釣った魚に値段をつけてはいけない、今季のランカー便はそろそろお終いかな

横浜の海に出撃するとつい、「ブルーライト・ヨコハマ」を口ずさんでしまう私。巷の人にとって横浜ソングと言えばなんだろう?と思い、ググってみると、横浜経済新聞の中に投票サイトがあり、その中に松田優作の「Yokohama Hoky Tonk Blues」がありましたよ。懐かしい。

♪ひとり飲む酒わしびくて、映るグラスは過去の色、貴女恋しいたそがれの、Yokohama Honky Tonk Blues〜♪

横浜の夜に沁みるぜ、この歌。

さて、そんな事を思いながら先だっての金曜日の夜に、横浜の海にシーバス(貴女)を求めてクルージンクへと出かけました。結果から言えばシーバスのサイズを気にしなければ沢山いるのですが、ランカーシーバスの賑わいは少なくピークは過ぎたのかなという雰囲気。これから産卵をするシーバスは東京湾の南へ向かい、1月の半ばを過ぎる頃からまた徐々に戻ってきます。もちろん全部が全部いなくなってしまう訳ではないので、大物狙いは難しくなるにしても、フッコサイズは沢山いるので数釣りは楽しめる様になります。

気がつけば今年もあと2週間と少しになっちゃいましたなぁ。皆さんの釣り納めはどこへ行きますか?

横浜の海
夜景の撮影はどうしても写真がボケボケになるので、その辺はご了承くださいまし。このシーバス釣行は先週末の話。前回と違ってベタ凪の微風。でも沖へ出るとそれなりにウネっているのです。
横浜のシーバスフライフィッシング
一緒に行ったお客さんのロッドは終始しなりっぱなし。釣れるって楽しいですね。必然的に船上の皆々は笑顔になります。
シーバス
サイズは40〜60cm弱まで。どのポイントでもお魚はいる感じ。ヒットフライは白ゾンカーが中心。
シーバス
私は相変わらずでっかいフライを投げ続けますが、22センチのフライに対してこのサイズ、トホホ・・。23年秋シーズンになって相当数な乗船回数ですが、今年は70〜80センチ台を全くキャッチできず。それに費やした船代は10万円オーバー。そんな年もありますわなぁ・・。
シーバス
とはいうものの、このサイズは釣れ続けるので、シーバスのフライフィッシングを初めて間も無い方々には嬉しいヒット連発です。
シーバス
さて今年の締めくくりに、大物を諦めてもう一回乗るかどうかを考え中。なんだかんだ言っても釣れるのですから、ロッドがしなるのは非常に楽しいのでアリマス。

ランカーシーバス便は今季3タコめをくらった件(東京湾奥編)

先週の本栖湖釣行から帰るとシーホースのウッチー船長から、ランカーが釣れ始めたから今来てください的なメールが来たのです。慌ててシーホースの予約表を見たところで、繁忙期の今は船が空いている筈もなく、ここはグッと我慢して本栖湖へ専念するかしかないと思っていたら、週末に船長から電話。

「月曜日の朝便にキャンセルが出たので行きますか?」と悪魔の誘い。その前日に当たる日曜午前中はキャスティングスクール。そして午後には皆さんと朝霞ガーデンでフライフィッシングの練習会。ということは睡眠を削っての釣り連チャンになるじゃないの!と、電話口で叫んだところで行かないという選択肢はありません。

そして月曜日出勤前の朝飯前の釣り、その結果・・・。

シーバスランカー便の3タコ目をくらいました。

今年の東京湾奥は普通サイズの30〜50センチのシーバスが皆無と言って良いくらいおらず、たまに釣れる70〜80センチサイズを狙うという修行僧のような釣りは、全くもって本栖湖と同じ。「釣れた」や、「大物が出始めた」なんてものはその日限りの過去のものであり、その翌日も釣れ続けるなんてないんです。そもそもそのランカーシーバスは例年に比べたら比較にならないくらい数が少ないので、日並が悪いとチビサイズを含めて全くと言って魚信がない悲しい状態。

本栖湖と違いボート代は高いので、流石の私も挫けてきましたなぁ。

なんて思っていたらその翌日は朝は早くから本栖湖釣行だという事を忘れてたので、釣りは三連チャンでした・・。

睡眠時間を削っての一週間。

いつかは私に良いことありますように・・。

東京ゲートブリッジ
現在の湾奥はシーバスボートの溜まり場がありません。要は、それだけ釣れていないってこと。どこへ行ってもコノシロがまばらにいるだけで、シーバスのボイルは皆無と言って良いほど。難しいなぁ、今季のランカー狙いは・・。
東京湾のシーバス
朝の時合いにボイルなし。それでもでっかいフローティングミノーを引き続けた私。同船のお仲間は、インタミで沈めてドスン! シンキングラインに軍配が上がりました。それに続けとインタミを引っ張れば良かったのかもしれませんが、フローティングにこだわり何も起きませんでした。
シーバス狙いのフライ
陽が高くなったところで大物狙いを諦めて ストラクチャーに付くシーバスを狙うも、時間いっぱいどんなに壁打ちしても全くの無反応、幻影すら見えません。こりゃダメだわ。秋を感じずにそのまま冬になってしまった東京湾奥。この後に何か変化が起きるのかなぁ・・・。

目指せランカーシーバス爆投日記、メーター・シーバスは何処に?

私が目指しているメーターアップの魚達はシーバスにイトウとオオニベで、それをフライフィッシングで仕留めたいと日夜奮闘中な訳である。いずれもフライで仕留める事は大変難しいけれど、釣行回数から考えると一番可能性が考えられるのはシーバスではなかろうか。とはいうものの東京湾でシーズン中に上がるメーターオーバーは、二桁はいかないので、その数人の中でフライで狙って釣るとなると技術やフライも然りだけれども、釣り運はとても大切な事。今年の私といえば本日現在まで、とんと釣り運が訪れないだよなぁ・・。

フライを日々試行錯誤しながらタイイングしているけれど、現在はビースト(ビースティーチェンジャー)を少しの間封印して昨年使っていたスーモフライをさらに進化させている最中。それはルアー的なアクション+フライの柔らかさの演出するものを目指しているのだけれど、なかなかどうして、理想は現実に近づきません。以前のフライはヘッド部分を全てフォームで作っていたが、それをやめてメガチューブをインナーに使用し、中に少しだけフォームを入れるだけにして浮力をぎりぎりに設定。そうすることでフライは水によく噛む様になり、さらにヘッド部分はチューブフライヘッドにすることでフックポイントはボディの真ん中よりやや前になったので後ろ重心になった。その効果もあってか動きは少しだけウォーキングアクションする様になった新たなバージョン。

いつものことですが、想像の中ではこの新バージョンのフライをメーターオーバーのシーバスが喰いつく姿をすでに何度も妄想しております。しかし今年のシーバスときたら依然としてご機嫌斜めで、いくら投げてもその手応えがないんです。先だっての木曜日朝は予定時間を投げ倒して一度もアタらず、今季2度目のボーズでございます。もうここまでくればオデコなんてオトモダチですな(笑)

葛西臨海公園
前回は散々投げて1バイトのみ。でも出船前はいつでもポジティブで「今日はヤバイかも?」と妄想します。明け方早く東京湾マリーナから出船するシーホース。今日は目の前での釣りを諦めて一路幕張方面へ。
東京湾のシーバス
荒川と江戸川を過ぎると浦安市で一番高い山(嘘)、プロメテウス火山が見えてきます。デズニーランドができる前はこの空き地で不良たちがよくゼロヨンレースやってましたなぁ。あれ、私もその一人だったかな?
ウーキングザドックアクションのフライ
新しいタイプのフライはまだ命名してませんが、浮いている姿勢はこんな感じで頭をちょっと出している感じ。ラインを強くすると少し首を振ってダイブして、またこの姿勢で浮いてきます。ただし、ラインのシステムはフローティングラインにインタミリーダーを使うという、ラインシステム自体に工夫が必要になります。動きを見た時点で釣れそうでワクワクしたんですが・・。
東京湾レインボーブリッジ
東京湾奥荒川筋→幕張→ディズニーランド前→マル秘ポイント→お台場の島周り→その他諸々。これだけ回ってチビさえも見ませんでした。そもそもルアーの方々がキャッチしている姿も見ない一日。お魚の気持ちはいつになってもわかりません。
新しいフライ
このフライはもう少し手を加えようと思うのですが、アクションと浮いている姿勢に関してはほぼ完成かな。あとはお魚が掛かってくれるのみなんですが、今回の釣行はいかんせんバイトが一度もないという、あまりにも状況がよろしくない。もう一度出直しますデス。

2023秋のランカーシーバス狙い第一ラウンドは爆投と共に散る

シーバス釣行は昭和歌謡をつい口ずさみながら釣りをする事が多いのだけれど、今回の釣行では「ど根性ガエル」のエンディングテーマである「ど根性でヤンス」だけしか浮かんでこない。この歌を口ずさんでいる時はたいてい手応えが無くキャストが延々と続く時に、とどうしても歌ってしまうんですなぁ。しかし2番は思い出せないので1番のヘビーローテーションとなるんでヤンス。

秋のランカー便はどんな感じで釣りをするのかというと、沖の何も無いだだっ広い所でひたすらキャストを続けるというもの。船は比較的浅いコノシロが群れるポイントをドテラ流しで、ただただキャストを繰り返すだけ。釣り人の体力を著しく消耗させるので、ど根性を要求される漢の世界。気を抜いたり忘れた頃にガボっと出るけれど、4時間ひたすら投げても何も手応えが無いことはいたって普通。魚を釣りたいだけの人にはとても薦められない博打みたいなもの。そんな時間を過ごしたのが昨日の朝飯前の釣り。

とかく釣船というものは「昨日までは良かったんだよね。」とか、「先週は入れ食いだった。」と釣れ盛った過去のお話ばかり。さらに釣れない日が連続すると「多分、巻き網船が全部持っていってしまった。」と外的要素に疑惑を向けたり。もっともここ数年のランカーシーバス熱はルアーでの釣り方が確立された事で今までに無いくらい大物がキャッチできるようになったので、いくらリリースしていると言っても産卵前のこの時期に毎日釣り虐められている訳だから、シーバスのストレスは相当溜まっていらっしゃるでしょう。だから産卵している個体自体が減っているのでは無いかと考えているのが私の推論です。ここ数年2〜3年魚のシーバスが極端に減ってしますしね。もっとも私もそのランカーシーバスを虐めている釣り人なので何も言えませんが・・。

今年も「昨日までは良かった。」の、昨日の釣り人になりたいと思いながら通い続けるのですが、10年以上生き続けるシーバスはかなりスレている感じが否めません。私の大きなフライもそろそろ変化を迎える時期に入っているかな、なんて考えた昨日のランカー便。手応えがない時は自分が何か変えていかないとね。ということで、以下は昨日のお話。と言ってもここまで読めばオデコだったって事はわかるので、興味のない方はここでブログを閉じましょう。

荒川大橋
朝5時半に出船。目指すはコノシロが溜まっている場所。その年や季節によって場所は異なるけれど、おおよそ砂地で河口部付近の水深3〜8mくらいってところかな。魚が寄り添うストラクチャーがあるわけでではないので、コノシロの群れは流動的。シーバスはその群れに常についている訳でもないが捕食対象の近くには居るはずと信じて投げ続ける訳。
シーバスボート
ランカーが釣れ盛っている話があれば、平日であろうと船は大集結するので一目瞭然。んがしかし、シーバスボートはチラホラしかおらず。どの船も苦戦している様。私はGルーミスのNRX+スイッチロッド11フィート8番でひたすらキャストし続けたので、本日は筋肉痛でゴザイマス。
ビースティチェンジャー
ルアーの流行りはトップからチョイ沈みでやや小さめのサイズにっているのを考えるとビースティチェンジャーにも少し変化が欲しいところ。今回は船長が横でルアーをずっと投げまくっていて3バイトノーキャッチ。私は1バイトノーキャッチ。その確立差から考えても、何ら問題はないのだけれど、フッキング率を上げるには何か工夫が欲しい所。しかし私はあくまでもフック1本に拘ります。
中通しのフライ
帰ってきてすぐに次のフライパターンを考えてみた。このタイプは以前にも作っていたけれど、その時は金属のジョイントを使ったモデル。今回は少しでも軽くしようとチューブで中通しにするのはどうかと考えた。パイクフライを参考にもう少し変化させるかもしれませんが、まずは叩き台。チューブに変更はメガフライのタガメンの変化と同じかな。そう思うと今から3年前のタガメンが炸裂するほど大物がウブだった頃が懐かしい・・。

横浜の海でシーバスを釣りながら富士山の初冠雪を楽しむ

シークロのリュウちゃんがこう言うのである。
「まずはA面(タンカーの風の当たる側の面)を攻めてみましょう。」

その言葉に反応し、すぐに思い浮かんだ曲を口ずさみながら私はキャストする。
「A面で恋をして〜♪ウィンクのマシンガンで僕の胸を打ち抜いてよ〜♪」

世代的に近いリュウちゃんはすぐに反応するけれど、一緒に乗った若いお客さんは何の事だか分からない。本日のシーバスも似たようなもので、フローティングミノーに劇的に反応する個体もいればノロノロと付いてくるだけで鈍感な反応のヤツもおり、どの個体がスイッチが入るのかわかりゃしない。それが本日のシーバスくん。

早朝シーバスの好条件は、ベイト(餌となる小魚)・曇天・潮の動き・微風などなど。本日はこの好条件要素のうちのベイトと曇天で、それに時々微風でシーバスのスイッチが入るという具合。沖のタンカー周りで船ベリギリギリにフローティングミノーを通すとガバチョ!と出るのだが、よく見ると船艇の赤い塗料に並行してゴミのようなものが動いており、それがシーバスが捕食しているカタクチイワシ。その動きは底石に張り付くヨシノボリやヌマチチブみたいで、動いては止まっての繰り返しで決して船から離れない。その様子を見ているとフローティングミノーはベタ付けでキャストしなくてはいけないと察しが付く。

ベイトとなる魚の行動が分かれば、僕らはそれを真似てリトリーブすれば釣れると言うもの。気がつけば連発バイトがあり釣れる釣りは楽しいなぁ。気分が良くなるとまた私はまた昭和歌謡をつい口ずさむのである。

「唇 つんと尖らせて〜♪何かたくらむ表情は〜♪」
あれ?これはナイアガラ・トライアングルではなく、大瀧詠一でしたな。世代でないと分からないお話でゴメンナサイ。

そんな感じで余裕が出てきて船長と馬鹿話を続けていると、遠くの山々の隙間から一際高い顔を覗かせる富士山の姿。二日前は赤茶けた夏の顔をしていた富士山が、今日は山頂から少しだけ粉砂糖を掛けたケーキのよう。あぁ、もう秋なんだな。シーバスのシーズンを感じつつ、本栖湖シーズンも開幕したことを実感した本日出勤前の釣りでした。

横浜の海
出船は5時だったけれど、釣りばかり行っている私には日増しに陽が短くなっているのがわかる。本日はいかがかな?
シークロ
最近のシークロといえばリュウちゃん。これからは繁忙期なのでお休みがなくなるので、11月になる頃には人相が変わっているかもよ(笑)
リトリーブ
タンカーの際っきわにフローティングミノーを打ち込み、タンカーと並行して引くのですが、引いているスピードや、その動きも重要なんです。
シーバス
フローティングミノーで拾い釣りをすると、たまにこんな良いサイズが混じります。普段はニコパチを撮ることはないんですが、リュウちゃんがいると撮ってくれます。
東京湾のシーバス
サイズは45〜60センチ前後まで。パターンがはまればシーバスはもんどりうって出てきます。曇天が良かったのか、今日はいっぱいツレマシタ!
エンリコミノー
フローティングミノーでの釣りが飽きちゃったので、途中でエンリコミノーにインターミディエイトのタックルに変更。しかし少し沈めるスタイルに変えたのに、フライが水中へ没する前に下からシーバスが突き上げるので、エンリコミノーが空中に舞い上がってしまいます(笑) 水に馴染み始めてようやくヒットが続きます。
シーバス
最終的にはこんなサイズがドーンと出て大満足。今日はこれにて終了。
フライボックスの中身
一緒に行ったお客様のボックスを少し拝見。フライボックスには皆の夢が詰まっています。
シーバスボート
シーバスは完全にシーズンインしました。すでにボートの予約は一杯でしょうから、考える前に予約表の隙間へボート予約をねじ込んでしまいましょう。ボートの予約が入るほど、リュウちゃんのお休みは奪われますが・・(笑)

今夏の東京湾は赤くない良い潮色をしているので出撃してみた件

私は江戸っ子(都会っ子)なので子供の頃の釣り場と言えば皇居の外堀か、東京湾という選択肢しかなかった。なので親の仕事にくっついて行き、永代橋の脇でイソメをつけて餌釣りをしたのが小さい頃の記憶かな。当時の東京湾はとても汚く、釣ってもその魚を食べる気にはならず、バケツに入れておいて釣果を見せるだけで、帰る頃にはその魚は全部リリース。そう、あの頃に比べると東京湾ってかなり綺麗になったと思いませんか?

50年前の湾奥と言えばハゼとセイゴ、それに釣れるのはサッパやメゴチぐらいだったかな? 初冬にはコマセを巻いてカタクチイワシやサヨリを釣っていたかと思う。もっとも釣りの技術が伴わない年齢だったのっだから、実際にはもっと様々な魚がいたかもしれない。

時を経て湾内の生態系が大きく変わったイメージがあるけれど、その中でも食物連鎖の頂点に君臨するシーバスは今も昔も変わらない。フライでシーバスと言うと秋の魚のイメージがあるのだけれど、実はスズキの旬は夏なのはご存知? 「スズキはタナを釣れ。」と言う格言があり、エビ餌を使い上から何ヒロという指示でタナ釣る(深さを探る)のが江戸前のスズキ釣り。フライの場合は、朝1番にボイルするシーバスを狙うのがこの時期のスタイルで、「今カタクチイワシが入って来たので朝イチは釣れますゼ!」的な甘い囁きで出撃したのが先だっての土曜日。

その様子は書くほどの事でもないんですが、備忘録として残しておきます。

東京湾の夜明け
今回はシーバスのフライフィッシングが初めての方に誘われてのフライフィッシング。なので、まずは釣ってもらわにゃと沖を目指したのですが、台風の影響なのか多少のうねり。慣れている私は良いのですが、小さなボートはとても揺れるのでその時点で投げ難くキャストが上手く決まらない。なので、シーバスはたまにご挨拶程度のアタック。
東京湾から見える富士山
太陽が高くなるまでが勝負なので、朝の時合いは30分程。遠くで富士山が見守ってくれているけれど、海面に陽が射す頃にはシーバスは徐々に沈み始めてしまいます。今夏は珍しくカタクチイワシはいっぱいいるんですが、シーバスの群れはやや控えめの数。
青物のナブラを求めて
シーバスの時合いはあっという間に終わってしまい、海は凪いできた。それと同時に今度は青物のボイル(ワカシ?サバ?それともサーダ?)。それを狙って右往左往するも、足が速いのと魚が小さ過ぎて狙っても掛かりません。ついでに私はロッドを間違えてチビシーバス狙いなのにグラスロッド10番で釣る羽目に。その時点で今日は終わっていたのかも・・。
東京湾のクロダイ
空手で帰るのもなんなので、残りの時間を黒鯛のフライフィッシングに変更。お魚の反応はすこぶる良くすぐにヒット連続するも、キャッチはこの一本でお開きと相成りました。暑い陽がまだまだ続きますが、お盆を過ぎた頃にちょっとした涼しい日を境にシーバスは秋パターンに突入しますので、そろそろシーバス好きの皆様はタックルの準備をお願い致します。

シーバスフィッシングの定番であるゾンカーフライが吠えない夜もある

皆さんのフェバリットフライってなんですか? ヤマメを狙っている方だと例えばバイオットダンやコンパラダンなど、あるいは初心者であればエルクヘアカディスなどになるのかな? いずれにせよ過去に実績があるフライは巻き貯めてボックスの中央に鎮座している事でしょう。

私のシーバスのフライフィッシングの歴史は前にも書いた事がありますが意外と長く、遡ること中学生の時分なので40年以上になるのです。その月日の中で一番使ってきたフライはやっぱりホワイトゾンカーになるのかな。ゾンカーはその色を黒やオリーブに変えればトラウトの定番フライとなる訳で、淡水だろうと海水だろうと両方に通用するパターンとして私の中では頻繁に使われるフライとして君臨する訳です。

5月上旬のゴールデンウィークはゴカイのバチ抜けシーズンは終わってしまい、シーバスの食べているものが何に合わせるべきか考えると悩ましい季節。一昨日のシーバスはボイルが沢山あるのに、何を投げてもアタリがほとんどなく、持ってきたフライを片っ端から結び変えてその答えを探します。しかし、何に変えてもアタリはないんですね。シークロのリュウちゃん曰く「迷ったらゾンカー」というアドバイスがあるものの、そのゾンカーでさえボイルの狙い撃ちの時以外はバイトがないという状態。今回はそんな時間が流れていき、魚がいるのにバイトさせるのに一苦労という夜となりました。

これだけやり込んでもシーバスもまだまだ奥が深いと感じた夜、今後のタイイングにも一層気合が入りそうです。

今回の戒め:多くの予測を持って幅広いフライの種類を持ち歩くこと。コレ、ヤマメのフライフィッシングと同じ。

Dマリーナ桟橋
今回の写真は撮影設定を間違えてほとんどピンボケになります、ゴメンナサイ。シークロがあるDマリーナの桟橋には新しいLEDライトが入り、じっとしているとそこでボイルが始まります。しかし、桟橋前なので釣りは禁止でゴザイマス。
横浜の夜
今回はなか二日で出掛けたので、前回の釣行で魚の居場所は分かっているので、まずはそこへ向かってGO! 釣らせる気満々でボートを走らせるリュウちゃんです。
小型のターポンストリーマー
釣行日ギリギリになって小型のターポンストリーマーを#4で巻いたものを持って行ったのだけれど、最初に結んだこのフライは全くの無反応。なので、それぞれバラバラのフライをキャストして、何が当たるかを探る状態。ボイルは散発に続くのに、バイトが全くありません。
横浜のシーバス
色々試しても何の反応もしないので、最後にフローティングミノーを投げてみたところ、見えシーバスがバイト。それを機に皆フローティングミノーに切り替えて、数少ないボイルを狙い撃ちして何とかキャッチ。
東京湾のシーバス
しかしこのポイントでのバイトが続かず、数時間粘ったけれど見切りをつけて、新たなポイント散策。シーバスのご機嫌が悪いのか、それとも食べているものに近いフライを投げることができていないのか、分からない状態。
シーバス
最後の最後に入ったポイントでゾンカーに切り替え、ようやくバースの穴撃ちでシーバスからのコンタクトが増えてきた。サイズは40〜50センチちょっとといったところ。メバルもたまに混じりました(ブレブレの写真なので記載なし)。
シーバス
ようやくそのポイントで全員がヒットしシーバス祭り!と言いたいところですが、バイトの割にキャッチは伸びず、そこそこの釣果。今回はなんでこんなにショートバイトだったのか分からず、次回への宿題となりました。こんな悩ましい日があるからこそ、また時間の釣りに燃える皆さんでありました。写真がブレブレで申し訳ございません。

海に春の訪れを求めてバチ抜けを探しに行く

今年は寒いのか寒く無いのか、よく分からない年だと思いませんか? ニュースでは大雪の話題が続いているので、新潟や富山県の方々に今年の状況を聞くと「意外に少ないよ、雪。」とのご回答。ならば一気に暑くならずにチョロチョロと雪解けしてくれれば渓流の釣りは安泰なんですが、毎年変な天気が続くので今年はどうなんでしょうね?

渓流解禁まであと1日と少しになりましたが、皆さんの準備はいかが? 今年は3月1日が水曜日なので、私の関東渓流解禁は3月7日までお預け。なのでその前に少しだけ海をチェックしに行こうかなと、夜の海へバチ抜け具合を確認しに行きましたよ。ついでにカサゴの入れ喰いを味わえれば、という作戦です。

しかしです、自分の気持ちとは裏腹に土曜日の天気は極寒の強風。こりゃ船は出ないかも?と、シーホースに事前に確認した所、「運河筋はできますよ。」と言われたので、「行きます!」と強い返事をしてしまいました。してその結果は・・。

今回の戒め:自分が何を釣りたいかをよく考えて行動せよ

釣れたからよかったけれど、寒い夜だったなぁ、雪降ってたし・・。

東京湾のシーバス釣り
今回はカサゴの入れ喰いを味わいたいというリクエストで出船したのですが、予想以上の強風。カサゴポイントの手前でシーバスを狙ってみましたが、風が強すぎてラインが煽られっぱなし。こりゃカサゴ釣りは無理ですな、という事で湾岸エリアのピンポイント打ちシーバスに切り替えです。
永代橋
コロナ禍の間、湾岸夜景はひっそりとしていたのに、なぜか突然どの橋もライトアップされてます。写真は永代橋かな。LED照明のおかげでカラフルに浮かび上がるその姿は、どの橋も個性がありとても綺麗です。
クラウザーミノーで釣れたシーバス
風が強いので風裏の水門周りを中心に攻めてもらいました。このエリアは世捨て丸時代からあまり変わらないので、私が馴染みのポイントだらけ。あそこの角はいるよな、とキャストが決まればご覧の通り。シーバスはコンスタンスに釣れてくれます。この時期らしいアフタースポーンの腹が細い個体ということは、バチ抜けはまだ少ないのでしょう。
勝鬨橋
こちらはライトアップされた勝鬨橋。こち亀ではこの橋が開く話がありますが、確か私が生まれてからこの橋が開いたのは点検以外では一回だけだったと思います。なので開いた所を見たことがありません。ライトアップが凄まじいので新たなポイントが多数。そのダウンライトの中にバチの影を探しますが、ベイトフィッシュ共々不在。
シーバス
ポイントを変えるごとに釣果はポツポツあり、主に水門周りと停泊船の側面が反応あり。寒い時期は細いシルエットのクラウザーミノーやゾンカーを多用する私。
浜離宮からレインボーブリッジのライトアップを観む
ここならばバチ抜けしているのではないかと来ましたが、やっぱりバチもベイトもお留守なのでお魚はな〜んもナッシング。実はこの日はめちゃくちゃ寒くて雪が舞ってました。時間を追うごとに手が痺れてきたのと、水温も一気に低下しているのでお魚の活性は極めて低いと思われる状態。
東京湾シーバス
ポイントごとにそこそこ釣れたので、最後のポイントはお客様に締め括ってもらおうと、私は操舵室に下がって観覧。強風に煽られながら一生懸命攻めているとフライが良いレーンに入り、ガツンとアタリが。しばしのファイトの末、ウッチー船長が無事ランディング。
湾奥のシーバス
締めのシーバスはナイスサイズの70弱、これにてお開きです。海の状況はまだ少しムラがありますが、日増しに海水温が上がってくるのでバチ抜けは各所で見られることでしょう。渓流はもう少し暖かくなってからとお考えの方は、今の時期はシーバスの数釣りとカサゴやメバルが楽しめるので、そんなフライフィッシングがある事を覚えておいてください。

水道橋営業カウントダウンの最中にシーバスボート便

長いこと水道橋で営業したきたハーミットが移転の為に日々お片付けをしてます。しかし懐かしい写真やポジが大量に出てくるので、それに見入ってしまい一向に進まないお引越し作業。若かったあの頃はシーバスは60アップで十分満足していたのに、今では大物の釣り方が大分わかってきたので、70超えないと釣った気にならないのはチト悲しいなぁ。

あと何日も水道橋での営業はないのですが、お客さんの悪魔の囁き「シーバスをチャーターしたのですが、乗りませんか?」を聞き現実逃避行。気がつけば11月もまもなく終わるので、ここで一発大物を釣っておかないとね。

先だっては朝も早よから横浜の海でプカプカ。その結果は・・・。

次回への宿題:現在使っているメガ・フローティングミノーは一旦ペンディング。来年に向かって違う流れで考えます。

横浜の夜
今回の船はシークロ・リュウちゃん便。出船は4時前と早く、とりあえずフローティングミノーでチョコチョコっと釣って、ランカー狙いに切り替えようという算段。ところがどっこい、フローティングミノーへの反応がめちゃくちゃ悪い。船首でロッドを振るお客さんは入るポイント全てでインタミラインを使ってキッチリ釣っているのに、いつもだったらイレグイを味わえるポイントでもフローティングミノーには、ほとんど反応なし。なので、私は全く釣れないままランカー狙いに切り替え。
シーバス
いつもの事ですが、隣でルアーをキャストする別船では、メガドックでドッパン、ドッパン出ています。フライはというと、30分に一度反応がある程度。それも甘噛みで全く掛かるイメージが湧かない。結果投げまくって何にもナッシング。あぁ、今日はオデコだな。諦めモードでオープンウォーターでキャストを続けていると、対岸で鳥がまとまり始めている。それを見てリュウちゃんはボートを走らせ、タンカー付近を攻めると、船首のお客さんにランカーサイズヒット。がしかし、あと一歩でラインブレイクしてしまいました。
横浜のシーバス
タンカーの隙間にいたランカーはそれでお終い。仕方なくタンカーの表側を狙うのですが、フローティングミノーには反応しないので、EPミノーをフローティングラインで引っ張りようやくシーバスをゲット。体高がある立派なシーバスでしたが、それに対しての長さはなく60弱ってところ。
シークロ
釣れたところで気が抜けてしまい、私のやる気はゼロモード。なので私のスイッチロッドをリュウちゃんに渡し選手交代。というかその投げ心地を楽しんでもらいました。彼はレフティなんですが、右投げでもキャスティングはとても綺麗です。今冬のシーバスはあと何回行けるだろうか? 移転が完了し落ち着き次第私のランカー狙いは再開します。

 

第六感は鍛えられるのかを考えながら本栖湖とランカーシーバスに通う

皆さんはエアフロのシックスセンス(第六感)というシンキングラインを使ったことがありますか? このラインは通常のシンキングラインよりも伸び率がグッと低いコア(芯)を持つのですが、このラインと伸びの少ないフロロリーダーとティペットを使う事で、今まで感じえなかった細かなアタリを感じ取れるようになりました。

このラインが出現する前は私もブレイデッド・コア(ナイロンを編み込んだ繊維の芯)を持つフライラインを使ってましたが、その時は魚なのか藻などが絡んだのかが分からないものに対し効きアワセをしてたりしましたが、明確に分かるこのラインになってからは、その判断は明確にできるようになったと思います。そしてこのラインを手にした事でラインから伝わる些細な伝達がさらに気になるので、それが何であるかを判断したくなります。

こうして五感は研ぎ澄ます事でより次の境地へいける気がするのですが、五感をフルに使って感じるソワソワする気持ちや、なんか釣れそうという直感と言うのは鍛えることはできるのでしょうか? 本栖湖へ45年通い続け一体私は何を習得したのだろうかと、釣りの間は考える時間が沢山あるので、ふとそんな事を考えたりします。そしてランカーシーバスも然り。

先週の夜は同じようにシークロででっかいフローティングミノーを投げ続け、一投ごとに何が悪いかを考え引き方を変えてみたり、ロッドのティップを水中に潜らせて引っ張ってみたり。昨日の本栖湖では先週と同じ場所で同じ時間に同じフライでフライを引っ張ったら、同じ事が起きるのかを検証してみたりして。でもその結果はいつも雲を掴む様で、得られたような何も得られない気にも感じます。

あの釣れそうな時のソワソワ感、込み上げる胸騒ぎは第六感と呼ぶべきものなのでしょうか?

どうやったら鍛えられるかなぁ。

昨日の教訓:直感・運・虫の知らせ・第六感。これら全ては無の境地にいる時に、どこからともなく込み上げてくる気がする。という事は、お坊さんは皆釣りがうまいのか?

横浜のシーバス
先週土曜日の夜はお客様に誘われてシークロにて夜のシーバスへ。最近思うことは試行錯誤を重ねているメガフライは、夜と日中ではその効果が違うような気がするという事。夜のランカー便は闇夜にフライを投げ入れるので、視覚は閉ざされて得られる感覚はロッドから伝わる抵抗感のみ。フライを操作する左手やロッドでその動きがどう伝わっているかが分からないので、試行錯誤する日々。
フローティングミノーで遊ぶ
そんな調子なので、ランカー狙いはバイトがあっても不発が多い。そんなランカー狙いをやめてストラクチャー撃ちをすればシーバスは簡単に釣れるので、これからボートシーバスへ向かう方は心配しないでください、釣れています。
朝の本栖湖
昨日は先週の本栖湖と同じことをしたらどうなるか?の検証。やっぱり夜明け前到着にも関わらず、地元アングラーが多く朝一はお目当てのポイントに入れず、別の場所で狙った結果、何もナッシング。
本栖湖ディープ
その後、先週たくさんブラックバスとレインボーの回遊を見たポイントに移動。そこは崖の上で釣る様な場所で、波があったらまるで磯釣り。しかし今回はブラックバスやレインボーの姿はまった無く、小魚も見られない。一週間でこんなにも状況が変わるのかという感じ。
本栖湖ラインズハンティング
先週との雰囲気が全く違うことを察して、久しぶりにボーンフィッシュフラット(私が付けたポイント名)でサイトフィッシング。しかし、そちらも鯉さえも居らず。延々と歩いた後に風の影響が少ない所でハヤのライズに混じってレインボーのライズらしきもの発見。
クレーンフライ
飛んでいる虫をよく観察すると少し大きめのクレーンフライ(ユスリカ)。フックサイズにして8〜10番ぐらいかな?足の長さを考えると直径2.5センチ位にはなる大きめのシルエット。
モンカゲフライ
手元にそんなに大きなクレーンフライはなかったので、一番似ている感じの小さめのモンカゲフライを爆投。でもレインボーはガン無視です、タイイングの宿題ができました。その後は湖仙荘で食事をしてひと休憩し、午後のあの時間あの場所を目指します。
黄昏の本栖湖
先週と同じ時間、同じ時刻で大物の反応・・、全くなし。ではイブニングで小物釣りの爆釣は・・、無反応。やっぱり魚のご機嫌と居場所はいつも同じとは限りません。せめてどこかにお魚のやる気を呼び起こすスイッチを、僕らが押すことが出来れば良いのですが・・。オデコで引き上げる間際に見える浩庵荘の明かりはまるで海上から見る熱海の様。変わったなぁ、本栖湖・・。