Scott GTにジャパンスペシャル(GT773/4JS)が加わったのでそのインプレッション

スコットジャパンスペシャルのGT773/4JSは実を言うと昨年の発売時点でプロトモデルには触っていたんです。なのでようやく公表できるのと共にメーカーさんからサンプルロッドをお借りしてキャスティングすることができましたので、そのインプレッションを少し書いてみます。

スコットのGシリーズには歴代に渡ってジャパンスペシャルが存在するのですが、今まで8フィート3番=ジャパンスペシャルだったものを今回は7フィート7インチ3番がジャパンモデルとなりました(かつてはそれ以外のモデルもありました)。

一番最初のG803/3JSは3ピースでインターナルフェルールが採用されていて、スピコッドジョイントの弱い部分を補うためにさらに見えない一本をジョイント中に加えたモデル。しかしそれが故にジョイントが固くなってしまい、綺麗なベンドカーブとは言えませんでした。とともに、3ピースはジョイント部分がロッドの曲がるポイントになってしまうので、どうしてもロッドの緩みが頻発していたのが悩みの種。

それがG2 803/4JSになり、4ピースになったことでジョイントの緩みは減ったもののジョイントペグの硬さは若干の改善という感じだったかな。ロッドは軽くなりやや硬めの印象を受けた事を覚えています。

三世代目は2020年にGS803/4Jが発表された訳ですが、唯一このモデルだけ私は所有してませんでした(メーカーから借りて使ったことはあります)。その訳はジャパンスペシャルは新しいモデルが発表されてから約1〜2年後の発売になるので、それに待ちきれずGS773/4を購入して使っていたのです。

そして今回2026年秋に追加モデルとして発売された四世代目にあたるジャパンスペシャル。すでに私のGS773/4は手元にはないのですが、丁度このモデルと同じ長さを使っていた時の印象と比べるのが良いのかな? ということで、実際にキャスティングしてみた印象は以下の通り。参考になれば幸いです。

Scott GT773/4JS: 7feet 7inch・3weight・4piece

先代のGSとの見た目の違いは述べてもスレッドカラー以外は大きな違いはなく、強いて言えばストリッピングガイドのカラーがニッケルからガンメタルに変わった点ぐらいで見た目の相違はほとんどありません。グリップは以前と同様にグリップ長が約135mmでグラスのFSシリーズと同様の大きさで、リールシートはコルクのカップ&リングになります。低い番手はこのスライドバンドのリールシートが好みの方が多いので、GTシリーズはGT743/4一種類だけがこのグリップだったので、今回の発売で3番はこの二種類の選択肢に増えました。

先代のGT773/4と異なる点はジャパンスペシャルになったことで、同じ7フィート7インチでも、GTの方がグッとやわらかかく感じます。またロッドを曲げた時のベンドカーブがとても綺麗なのが特徴です。メーカー様の話ではインターナルフェルールが約22%軽く、その部分お改良によってしなやかになったとの事ですが、ロッドが短いのでそもそも軽いので飛躍的に軽くなった印象はありませんが、とても軽いロッドです(約45g)。

これよりも短いGT743/4と比べると短い分だけしなやかな感じをより受けて、グッと柔らかくショートレンジでのラインの乗せやすさが際立ちます。ロッドを軽く曲げている時点ではロッドの1/4ほどが曲がりますが、負荷を大きくすると全体の半分ぐらいまで曲がり込んで切るので、ミディアムアクションと言えるでしょう。

日本の一般的な渓流を見据えてのロッドデザインですから、キャスティングレンジは3〜12m程度が快適で、それ以上を投げるとロッドが少し暴れてきますが、狭い渓流でそれ以上のシチュエーションはほとんどないでしょう。またグラスロッドを一度使ってみたがどうも性に合わない、またはグラファイトロッドの中で快適に釣り上がりを楽しみたい至極の1本、と言う方にはもってこいの長さとやわらかさではないでしょうか。

前作のGS773/4をお持ちの方はめちゃくちゃアクションが変わる訳ではないので、GT773/4JSへ買い替えという人は少ないかと思います。また私的にはジャパンスペシャル=8フィートというイメージが植え付けられてしまっているので、できればも少し長い7フィート10インチを作って欲しかったなぁ、なんて思ったりして(たった3インチの事ですが、この微々たる違いがフライマンのこだわり)。

話は逸れますが2027年の追加モデルとして7104/4・7105/4・8107/4が加わり、Gシリーズが賑やかになるのが嬉しい限り。私はここのところ短い長さはグラスロッドの出番が多いので、追加されたGT7104/4がとても気になっています(数日前に入荷してきましたが、思っていた以上の柔らかく好みのアクション。ただし、8フィート以下なのにカップ&リングだと思っていたら、シートはアップロックのスクリューシート。私的な好みではないので妥協して購入するか考え中です。

釣り人にとって釣りに行く前日のワクワクも楽しみの一つ。そして釣りへ行かない時は新しいロッドを購入を妄想するだけでも、それを肴にウィスキーのロックが1杯飲めちゃいますね。釣り人はなんて幸せな生き物なんでしょう😆

ジャパンスペシャルの尺
ジャパンスペシャルの証はこの尺(しゃく)の文字(ロッドエンドから30センチの位置にあります)。これがあるおかげであなたが尺だと言い張っても嘘は暴かれてしまいます。スコットはScottのロゴを含めそのインデックスは全てロッドビルダーによる手書き文字。それゆえ全てのロッドがその書き文字に個性があります。初代モデルはこの尺の文字が下手くそで、私はそれをタイプR(Rの文字に似ていたから)と呼んでました(笑)
スコットロッドは手書き文字
スコットロゴの裏側にはJapan Specialの文字が書かれています。現在ロッドのインデックスを手書きにしているのはスコットとウィンストンだけ(小さなメーカーさんを除く)。そしてロッドのシリアルナンバーを全てのセクションに書いてあるのはウィンストンだけになります。他のハイエンドメーカーのロゴを見た後でこのスコットのロゴを見ると作っている人が見えてくるようで、なんだかロッドに温かみを感じてくるのです。
ロッドエンド
バットエンドのスコットロゴは手書きではなく印刷文字。高いロッドだからと言ってバットエンドにきづが付く事を嫌う人もいますが、ここに傷がどれだけ入るかで、その人の釣行回数やその腕前をか感じ取る事ができます。貴方のロッドエンドはピカピカですか?それとも勲章の傷をたくさんつけていますか?

弁慶堀でバスを狙う予定が川場フィッシングプラザになった件

先だっての釣行で佐世保でのんびりクルージングを楽しんできたのは良いけれど、お魚を触っていないので無性釣りに飢えていたのが今週の火曜日。当初の予定では晴れていたら弁慶堀でのんびりとバスフィッシングをしようと思っていたが、天気予報はまたしても雨。弁慶堀は電車釣行なので、土砂降り予報だと帰りを考えると行く気が起きない。そこで別の場所を選定する為に天気予報図と睨めっこしてみると、北関東だけはそれほど雨は強くない様である。よし、ここはユルユルに北関東へ出かけて現地で決めようと出かけることにした。

車へ色々と詰め込んでいつもよりも少し遅い時間に出発。しかしボ〜っと走っていたら東北道を走るつもりが関越道に向かってしまい、慌てて日光方面へ修正。そこから中禅寺湖を経て辿り着いたのは湯ノ湖。そう、このブログで一度も紹介した事がないから丁度良いじゃないの!と、湯ノ湖を選択したまでは良かった。

元々弁慶堀のつもりだったので、ボートの装備で必要なライジャケやレインウェアは万全。意気揚々とボートハウスへ向かうと、すっかり忘れていた事。そう、ここはボートが予約制。ボートハウスには誰もおらずボートフィッシングを断念。仕方なく湯川へ向かい駐車料¥500を納める。さてウェーダーに着替えるかと思ったら、今度はウェーディングシューズが無い・・・。うむむ、どうしよう。

今日は釣りを諦めて、このまま金精峠を越えて観光でもして帰るかな。まず峠を越えると最初に見えてくるのは菅沼。今回はこの辺の湖や沼を全部写真におさめようかと車を止めて沼へ向かうも、「撮影の方は入場料¥100を頂きます。」とな。アホらしくて菅沼の撮影はやめました。

先だって行った丸沼で釣りをしても良かったのですが、外気温は15℃という寒さと、この時点ですでに11時を回っていた。大尻沼を経て川場の道の駅でお土産を買ってこのまま帰ろうかと思ったら、その道の駅の案内板の地図中に「川場フィッシングプラザ」が落とし込まれていたのでした。そうか、この裏にあるんだよね。

ということで東北道をひた走り、巡り巡って川場フィッシングプラザで半ドンの釣り。帰りは関越道で帰るという、北関東釣り環状道とでも申しましょうか、高速道路はどこにでもつながっているというお間抜けなフライフィッシングと相成りました。

そんな馬鹿馬鹿しい珍道中は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

湯滝
湯の湖はたくさんの釣り人がいましたが、指を咥えてみただけ。すぐに下流へ向かって湯川に入るも、シューズ忘れ。流石にウェーダーだけで釣りをする訳に行かず、一応ここへ来たという証に湯滝を撮影。奥に見えるは先客のフライフィッシャーマン。シーズン終わりはいつも人気の釣り場です。
熊出没看板
クマさんは人間と同じで歩きやすい場所を選びます。ここ湯川にある木道は夕方遅くまで釣りをしていると、かなりの確率で熊に遭いますので皆さんもご注意を。
菅沼撮影出来ず
中禅寺湖→湯の湖→湯川を経て国道120号線を沼田方面へ。金精峠をこえて最初に見えるのは菅沼。写真に納めようとしたら、湖岸に出るのに¥100必要だそうでやめました。
大尻沼と丸沼
標高1700メートル台の菅沼を後にし、次に見えるのが丸沼。この写真の右側が丸沼のダムで、ダム直下が大尻沼となる。観光の人がよくこの筏で遊んでいるのを見てきたけれど、トムソーヤ号というのですね。
川場フィッシングプラザ
大尻沼から川場フィッシングプラザまではおよそ30分ほど。雨の平日だというのにこの賑わいは人気のある管釣りの証拠。約2割がフライフィッシャーマンです。
川場フィッシングプラザ
着いたのは丁度12時ごろだったので今回は午後券¥4,000を購入。持ち帰り制限は20匹とのことですが私は持ち帰りませんので全てリリース。フィッシングルールは大まか一般的なルールで、シングルフックのバーブレス。ワームとスポンジ系のエッグフライが禁止で、それ以外は特にありません。12時からスタートして17時まで楽しめます。
川場フィッシングプラザの釣り
今回はエコーのインストラクターロッド(9フィート・5番)で釣りましたが、雨の天気なのでお魚の活性は良く、ほぼドライフライオンリーで楽しみました。途中でニンフも試したのですが、ドライよりも喰いが悪く数が釣れません、今回は。
ドライで堪能
フライは小さくすると目立たないのでなかなか食いつかず、ホッパー#8にすると魚は集まってもフッキングせず。結果10番程度のカメムシフライが一番釣れました。キャストしてのバイトは半端なくあるのですが、小さい魚は掛かりにくいので、ドライで楽しむのにはもってこいのフライ。
川場フィッシングプラザの釣り
15時を回ると釣り人は減ってきて釣りができるスペースが広がった。周りに人がいなくなったので、私は5番ラインをフルキャストしてラインの巻ぐせを取りながらフライフィッシングを楽しみ続けました。ポンド系の管釣りで真っ白い竿でぶっ飛ばしている人を見たら、それはきっと私です。
レインボートラウト
かくして今週も無理矢理フライフィッシングを楽しんできた私。川場フィッシングプラザは魚のコンディションがよく、初めて訪れる方でも相当な数釣りができる場所。これからどんどん涼しくなるので、お魚の活性が上がることは間違いなし。ちょっと遠くの管釣りで遊んでみたい方はオススメの場所。さて、来週はどこへ行くかなぁ。

老人と海の世界を妄想した夢追い二人旅(セイルフィッシュ チャレンジ)

釣り人ならば一度は読んだことがあるだろう、アネースト・ヘミングウェイ著の『老人と海』。老人が小舟でカジキを釣る話だが、魚を掛けてからキャッチするまでに3日を要し、さらにそのカジキは港へ着くまでに鮫に食い尽くされるので、残ったのは骨だけ。釣り人は釣ったという事実さえあれば満足なのである。僕らはそんなロマンを抱き続ける釣り人たち。還暦をとうに過ぎた二人は初老というよりはすでに老人だろうか。タイトルを『老人たちと海』とするのがピッタリではないか。

よくよく考えてみればJGFAに所属する僕らのクラブ名は「ブルー・ウェオーター・ブルーツ(海の荒くれ者)」。トラウトフィッシングも大好きだけれど、それと同じくらい若い時から海の魚を追い続けているフライフィッシャーマンの集団なのである。

昨年、久しぶりに挑んだフライで狙う日本のセイルフィッシュ。この釣り方は独特で、魚をキャッチするためには複数人で狙うチームワークが必要な釣り。昨年にこのセールフィッシュの予約を入れる時にすぐに思ったのはその相棒としての適任者。いるではないか、我がクラブに。それもこの業界の有名人である東 知憲氏。彼との付き合いは彼が東京の大学に出てきてからになるのだから、もう43年近くにもなる。同い年で誕生日も2週間ほどしか離れていないが、お互いにジジイになりましたなぁ。

東くんはご承知の通り世界のフライフィッシングを渡り歩き知り尽くす強者で、セイルフィッシュに関しての知識は半端なく、その経験も豊富。それに僕らブルーウォーブルーツのメンバーはかつて鹿児島県の甑島でセイルフィッシュを狙い鍛えたので、日本と海外とを比較してその改善点を僕らなりに分かっているつもりである。

二人が揃えば過去の道具を持ち寄るだけで必要なものは揃うわけで、あとは僕らに必要なのは天候と魚に恵まれる時の運。体はジジイになっても二人が出会えば、それは若き日の夢を追い求める少年の目。釣る前から日本記録申請の手順をどうするかという心配するポジティブな輩。

そんな僕らが出掛けた4日間。
気になる方は以下をご覧くださいまし。

朝焼けを疾走する
昨年に予約を入れる時点で、すでにその半分以上の日程は埋まっていた。僕らは土日に縛られる必要がないので、それ以外の釣れそうな日を予約。僕ら二人は出発まで全く会わずに当日長崎へと向かったのだが、全ての準備が問題がないという素晴らしさ。昨年もお世話になった『Seasonal』は新造船になり33フィート2機掛け300馬力という、船長の思いが込められた超快適な船です。
シーズナル
森下船長から現況を聞くヒガシ先生。釣り場までは1時間以上掛かるので、僕らは色々な話をしましたよ。それにしてもこの船、本当によくできている素晴らしい船なのですが、これからも手を加える様なので、さらに進化するとのこと。
ヒガシ先生のキャスティング
現場へ到着するとすぐに、というか到着する前にハネを発見。すぐにカジキに擦り寄ってキャスティングを開始。尾鰭を出して泳ぐ魚との距離はわずか20mといった所。群れは6〜7匹でその前に彼がドンピシャのタイミングで魚の前へキャストするものの、無反応。残念ながら喰いっけが全くない個体でした。
ティボーリールと私
前日まで大シケだったので、「こりゃ釣れちゃうでしょ!」と、盛り上がる二人。しかし魚のハネは少なく、キャスティングではその射程距離に入ってくる個体はなかなかない。中弛みの時間が多くなってきた所で、釣り方をティーザーに切り替える。新しくなったアスキス12番を使って大きなポッパーパターンでキャスティング練習。手首の負担が少なく快適なロッド。
ソフトヘッドルアー
ティーザーとは”焦らす”や”からかう”という意味。なのでティーザーにはフックは無い。通常のトローリング用コナヘッドと違う所は、頭の部分がソフトヘッドで若干軽めにできており、噛みつかれても違和感がない硬さ。さらにこの下にベリーベイトというシイラの切り身を付けるのだが、前日がシケで魚が手に入らなかったので今回はこのまま引く。
ティーザーの仕組み
今回引っ張るティーザーは2種類で、魚をおびき寄せるヒコーキとラビットを組み合わせた水面をにぎやかにするもの。それと前述のソフトヘッドの二種類。僕らは右利きなので、ラビットとヒコーキの組み合わせは右舷(後方に向かって左)の近い場所にセット。そしてソフトヘッドはその後方の引き波外側の左舷(後方に向かって右)にセット。ソフトヘッドのルアーにセイルフィッシュが喰いついてきたら、タックルを用意したフライマンが左舷後方に立ち、手が空いている一人がソフトヘッドルアーを操作して仕掛けを徐々に回収して左舷に入る。魚との距離が縮まった所で、ルアーをピックアップして船をニュートラルにし、それとほぼ同時にフライを投げ込むというもの。するとセイルフィッシュは探していたルアーが無くなり、代わりに現れたフライに喰いつくというもの。この釣りは最低限この3名が必要だけれど、ヒコーキを回収するための要因がもう一人いるとありがたい。僕らはこんな面倒な釣りをしているんです。
釣船
新造船はフロントデッキがとても広く、前に突き出るレール付きのバウデッキがある。スターン(大トモ)にも体を預けられるレールが左右にあるので、釣り人はここに体を預けながらキャスティングを繰り返す事ができる。デッキ前面には滑らない素材が敷き詰められ、まさに釣り仕様の釣船。
フライフィッシング
二日目は魚が少なく前日の半分ほどの跳ね。ティージングベイトについてくる魚もない。そんな中、跳ねた魚に船長が鉤無しルアーを投げるとセイルフィッシュが喰いつく。フックがないからそのまま抜けるのだけれど、抜けた後もついてくる。するとそのセイルがソフトヘッドのティーザーに付いたので初めてチーム戦が始まる。しかしすでにルアーに喰いついたセイルはフライに少しだけ興味を示したものの、そのままゆっくりと去っていてしまった。ドンマイ、次のチャレンジでヒットへ持ち込め!
横たわるルーミスのアスキスNP
しかし、それが最初で最後。その翌日は丸一日魚を探しても跳ねさえも無く、キャスティングすることさえ一度も無かった。魚がティーザーに付いた時にすぐにロッドを持ち込める様に準備してあるタックルは、虚しくも一日中船のデッキに横たわるだけでした。
ギャンブラー
最終日は本栖湖よりも静かな凪。一日中水平線を眺めていたので視力が回復したかも。この釣りは他魚種と混ぜて釣りができないので、何もないと本当にただ一日中、体を船に預けて大海原をクールージングしているだけになる。大いなるギャンブル的なこの釣りは、お金をいくら払っても夢の魚は買えないのである。そんな魚が釣れた時の喜びは10億円の宝くじと同じ天秤にはかけられない。
フライフィッシングで狙うセールフィッシュ
かくして僕ら老人の旅は終わりました。といってもこれで終わりじゃありません。釣れるまで辞めない、新たなページが始まったかもしれないので簡単には死ねません。気がつけば空には羊雲。鹿児島で「秋太郎」と呼ばれるこの魚の季節は今です。

秋は野反湖からスタートしたが雨の一日だった

渓流シーズンがそろそろ終わりなので、僕らはシーバスか湖のフライフィッシングがスタートする。関東圏で標高の高い湖と言えば丸沼の上にある菅沼が標高約1730mになるのだが、秋のシーズンはこの標高が高い方から順番に水温が落ちていくと考えれば間違いない。しかし今年は大尻沼が解禁の年なので菅沼は禁漁期。よってその次に標高が約1,513mにある野反湖が現在の秋のフィッシングフィールドとしてオススメの場所。

私が10代後半の頃はバイクでこの湖へ駆け上がっていたのだが、まだ万年雪が斜面にあり夏でも寒い湖だったのは遠い昔の話。最近では以前はいなかったセミの声が聴こえ、訪れるたびに温暖化を感じてしまうのである。

時にその碧さを伝えるために地方名にブルーを添えて表現するが、湖に棲むレインボートラウトは背中の碧さを伝える為にブルーバックレインボーと言われるようになった。その言葉が頻繁に使われるのは本栖湖とこの野反湖で、空の青さ、または湖の深さを象徴する碧さを背負ってブルーバックとなる。あなたはその神秘的なブルーを持つトラウトに出逢った事はありますか? その碧さを知ると私みたいに毎年必ずその地へ戻ってくるのでしょう。

そんなブルーバックレインボーを求めてマッキーと私は夜明けを目指して1時半出発する日帰り組。片道3時間半近くかかるので1泊二日が一般的なのだけれど、私はジジイの体に鞭を打って何故だか日帰り釣行が多くなってしまった。

さてハーミットのデコボココンビである管理人とマッキーが野反湖でどんな釣りをしてきたか、その様子を見てみたい方は以下の写真をご覧くださいまし。現在の野反湖はハイシーズン。釣りたい気持ちがある人はきっと良い釣果が待っています!

野反湖は曇天
私が寝坊したせいで現地についったのは既に明るくなった時間。天気予報は1日雨で、小雨から徐々に大雨になる予報。外気温は15℃とフリースを着て丁度。水温は測らなかったけれど、流れ込みは低く、そうでない場所との水温さは2〜3℃ありそうな感じ。
オヤマリンドウ
野反湖のフライフィッシングシーズンはどんな時でも高山植物が彩りを添えてくれる。私は全く詳しくないので、毎回グーグル様に尋ねてはその名を忘れてしまう。今回釣り場でひっそりと咲いていたのはこのオヤマリンドウ、多分・・。
野反湖
熊笹をかき分けて湖へ出ると、水位は少し低めで湖の湖岸をずっと歩けるのが良い。最初はカメムシのドライフライで釣るためにニシブタワンドの一番奥を攻めていたけれど、ドライへの反応は薄いので、対岸へ回ってきた。
ハコスチ(レインボートラウト)
ドライへの反応が全くないので沈める事に。私はスぺイライン(フローティング)で底の釣りはできないので、フライの重さだけで沈めてユルユル引きでヒット。なんか今年のレインボー(ハコスチ)は平均サイズが大きく、60センチ台が中心。
野反湖で釣り
釣り方のパターンを掴んでしまったら、回遊のたびにヒットするレインボートラウト。時に50m以上ランニングラインを引っ張り出し、沖で元気よく跳ねる個体。大きいからなかなか寄らない。初めてここへ訪れた人にこのサイズが釣れたら、きっとビックリするでしょうなぁ。
レインボートラウト
マッキーはスコットのスイングのシングルハンド8番、それにインターミディエイトのタックル。魚の回遊するルートを把握して釣果を伸ばす。時々目の前を回遊するレインボーにカメムシを投げるも、スレているのかあと一歩で食いつかない。
野反湖のカメムシ
今年のカメムシは大きく2センチオーバー。しかし天気が悪いで飛翔している個体が少なく、レインボーは全然上を向いてくれない。
野反湖の釣り
仕方なくドライは諦めてインタミで釣るマッキー。魚のサイズは相変わらず大きく、小さくても55センチオーバー。ヒットフライはブラックゾンカー。たまにレインボーの稚魚を追い廻しそれに喰らいつく大イワナがすごいスピードでやってくるけれど、ミノーイーターのイワナはフライでは釣れませんでした。
レインボートラウト
釣れるパターンを見つけた私は同じ場所で釣りまくる。お魚のサイズはほとんどが60センチ以上で、60半ばが最大。このペースならばツ抜けは簡単だと思っていたら、予想よりも早い大雨に見舞われて釣果は途中でストップ。ちなみに今回のレインボーはハコスチと通常のレインボー(ドナルドソン)の半々で釣れましたが、皆さんにその違いがわかるかな?
大雨の野反湖
突然降り出した大雨。この雨をきっかけに魚のスイッチが入るかも?とマッキーはドライフライを投げてみる。するとカメムシフライに尺オーバーの立派なハヤ(ウグイ)がヒット。それも丸呑み。
野反湖の釣り
しばらくはその大雨の中で釣りをしていたのだけれど、あまりのひどさに耐えきれなくなり、15時半には撤収。そもそもこれだけいっぱい釣っていたので、早めに上がって温泉に浸かって帰れば、こんな目に遭わなかったのに・・。
レインボートラウト
かくして今回の釣りは無事終了。本当はドライで釣りたかったのですが、ドライでは何もナッシング。いつもは2本も釣れば上出来なこの湖なんですが、こんなに大きいのがたくさん釣れたので大満足(8本の釣果)。今回行かなかったエビ沢方面へ行けば野反湖育ちのギンギラギンのレインボーもいますので、皆さんもぜひ挑戦してみてくださいな(イワナが見えていますが遊漁期間は9/20まで。レインボーは11/10まで)。

高価なG Loomis Asquith NP を借りる事ができたのでインプレッションしてみた

ハーミットに置かれているハイエンドメーカーさんで今まであまり紹介してこなかったGルーミスですが、今回メーカー様にアスキスの一部モデルを借りることができたので、そのインプレッションを書いていきたいと思います。

ゲーリー・ルーミスはラミグラス社でロッド製造に携わり、ロッドデザインのスキルを磨き培いました。このラミグラスを退社後に台湾のメーカーと合弁事業を立ち上げたのですが(このブランクを僕らはタイワン・ルーミスと呼んでいた)すぐに撤退し、その後1982年にアメリカのワシントン州ウッドランドで創立されたのがGルーミスです。後にルーミスはシマノに事業を託し、業界を退きます(実際にはその後も色々なところでロッドデザインに携わっています)。現在のロッドデザインはスティーブ・レイジェフ(USAのトーナメントキャスター)が行なっています。

ルーミスの名前が広まったのは私が思うには色々なカスタムメーカーのブランク製造に携わっていた事でその評判が広まったのではないでしょうか。フライロッドに拘らず様々なブランクを手がけたことで、ブランク作りは他のメーカーよりも一歩先を進んだブランクメーカーだと私は思います。

さて、そんなルーミスのシリーズは現在大きく分けて三つ。一番ハイエンドの機種にこのアスキスがあり、その下にNRX+。さらにもう少しお求めやすいIMX-PROシリーズがあります。今回借りたアスキスはシマノのスパイラルXブランクを用い、その他パーツは現在の最高峰のパーツを使った、グラファイトロッドの中では最も高価なロッドと言えます。

アスキスはシマノが手がけるシマノのアスキスとGルーミスがリリースするアスキスと二つのバージョンが存在するのですが、どちらも熊本にあるシマノの工場で作られたブランクで、その独特な輝きは一目でアスキスだとわかります。

このGルーミスのアスキスは今回が2代目。現在のモデルはアスキスNPとなっており、フレッシュウォーターモデル(4〜7番)とソルトモデル(8〜12番)の全9機種。フレッシュウォーター用はグリップが細くソルトモデルは若干太め。両シリーズともリコイルスネークガイドを採用。メーカーのHPには「チタンSicリコイルスネークガイド」と書いてあるのですが、スネークガイドにSicコーティングをしているという意なんでしょうか? 私の知識不足でちょっと不明なので、後日確認します。

そしてもう一つ独特な形をしたリールシートなのですが、なんかどこかで見た覚えが・・。記憶を辿って見ると1995〜6年頃にあったダイワのロッド。当時フライがアリなバストーナメントもあったので、チームダイワの中にバス用のフライロッドがあったのです。そのシートはカーボン製でエクステンションバット側がネジになっており固定するタイプで、そのデザインに似ている気がします。洋服の流行りと同じように時代は巡るのですなぁ。

さて、今回借りたアスキスは6番と12番。6番の方は実際に大尻沼で使ってきましたのでその釣り味を含めて以下に記録としてインプレッションしていきます。

アスキスNPのグリップ
エックステンションバットを備えたダブルロッキングアルミシート。シートにはライン番手が刻印されている。6番より下のモデルはグリップが細めで誰でも握りやすいでしょう。コルクのグレードはウィンストンほどでは無いものの、Gルーミスの中では一番綺麗で硬くグリップの沈み込みがない。
アスキスのカラー
太陽の角度によって見えるブランクのマダラ模様は、まるでダマスカスナイフの様。さらに釣り場で見るとこの模様の中にラメが入っているのがわかる。パッと見てそのロッドだと分かる特徴のあるブランクは魅力の一つでもある。ガイドはフジのチタンフレームSicガイド。
アスキス
Gルーミスのフレッシュモデルはワンフットガイドが採用される事が多いのですが、6番以下のモデルも全てリコイルスネークガイドを採用。

ASQ NP690-4:9feet 6weight 4piece

アスキス6番
使用したラインはエアフロリッジ2.0ユニバーサルWF6F。リールはラムソンのスピードスターで軽いリールですが、ロッドバランスは丁度グリップのトップあたり。ベストなバランス。このロッドは後日野反湖で実釣してきました(こちら)。

今回はこの6番を大尻沼にて一日使用しました。私が持っているアスキスはJ1266というダブルハンドのシマノアスキスだけ。グラファイトロッドの中で一番高価なので初代シングルハンドアスキスは手に取ったのは一度だけでそのアクションを覚えていないので、このモデルの使用感を率直に述べてみよう。見た目で変わった点は前述したリールシートで、ブランクのカラーや雰囲気には変わりはない。メーカーのカタログでは従来よりも軽く、耐ねじれ性能を20%向上、ブランクの楕円化を抑制と書いてある。なんとなくではあるが、ブランクのバット径は若干細くなったのかな? ファストアクションでルーミスらしいティップ部分がお辞儀する復元力が早いロッド。

Fine:GLXやNRXの時代から比べると信じられないくらい軽いアスキス。リールシートにはアルミをふんだんに使っているので自重は92.6gと超軽量とまではいかないが、6番モデルの中ではとても軽い。6番モデルまではグリップが細いので、日本人でも投げ易い。その軽さとロッドバランスから一日中振っていても疲れを感じないロッドに思えた。ショートレンジでのキャストはティップを軽く曲げてキャストし、ミドルレンジよりも遠いキャスト時に大きな負荷を掛けると2番セクションあたりまで曲がり込み、ブレずにすっ飛んでいく。その曲がりになんとなくネチっとしたロッドらしさを感じた(表現が難しいなぁ)。魚を掛けた時のロッドパワーは全くもって問題なし。ソルトでも使ってみたいなぁ。

Weak:遠投性能に優れるパワーがあるロッドなので、握力が無い方や手首が弱い人は半日も振っていると右手の力が抜けてくるかもしれない。また、高価なロッドなので、その辺に放り投げるなどの行為、木に引っ掛かったフライをロッドで突っつくなんてことは、間違ってもできないだろうな。


ASQ NP1290-4:9feet 12weight 4piece

12番ロッド
使用したラインはSAのターポンラインWF12インターミディエイト。12番ロッドの重さは124.5gあった。12番にしてはめちゃ軽い。バット径は12mmほどある安心の太さ。

12番ロッドはキャスティングして大魚を釣るための最高番手。他のメーカーでこれ以上の番手が存在するけれど、15番などの番手は竿が硬すぎてキャストがちゃんとと出来ず、大きい魚を寄せる為のパワー重視になってしまう。その点12番ロッドはラインをフルキャストするだけの軽さとバランスがあり、かつ大魚を掛けても粘りなが寄せられるパワーを秘める。もしあなたがターポンやセールフィッシュなどの世界記録魚を狙うためにたった一本持っていく選択肢を私に問うのであれば、きっとこのロッドをお勧めする事でしょう。その予算があなたにあれば・・。

Fine:お金を出した分の価値はそのロッドのシリーズ中で最も長いか、あるいは乗せるラインが最も重い場合にその違いが明確に出ます。12番でこれだけ快適にキャストを続けられるロッドってなかなか無いですよね。実際にこのロッドでターポンを掛けたくなります。また高番手は海外遠征でロッドを折ってしまい後にハーミットへ持ち込まれる事がありますが、私の主観があるかもしれませんがソルトロッドの破損はGルーミスが一番少ないと感じています。12番はラインが重いのでその重さをロッドに乗せてしまえば誰でもぶっ飛ばす事ができるのです。1オンス以上(28g)のラインをキャストして片手で何度も繰り返すので、人間に掛かる負荷はルアーキャスティング以上。いかに人間の負荷を減らし飛ばすことができるかが重要なんです。かつて安い12番ロッドで肘を痛くした経験がある私は高番手、あるいは超長いダブルハンドにはお金を惜しまない方が良いと思っています。

Weak:誰にでも買える価格では無いけれど、本気で釣りをするのならば、生涯に一度だけ自分へのご褒美でこのロッドを買ってしまうのもありだと思います。ただし、Gルーミスはスコットやウィンストンのような定額の免責保証修理ではないので、折れてしまった場合はその代償は大きいとお考えください(レジャー保険や、車保険の携行品特約を付けるという手もありますが、いずれにしてもお金がかかる話)。

チームダイワのフライロッド
古い本を引っ張り出し、チームダイワのフライロッドをパシャリ。シートがぴっちり締めているのでちょっとわかりづらいですが、コルクが斜めになっていてシート部が黒。ちなみにこの本は1996年に私がトータルディレクションした本です。

この高価なモデルを見て多くの方は、「とてもその金額は出せない。」と言うでしょう。しかし夢の魚は自然相手であり、それに伴うスキルや運が必要です。もしあなたが本当にその魚を釣りたいのであれば、あなたの苦手な部分を補うロッドで少しでも魚のキャッチできる確率が上がるのであれば、その対価を払う価値はあるのではないかと私は思います。このシリーズは高価なゆえお店に陳列される事は多分無いとは思いますが、そんな漢のロマンを追う夢追い人をハーミットは応援しています。

大雨の影響で管釣りへ変更した筈が、結局予定通りになった件(大尻沼)

秋雨前線と台風の影響で関東近県の河川はどこも釣りは無理な状態。それに釣りをする予定の時間帯は1時間に20mmの降雨予報が出ている場所があるので、素直に釣りを諦めるのが良かった筈。でも家にじっとしてる事ができない私はせめてメーカーさんから借りた新しいロッドのインプレッションを書くために管釣りでも行こうかとなりました。

川の釣行を予定して大雨予報に見舞われた場合の逃げ道として、いつも丸沼(または大尻沼)を使っているのだけれど、一昨年に大雨と強風の荒天の日に丸沼へ出かけた所、風が強くて危険と判断され出航不能となったケースが一度だけ、それが稀なケース。その水源を菅沼とするこの連なる沼はターンオーバーの時以外は濁った水を見た事がないので、よほどな事がない限り釣りは釣りは出来てしまう。なので、頭の中では管釣りと丸沼のどちらが良いか天秤にかけてしまう。

気持ちが揺れ動くので決めたことは一つだけ。とりあえず沼田インターチェンジへ行って、川場フィッシングプラザへ行くか、それとも丸沼へ行くかをその場で決めようということ。

東京を少し遅めに出て沼田に着いたのは8時近くで、時間あたりの降水量から程遠い感じの霧雨。これならずぶ濡れにならずにすみそうだと丸沼へと走り出した。しかし世の中そんなに甘くは無く、結局ずぶ濡れになってしまったことは言うまでもありません。

雨でパンツまで濡れて気持ちが萎えていたため、ろくな写真がありませんが、どんな様子だったかを知りたい方は、以下をご覧くださいまし。

大尻沼ボート乗り場
丸沼環湖荘に着いて大尻沼でも大丈夫かと尋ねた所、今回だけは予約なしでOKして頂いた(受付時間内で予約がいっぱいではなかった為)。なので気持ちは一気に釣れるモード。こんな日は誰も居ないのかと思いきや、ルアーボートが一艘浮いてました。この時点では小雨。
G Loomis Asquith 690-4
今回はメーカーから借りたGルーミスのアスキス9フィート6番を使って実釣です。 私は最近6番ロッドはスコットGT8106/4を使っているのですが、それに比べたらなんと遠投が快適なこと。スコットGTは魚を寄せるときにその粘りで寄せる優秀なロッドだとすれば、アスキスはキャスティングに関しての魔法の杖。遠投が楽なので、誰でもキャスティングが上手くなった錯覚に落ちいるでしょう。ロッドのインプレッションについてはこちらご覧ください(こちら)。今回はユルユルな管釣り予定だったので、色々なものを忘れてライジャケも丸沼で借りました。
大尻沼の釣り
こんな雨の日なのについて来た釣り仲間。今回は二人乗りにして私が漕いでガイド役。今回は僕ら以外にボートが一艘しか浮いてないので、そのプレッシャーが無いのと、雨が釣り人の気配をカモフラージュしてくれるので、出船してすぐに近い場所でヒット。
レインボートラウト
レインボートラウトのサイズは50〜60センチの間と全て良型。尾鰭もしっかりして、綺麗なレインボー達です。
レインボートラウトがヒット
私の漕ぎ方は独特でモンタナ時代にドリフトボートを漕いでいたので、左右を交互に漕ぐ方法。今回はその方法をさらに逆に漕いで、トモ(船尾)が先行するようにして進む。そうすることで、釣りをする人は常に新しいポイントへ突き進む。そして私が魚を見つけてそのキャスト先を指示するという具合。
レインボートラウト
ボート上は狭くキャッチした魚は近すぎて上手く写せず。ボートデッキにはすぐに雨が溜まってしまうほど降り続く。フライはそのほとんどがカメムシのフライでのキャッチだが、実際に飛んでいる虫はカメムシの数よりもフライングアントの方が多かった。
ボートフィッシング
魚が大きいのでアワセ切れしたり、木に引っ掛けて切ってしまったり。そんな最中に交代して私がロッドを出してお魚釣り。ヒットして暴れると船が引きづられるのですが、船が木の下へ入らないように櫓を漕ぎながらロッド操作と大忙し。
レインボートラウト
釣り人が少ないから本日は入れ喰いだろうと思っていたら、午後になったら水温が下がり虫っけはゼロに、そして水面は沈黙。泳ぐレインボーは層が深くなりドライフライには全く反応しなくなってしまいました。結果、今回はツ抜けはできず。といってもこれだけ大きなレインボーばかりなので、充分楽しめた雨の釣り。
ヤマメのマスコット
パンツまでビショビショになってしまったので、丸沼環湖荘に戻ってお風呂に入り温ったまりました。環湖荘内のお土産をブラブラ眺めていたら、このヤマメさんと運命的な出会いを感じて買ってしまいました。この丸みのデザイン、どこかで見たことあるような・・。裏を返すと「T Nishioka」のサイン。おぉ、あのバルサ50をデザインした西岡さんじゃありませんか!(バス歴50年以上の人ならば分かる話)。この子はハーミットのマスコットとしてお店に飾っておきます。

シイラが駄目ならアカハタがあるさの、相模湾リレー船フィッシング

私は趣味が仕事な訳で、そのモチベーションを保つためにいつも何か新しいことにチャレンジする事をいつも考えている。10年ほど前は年の初めに目標をたて、年間で10魚種以上にキャッチするとか、フライで釣った事が無い魚を増やすとかをやってました。その中で左手でキャストできる様にして3種類の魚を仕留めるなんてのもやってたのですが、このチャレンジはもし右手が骨折しても左手で釣りができる様にしておこうという、なんとも釣り馬鹿らしい考えで始めたもの。しかし、いざという時に利き腕では無い方で釣りができるのは結構便利なものですよ。

さて、そんな事はさておき、釣りでは一回の出船で異なる魚を狙って楽しむという、大谷翔平のような二刀流で楽しんでしまおうと言うのがリレー船。船釣りをする人はお馴染みの言葉ですが、今回はそれを試す日がやってきました。

前々日に丸伊丸の船長へ連絡すると相模湾は高水温が続き、チャム(撒き餌)に使うシコイワシが手に入らず、沖の生簀はすでに空とのこと。この時点で、シイラが安易に釣れる選択肢が無くなってしまった。さらに追い討ちをかける様に、最近はシイラが釣れていないとの情報。なので今回は、もしもシイラが全く駄目だった場合は、後半は岸辺のポイントでアカハタのフライフィッシングを楽しもうじゃないかと、皆さんには事前にシンキングラインを用意してもらい集まりました。

さてそんな相模湾のリレー船。どんな状況だったか、のぞいて見たい方は以下ブログをご覧くださいまし。

相模湾の丸伊丸
チャム(カタクチイワシ)が手に入らないのであれば買い付けに行く時間が必要でないので遅い出船なのかと思いきや、この写真は朝4時10分。朝イチは釣れるとの船長の一言で、この10分後には出船したのだけれど、その時はまだ真っ暗。ポイントまでは大体1時間ほど。
相模湾から見る富士山
前日からほとんど睡眠時間が取れなかったので、ポイントへ到着するまでの時間は爆睡してました。皆の「もうすぐ着きますよ。」の声で起きると、目の前には富士山が。思わず手を合わせ、今日は良い釣りができます様にと拝んでしまった。
シイラのフライフィッシング
最初のパヤオに着いたけれど、チャムがないので、フックを取ったルアーでシイラを誘き寄せます。すると鉤の無いルアーに何十回も噛みつき、上手いこと撒水する左舷にシイラをつけた。するとどうでしょう。散水の泡へフライを投入するとシイラは入れ喰いモード。チャムが無くとも全員の竿が一斉にしなります。今日はチャムを撒かないから私は暇だろうと思ったら、シイラのランディングが忙しいこと。そのお陰で一番良い時間帯は写真が全くとれず。
シイラ
最初から入れ食い状態が続き、釣果が途切れない状況。そんな中、エビスシイラが混じったりして。見た目ではメスの小さいシイラに見えますが、頭が小さく個体が丸くなかなか釣れないヤツ。
相模湾のシイラ
前回と違い個体は小さめが多いものの、サイズは60〜80センチくらいが中心。泳いでいる個体で大きいものは1メートル20センチ以上のがいましたが、チャムが無いと警戒心が強く大型のキャッチは難しい状況。
シイラフィッシング
この一つのパヤオでシイラは途切れることなく釣れ続けるので、結果的に5時〜7時過ぎまでず〜っとここにいた感じ。そして多い人だと10本以上キャッチしているので、ここだけで満足してしまった私たち。
シイラ入れ喰い
今回は10名で出船したのですが、いっぺんに6〜7人がヒットするので、ランディングマンは大忙し。普段釣れない憂さ晴らしをするかの様に、皆は休むことを知りません。
シイラ
フライはクラウザーミノーやピーナッツバター、あるいはマドラーのパターンで釣っている方もいらっしゃいましたヨ。お魚のやる気スイッチは途切れる事がなく、人間の方が釣り疲れてきた感じ。こうしてニコパチをしている間も、後ろに見えるロッドはしなっています。
シイラのフライフィッシング
ランディングマンをしてくれた、私の前職の後輩と数名の手馴れのフライフィッシャーマンのおかげで、無駄なく効率よくランディング。そして皆が疲れた頃に交代して僕らはシイラを釣りました。私一人じゃ全員のランディングができないので、本当に皆さんの協力があってこそのシイラフィッシング。お疲れ様でした。
フライでカサゴ
シイラは10時過ぎには釣れすぎて疲れてしまったので、最初の予定通りに港近くへ戻ってアカハタのフライフィッシングにスイッチ。タックルは6〜8番でラインはタイプ4〜8のシンキングライン。その釣り方については、過去のこちらのブログをご覧ください。してシンキングラインを沈めるとすぐさまカサゴがヒット。
アカハタのフライフィッシング
アカハタを楽しんだのは終わり間際の正味1時間半程度なんですが、それでも船中で数本のアカハタをキャッチ。それも小型が釣れず、この写真よりもずっと大きい奴も上がりました。これ以外にエソなどの外道を釣って定時でお開きに。一回の出船で2度楽しめるリレー船という楽しみ方は、今回の釣行でアリだと感じました。それもどちらも十分釣れたので僕らは大満足。ちなみにでアカハタを釣った方はとても美味しかったとのご報告がありました。ハーミットではまた時間を見つけてアカハタを楽しみたいと考えてマス。

 

 

C&Rよりも釣れた南アルプスの旅(甲斐国へおかわり釣行)

職業柄、色々な場所で釣りをしてお客様に釣り情報提供する様に努めているので、続けて同じ場所へ行く事は極めて少ない私。しかし、今回は店の常連さんに「一緒に行っていっぱい釣りたい。」とリクエストされたので、その要望で思い立ったのは先だっての南アルプスの川。しかし魚は多いけれどスレッスレと言う不安が少し。果たして「私のアドバイスで数釣りは可能か?」と言う感じのミッションとして、珍しく同じ場所へ2度目の入渓となりました。

お盆が過ぎると登山バスの運行量はグッと減り、平日のダイヤは少なくバスを選べない。その為、2番バスで入渓してしまうと釣りが11時スタートになってしまうので、釣り時間が少な過ぎるので余儀なく1番バスにて入渓となる。到着が6時半の1番バスは渓にはまだ陽が差し込まず肌寒くお魚の反応はグッと悪くなる。案の定、前回入れ喰いだった場所からの反応は全くなく、河原に陽が入った8時過ぎ位からが右肩上がりでヒット率が上がってきた。

一緒に行った常連のお客さんはキャスティングスクールに通っているので問題なし。と、言いたい所ですが、普段キャス練では教えないリーダーキャストが不得意とすることが判明。イワナ釣りの場合、シラ泡横の巻きへフライを4秒程ステイ出来れば、大きなイワナが下から湧き上がってくるのですが、魚との距離が近くなるのでラインの重さでフライを投げられなくなってしまう。はっきり言ってテンカラよりも短い距離になる事があるくらい。または人間の背丈よりも低く木が垂れ込めるポイントは長竿であるテンカラやエサ釣りは不得意となる場所なのに対し、フライにとっては絶好のポイントなのだけれど、リーダーキャストが必須になってしまう。そんなラインの重さが得られな短い距離のキャスティングは、キャス練では教える事が稀なキャスティングレンジ。一定の距離ならキャスティングが上手な人でも距離が変わると途端に投げれない人は、どのレンジ(距離)でもゴルフのカップにボールを入れる精度と同じ様に練習する必要があります。

ハーミットのキャス練に来られるお客様にはよく私が話している事ですが、渓流の釣りはパターゴルフみたいなもの。グリーン上のどの場所でもカップへ投射する技術が必要なのですが、ただ真っ直ぐキャストしているだけではダメで、芝目や勾配を読んでパターでパットするのと同じく、渓流の場合は流れを読んでいかにカップサイズの場所へフライを投射してフライを自然に流せるかにかかっているのです。キャスティングを必要としない距離がゼロに近いこともあれば、40フィート以上先からアプローチしなくてはいけない事もあるのが渓流のフライフィッシング。どの場所から投げればドラッグが掛かりにくいか、それが苦手な場合どう対処するかを考えながらキャストができると、ワンランク上の釣果が目指せるでしょう。

今回は私が後ろに付きながら、あ〜でもない、こ〜でもない、うるさく指導するものだから、きっとお客さんはやりづらかった事だと思いますが、その甲斐あってか釣果は思った以上に伸びました。

そんな標高1,500mオーバーでお客さんをガイドしながらおかわり釣行をした私ですが、私の釣り虫は収まらずその翌日も釣りへ行くのでした。そんなお馬鹿な今週の私は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

南アルプスの釣り
前回は8月の一週目に来たこの場所。一番バスは登山客がいっぱいで、2台のバスと6台のタクシーで合計80名程が山を目指す。その中に釣り人の影はチラホラいるのだけれど、先手必勝と上流側へ歩いてから入渓する人が多い。僕らはのんびりとこの眼下からスタート。
渓流のフライフィッシング
標高は1,500mほどあるので朝方は寒いのだけれど、日中の外気温は26℃にはなるので長袖一枚で釣行。しかし、渓に陽が入るまでホント寒いんです。イワナの気持ちが少し分かるかな。
チビイワナ
前回は一投目から反応があったけれど、今回は寒くて最初の50m位は無反応。それでもすぐに最初の一尾は8番のホッパーでキャッチ。とりあえずすぐに釣れてくれたので、私は一安心して釣りができます。
イワナ釣り
1時間もするとようやく陽が山の斜面に刺してきた。川面に陽が落ちれば岩魚も見えるので、私はサイトフィッシングで狙い撃ちしていきます。
ストーンフライ
季節柄、メイフライは飛んでおらず、小型のカディスとブユの類がほとんど。そしてストーンフライの抜け殻を見っけ。前回と違ってバッタはあまり落ちておらず。そしていつもとは違う小型のバッタが飛翔していた。
イワナ釣り
私はというと、お客さんの後追いでそっと釣りまくります。使ったフライは前回と同じですが、今回はホッパーパターンでのフッキングがとても悪かったです。魚のサイズは前回と同様で尺オーバーが残念ながら出ません・・。
イワナ釣り
かつてはこの辺でもヤマトイワナが釣れたのですが、下流部ではここ10年以上はヤマトが釣れませんが、こうして多くのイワナが私と遊んでくれることに感謝です。
イワナつり
釣れ過ぎて飽きちゃった時は、しっかりと昼食休憩。いい加減コンビニのおにぎりは飽きたのですが、携帯性を考えると仕方ないかな。本日は焼きたらこをチョイス。この時点でペットボトル一本分のお茶を飲み干しました。
大物ハンティング
大物ポイントに近づいたので、そのポイントをお客様に狙ってもらうことに。距離にして10mほど後ろの魚から見えない位置でしゃがみ、タイミングを見て一投で決めてもらうように指示。すると大イワナはゆっくりと浮き上がりフライを甘噛み。空アワセになってしまった事で大イワナは他の大イワナと連なって全部沈んでしまった。大物のチャンスは一回。あそこの大イワナは今後行かれる方に任せます!
イワナ釣り
今回は二人で丁寧に釣り上がったので、前回よりも前進スピードは遅め。私は釣りをそこそこにして景色を楽しんだり、写真を撮りに行ったり。高い場所へ登ってイワナを探してみたり。
イワナつり
今回も前回と同様に数多くのイワナと遊んでもらいました。途中からフライは大きもの縛りにした事で釣果は伸ばしませんでしたが、それでも前回と対して変わらない釣果。一緒に行ったお客様も無事ツ抜けした模様。
イワナつり
帰りのバスを考えて釣りは15時まで遊んで納竿。その後は途中まで川通しで降り、上がりやすい場所から林道に戻りバス停まで歩きました。すると帰りのバスを待つバス停には他にも釣り人がチラホラ。釣り場では先を歩く足跡は多数見ましたが、平日のこんな日でも多くの釣り人が入っているのですね。その後は帰りの高速渋滞につかまり、家に着いたのは20時過ぎと相成りました。
小菅川のC&R
その翌日はゆっくり起きて、また北関東へ行こうかと思ったのですが、もう少し肩の力を抜いて釣りをしたかったので、奥多摩湖の奥にある小菅川のC&Rでユルユルなサンダル釣行。しかしお昼過ぎに到着して釣りを始めるも、スレっからしのトラウトをドライフライで釣るのは難しく、17時まで粘って4バラシ3キャッチ。フライは20〜26番のミッジで釣るストレスが溜まる釣行となってしまいました。

FAGUSのSmooth Hiker(スムース ハイカー)のインプレッションをしてみた

ここ数年、私は6月以降はファーガスロッドの出番が多くなっている。グラファイトロッドはキビキビとした釣りでテンポ良く釣れるので釣果に結びつきやすいが、多少フライをかじってくると数釣りが目的では無くなるもの。その為どうしてもロッドに釣り味を求めるのでグラスロッドの使用が多くなっている。グラスとバンブーロッドのメーカーであるこのファーガスのロッドは、ファストフリット・シリーズを除けば、その釣り味を重視したグラスロッドらしいモデルが多くラインナップ。そのファーガスのグラスロッド群に新たにスムースハイカーがこの秋から加わったので、そのロッドを借りたのでインプレッションしてみました。

ファーガスにはすでにアクティブハイカーという6ピースパックロッドがあるけれど、そちらはファストフリット寄りのやや全体が硬めのアクションに仕上げている。それに対しこのスムースハイカーはフォレストバムのアクションをよりデリケートに、そしてベンドカーブが6ピースでありながらよどみ無くスムーズに曲がっているのがその特徴でしょうか。

アクティブハイカーがグラファイトからグラスは移行したいアングラーにオススメのパックロッドだとしたら、こちらはすでにグラスアクションに慣れている方向けで、グラスらしい6ピースモデルが欲しいという方のしなやかなアクション。ショートレンジは手首振りだけでロッドのアークを広げてキャスティングをする近距離を得意とするモデル。このモデルに遠投は必要としませんが、中距離以上が必要となった場合はロッドを曲げ過ぎないようにしてロッドティップの距離をより広げる為に肘をスライドしてストロークを増やし、ラインスピードを得るキャスティングスキルを必要になります。

そんなスムースハイカーを今回も出勤前に朝霞ガーデンへ持って行き、それぞれのロッドの感触を楽しんできましたので、そのそれぞれの特徴を記してみます。

FAGUS Smooth Hiker
スムースハイカーは全部で4種類。全て3番ロッド。ブランクカラーはライトグレーでスレッドはブランクカラーが透けるように巻かれている。ティッピングはジョイント部のみに施されている。
スムースハイカーのグリップ
グリップはシガータイプで、ロッドバランスを出すために7フィート55インチモデルだけ長め。それによりどのモデルもリールをつけた時の重心が丁度グリップトップあたりに設定されている。

f-6083SH/6feet 8inch・3weight・6pcs:私がグラス慣れしているせいか短さを感じずショートレンジを手返しよくキャストを繰り返し続けられるモデル。比較的勾配が少ない河川でシラ泡から飛び出てくるヤマメの姿を想像しちゃいます。

f-6083SH
f-6083SH

Fine:7フィートのフォレストバムのアクションに似ていますが、よりロッドの曲がりがスムーズで手首を返してポンと振った時のラインからティペットの先までの伝わり具合が気持ち良いです。

Weak:振り抜いた時のラインスピード感はあるのですが大きめのフライをセットした場合、トルク不足さを感じるかもしれません。私だったら大きめのフライをあまり使わない、ヤマメ狙い中心の河川で使います。


f-6113SH/6feet 11inch・3weight・6pcs:8インチモデルよりも3インチ長いので、ほんの少しだけロッドのメンディングが使える様な感じを受けるモデル。この3インチ差の感覚は中々表現するのは難しく、どちらを選ぶかは好みの問題かな。

f-6113SH
f-6113SH

Fine:ロッドバランスが非常によく取られているロッドなので、8インチモデルと同様にロッドの曲がる感覚をロッドティップを止めた後に展開するフライラインの軌跡を見ていると、とても気持ち良いです。

Weak:あくまでもキャスティングレンジは中距離以下で中距離以上が必要になった場合はロッドティップが暴れ始めるので、距離を必要とした場合は自分の方がにじり寄って魚を狙う必要があると感じます。


f-7023SH/7feet 2inch・3weight・6pcs:7フィートを超えてくるとロッドを曲げてティップがついてくるロード(動き始め点からストップ点へ移動)する時間が、「あぁ、ヤマメ釣りってこのテンポなんだよね。」と思えてくる。グラスらしさはこの柔らかさの中にあります。

f-7023SH
f-7023SH

Fine:振り抜いた時のロッドの長さ(ロッドを曲げる重さ)の感覚がグラスの面白さを感じさせるモデル。長さが増した分だけアワセ時の衝撃はロッド全体が吸収してくれる感覚が味わえる。

Weak:玄人はどんなロッドでもフルキャストを試みますが、無理です😆。ロッドの暴れをどうねじ伏せてラインスピードをあげようかと試行錯誤しましたが、遠投時は力が入りすぎてロッドティップの暴れは止められませんでした。


f-7053SH/7feet 5inch・3weight・6pcs:個人的にはこのでろんとした感じの7フィート5インチモデルが、管釣りでのレインボートラウトフィッシングを楽しませてくれました。

f-7053SH
f-7053SH

Fine:22番のミッジから14番の一般的なドライフライまで、細いティペットでフックセットを確実にこなすロッド。さらに寄せる時にはロッドのよどみ無い曲がりがロッドテンションが抜ける事がなく、ランディングまでスムーズにおこなえました。長さが手伝ってロールキャストしてのピックアップは快適。

Weak:普段アクティブハイカーを使っているので、それと比べてバットの弱さは否めない。管釣りで30センチのレインボートラウトを釣るだけでも寄せるのは一苦労(それが楽しいのですが)。尺イワナ狙いでこのロッドを持っていくと、魚に主導権を握られてヒヤヒヤするかもしれません。

スムースハイカーのベンドカーブ
ロッドの名前の通り、ロッドのベンドカーブはこの通りとても綺麗。ロッドはとてもしなやかなので、大きなレインボーを掛けると翻弄されてしまいます。

総合的に見てこのロッドを必要とする方は以下の様な感じでしょうか。

狙う魚はヤマメが多くフライは14番よりも小さいものを使う機会が多い。ティペットは5Xよりも細いものが中心で、長めのリーダーシステムを使うリーダーキャストが多い方。射程距離は10m以下が多く、主にフライラインが6m以内が出た状態で扱う事が多い場所で多様。電車旅行が多くパックロッドが必要な状況で、そのターゲットは30センチ以下が多い場合。そんな方々にはこのシリーズはお勧めです。

メイド イン 岩手のこのロッドは全てが岩手県の遠野で作られています。その岩手魂が入ったグラスロッドを体験したい方は、このスムースハイカーのみならず、他のモデルのインプレッションを見て、ロッド購入を検討してみてください。

アクティブハイカーのインプレッション
ファストフリットのインプレッション
フォレストバムのインプレッション
ファインループのインプレッション

お盆過ぎの渓流終盤は下野国へハイキング時々釣り

このブログのファンがどれだけいるのかわかりませんが、「あれ、先週は何処へも行かなかったの?」と問われれば、お盆の最中だったのでお客様に付き合って管釣り〜で遊んでました。ハーミットはお盆モードのまま閑古鳥が鳴いてますが、満員御礼の管釣りの賑わいは妬ましく、寒々としたフライ業界はどうしたら元気になるのだろうと、考え込んでしまった管釣り釣行でした。

そして今週の話。

お盆が過ぎると私の渓流釣欲は下降気味、かといって湖へ行くにはチト水温が高いので、この時期はいつも何処へ行くかが悩みの種。湯川へ行こうかとも考えたけれど、上流側の混雑がスゴイとの話を聞いているので、一般河川での混雑はどうしても避けたい。で、思ったのが今年は下野国の県内共通年券を買っているので、せっかくだから今まで行かなかった北西部に足を伸ばしてみようと思ったのでした。行き当たりばったり、西の果てへGo!

前日の閉店が遅く少し疲れ気味だったので、東京をゆっくり8時過ぎに出発。下野国の北西部は交通の便が悪く高速を降りてからの道のりが長い。いくつかのダムを巻いて辿り着いて見ると、前日に大雨でも降ったのかかなりの水量。おまけに途中の良さそうな場所には釣り人の姿。すでにここまでで道程は4時間半を要している。方々見て回っているとどんどん時間が経ってしまい、すでに夕方。どうする?俺。

その後私がどうしたかが気になる方は、以下をご覧くださいまし。

赤久縄
先週の管釣りはお隣りの上州で遊んでました。渓流にはヤマメ、ポンドにはレインボーの他にコスチもいる隠れ家的な『赤久縄』。午前中はゲーターを履いて渓流を楽しみ、午後はポンドで入れ食いを楽しみました。ここはお蕎麦が美味しいので、それも楽しみの一つかな。相変わらずバッタ使いの私ですが、マッキーズフライにホッパーパターンを加えるかを考え中。
下野国
さて、今週はというと下野国の最西部へ。源流は水量はガンガンと流れていて、釣れそうな場所を探して右往左往。先客が多いので仕方なく本流を外れて幾つかの支流を回る。猿に威嚇され人気スポットで人々を眺め、そんな事やってたらロッドを出さずに夕方になってしまった。ムムム、結局ロッドを出さずに帰るのか・・。
ホームリバー
家へ帰って翌日出直すとのと、このまま素泊まりで安宿へ泊まって仕切り直しかを天秤にかけると、素泊まりした方が高速代よりも安い。結果、18時前に安宿へ入り翌朝5時過ぎに出発して行き慣れた川へと出かける事にした。
下野国の渓流
今シーズンはすでに何度か入っているこの川だが、毎回違う場所で釣りしている。せっかく早めに宿を出たのだから、今回は久しぶりに一番上の釣り場を責める事にした。車を止めて釣り場までは林道を歩いて2時間以上の道のり。2年前に仲間が32センチの尺ヤマメを釣ったポイントでは今年も尺ヤマメが浮いていたのにそれを無視し、さらに上流を目指す。ハッキリ言って釣りというよりは歩く時間が長いのでハイキングの気分。
婚姻色が出始めたヤマメ
いつもメインとしている場所からさらに1時間以上は上流の場所。この季節だから、もちろんイワナ狙い。しかし最初に出てきたのはヤマメさん。ほのかに桃色に染まってます。
産卵まえの山女魚
「いやいや、こんな上流だからそんな筈は。」とロッドを振るも、またしてもヤマメ。婚姻色を纏ったヤマメは産卵準備の証。とても綺麗なのですが、これから産卵して命を全うすると言うのに、それをいじめてリリースするというのがどうも私は苦手。数本のヤマメが出たことでさらに上を目指す事にし、フライは10番よりも大きい物しか使わない事にした。
堰堤
それにしてもこんな山奥にこんなもの作って何の効果があるのでしょうね。堰堤がある毎に、その上には砂礫で埋まった瀬。下には溢れた砂礫で埋まり始めた滝壺がある。お魚はそんな人間の作った人工物に屈せず生き続けている。
イワナ
フライを大きくした途端に、釣れる魚は全てイワナになった。チビイワナを避けるにも丁度良いと思っていたけれど、サイズに関係なく掛かってくる。今回の場所は7 〜9寸半まで。深い場所でかけた個体は黒く、そして瀬で釣った個体はその色を移して浅い色をしている。
イワナ
堰堤下のシラ泡のすぐ横にできる巻きの部分で釣ると、イワナのお腹はオレンジで全体がゴールド、そして背中は真っ黒け。
壊れたロイヤルトルード
フライを変えずロイヤルトルードで10数本も釣ったら、カーフテールのウイングがもぎ取られてしまった。これでも釣れるでしょうが視認性がよくないので、ここでようやくフライ交換。
イワナ
久しぶりに最上流部へ来たものだから帰りの時間が読めない。上流を覗いてその上に緩い流れがあると、ついフライを流したくなる無限ループ。おおよそ15時にはやめないと帰りの行程が暗くなる可能性があるので、この魚を最後に納竿とした。前回の南アルプスといい今回も飽きるほど釣ってしまったが、雑な攻めが多かった為に尺モノは釣れませんでした。
立派な樹木
かつてはダム巻きでその行程往復6時間半というのを日帰りで行っていた事を考えると、往復で5時間程はまだ短い方。しかしながら年齢的に太腿とふくらはぎをイジメ過ぎたかな。景色を楽しまない早足の道のりが往復5時間なのに、釣りの時間は4時間とこれいかに。やっぱり釣りというよりはハイキングだな😆