。少し重めのフライを使い、沈んでいくリーダーを見ていると魚が食いついて走りますので、それをアワセます。大体25〜30秒カウントしても何も変化がない場合は、フライをごく低速でゆっくり引くと、その際にもアタリがあります。
Scott GT8106/4
新調したScott GT8106/4に大分慣れてきましたが、まだ私の腕の延長にはなった気がしません。練習あるのみですな。
レインボートラウト
気温が温まった小一時間ほどはドライでも十分釣れましたが、寒くなった後はアタリが止まり最後はニンフでズル引き。結果数つりを十分に楽しんだのですが、今回も大物は出ず、サイズは20〜35センチといったところ。本栖湖と管釣りの両方楽しんでも一日¥3,300。冬の遊びは他にもあるけれど、本栖湖へ行って富士山を眺めているだけでも癒されますヨ。

 

肘をおかしくしたので、ユルユルな釣りへ(加賀フィッシングエリア)

今年もなんだかんだで年間90日以上の釣行になる私。毎年100日を超えないようにセーブしている訳ではないんですが、これ以上行くとなんだか身体が壊れちゃいそうなんですよ。流石に歳をとってきたので、やり過ぎると身体の何処かがおかしくなるんです。

横浜のシークロが創業して間も無くの頃の話。バース(船を停める場所)下のスペースにフライを打ち込めるショートロッドを探していたら、TFOのTicrX の7フィート6インチの8番というモデルが発売されたのですぐ手に入れて出かけたのです。そのロッドは予想通りぴったりなロッドだったのですが、その日は強風なのでそれに合わせて大ぶりなリーチキャストが必要になりました。何度目かのキャストの時に大風が吹いたので、それに合わせて思いっきり右手を外側に振り込んだら腕から「ブチッ」っと嫌な音が聞こえてきたんです。あ、やっちまったなと・・。

腕は動いたんですが、痛みがひどくこのまま釣り続けたらヤバイ事になると思い、釣りをやめて即病院へ。診断の結果、「腱は切れてないけれど安静ね。」との診断。利き腕だし安静と言われてもどうしたら良いのかと聞けば、「最低1〜2ヶ月は釣りはダメだよ。」と・・。

もちろんそんな事を守らず釣り続けた私は、肘の痛みは抜けずに完治するまでに1年以上掛もかってしまうのでした。

でもってこの秋の丸沼での事。変な体制でボートを漕いでいたら左腕の肘に突然強烈な痛みを感じたんです。あ、これは以前の右腕と同じだなと感じた私は騙し騙し釣り続けた結果、オオニベ釣行で痛みが倍増。結果今週の本栖湖は諦めてユルユルな釣行となったのです(お前には釣りへ行かないという選択肢はないのか?と聞こえてきそうです、反省・・)。

丁度、買ったばかりのスコットGT8106/4をまだ使っていなかったので、このロッドでユルユルに遊ぼうと思って出かけた加賀フィッシングエリア。左腕を少しは休ませるつもりで出掛けた筈なんですが、魚のアタリを左手でアワセを大きく入れてしまう事で、「痛ってぇ〜!」なんて叫びながら釣りをしたんだとさ。こりゃ今回もしばらく治らないわなぁ・・。

そんなおバカな私の様子は以下の通り。

出流原ETC専用出口
日進月歩、いつの間にこんなインターが出現。この出流原ETC専用出口のおかげで、加賀FAは目の前になりました。インター降りたら1分デス。コンビニに寄る場合は逆に走ってセブンイレブンへ。
Scott GT8106/4
加賀FAの駐車場でコルクにかかったフィルムを剥ぐとは思わなんだ。今回はコレに慣れることが目的かな。
3号池
着いてみれば3号池には水が流れず閉鎖。営業しているのは1号と2号池のみ。おまけに水位も相当低いので、水辺に立ってしまうとバックキャストで地面を時折叩いてしまう事が判明。
加賀FA
いつもよりは閑散としていたので、どこにでも入れる状態。ただ水が動いてないので水質は少し悪くなったように感じた。
遠投する加賀FA
加賀FAのフライフィッシングは、多くの方がシンキングの引っ張りスタイル。でも私は前回フローティングでズル引きが良かったので、そのスタイルを試すこ事に。遠投して沈んでいくナイロンリーダーを見をみて、糸ふけが走ったらそこからズル引き。するとワンキャストワンヒットです。約40秒沈めてもラインが走らない場合はゆっくりと引いて、丁度底を切ってその少し上を引いているイメージで引き続けていると、やはりアタリがあります。
レインボートラウト
お魚は塩焼きサイズよりも一回り大きいのが中心。グリーンバックの個体が多かったです。フライはタンカラーのMSCパターンが良かったのですが、手元のそのカラーが底をついた時点でアタリが減りました。
SCOTT GT8106/4
スコットのGT8106/4は遠投するにはバットの腰が少し弱めで、長いラインをホールすると腰が砕ている感じを受ける。このロッドは5番寄りの6番と言ったら良いかな。8フィート10インチという長さはロッドバランスが絶妙で今まで使ってきた6番ロッドの中ではダントツの軽さを感じる。
レインボートラウト
最初は2号池をぐるぐる回りながら釣りをしていたが、飽きたので1号池へ。1号池は水の流入があるので、お魚の活性が少し良い感じがする。
アオサギ
入漁料を支払わない無法者のアオサギくん。釣り人がいない場所に等間隔で並んでいる。それにしてもサギはたくさんいるのに、あれだけいたカワウはどこへ行ったの? そういえば、朝霞ガーデンもカワウが減った気がする。
フローティングラインの釣り
風が吹き始めたので、1号池にある島周りへ移動。フローティングラインは風に流さてラインが張り、アタリが取りやすくなる。後半はあまり沈めずに一定のスピードでリトリーブすると喰いが良かった。
レインボートラウト
30本ほど釣りましたが、レインボー以外は釣れず。大物も釣れませんでした。15時過ぎた頃には飽きたので、早めの納竿。
加賀FA
加賀FAは一日券が¥5,500で、半日は¥4,500。私はお魚は持ち帰りませんが、一日券の制限尾数は30匹。現在はレストランは相変わらず開いておらず、昼飯抜きで10時〜15時まで楽しみましたとさ。これで少しは左腕は休めたかと思うのですが、今週末はキャス練なんですよねぇ・・。

オオニベ戦記2025(オオニベクエストXI・浪漫は続くどこまでも)

「漢は浪漫を求める動物である。」

と思っているのは、私だけ? 特に釣り人はこの傾向にあると思うのだけれど。大きいものへの憧れ、非現実思考、夢想家、情熱、探究心。そんなものが私を後押しするから、オオニベを求めて10年以上の月日が流れちゃった。10年ひと区切りで辞める筈だったこの世界だけれど、自分なりの答えが出るまでもう少し続けて行こうと思ったのが今季のオオニベチャレンジ。

このフライフィッシングは私のチャレンジであり普及する必要はないのですが、メーターオーバーを求める同志が増えれば嬉しい限り。しかし現状はその釣り方のレールが引かれるのを待っている方々が多いので、実際にチャレンジした人は数える程しかいないんです。今年は釣りをしている最中にそんなことばかり考えていました。何故なんだろう?と。

考えられる原因は、私が18フィートの竿を振り回しているために、相当な体力がないと釣りにならないと思っている方が多いこと。または朝から晩まで投げ続けて何もないんでしょう?と思っている人が多いのではないかと推測する。私がストイックな釣りを続けているが為に勝手にハードルが上がっているのではないか、という結論であります。

私が毎年やっているこの日向灘の釣りですが、実際はまるっきりオデコになった年はないんですよ、何かしら釣れてるんです。現在使っているフックサイズが1/0から6/0番ですが、これを4番あたりまで小さくしちゃえば、それこそいろいろな魚が釣れてしまう豊かな海である事は間違いなし。そう考えた私は来年からオオニベの時合いが来ていない時は、もう少しユルユルな釣りへ変更してフライはこんなにも色々な魚が釣れるのだという様子を見せていこうかと思います。そうすれば九州のソルトウォターフライフィッシング人口が少し増えるかもしれませんしね。

ということで、今シーズンも力いっぱい投げ倒した日向灘の釣り。朝焼けの中では『朝焼けが消える前に・石川セリ』が脳内を駆け巡りキャストを続け、釣りを終えて真っ暗なになった夜空を見上げる頃には、『夜空ノムコウ・スガシカオ』が脳内で締めくくるのでした。お暇な方は以下をご覧くださいまし。

日向灘の朝日
私は単なる馬鹿ですから、朝陽が登る前から沈んだ後まで毎日キャストし続ける輩。今回は初っ端からやらかしました。旅慣れてしまったおかげで、シンキングリーダー一式を忘れてきました・・。ま、何とななるでしょうと、いつもの通りポジティブシンキング。
日向灘
初日の着いて数時間後、いきなりドンッ、と重いアタリ。それは80アップのシーバスの時と似たような重さだったのにフッキングせず。その後はな〜んも無いので、浜辺を良さげな所を探しながら行ったり来たり。今年もまぁ、よく歩きました。
グチ・シログチ・イシモチ
初日の後半はエサ師が多いポイントへ移動し、そこで大きめのグチをヒット。フライは今シーズンアカハタ用に巻いたオレンジ色のシュリンプパターン1/0で、ウィードガード付き。オオニベのヒット確率へ近づく方法としては、フッキング後にそのまま放置して、このグチを喰いにオオニベが来るまで待つという泳がせの釣りのような方法がありますが、魚見たさについランディングしてしますんですね(笑)
オオニベ戦記
毎朝すき家で朝食を取り、昼はコンビニおにぎり。夜はマックスバリューでお惣菜とカップラーメン。だって毎日5時半から5時まで釣りをしているので、睡眠時間を確保するために夜の街へ繰り出せないんですもの。メーターアップのオオニベを釣った日には、きっと繁華街でどんちゃん騒ぎする事でしょう。
マーチ
朝4時15分に起床し、5時過ぎには宿を出る。真っ暗中用意して、夜が明ける前から釣り始める。朝の気温は4℃だけれど、日中は20℃ととても暑い日向灘。今回は最終日後半以外は穏やかで一日中キャスティングする日々。そうそう、このボロボロマーチくんは前回も同じレンタカーだったかも?
ジョイントフライ
朝晩のマズメ時は大きいフライをキャスト。それ以外はエビちゃんやら小型のシャッド系フライをタイプ3で攻めてます。もっとも、シンキングリーダーを忘れなければ、インタミを使う筈だったのですが・・。
サーフキャスティング
オオニベの時合いはマズメ時と潮止まりの前後2時間くらいでしょうか。その時間だけ人が溢れかえるのです。そうそう、私がここに入る前日には、オオニベの釣り大会が初めて行われたそうです。でも大会でなくても釣れている時は同じぐらい人で溢れかえるんですよ。でも、今回はそうでないみたい。
オオニベ
去年オオニベ(クイチ)を釣ったポイント近くで狙っていたら、今回もツレマシタ。オオニベと呼ぶにはまだまだ小さいですが、毎年5センチづつでもアップして釣れてくれたら、私はいう事はありません。サイズはともかく、今年も出会えたことに感謝。
コニベ
グチとオオニベの区別がつかないという方は最初のグチとの写真と比べてみてください。全然違うでしょ? 比較する場所は鱗の並び具合と側線の光るウロコ、それに頭の形。口に歯が生えていて鋭い顔つきで背中はパープルがかっている。写真は砂に被って分かりませんが、尾のセンターにはその先端まで鱗があるんです。
旗棒の様な竿
最終日は晴天の代わりに爆風が吹き、ご覧の有り様。ロッドが長いものだから立てただけで風をもろに受けて、何もしないのにしなってしまいます。こういう日は9フィート10番の方がずっと投げやすいってもんですが、持ってきていません。
日向灘は強風
人気のポイントへ移動してみるも、この風だと流石にルアーの方も一人もやっていません。かくして強制終了となりました。
クイチ
今回も大物は釣る事はできませんでしたが、ルアーの方でも8年通ってまだ一本も取っていない人からお話を聞いたり。それだけ大物を手にするには「運・根(根気)・勘」が必要なんです。私はこの日向灘の釣りは好きなので、今後も続けるでしょう。来年は皆さんも一緒にいかが? 一緒に行けばなんかしら釣れますヨ🤭

シーバス啓蒙活動の為に横浜の夜明けに若者と共に繰り出してみた

水道橋時代は小学校5年生のお客様がいたハーミットですが、大塚に移ってからは最近はそこまで若いお客様はおらず、大学生が時々訪れてくれる位。前回に引き続きフライ業界の将来を考えるとフライ人口のジジイ比率を減らす為、なんとかして若者にこのフライフィッシングの楽しさを伝えたいと思うこの頃。そんな中、釣り仲間の息子から「シーバスへ連れて行ってください。」と嬉しいお誘いが。よく考えれば以前ハーミットでアルバイトをしていたUMAは現在はこの業界で働いているし、中学生からハーミットで買い物をしてくれていた子は某メーカーに就職し、今や当店の営業担当に。そう考えると少なからずとも若者は皆無ではなく、それなりにフライ業界も、まだまだ捨てたもんじゃないと思えてきた。

当店のマッキー店長を含め、この辺の年代がフライフィッシングの楽しさを世に広げてくれて世間の人々に認知してもらえれば、そろそろ私もマッキーにバトンを私て引退かな(と書いたところで釣具屋には定年退職はありません)なんて思ったりして。

そういう訳で今回は異色の年齢差33歳の凸凹コンビで横浜のシーバスをシークロ岡本船長号に乗って寒さに負けず楽しんできましたヨ。その様子は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

シークロでシーバス
Yくんと始めて会ったのは彼が小学校2年生ごろかな? 彼のお父さんも同じ業界の人でウチの子供達よりも少し年上だけれど、気がつけば立派な青年社会人になってました。フライの腕前はお父さん仕込みだから、ほっといても何ら問題なし。シーバスは初めてだというのに、あっという間にフローティングミノーでこのサイズを仕留めちゃいました。私が教える事なんてほとんどありませんでしたヨ。
シーバス
数日前からの冷え込みでお魚の活性は悪くなってしまったものの、シーバスは各所でそれなりに反応してくれたので一安心。私は週明けに使うフライのスイムテストをしながら、シーバスを堪能しました。
シーバス
水温が急に下がったせいでいつもよりは反応が鈍かったけれど、それでもサイズは50センチ台中心にポツッポツ上がりました。フライには掛からない20センチ台が沢山いたので、このサイズがいれば今後のシーバスフィッシングは安泰です。
シーホース
段々とコツを掴んだYくんは慣れない暗闇でもキャストが決まる。シャローエリアでバイトがあり、水面が大きく割れた。ムムム!もしかしてデカイんじゃないの? 大きく曲がったスコットのセクター909/4は良い仕事をしてました。
シーバス
上がってきたのはほぼ70センチ。こんなのを釣ってしまうと、もうシーバスのフライフィッシングにどっぷりハマってしまうのは確定であります。ようこそ横浜の海へ!
メッキアジの筈が・・・。
シークロの岡本船長と3人でワ〜キャ〜騒いでいるうちに世は開け始めて、朝の時合いはトップを堪能。その後は最後の締めくくりにとメッキアジ狙いへと切り替えた。が、しかし・・・。
イケガツオ(クィーンフィッシュ)
しかし、上がってきたのはなんとクィーンフィッシュ(イケガツオ)。サイズこそ大した事ないけれど、この魚を釣りにわざわざドバイへ行く方も多いゲームフィッシュ。これがこの場所で50センチオーバーになってくれたらどんなに嬉しいことか。
横浜の朝
振り返れば富士山が太陽を浴びて輝き始めていた。この景色を見れただけでもなんか得した気分になれるのです。
横浜の魚
入れ喰いが止まらないクィーンフィッシュでしたが、そろそろ仕事へ戻らないとね😆 僕らはこの後、眠い目を擦りながらシーバスの感触を思い出しながら、それぞれの仕事を頑張るのでありました。