SCOTTの看板娘であるGシリーズがGTに変わったのでインプレッションしてみた

この秋スコットGシリーズはGTに生まれ変わりました。私にとってG2からGSになったのはついこの間の様な感覚なのですが、なんだかんだでGSモデルは8年間に渡って皆さんに愛されたのですね、お疲れ様でした。

今回新しく投入されたGTは全9ラインナップ。GSモデルとの違いは8フィート8インチモデルと9フィートモデルが統合されて8フィート10インチになったこと。近年は9フィートモデルが多いフライロッドですが、私はこの9フィートより2インチ短いことを大きく評価します。また8フィート4インチモデルは持ち運びの利便性を考え5ピースモデルへ変身しましたが、それを可能にしたのが大きく変わったジョイント部(見た目にはわかりません)。ジョイントはより軽くフレキシブルになった事で、ロッドのベンドカーブは以前にもまして綺麗な弧を描きます。初代Gシリーズはジョイントに硬さを感じたベンドカーブがあり不自然さを感じましたが、そんな時代はどこへやら。釣具屋人生45年を超えるとそんな時代の移り変わりをずっとみ続けているのです。

さて、いつものようにメーカー様から全モデルのサンプルをお借りしましたので、どんなロッドだったのかハーミットなりにインプレッションしていきます。今回使用してラインは以下の通り。ちなみに今回のロケーションは本栖湖。早く釣りをしたいと思いながら全モデルを振りながら書き留めるのに2時間半 掛かりましたとさ。

3番:Airflo Superflo Tactical WF3F
4番:Airflo Superflo Universal WF4F
5番:Airflo Ridge2 Universal WF5F
6番:Airflo Ridge2 Universal WF6F

GTシリーズのグリップ
GTシリーズのグリップ形状は3種類。8フィート以下のモデルは一番右のもの。GT985/4だけ、一番左のグリップ。それ以外のモデルは全て真ん中のハーフウェルグリップのアップロック スクリューシート。

GT743/4GT743/4:7feet 4inch ・3weight ・4piece
GTシリーズの3番モデルはこの7フィート4インチと8フィート4インチと8フィート10インチの3モデル。長さが7フィートよりチョイ長い4インチのバランスは、メーカー表記ではフレックスアクションとなっていますが、ショートレンジでの釣りではやや硬さを感じるモデル。GS773/4と比較するとロッドの真ん中ら辺の硬さを持っていたコシが少し減り、スムーズな曲りでラインをデリバリーするイメージ。グラス素材のFSモデルよりも速いテンポで軽快に釣り上がりたい源流志向の方には、この軽さとラインスピードは魅力でしょう。

ティップのブレが無くショートレンジでキビキビとした撃ち込みができ、ミドルレンジぐらいまでが投げ易い感覚。他メーカーだと比較対象はウィンストンのピュア2になるかと思いますが、スコットGT743/4の方がラインスピードが上がるやや硬めのアクションです。今回本栖湖でこのロッドたちを振り回してきたのですが、一応このロッドでもフルキャストを試みましたが、チョット無理でした。でも、短かさの割にはラインはすっ飛んで行きましたヨ。まぁ、このロッドでそんなことする必要はありません。


GT843/5GT843/5:8feet 4inch ・3weight ・5piece
継ぎ数が増えるとロッドはとかくカクカクした曲りにながりがちなのですが、それはジョイントが増えるとその部分が硬くなってしまうから。特にスピコッドジョイントはその特性上そこがどうしても硬くなりがちなんですが、今回はフェルールを一新したとのことで、その成果がこの5ピースパックロッドに現れています。

5ピースなのにそのベンドカーブはとても綺麗で、昔の2ピースモデルを見ているかの様。ジョイントが多いのにロッドの重量感を感じさせず、ティップの曲がりに精細さを持ちながらバットのコシが以前のモデルより感じられます。ロッドにかける負荷によってロッドが徐々に曲がり込んでいく訳ですが、以前のGSであれば、ロッド中央辺りまで曲がり込むとその辺だけ硬さが残り、バット側で少し曲がり込む感じでした。しかし今回のモデルは真ん中ら辺の硬さは抜けてバット側の腰がグッと上がった感じを受けます。

8フィート4インチですがフルキャストは頑張れば可能でしたので、かなりバット側の腰が強くなったのでしょう。ロッドの仕舞寸法を1センチでも短くしたいが、ロッドのアクションを犠牲にしたくない方には、かなり魅力なロッドと言って過言では無いマルチプレイヤー的存在です。

一方、5ピースというモデルはセダン車を乗っている方には少し困惑で、小移動の際に二つに分解して車に放り込もうとするならば、どっちかが長くなってしまうので均等な長さが保てません。ティップ側を長くして保管すると、ロッドの破損する恐れを多少気にする必要があります。


GT8103/4
GT8103/4:8feet 10inch ・3weight ・4piece
GSシリーズの頃は8フィート8インチという長さだったのですが、今回は2インチ長くそのアクションは一味違い、以前の9フィートモデルに近いアクションだと感じます。ショートレンジからミドルレンジで軽快なループが作り出せ、コントロール性能は抜群。ややティップに寄ったアクションで、アキュラシー(正確性)やラインコントロールを得意とするモデル。

8フィート10インチもあるから遠投は軽々できるのかと思いきや、負荷をかけすぎるとティップのお辞儀が大きくなり、遠投時にティップが少し暴れてしまう傾向がありました。バットの強さを感じるこのモデルは、メーカーさんが表記する通りの細いティペットを使いミドルレンジでのライン捌きを重点におくポイントがメインのロッドだと思います。私が想像する河川だと、山梨県の桂川(忍野を含む)・長良川のシラメ・栃木県の鬼怒川のライズハントでしょうか。


GT844/5
GT844/5:8feet 4inch ・4weight ・5piece
とにかく今回のモデルは5ピースモデルのスムーズなベンドカーブに圧巻。この4番5ピースもジョイント部の硬さが無く、とても綺麗なベンドカーブを描きます。仕舞い寸法が約55センチと言うのが魅力的に感じました。

アクションは思っていたよりもやや硬めで、スコットらしいアクションというよりはなんかウィンストンに近づいている感じを受けたモデル。ウィンストンのエア2とピュア2の丁度中間ぐらいの曲り方で、ピュア2よりも遠投性能があるイメージ。遠投時のコシ砕けもなく、簡単にフルラインを出すことができました。ショートレンジではティップの繊細さを感じながらもコントロールに優れており、ティップのブレを感じさせない優等生。

私の硬さの基準は一般的な人とは変わらないと思いますが、ロッドは思っていた以上に4番にしては硬い部類と感じました。とは言え、セントリックC854よりはしなやかです。


GT8104/4
GT8104/4:8feet 10inch ・4weight ・4piece
GSシリーズの頃は8フィート8インチモデルと9フィートモデルがあった4番ですが、GTシリーズはそれを8フィート10インチモデルに統合。9フィートが欲しければセントリックを買ってね、という感じでしょうか。しかし、この2インチの短さから絶妙なバランスが生まれ、持ち重り感が無く長いモデルにしては手首への負担を感じさせません。ロッドは88モデルの時の様な負荷を沢山かけた時のコシ砕け感が無く、このロッドならば尺物を余裕でいなせるだろうと感じました。長さがある分だけラインコントロールは容易であり、ショートレンジからミドルレンジを得意とするモデルでしょう。

少し重さが増す4番ラインは比較的楽に遠投ができますが、私はセントリックのC904/4を使っているので、遠投が中心のシチュエーションではきっとセントリックを使います。このロッドは海外遠征(モンタナやアイダホのヘンリーズフォークなど)、あるいは北海道で繊細な釣りを求めた場合、関東で尺ヤマメを追い求める人を想像しちゃいます。


GT984/4GT984/4:9feet 8inch ・4weight ・4piece
むむむ、曲者、そう感じてしまったのがこのシリーズで唯一このモデル。「さて、何に使うこのロッド?」と考えて出た答えはイブニングのヒゲナガドライフライフィッシングに特化したロッド。あるいはシングルハンドウェットを堪能したい人向けのモデルだと思います。まず5番モデルと違ってファイティングバットがないので、ロッドはややトップヘビーで持ちオモリ感があります。その為リールはやや重めのものを選択しロッドバランスを取る必要があります(スピードスターでは軽すぎでました、リール自重が120gは欲しいかなぁ)。シングルスペイを好まれる人にもミドルセクションがコシを支える感じで投げやすいかと思います。

長さが10フィート寄りなので、ティップが暴れるので遠投には決して向いているとは言えません。また、ユーロニンフを好む方だとミドルセクションが柔らか過ぎてコントロール性能にやや疑問を感じてしまうかもしれません。


GT8105/4
GT8105/4:8feet 10inch ・5weight ・4piece
川で大物志向の貴方、コレです! セントリックだとショートレンジ時に出ているラインの重さが足りず投げにくさを感じると思うのですが、このモデルはティップはしなやかなので、短い距離でも投げやすいです。ロッドへの負荷を上げた場合でもフレキシブルにロッドの真ん中辺りまで曲がり込んでくれますから、ロッドに掛かる負荷を柔軟に対応している感じを受けます。かといってコシ砕けは無く突然の大物に対して対応するバットの安心感を備えた感じが、今までのスコットにはなかったテイスト。繊細さを持った川でのロクマルサイズを6番でははく5番で取ってみたいと感じたら、きっとこんな竿です。海外遠征のメインロッドになることは勿論のこと、北海道遠征時にマルチに使えるロッドにもなりえるでしょう。

個人的にはこんなに簡単にラインがすっ飛んでいく5番ロッドは好みですが、張りが強くロッドからの感度を感じるようなピンピンしたモデルが好みの方は、このロッドではなくセントリックになると思います。また遠投がメインであれば別のシリーズを探すべきです。


GT985/4
GT985/4:9feet 8inch ・5weight ・4piece
ロングロッドはファイティングバットが付くことによってグリップする位置がやや前になります。そうすることで竿先に感じる重さが軽減される訳なんですが、さらにリールをやや重くすることでロッドバランスは手首の位置に持ってくることができます。このモデルはリールに気を遣わなくてもそのファイティングバットのありがたみを感じます。ロッドは持ち重り感がなくフルキャストが可能で、湖のドライやシングルスぺイの釣りスタイルが思い浮かびます。私だったらバックが無い場所でのドライフライをこのロッドでやってみたいなぁ。

ロッドは長くなると簡単に飛ぶのではと考える人も多いですが、キャスティング時に手首の僅かな動きでロッドティップ位置が大きく変わるので、キャスティングレベルがまだ未熟な方が遠投用としてこのロッドを買ってはいけません。ある程度技量を有している方のオタクなロッドと考えるべきでしょう。


GT8106/4
GT8106/4:9feet 8inch ・6weight ・4piece
スコットの9フィートよりもチョイ短いロッドというのは昔からあります。私はかつてスコット へリプライHP888/4というロッドにハマっていた時代がありますが、このチョイ短いというのがロッドバランスにはとてもありがたいのです。この6番モデルはわずか2インチ(約5センチ)短いだけなのですが、ロッドバランスが劇的に良くなります。更にこの5センチの差でキャスティング時のストップ位置のバラツキを誤差範囲に収めてくれるので、適当なキャストでも悪くないキャストにまとめ上げてくれる性能があります。ロッドをどんどん短くすればコントロール性能が上がりますが逆に遠投力が下がりますので、この8フィート10インチは絶妙なバランスだと個人的に感じました。私は早々にこのロッドを購入し投げ心地はすでに惚れましたので、あとは魚を釣るだけです。使ってみたいシチュエーションはワカサギドライやセミのドライ。シンキングラインの釣りはあまり考えていませんが、状況によってはシンクレートの低いシンキングラインの釣りにも使ってみようかと思います。

ロッドを大きく曲り込ませて遠投をするこのロッドなので、パリっとした6番がお好みの方は同じスコットであればセントリックかセッションをお勧めします。

スコットのセッションロッドが借りられたのでインプレッションしてみる

最近のハイエンドロッドは$1,000を超えるのがザラで、今年の新製品であるウィンストンのエアマックスは$1,245と、ローンでも組んで買えと言わんばかりの金額になってしまいました。アメリカの有名老舗メーカーといえば、ウィンストンGルーミススコットオービスセージになりますが、他のメーカーは大体$1,000でキープしていることを考えると、ウィンストンは群を抜いて高価なメーカーさんになってしまいましたね。

さて、そのハイエンドメーカーさんの中でもスコットは、わりかし良心的なプライスで(と言いつつもハイエンドは$1,000弱です)、ハンドメイドロッドが提供されています。そして2024年にこのセッションがスコットのハイエンドモデルの下のバージョンとして投入されました。このモデルは以前あったフレックスシリーズの後継機種と言って良いと思いますが、今回二つのモデル(905/4と906/4)をお借りできたので本日の朝に朝霞ガーデンにて試投してきたインプレッションを書いてみたいと思います。

セッションの全体的な雰囲気はフレックスシリーズというよりは、そのグリップから一世代前のラディアンを彷彿させるディテール。全てのモデルがフルウェルグリップで、高番手のモデルにはエクステンションバットが装備されます。グリップは割と細めで日本人は嬉しいところ。スレッドのティッピングカラーとシートフィラーがグリーンで統一され、とても落ち着いた雰囲気があります。ロッドブランクに使われている技術はハイエンドモデルとさほど差がなく、強いていうならばガイドの差でしょうか。

スコットロッドのグリップ
こうやって3本並べるとその改良点がよくわかります。ラディアンはリールシートを短くしてしまったことでロッドバランスがリールよりバット側で取りづらかったので、リールセットのしやすさを含めてセントリックは若干長くなりました。しかしこの2本はシングルスクリューで、シートが緩みやすいのですが、セントリックはシリコンリングを入れることで防いでいます。その点セッションはダブルスクリューなので緩むことがありません。ダブルスクリューになったことでロッドエンドがリールよりも後方に伸びたことで、ロッドバランスがさら良くなった様に思えます。ちなみにこの3本は9フィートですが、セッションはシートが長くなったことで他の2本よりも若干ロッド長が長く、バットだけが写真の見た目分だけ少し長めになります。

Scott Session 905/4:9フィート・5番・4ピース
セッションの雰囲気と見た目はラディアンに近いので、製造中止になったラディアンをリメイクして出した感があったのですが、私の持っているラディアンとアクションを比べると少し柔らかく感じる以外はラディアンのアクションに似ているかもしれない。この二つのロッドの違いはリールシートで、セッションはアップロックで安心のダブルロッキングナットになっている。グリップの細さが日本人には良いでしょう。

Fine:キャスティングは極端なショートレンジ以外はスムーズで、使いやすいレンジは15〜25ヤード。ロールキャストによるロングディスタンスは、今回使ったエアフロ・ユニバーサルラインでは若干重さが足りなく感じたので、シングルスペイやロールキャストを多用する方は、ベリー部分が長いフライラインの使用をお勧めします。

Weak:ラディアンに似た先端が曲がり始め、強く曲げるとバット側が少し曲がってくるアクション。なので必要以上の入力をするとラインがカックンとなりやすくなってしまう。リストが強くて力で投げようとする人には、その点に注意してキャストしましょう。

セッション905/4のグリップ周り
グリップ長は約163mmで、バットエンドからワインディングチェックまでの長さは約252mm。尺を測った場合、フックキーパーの上にあるグリーンのティピングから2センチ上になります。フルウェルなのでグリップ力がありますが、インデクスフィンガーグリップで握る方には使いづらいグリップになります。
シート周り
シートフィラーを支えるアルミの支柱は4本で、ウェーブと共用のリールシート。セントリックとGSシリーズは2本の支柱で支えていますから、こちらの方がなんとなく安心感がありますよね。

Scott Session 906/4:9フィート・6番・4ピース
私はセッションの5番を注文してまだ手元に届きませんが、こっちのロッドの方が好みかも。私が現在使用するウィンストン・エアと遜色ない軽さとロッドバランスがとても良い感じ。またスコットのセントリックほどの跳ねっ返りの強さはありませんが、曲げて戻る復元力は早いと感じますからブレが少ないです。

Fine:なかなか伝えづらい感覚ですが、硬さはウィンストンエアよりも若干柔らかめで、バットの腰も少し柔らかい感じ。そのスムーズに曲がるやらかさがラインの重みを感じやすく、キャスティングレンジを変化させても、ロッドが急に変貌することなく、どのレンジもスムーズなキャスティングをする事ができました。少々お高いロッドですが、6番ロッドの中ではクセが少なくかなりお勧めできる一本だと思います。

Weak:6番に求めるものをバリっとした硬さが欲しい方には少し物足りない硬さかもしれません。それとお魚を寄せるパワーが必要だと考える人にはやっぱりウィンストンになっちゃうかも。とは言いつつもトータルバランスでは久しぶりに硬すぎず柔らかすぎずの万人に勧められる一本だと感じました。

セッション906/4のグリップ
リールがラージアーバーになると少し雰囲気が変わるでしょうか。リールはスピードスター-5+のミッドナイト。リールは軽いですがロッドバランスが崩れることなくグリップ位置に重心が取れています。
スコットセッション906/4
落ち着いたグリーンカラーのシートフィラーは高級感があります。なんか欲しくなってきたなぁ、この6番。店主といえどハイエンドロッドをズラッと揃えるのはツライので、かなりそそる一本でした。なんでもそうですが実際に手にして見ないとわからないことが沢山ありますね。

Scott new G(GS)シリーズ
インプレッション2

先日のフライキャスティングスクールにて、マーヴェリックさんからスコットのNEW Gシリーズをお借りしたので、前回インプレッションをしたGS844/4を除き、その他モデルをご紹介。モデルが多く話が長くなるので無駄話はなし。全体のイメージはGS844/4のインプレッションをご覧ください。また、全てのモデルを褒め倒してもハーミット的ではないので、それぞれの総合的なイメージと得意とするシチュエーション、不得意とする釣り方を書いてみました。


GS772/4:一昔前のロッドである “アイズ・スリー”が愛されていた時代ならば、このロッドを3番ロッドとして使う人もいるでしょう。しかし、今の時代に求められるのはロッドティップのトラッキング性能(ロッドティップがラインを辿る性能)なので、あえてそのバランスを崩してライン番手をあげるということは、現在はしないでしょう。なので、実際に振ってみた感覚では2番がドンピシャで、3番はループを締めてキャストすることが難しくなります。

Fine : シャープなライン運びでいて水面へのインパクトが少ないモデル。ショートレンジでのシチュエーションを中心とした、ヤマメ、イワナ、あるいはオイカワフィッシングに向いたモデル。藪沢などで小さなフライをプレゼンテーションしたい人には良いロッド。ティペットを細くしてもタカ切れは少ないでしょう。

Weak : 7ft7inchと短めでしなやかなミディアムアクションなので、~30feet(〜9m)までのキャスティングまでが使いやすいレンジで、それを超えたキャストは投げ手側のスキルの問題になります。


GS773/4:多くの皆さんに振っていただいた感想で、低番手では1番の高評価。トータルバランスに優れ、キャスティングが快適。「こりゃ、誰が振っても振れちゃうから、人を駄目にするな。」的な発言もありました。グリップは小さめで日本人向き。一般的な渓流でヤマメとイワナしかやらないという人には、お勧めできる一本。私はその後購入し使っております。

Fine : Gシリーズらしいミディアムアクションの中に、以前よりもはるかに良くなったラインデリバリーがあり、ラインが乱れません。そして以前のモデルよりもバット側までグッと曲がってくる感じなので、極端に短いショートレンジにも攻めやすくなりました。同じテイストのロッドはWinston Pure 763/4です。

Weak : 2番のモデルと同様に7ft7inchと短めなので、得意なレンジは30ft(9m)まで。釣り場のシチュエーションが多彩な川で、それ以上のレンジを求められた時に、少し投げづらくなるかもしれません。


GS775/4:このロッドで何を釣るのか?的な異端児のロッドをイメージするこのモデルは、藪沢で大きめのフライがデリバリーできる5番には珍しいショートスティック。短いロッドですが、アップロックスクリューシートモデルです。

Fine : 皆でたどり着いた回答は「北海道の○○川って湧水の小川だけれど、突然50cmのブラウンが出ちゃうじゃない、あの雰囲気の河川で大物狙いだったら、俺はこれを使うなぁ。」という意見。確かに、短いだけに小渓流で上の障害物が気にならないし、掛けてから安心の5番ロッドでしょう。

Weak : 「ブルーギルと小バスにもいいんじゃない?」と私が皆に投げかけましたが、ギルに10万円かける人がいるのか?というのが大方の意見。このロッドの使い道は使う人に委ねます。


GS843/4:3番ロッドの優等生。773が柔らかいと感じる人、キャスティングレンジを幅広く持ちたい人のためのロッドでしょう。キャスティングループは誰が投げてもある程度締まって飛ぶので、練習嫌いな3番使いのキャスターにはぴったりです。

Fine : 773/4よりもややキャスティングレンジを広げたモデル。一般的には同じシリーズで長さが長くなると柔らかく感じるものだけれど、8フィート3インチモデルはやや張りを持たせたイメージ。日頃は硬いロッドを使う方がもう少し柔らかいモデルが欲しくなったら、しっくりくることでしょう。同じテイストのロッドはWinston Boron Air 863/4(現在はエア2)です。

Weak : エフォートレス(努力知らず)なロッドだけに、玄人受けしない誰にでも投げやすいロッド。773/4よりも少し張りがあるアクションなので、リーダーキャストは少しやりづらいかもしれない。


GS844/4:こちらは以前書いたインプレッションがあるので、こちらをご覧ください。


GS884/4:少しだけ長めの4番ロッドで、ティップの曲がりをよく感じられる。ロッドバランスが良く、この長さになっても持ち重り感がないのも特徴の一つ。

Fine : ティップの曲がりがラインをコントロールしてくれるイメージで、長さも手伝い大きなメンディングを入れるのに楽なモデル。イブニングの大物狙いなどにも期待大です。

Weak : 距離だけのキャスティング性能で言えば834/4の方が投げやすいイメージ。ある程度以上のロッド負荷(ラインを長く出す)とティップの暴れを若干感じる。


GS885/4:5番モデルの中でティップアクション気味なのがこのモデル。遠投よりも近中距離のニンフィングに向いた、アクション。長さに反してとても軽い。

Fine : 重めのシンカーをつけたダウンショットのニンフや、シンキングリーダーを付けたスイングの釣りなどで活躍しそうなアクション。すでにラディアンを持っている人が違うアクションをお探しであればこのモデル。

Weak : ラインを伸ばしていき、ベリー部分の重さを全部乗せて遠投しようとすると、ロッドティップのお辞儀が大きくなるので、その修正がうまくできないと遠投がしにくい。距離は中距離までが快適。


GS886/4:6番モデルの中でティップアクション気味なのはこちらも同じ。よりパワフルなので、ドデカいドライフライを中流域でキャストしたり、シングルハンドでドラワカフィッシングを楽しみたい人がピンポイントにフライを落としていく感じのモデル。

Fine : 6番モデルのパワーが大物への対処が期待できるのと、ラディアンよりもバット側へグッと曲がってくるので、ロッドで魚のいなしが期待できる。

Weak : 9フィートモデルに比べると、やはり遠投の時にテーリングが起きやすく若干投げにくくなるので、ピンポイント攻略に向いても遠投の投げっぱなしは難しいロッドかもしれない。


GS905/4:今回のお披露目で意外にも9ft5番と6番は皆さんにとても高評価。ラディアンよりもう少し手首に負担がないロッドを求めていた人には、最高のパフォーマンスだったようです。

Fine : 距離を無理なく出せて、9ftの長さを感じさせないモデル。しなやかでウェットフライフィッシングでの食い込みを期待できるアクション。しなやかなモデルだけに細いティペットでも魚をいなしてくれるイメージ。同じテイストのロッドはWinston Boron Air 905/4(現在はエア2)です。

Weak : ラディアンに比べるとやや腰砕け感があるので、フルキャストでの遠投能力はやや落ちる。


GS906/4:ドワラカやセミで使いたいという人がとても多かったモデル。シンキングラインもタイプ2ぐらいまでは快適にキャスト。使用範囲が広い、中流域と湖のボートフィッシングまで楽しめそうです。

Fine : 6番ロッドの中ではとても曲げやすく、今まで発売されているロッド群の中ではかなりしなやかと感じるでしょう。手首への負担が少なく、一日中快適なキャスティングが期待できます。ラディアンが硬くて合わないと思う方にはお勧めです。同じテイストのロッドはWinston Boron Air 906/4(現在はエア2)です。

Weak : ラディアンに比べるとやや腰砕け感があるものの、ある程度の力量を持った方であればフルキャストは可能です。タイプ3以上の釣りにはロッドが曲がりすぎてキャスティングがしづらいでしょう。


個人的にはGSシリーズは773/4と906/4がお勧め。私はWinston Boron Air 906/4を見ずに買ったのですが、ウインストンよりもこっちの方が私の好みのアクションです(私は比較的柔らかめのロッドが好きな傾向です)。

Scott GS Series
2018年の春現在、私は773/4をとりあえず買いました。私にとっても高価なロッドなので、後は自分の懐次第で844/4か906/4あたりを増やすかもしれません。773/4と772/4と2020年から加わった803/4JSの3種類が下のカップ&リングのシートとグリップ。その他のモデルは上のアップロックスクリューシートとグリップ。ロッドの長さによりグリップを変えてくれているのが嬉しい。

天気がよく風も無かったので、振りやすい環境でのテストでした。