ロッドを折るよりもはるかに辛いフライボックスのロスト

最近はロッドを折ることが少なくなったなぁ、なんて思っていたら先月スコットのラディアンを折ってしまった。ハイエンドのフライロッドはライフタイムワランティ(生涯保証)が付いているものだから、ついガサツに扱ってしまう私。その修理は半年を要する場合があるけれど、バックアップのロッドがあればなんとかなるもの。そして修理代は免責でどのメーカーもおよそ1万円程度。昨今は16〜22万円になってしまったハイエンドロッドの価格を考えると、つい安いと思ってしまうのが良くない。もちろん細心の注意を払って折らないのが一番なのである。

そんな訳でロッドを折ってしまった時の心的ダメージはほんの一瞬で、バックアップさえ用意していれば、落ち込むのは30分もあれば事足りる。これがフライボックスを無くしたダメージだったらどうであろうか?

あなたは釣りへ出かける時に何個のフライボックスを持っていますか? 私の場合は種類を分けてフライベストにザッと6個を持ち歩いている。これが源流釣行の場合はイワナに小さいフライは使わないのでいつも4個を持参。今回は南アルプスの渓へ行き、前日に巻いたバッタ(ホッパー)フライを中学生の時に買ったライトタフボックスへと現場で移し替えた。

スパッツとセミドライソックスを履き、いざ出陣。

今回は朝一番のバスには乗らず3番バスで南アルプスに入山したので、山歩きせずに目の前から入渓する事にした。入渓点から岩場を降りて瀬の中を対岸へと渡り、そしてタックルの準備にとり掛かった。ラインを通しティペットを通した所で、さて昨日巻いたバッタでも結んで軽快に釣り上がりますか、とボックスを探すと無い・・。さっき仕舞った筈のポケットは半開きになっており、そこには2個のボックスのうちのライトタフボックスが見当たらない・・。魚釣りたさに、つい前のめりに準備したのがいけなかったのだ。

おいおい嘘だろ、さっきここに仕舞った筈。しかしいくら探しても無いものは無い。ボックスを最後に確認した場所からタックルを組んだ場所までの移動距離はわずか200mたらず。私は何度も往復してフライボックスを探したが見当たらず。きっと渡渉する時に岩から岩へ跳ねて渡ったので、その時にボックスを流してしまったのでしょう・・。普段ベストのポケットを開けっぱなしにしているお客さんを注意しているのに、実際には自分が無くしてしまったのである。

フライボックスには私の大切なフライを巻いた時間と思い出。そして50年連れ添ったボックスとの別れ。中に詰まったフライの数は大した量では無かったが、フライロッドを折るよりもはるかにダメージは大きいのでアリマス。

初っ端から出鼻を挫かれて、さらに上に見えるは先行者。気持ちをすぐに切り替えられたのは、すぐに釣れ始めるイワナのおかげでした。

そんな南アルプスでの釣りは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

イワナ祭り
前日に巻いて一度も使う事なく流されていったフライたち。今頃はどこを彷徨っているのでしょう。そして手持ちのバッタは昨年の残りもの1本のみ。大切に使わなきゃね。という事で上流300m先に釣り人を見つけてしまったので、瞬足な私はいつもの1/3のスピードで釣り上がることに。一つのポイントを丁寧に攻めてしまう事で、魚のストック量が多いこの場所ではバイトが続きます。
イワナ
丁寧なアプローチとフライを見せる時間を長くすると、一つのポイントで必ずイワナがバイトするのですが、そこは人気の河川。出ても舐めるようなバイトでフッキングに至らず、スレッカラシ。そこで色々なフライを使ってみた結果、最初のうちはフライングアント11番が効率よくヒットしてくれる事がわかった。
フライングアント
しかし、フライングアントは5本も釣るとソラックスボディが食いちぎられ釣れなくなります。その前にフライの数が無さすぎて、このアントはパッチにくっ付けてあった散々釣ったフライ。使う前からウイングはボロボロでした。
イワナ
魚のサイズは7寸半〜9寸半まで。上流を行く釣り人は右岸(上流を見て左側)を釣っているので、私は左岸の竿抜けを拾い釣りしていく。しかし、先行者の歩みは遅く、すぐに追いついてしまった。おにぎりを食べながらその様子を見ていたら、どうやら初心者のようである。
南アルプスの魚たち
目の前の右岸に釣り人がいるけれど、左岸で容赦なく釣りまくる私。右岸の彼は10時頃には川を降りはじめたので、上流への遡行許可をとって上を目指す。今思えば彼は釣り降ったのだから、その上流のポイントをすっ飛ばす必要ななかったな。その後も釣れ続け12時を前にして20本を軽く超えてしまった。こんなに真剣に釣りをしてしまったのは、ボックスを無くしただらしない自分の情けなさから、その反動でムキになっていたからだろうか。もはや細かい魚は要らぬと、小型を避けるために12番より小さいフライを使うのは止めた。この頃から河原にはいつものカワラバッタが多く見えはじめた。
イワナ
よしよし、ここからが本番だなと一本しかない切り札のホッパーパターンを結ぶ。本当は2026年バージョンを使いたかったなぁ。バッタをキャストして一投目。瀬尻ですぐにイワナが出た。シーズン後半は目立った大きな虫は少なく、唯一大きな虫はこのカワラバッタのみ。風が吹いたり人が歩いたりすると川面にバッタが落ち、それをイワナが襲う。ホッパーパターンを使えばフライが大きいので必然的に魚のサイズが上がるし、フライが大きいのですぐに見つけてくれる。
大イワナ不在
この堰堤と堰堤の間に大きなイワナが浮いている事が多いのだが、今回は釣りをしている最中ずっと山小屋への物資を運ぶためのヘリコプターが行き来していたので、浮いている個体は一つも居なかった、残念。
イワナ祭り
早く上がった所で帰りのバスまで時間があるので、その後も釣り続ける私。大分釣り飽きたので、その後は多少深い岩陰中心だけに絞って上を目指します。
ソーラフレックス
シムスのソーラフレックスフーディはこんな風になっていて手甲入らず。もっとも日焼けしすぎた私がこんな事しても無意味ですが・・。
イワナつり
1個しかないホッパーパターンはイワナに頭の部分を壊されてしまい、最後は足がもげて使えなくなりました。いま呑気にこんなこと書いているけれど、今の私にはホッパーパターンが1個も無い事を思い出した。早く巻かネバ!
イワナ祭り
結局私は管釣りで終始入れ喰いをしている気分でしたので、数はヤバイくらいに釣ってしまい少し釣り疲れました。今回は一人釣行だったせいもあるので、いつもならばこの半分て事なんだよね。もっとも、こう書いてしまうと誰が来ても釣れるように感じてしまいますが、やっぱりそこはキャスティングやフライ、それ以外のスキルや経験は必要。この川をお客さんに紹介したところで釣れない人は釣れないんです。釣りが上手になる早道は、やっぱり上手な方と一緒に行って釣りのノウハウを教えてもらうことだと思います。
北岳を目指す人々
釣りは15時過ぎで終わりにしてバス停まで下山します。山荘に着くとちょうど最後のバスが到着し、白根御池小屋を目指す登山者が登って行きます。かつては山登りもしていましたが、ジジイになった私はもはや趣味は釣り一択。
ワセリン
おまけ情報を一つ。最近はネルエピックのセミドライソックスが人気でよく売れるのですが、生ゴムが触れる足首が痒くて仕方がないと言うお声をよく聞きます。ウェットスーツ類を着た事がある人だったら使った事があると思うのですが、肌とウェットスーツが触れ合う足首には、履く前にこのワセリンを塗っておくと痒みが抑えられます。私は若い時にサーフィンをやっていて(ほんの少しの間だけ)、先輩方からこのワセリンを渡され、首周りに塗りたくってました。
雷魚
南アルプスで釣りまくった今回。翌日はここに留まって他の川へ行くかとも考えたのですが、下界の市街地は最高気温38℃予想なので東京の方が涼しいので一旦帰りました。今回は少し釣りすぎたのでちょっと気持ちを切り替えて、翌日は関東圏の雷魚釣りへ出掛けてみたのです。しかし流石に朝早くは起きれず到着が遅すぎて何もなし。もっともロッドとリールを積んだのにルアーを忘れてしまったことは内緒ですヨ😆(相変わらずズボラな私でアリマス)

水平線のナブラを夢見て沖を目指すもベタ凪だったシイラクルーズ

毎年夏になると相模湾に繰り出しているのだけれど、もう何年もカツヲを手にしていない。もっとも皆さんを楽しませるためにシイラ中心のチャーターボートなので、オフショアのフライフィッシングは「海の日」辺りからスタートする。カツヲを本気で狙うのであれば季節で言えばもう少し前の6月下旬頃に釣りをするか、あるいは暑さが遠のいた10月以降の戻りカツヲを狙えば良いのだが、今年は7月の中旬でもカツヲが釣れ盛っていた。もしかして僕らも少しは釣れちゃうかも? なんてポジティブな気持ちはチト甘かった様です。あぁ、ちゃんと血抜きをしたカツヲが食べたい・・。

日本付近を通る黒潮の大蛇行が終息し、本来の相模湾らしくなってきたと感じる私。この調子でいけば後半は青モノが増えて相模湾でいろいろな魚種が狙えるのではないかと勝手に想像してます。また、昨年まではチャムに使うイワシはマイワシだったものが今年はちゃんとシコイワシ(カタクチ)が手に入ったので、今回は本気でカツヲを探してワッチ(ナブラを見つける役)を続けたのですが、大潮だというのに海はうんともすんとも言わず、潮が一向に流れている気配を感じなかった一日でした。

さて、そんな濁り気味だった相模湾のお話ですが、その翌日はまたしても山奥でイワナ釣りをしていた私。その標高差は1,000m、気温差は12℃でゴザイマス。お暇な方はご覧くださいまし。

相模湾の夜明け
イワシは取れている様ですが、相変わらずバケツ一杯1.3万円と高価。カツヲはイワシを大量に撒くので3杯分を詰め込み、丸伊丸でいざ夜明け前の海へ。パヤオに到着する頃には丁度お日様が出迎えてくれます。
丸伊丸の散水装置
パヤオに到着し散水開始。朝日に照らされてキラキラ光る海と潮。投げ込まれたイワシに反応してシイラが散水の周りに集まってきます。
満月にしなるロッド
朝の時合いはいつもボーナスポイント的なもの。パヤオに到着して約30分は入れ喰いを楽しみますが、私はイワシを撒いているので釣りができません。全員が釣れた所を見計らって空いている時間に私はロッドを振ります。
イワシ
イワシの生簀にカメラを突っ込んで撮影してますが、どれがマイワシだか分かるかな?背中が黒く細身で小さいのが(全体に写っているのが)、シコイワシ(カタクチイワシ)です。
シイラ
シイラのサイズはわりかし大きめで60cm〜1.3m程度。私はかなり大きい奴を掛けたのですが、ドラグを締め込んでもバッキングラインを150mほど突っ走り、10番ロッドでは止める事ができず、パヤオにバッキングが巻いてしまい新品のラインごと切れてしまいましたとさ。あ〜ぁ。
満月のロッド
写真を見てびっくり。ロッドの強度テストをしているのかと思うほどのしなり。このロッドはグラファイトですが、私を含め数名がグラスロッドを使っているので、多くの人のロッドが満月にしなってました。
シイラ
今回の最大魚はコレだったかな。多くの方が大物を掛けていたのですが、私と同様にパヤオに巻いてしまった方、あるいは無理に止めようとしてぶっちぎられた方などが多数でした。
相模湾のシイラ
海はベタ凪で潮が少し濁っている状態。カツヲ鳥はたくさんいるのですが、全て海上でお休み状態で、どこを見渡してもナブラのナの字もありません。カツヲは一度も沸く事が無く、潮目周りで狙うシイラのみの戦いでした。
ポッパーを引く
オオドモ(船尾)で釣る人はキャスティングできるので、ポッパーやミノーなどを遠投してかなりの数をキャッチしていました。
シイラ(マヒマヒ)
毎年相模湾でシイラを釣ると夏が本格的に始まったと感じる僕ら。シイラはフライフィッシング初心者でも簡単に釣れるターゲットなのですが、船をチャーターしなければならないハードルがあります。もう少しハーミットで出船数を増やしたい所なのですが、丸伊丸はオヤジさんが引退し2号船がなくなってしまったので、船の予約が取りづらい状態になりました。
丸伊丸
毎度お世話になっている、丸伊丸の船長。帰港する際に手伝ってくれる息子さんの成長を見て僕らの老いを感じます。
アイスクリーム
釣り終えた後は横須賀PA(上り)にて恒例のソフトクリームを食べて解散。コロナ前までは丸伊丸で冷麦を食べて解散だったのですが、コロナ以降どこの船宿も食事の提供をやめちゃいました。さて、帰ってシャワーを浴びたらビールでもかっくらって、早めに寝るとしますか。
北の渓流
その翌日は体を休めるための休日。しかしです、私の釣りの虫はおさまりません。充分睡眠をとった私はいざ北を目指します。車をぶっ飛ばして現場へ到着したのが12時半。車止めには3台の車がありましたが、どうせ朝から入っているだろうからと後追いでゆっくりと上がることにしました。
イワナ
しかし、さらに私よりも遅くにはいった方が来て状況を聞かれたのですが、私もその時点でまだ釣り時間はほとんど無し。仕方なく彼らの場所を作って上げるためにさらに上へ小一時間掛けて登りました。結果、釣りをする時間は1時間あるかどうかでしたが、数本の小さなイワナを釣って終了となってしまいました。相模湾の翌日にこんなに歩くとは思わなんだ。
林道のある川
この川にはかつての林道があって35〜6年前は車の通行ができたのです。私はこの道をランドクルーザー70で県境超えをしてました。が、それは遠い昔。今は人が通るのも阻むほどの崖崩れが多数。しかし、林道がある川は入渓数も多し。いっぱい歩いても釣れるとは限りません。
山奥
帰りの時間を考えると16時半にロッドを畳んでも車まで1時間半はかかる計算。18時半をまわると獣が活発に動くので、予定通りに納竿。その頃には雨粒が大きくなり、丁度よい納竿時間となりました。1日は船に揺られ翌日は歩き倒したので、連日気持ちよく10時間は眠れる、まるで子供のような私。8月に入るといよいよ釣りへ行く場所は決まった場所になりますが、その前にフライを巻かないとね。

 

 

梅雨の合間にホームリバーを離れ中越へ(イワナのフライフィッシング)

世の中のAI進出は思っていた以上に早いスピードで色々なジャンルに活用されていると感じるのは私だけでは無い筈。気がつけば物流や飲食店の多くに活用され、外食産業は人手を介さずタブレットで注文するのは当たり前な時代になりつつある。ネットで普及するAIエンジンは使い込むほど学習し、自分の知りたい情報がいとも簡単に手に入る時代になってきた。つい10年前に「この先無くなる職業」なんてキーワードがあったけれど、あっという間に事務作業やレジ精算の仕事は減少の一途を辿っている。果たしてこの先、釣りにAIは何かしら関わって来るのだろうか? なんて考えながら、先だって中越地方でフライロッドを振り回してきた。

僕らの楽しんでいるフライフィッシングは多くの方は魚をキャッチするまでの過程を楽しんでいる、その一連の流れを人が体感する経験。私の代わりにロボットが釣ってくれたとしても僕らはの目的は食料調達ではないので自信が体感しないと何ら面白みがないのである。釣りの中でAIを活用するとすれば釣れた時の天候や水温日時や場所のデータを蓄積し、AIで分析するなどが考えられるが、目まぐるしく変わる自然相手の釣りで果たしてそれがどの程度成果が出るのかは私的には甚だ疑問である。

まぁ、どんなにこねくり回してもフライフィッシングは超アナログな世界であり、この先100年後でも基本的にフライフィッシングは形を変える事はないでしょうな。そんな余計なことを考えながら河原の草をかき分け、毎年変わる川の様相をどう攻めるかを考えて予測し、フライをキャストし続けるのが先日の私でした。

最近は書くネタが尽きてきたので、脱線した話で申し訳ない。
お暇な方は以下をご覧くださいまし。

中越のフライフィッシング
東京から程なく近い中越の釣りで、今回はいつもより北側にある川からスタート。東京は台風前で雨が降っていなかったのだけれど、こちらは毎日ザッと降っていると地元の方に聞きました。水量多めで遡行は水圧を受けるので、かなり体力が必要だった。しかしこうして流れに立ってキャスティングしているだけで、僕らは幸せ。太い流れの中から魚がつきそうな場所を予測しフライを流せば、ヤマメとイワナが半々の確率で飛び出て楽しませてくれる。
ヤマメ
ヤマメの写真を撮り忘れましたが、このネットの中はヤマメ。サイズは7寸が中心。日中は小さめのメイフライとカディスが少しだけハッチ。フライを小さくすればヤマメ、大きくして緩い場所を狙えばイワナといった感じ。
イワナ
イワナはヤマメよりも育ちよく、8寸半〜9寸中心。緩い渕尻に陣取っているのがイワナ。
中越の川
朝は雨模様だったのが、お昼近くになるとお天道様が顔を出した。しかし今回は水が太いなぁ。フライフィッシングはどちらかというと少し渇水気味の方がドライフライはポイントが絞り込めて釣りやすいのですが・・。
イワナ
上流へ進めば進むほど傾斜がキツくしら泡のポイントばかりになってしまったので、お昼過ぎにはこの川を退渓して、東京方面に近い川へ移動することに。行きなれた林道を山奥へと向かったのですが、昨年よりも溝が深くなり現在の私の車では一番奥へ車を突っ込むのが困難になりました。なので、途中下車して歩きで川へ向かい入渓。するとすぐにイワナがこんにちは。
中越の釣り
2本目に入った川はお魚がどこにでもいるという感じではなく、要所で固まっている感じ。釣り人が多いのか、出てもスレているのか掛からない個体が多かった。
イワナ
大きな淀みがあるポイントでは、なぜか反転流にイワナがかたまり、一時は二人で入れ食いモード。それもそのほとんどが9寸中心。ひとしきり数を釣ったらサイズが7寸までダウンしたので、そのポイントを離れました。気がつけばイワナが十分楽しめたのと、これ以上続けると真っ暗な退渓になるので、5時にて納竿となりました。
神様ちゃんぽん
関越自動車の帰りはいつも上里インターチェンジで神様ちゃんぽんを食べるのが僕らのルーティン。新メニューのバターコーン何ちゃらを堪能し、家路に着くのでありました。そろそろイワナ釣り本番の季節になってきましたなぁ。

老体に鞭打ってダブルヘッダーを二日間(友釣りと共有する本流の釣り)

北海道釣行が冷めやらぬ前に終盤戦のスイングで何か起きやしないかと期待して北関東の本流へ出向く私。今年は水温の上昇がやや遅めで水に浸かっていると釣れそうな予感だけはまだあるんです。まぁ、いつもの通りそう思っているだけで何事もない時間が過ぎていくだけなんですが・・。

6月に入ると各地で鮎釣りが解禁し、本流で鮎釣りを楽しむ人と戻りヤマメやサクラマスを狙う人が同じ場所で釣りをする訳ですが、違う魚種を狙う釣り人同士でポイント争奪戦という事にはなりません。関東圏のサクラマスの場合は水温が上がり過ぎない朝の時間帯が中心になるのだが、太陽が顔を出し暑くなってくると僕らはロッドを仕舞い込む。するとその水温の上昇と共に鮎釣り師がくるので、丁度入れ違いで同じポイントを共有している。

そんなポイント共有で鮎師との交流を楽しむ私ですが、昨今の釣り事情の情報交換をするのが私の日常。フライフィッシングは高齢化で釣り人口の変化を少しずつ感じているけれどアユ釣りはさらに深刻で、おとり屋(友釣りに使うおとりの鮎)が一軒もないという河川まで出てきた。また、私も最近気づいた事なのですが、鮎が釣れる本流は苔ではなくバイカモなどの藻が異常に増えたと感じている。その原因は定かではないが、アユ師の見解は僕らと同じで「農薬」ではないかという事。推論なので何の根拠もないのですが、オイカワ・ウグイがいない、あるいは水生昆虫の激減。そして藻が生える。現在の本流は以前と異なる環境になっているのは事実なのです。

私は鮎師に、「鮎って道具が高いから入門者が激減しているんですよね?」と聞いてみたら、「あなた達がやっているフライロッドだって、高いでしょう? あなたの使っているその竿はいくらなの?」 と聞かれれば、確かにフライも鮎もそこそこ良いものを求めたら、その金額には大差がないんですね。鮎釣りを取り巻く環境は友釣りから鮎イングへと少し変化をし始めたけれど、フライフィッシングも何か変革を起こさなければいけない時期なのかも知れません。

例によって私は本流から源流へ大移動する毎週の釣りで、その移動距離は60キロ。今回はダブハン信者を増やすために本流にてキャス練をした後に源流へ行くという、ハードで内容の濃い釣りを楽しんできたお話は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

北関東の河川
現在の本流の夜明けはとても早く寝る時間がなくなってしまうので、初日は本流を少しだけ確認してから源流へ。この川は今年初めて入る川ですが、40年前はイワナ一色だったけれど、現在イワナの姿はない。釣りは魚止めの滝まで行ったらUターンして川通しで帰るパターン。
ファーガス
慌てて川に入ったらストリッピンングガイドにラインを通し忘れ、「飛ばない。」と悩みながらキャスティングを続けてました・・。皆さんもそんな失敗をしているでしょう?
ヤマメ
水が冷たいせいか、ここの魚はいつ来ても若干錆びている様な色合い。お魚は7〜7.5寸平均で、ポイントの各所からこんにちは。適当に数釣りした所でこの川を離れ、イブニングは釣りやすい別の川へ移動。
ファーガス・フォレストバム
ファーガスのフォレストバムは周りの草木と同じカラーなので、お魚を撮影後に竿をどこに置いたかわからなくなる事がしばしば。最近の私はシーズン後半になるとファーガスばかり使っている様な気がします。
那須塩原
この川もいつの間にか場所によってはバイカモが生えていて、昔と雰囲気がだいぶ変わってきた。バイカモの隙間からヤマメのライズなんて昔はなかったのにねぇ。
ヤマメ
ヤマメの放流量が多いこの川は、このシーズンでも放流したての面構えを持ったヤマメさんが釣れてしまう。5本釣るとそのうち1本は胸鰭が無かったりするので、がっかりしちゃいます。
ヤマメ
イブニングライズは6時40分くらいから始まり、7時過ぎまで続いた。サイズは7〜8.寸半までで、ひとまわり大きい泣き尺は賢くて取ることができませんでした。それでも数は相当釣れたので大満足。その後は翌朝の本流狙いのために60キロ移動するのですが、ホテルをとった所で滞在はわずか数時間なので、車中泊となります。釣りのためとは言いながら、この歳での車中泊はちとキツいデス。
本流の釣り
2時半に起きて用意し、釣り場に立ったのが大体少し明るくなった頃合い。水量と水温は申し分ないのですが、今回は流下する虫っけがまるでなし。時折跳ねるのは緩い流れに群れる鮎のみ。次の一投で「ドスン」と来るぞ、とポジティブなキャストを繰り返すのですが、関東圏の本流は年々釣れなくなっている気がします。
河原の虫達
釣れない時間は周りの草木に生息する昆虫達が私を癒してくれます。季節が進んだので、最近はアオハダトンボが多く見るようになってきました。ダブハンのスイングは6時までして、その後はお客様と合流してダブハンのキャス練です。
本流でキャスティング練習
最近のダブルハンドロッドは高額なので、ウィンストン・Gルーミス・スコット・オービスなどのハイエンドモデルをご購入頂いた方には、こうして本流でキャスティングスクール&実釣を無料で行っています。但しこちらの都合に合わせて休みを取って頂ける方のみになります。ダブハンのキャス練は朝6〜10時ごろまでにして、余力がある人には一緒に60キロ移動してもらい、源流釣行へご案内。こんな私に付き合う為にはタフでないといけませんな。
源流の釣り
60キロ移動した後に、前日とは違い車を停めてからさらに林道を1時間歩いてから釣り場に入ります。車止めからでもお魚は釣れるのですが、おおらかな魚を釣るには少し上に行く必要があります。かといって林道を歩き過ぎちゃうと、魚は細かく数釣りになっちゃいます。その辺のさじ加減が難しいです。
ヤマメ
この川はヤマメとイワナの混成。かなり上に入ってもヤマメが釣れます。腹鰭が白い綺麗な天然繁殖魚。
源流
林道が川に並走している川は入渓が多いのでお魚はスレ気味。スレていない魚は全て投げにくい場所から出てきます。なので釣りをしている最中はその大半がしゃがんだ状態でのキャストが強いられるのです。
源流のイワナ
もう一回り大きいイワナを期待したのですが、サイズはこの大きさまで。まぁ、数はそれなりに釣れたので良しとしますか。
源流の川
日が傾き始めると虫達は騒がしくなるのですが、車まで戻る時間を考えるとそんなに遅くまでは入っていることができません。大体5時前までで納竿し、車には6時過ぎごろ到着となります。
ヤマメ
この二日間で釣ったヤマメは数知れずだけれど、大物は一つも出なかった。しかしこうして毎週私と遊んでくれるヤマメさんに感謝。北関東の本流スイングのシーズンが終われば、私はそろそろ甲信越の釣りへと変わります。皆さんはどの地域でヤマメさんと遊んでいますか?

「人生残りの春を数えると、夢追い人にならざるをえない」

How many springs will you have?  Chase your dreams.
(人生残りの春を数えると、夢追い人にならざるをえない )

この言葉はかつてフライフィッシャー誌やタイトループ誌(つり人社)にハーミットの広告として使っていた言葉で、現在はハーミットのHPトップに載せています。これは私自身が死を身近に感じた時にその気持ちを日本語のコピーにしたもので、英文はヒガシ先生にお願いしました。老齢になった今では身に染みるこの言葉ですが、当時でさえ残りの春を数えると、死ぬまでに本流のサクラマスがあと何本キャッチできるのだろうと考えてしまい、毎年無駄にしない釣行計画を考える様になったのです。

あれから30年近く。気がつけばその間に何人かの釣友には春が訪れなくなり、三途の川での釣りへと旅立ちました。釣り仲間が減る度に思う事は改めて残された春の少なさを感じ、天気を案じて釣りへ行かないという選択肢を考えなくなったのが、今の私かな。

天気予報は大雨と暴風。釣り仲間は釣りを断念したので、本当は私もゆっくり起きて映画でも見に行くつもりでいたのです。が、起きてみれば路面が濡れていない。「もしかして、すっ飛んで行けば数時間は楽しめるんじゃね?」と、普段の出勤時刻と同じ時間に出発し、またしても北関東を目指す私でした。

そんな昨日は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

本流のスイング
到着してみれば天候はまだギリギリ雨が降っておらず、多少風が強い程度。ムッとした暖かさに「釣れてしまうかも?」と、相変わらずのポジティブシンキング。その割には結んだフライは新品は勿体無いので何度も使った使用済みウェットなので小汚い。でも、釣れて壊れてから捨てる方がその使命を全うすると思うので、使い古したフライには愛着が湧く。
本流でスイング
水面には流下するヒガナガカワトビケラの大量のシャック。夜中にどれだけのヒゲナガがハッチしているのでしょう。それを食べる個体がいれば、このウェットに食いついて来るはずなのですが、雑魚を含めてなんら手応えはありません。田んぼにはまだ水は引かれていないので、本流が目覚めるのはあと2週間先かな。
ウェットフライ
昨年東北で使ったダンケルドの残骸が大量にあるので、ハイシーズンになるまではそのウェットフライたちを使って探る。関東圏でスイングをする場合、私はドロッパーにダンケルド、リードにグリズリーキングを使うことが多いです。フライのサイズは4〜8番まで。
本流スイング
最初のランは何もなかったので移動して別のランを流してみる。毎年流れが多少変わるけれど、今年は大きな変化はなし。ポイントは沢山あるので、いろいろな場所を探ってそのシーズンの良さげな場所を絞り込んでいく。13時まで流して全くの無反応だったので、その後1時間移動してヤマメさんの様子を見にいくことに。
ガガンボ
前々回にしこたま釣れたポイントへ行くと、やっぱり14時半からライズ開始。しかしそれと同時に雨が降り始めてしまった。水面にはタンカラーのガガンボ16〜18番が水面を賑やかにしてくれる。
ヤマメ
ライズする個体はまだ少なく、最初にライズしたヤツを仕留める。しかしその後はザーザー降りになってしまい、ライズは無くなってしまった。雨雲レーダーは15分後に止むと言ったけれど雨は降り続く。この際だからこの場所を離れ別のポイントを見に行くことにした。
ライズなしの雨
その後雨は止む事がなく、本降りになってしまったので、強制撤収。なんか中途半端な時間に終わっちゃったなぁと帰路に着くのだが、そのまま帰らない私は何処へ?
『Project HAIL MARY』のパンフレット
頭の中に浮かんだ事は、最初に計画していた映画のこと。もしかしてレイトショーに間に合うのではないかと車を走らせ、20時過ぎに上映の『Project HAIL MARY』を観ましたヨ(ヘイル・メアリーはアメフト用語引用で一か八かと言う意味らしい)。長距離ドライブで疲れている筈なのに、映画が終わったのは23時過ぎ。家に着いてビールの栓を抜く頃は午前様になってしまった私でした。自分の事ながら、なんてタフなんだと思っちゃいます。

渓流の自主解禁におよそ一ヶ月を要した不甲斐ない私

釣具屋の店主はいつでもキッチリ釣果を出すと思われがちですが、そんなことはありません。いや、私が下手だからであって他の釣具屋の店主であればそんな不甲斐ない釣果は出さないのかもしれませんね。2月の解禁を中京地区で迎え、一泊二日で出向いた本流は何もなく川面を見つけてきただけで終了。3月の一般解禁では私が出撃する度に大雪に見舞われ、お魚に触れられない散々な結果が続いた日々。本流ライズの釣りに怖気づいた私は芦ノ湖へと逃げた訳ですが、やっぱり川が恋しいのです。

芦ノ湖へ行った翌日は体を酷使する私はたまにはしっかり休める筈でした。いつもの出勤時間までしっかり寝ていたのですが、どうも体がソワソワし始め脳内はポジティブな思考しか起きなくなり、今日はライズが凄いのではないかと・・。

家をゆっくり出たので釣り場への到着は13時ごろ。いつもの様にライズを探して各所を巡るのですが、曇天で釣れそうな雰囲気にも関わらず虫が少なくライズがありません。一つのポイントに大体15分ほど居座り、何も無かったら次に移動していくという方法で、3箇所目のポイントだったでしょうか。ぱっと見どこを見てもライズは無く上流へ100mほど行っても平穏静か。下流へ50mほど行ってココも駄目だわなと帰ろうとした時、足元で小さなライズリング。ハヤ?もしくはオイカワ? ま、せっかくだしオイカワでも良いからとりあえず釣っておくかと、坊主記録更新のネタでも書こうと釣りを始めたのです。時刻は14時半。

そして怒涛のラッシュが始まったのです。
お話は写真へと続く・・。

ミッジの流下
水面に目を凝らすと小さなユスリカが流れていた。それと水面近くを飛ぶオドリバエみたいな小さなヤツもいる。とりあえず釣る為に22番のミッジピューパから始めるも、曇天のグレーが水面に映り見にくくて仕方ない。仕方なく20番のCDCバイオットダンに変更。
北関東のヤマメ
ダウンクロスで流し何投目かのキャストでフライに出たお魚。あれ、重みがあるでないの、それもなんか綺麗。でっかいハヤかと思って上がってきたのは綺麗なヤマメさんでした。この一匹で憑かれたものが体から離れていく感覚があり、妙に体が軽くなりました。
山女魚
一本のキャッチを皮切りに、今まで静まり返った川面に一斉にライズリングが広がる。釣り人は見渡す限り誰一人おらず。この時私の顔は相当ニヤけていたに違いないでしょう。その後はライズが終わるまで怒涛の入れ喰いです。
ヤマメさん
釣れる個体は放流ものが7割で時に一回り小さい居つきが混じる感じ。魚が固まっているポイントはあまりにも魚が多いので、魚を釣っては上流へ50m、下流へ50m降ってリリースしまくりました。10本もそれを繰り返していると疲れたので、今度は一つ下の流れや対岸の流れやらと魚が散る様にリリースを繰り返す私。
山女魚の胃袋の中身
とりあえず何を食べているのか確認するためにストマックポンプを突っ込むと、お魚の胃袋はこんな感じ。ユスリカピューパというより、水面近くのアダルトを食べている感じかな。それにしても小さい虫だこと。
綺麗なヤマメ
フライは実際に食べている虫よりも一回り大きいサイズの方が反応が良いものの、何十匹も釣っていると流石にスレてきた。他の場所へポイントを移動してフローティングニンフへ変えると、お魚はまだまだ釣れる。一体何匹釣れるのサ。
ヤマメ
ここ一ヶ月ほどの恨みをぶつける訳じゃないけれど、今まで釣れなかった悔しさから、私はロッドを振ることをやめない。だってこんなに釣れることは滅多にないんだもの。
ヤマメ釣り
ライズが終わったのは16時半。それまで私は休む事なく釣り続けてしまいました。その釣果は数え切れない程の釣果ですが全てリリースしてあります。今回は自主分散放流しましたので、今後も良い日にあたれば、この周辺は山女魚さんが釣れてくれる事でしょう。
山女魚釣り
釣りを終えてタックルを仕舞い帰る頃にはもう周りはとっぷりと暗がり。ミッジでのドライフライフィッシングを堪能しまくった今回の釣行でした。これでようやく本流の本命狙いに専念できるかな?

坊主の記録を伸ばしたくないので、芦ノ湖へ出かけてみた件

全国一般解禁が過ぎると釣り人はそれぞれの通い慣れた渓流へと出向く訳ですが、実際のところ三月の前半は天候に左右される日が多いので、思い通りの釣りができるとは限りません。私のように釣りへ行くたびに雪に見舞われてしまうと、フライは見えないし水温は溶けた雪で極端に下がるしと条件は悪くなる一方。例えニンフを沈めたとしても、お魚は捕食モードにならない事が多いというもの。

ひと昔前の私と言えば3月解禁は伊豆半島の先っちょからスタートし、季節の変化とともに北の川へと移動していたのですが、昨今はその伊豆半島の先っちょの川はあまりにも観光渋滞がひどいので行くのをやめてしまいました。さらに北関東の年券を買うことによって元を取ってやろうと言う魂胆が裏目に出て、まだ寒いのに北関東へ行ってしまうのです。3月初旬の釣り条件は静岡県の方が絶対良いのにねぇ。

この時期の釣りで安全牌の場所といえばやっぱり芦ノ湖でしょうか。ただし魚の居るところが深い為ボートが有利。まだ水温は低いので放流鱒は放流された場所から動かず固まっているので、魚探と釣れる水深のある場所へ行けば何とかなるものなんです。水温が10℃以下のこの時期は釣れる水深は大体5〜10mのエリアの5〜6m付近に多く、特に小型の群れは一塊になるので、それさえみつけてしまえば数が伸ばせます。

今回はオデコという文字を回避するために出かけた芦ノ湖。情報ではルアーのミノーイングの人は釣果が上向きという情報なので、今年のドラワカシーズンはもしかしたら早いかも?なんてボート屋の情報でそう言われたものだから、フローティングミノーとシンキングの二本立てで挑みました。

天気は予報に反して曇り時々雨。朝は暖かく午後は寒いという状況でどんな釣りを展開したのかは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

芦ノ湖ボートフィッシング
毎月第3火曜日はマッキーを連れて釣り研修。芦ノ湖の釣りをどう組み立てていくかと、ボートポジションなどをレクチャーしてきました。朝イチは芦ノ湖のブラウン銀座へ直行し、フローティングミノーでその感触を確かめましたが、やっぱりまだ少し早いみたい。うえ乃ボートの杉ちゃんの情報によると、現在南側で接岸しており、そちら方面のワカサギの定置網は豊漁。でもこの情報は釣り終わった後に聞いたので、僕らはムジナ窪から南を攻めてなかったんです、ガックシ・・。
ブラックサンダー
皆さんは携帯食は何を食べてますか? 物の値上がりが凄い中、このブラックサンダーは安価で嬉しい私の非常食。スニッカーズ1本を買うんだったら、これ4個買った方が食べ応えがある感じがします。でもブラックサンダーをポケットに入れられるのは4月前半ごろまで。それ以降はドロドロに溶けちゃいます。
レインボートラウト狙い
ドラワカでのブラウンが不発だったので、船を湖尻の早川口付近へと向けました。魚探をかけると5.5〜6m付近に割と固まった群れが居たのですが、その群れを狙うとなるとどうしても隣りのボートが邪魔になってしまう。なので、その横へつけるのですが、ポイントへの距離と角度が微妙にずれているので、ぽっつらとしか釣れない状況。
レインボートラウト
お昼過ぎに一旦食事をしに「うえ乃」へ戻り仕切り直し。メシを食べた後は同じポイントへ戻り適当に数釣りをしたら再度ブラウンハントへ出掛けようということにしました。午前中にいた船はボートポジションを動かしていたので、すぐさまその良いポジションへ入り魚探に映る群れを狙う僕ら。フライを入れるアングルとカウントが合って仕舞えばワンキャスト、ワンヒットです。お魚のサイズは30〜35センチくらいが中心。
マッキー
今回僕らが使用したタックルはこんな感じ。私はフローティング6番用にスコットのGT8106/4。マッキーはエピックのグラスロッド。シンキングはタイプ3でカウント30〜35秒で6メートルライン狙い。ロッドはスコットのセクター908/4と同じくスコットのスイング988/4。
ワカサギ
釣れたトラウトから吐き出されたワカサギくん。今年のは大きめです。すでに捕食されている事を考えると良い日に当たれば、ドラワカの釣りはそろそろ開幕と言って良いでしょう(私的考察ではあと2〜3℃上がってほしい)。
箱根
数釣りを楽しんでいたら遠くから夕暮れを伝えるメロディが・・。あらま、夢中になって数釣りを楽しんでいたら、ブラウンハンティングへ行く時間がなくなってしまいました。気が付けば周りにたくさんいた船も全て引き上げてしまい、湖上に見えるのはわずか数隻になっていたので、慌てて船着場へ戻りましたとさ。
リリース
船着場では毎回釣った魚を放流するのですが、桟橋に居座る個体は少ないらしく、桟橋周辺でレインボーが沢山釣れる事はあまりありません。ちなみに今年の芦ノ湖はかなり減水しているので、ウェーディングにてのフライフィッシングを楽しまれる方は、バックが取れるので釣りやすいです。
レインボートラウト
今回はレインボートラウト以外の魚種は釣れず。最大はマッキーが釣った40センチ程度までだったので、慣らしてサイズは同じぐらい。
芦ノ湖のレインボートラウト
かくして今回はオデコ回避の為に行った芦ノ湖。そうは言っても私の気持ちは川にあるので、この翌日は家で体を休めようと思ったのに、気がつけば北関東へと出かけてしまうのでした・・。

 

オイカワが釣れるという幸せ(北関東でオデコ記録更新中)

昨年の釣行記録を見ると、4月の頭に雪に振られオデコになってますなぁ。昨今は温暖化というキーワードで、3月初旬でも十分釣りになると考えがちだけれど、関東だって4月までは雪が降るんです。一昔前の中禅寺湖が5月解禁だった頃は雪なんて普通だったしね。

雪の日は釣れない訳ではない。雪の降り始めは魚の活性は高く、むしろライズはいつも以上に起こることが多い。私の休日である火曜日はまたしても雪予報だったが、10時頃から強くなる予報なので、その降り始めを狙えば釣れるんじゃね〜の?的な、いつものポジティブシンキングで出掛けたのさ。だからこの時期ならば10時ごろ着の所を早めに釣り場へ入るために8時到着予定で早めに出発。

家を出る時は雨がポツポツ。先週と同じようなスタートで幸先が悪い。その後埼玉県を過ぎた頃から雪に変わり、高速道路は雪のための速度規制になってしまったので一般道へと移る。雪は更に大降りになり完全な交通麻痺状態。目指すポイントまでなんと5時間を要してしまった。そのおかげで現場は15センチの積雪ときたもんだ。

神に「お前に釣らせる鱒など無い!」と言われているようで、今回は大雪とその後の爆風+その雪が一気に溶けた雪代のお陰でな〜んにもありませんでした。せめての救いは、なんでも良いから釣りたかったので、浅瀬の端でライズするオイカワを見つけ、雑魚がいる幸せを堪能するのでありました。

ということで、以下の写真は雪景色と冷たい水が流れる里川の景色のみでゴザイマス。お暇な方はご覧くださいまし。

北関東の県道にて
トップの写真の頃にはすでに大雪で車はノロノロ状態。その後、この写真の場所でストップ。いつかは動くだろうと我慢したが、1時間近くしても1メートル進まないのでUターンし、別道から進む事に。ポイントへつく前に「あぁ、今日はもう終わったな。」と思ったのデス。
水が冷たい
予定通りに行けなかったので、途中にある比較的人気のあるポイントを覗いたら、やっぱり誰もいないよね。20分ほど水面を見つめたけれど何も無し。水が冷た過ぎてビリビリしました。
北関東の川
頭の中にある浅瀬のライズしそうなポイントでライズを探すが、急激な水温低下で水面に生体反応は何も無し。雰囲気は解禁日の蒲田川に来ているみたいだけれど、そちらと違って水温の低さが半端ないので、虫は全く飛びません。
お魚のライズ探し
いつもならば必ずライズが見れるポイントへ移動してきたが、同じように魚影は無し。きっと深いところでジッとしているんでしょうな。ライズに見えるものは全て木の枝から落ちる雪と雫。
上流のポイント
前回以上にポイント巡り。この場所で5箇所めかな。それも車を置いてプールまで歩いてライズを探すも、やっぱり何も無し。タックルを組んでもロッドを降ることがまるで無い。今年は県内共通年券を購入したので、西にあるC&Rへ行こうかと思いましたが、移動したところで状況が変わるとは思えないので、とりあえず今年の状況めぐりと考えて各地へ移動。
オイカワの釣り
雪が止んで落ち着いた途端に今度は冷たい爆風が吹き荒れた。近くにいたおじさんには「昨日はこの場所でものすごく釣れたんだけれど、今日は残念だね。」と言われてしまった。お魚はいつも過去へ逃げていってしまう。 これはもうヤマメはダメだと判断し、とりあえず魚恋しさにオイカワのいるポイントへ移り、ミッジを使ってキャッチ。実はこのオイカワにしても釣れる場所が激減していて、昔のようにどこでも釣れるのではなく上流に田んぼが少なくなる場所からでしか釣れなくなっているのです。
オイカワ
本来ならば本流の中流部に沢山いる筈なのですが、この場所は上流部のひらけたエリア。この上流には田んぼが無く、溶けた農薬があまり入らないエリア。むしろ最近は田んぼが殆どない東京の方がオイカワは釣れるんですな。そのうちオイカワを釣りたくても釣れなくなる日が来るかもしれません。
爆風後の青空
あれだけ降った大雪は15時を過ぎた頃にはすっかり溶けて全て川の中へ。水位が上がり水温が下がりました・・。こんなに綺麗な青空なのに、川は静まり返ってしまいましたとさ。
里川
風を避けて温まりやすい里川へ移って更に狙う私。昔はこの川ではオイカワやカワムツを避けながらヤマメを狙ったのですが、今はその雑魚たちが全くいません。この一帯には関東の食を支える田んぼが一面で、その水がこの川へ流れています。本当にネオニコチノイドは生態(環境)に影響がないのでしょうか?
オデコ
鱒族を触っていない私はムキになって釣り続けてみたのは、2月に行った中京エリアの解禁で17時からライズが始まった経緯があったから。太陽は沈み18時近くまで釣り続けた結果、何も起こりませんでした。さて、私の渓流解禁はいつになる事やら。来週は川に行くか芦ノ湖(または本栖湖)へ行くかお悩み中。

暑さがひと段落したので、ようやく野反湖に繰り出してみた

秋口からの行動パターンは丸沼や野反湖を経て本栖湖へと移行する湖釣行が多くなる私。しかし今年の9月は暑い日が長いこと続いた事で湖の水温が下がらなかったので、その代わりに渓流へ行き続けてました。で、先日からようやく涼しくなったのでようやく野反湖へいく気になったという感じ。昨年よりもずっと遅く始まった秋の湖シーズンになったなと思いきや昨年を振り返ってみると、やっぱり9月中旬ぐらいまでは暑かったのですね。私が10代後半の頃の野反湖は山の南斜面に万年雪が見られた事を考えると、この40年で一体どれぐらい平均気温が上がったのかと考えさせられてしまいます。

それともう一つ、いつもならば夜はシーバスへ出かけている頃なのですが、東京湾の海水温も落ちないので、こちらも例年よりも全然釣れていない状態なので未だシーバスへ繰り出していないのです。こんな状態がこれからの普通になるのであれば、私の年間行動パターンは少し見直さなければならないなと思うこの頃。そんな事を考えつつ、秋の野反湖へと向かった僕らでありました。

野反湖は11月前半までは釣りが出来るので、あと1ヶ月は楽しめる釣り場。標高がとても高いので、防寒対策を万全に皆さんも時間を見つけて遊んでみてください。

と言うことで今週訪れた野反湖は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

秋の野反湖
野反湖の解禁期間は5/1〜11/10まで。40年前の解禁直後は湖が凍っていた事もありましたヨ。今はそんな事は稀だけれど、標高が1,500m以上あるのでメチャクチャ寒いのは今も変わりません。今回は9月末に訪れたのですが、東京の暑さに慣れた状態だったので標高が高くでも長袖一枚で大丈夫だろうと思っていたら、寒いのなんのって! 朝の外気温は9℃でした。フリースを車に積んであってよかった・・。
野反湖の遊歩道
野反湖は湖全体に遊歩道があるので、各所の駐車場から歩いてポイントへ向かいます。いつもだと一番人が少ない西側の山深い場所で攻める私ですが、今年は釣果が乏しいので一番人気のあるニシブタワンド周辺に入りました。
野反湖のドライフライフィッシング
夜明け直後は思っていた以上に寒かったのでライズなし。水温が上がるまでは少しマラブーなどを引っ張ってみましたが、1〜2時間後にはライズが始まったのですぐにドライフライへ変更。しかし季節が遅すぎたのか今年の傾向なのか、カメムシが全く飛ばず。
サイトフィッシング
ライズが始まると湖岸に立たずに高いところから湖を見下ろし、魚の姿やライズの定点を確認する。魚が表層を泳いでいる時は、その方向を見定めてフライをキャストしていく。そんな方法でドライフライをキャストするので、普段のキャス練がものをいいます。
野反湖のレインボートラウト
カメムシパターンには反応が薄かったので、昨年よかったフライングアントにするとドンと出たレインボートラウト。サイズは50センチ前後といったところ。細身ですがよく引く個体でした。
野反湖のイタハヤムシ
風が穏やかになるとこの虫が飛んで来て水面にポトリ。先にハヤが突っつくのですが、ハヤに喰われなかった場合はその後にレインボーが喰いついてきます。虫の名前がわからなかったので先程Google様にお聞きしたところ、イタハヤムシだそうな。やっぱり秋はこういった甲虫類が中心なのですが、野反湖は標高が高いのでバッタ類は見ません。
野反湖のハヤ
フライを小さくし過ぎるとハヤが釣れちゃいます。湖のドライフライフィッシングを楽しむ場合は8〜10番のドライフライが中心かな。
小型のレインボートラウト
未来の希望である小型レインボーは10番でも釣れちゃいました。しかしこのサイズがいることは嬉しい限り。小型がいれば自然再生産している証なので、野反湖の未来はそう悲観するものでは無いと思います。
野反湖のハコスチ(レインボートラウト)
ハコスチは飛んだり跳ねたり忙しく動き回るので、最初のジャンプでバレてしまうヤツも多い。魚は出ても数は伸びません。サイトフィッシングで魚の姿を確認してフライに喰いつく瞬間を見ながら楽しんでいるために、僕らは常に興奮状態。魚がいなくならないのでポイントを変えることなくずっと同じ場所で釣り続けちゃいました。
野反湖のレインボートラウト
今回は湖の水位が少し下がった状態だったので、サイトフィッシングがやり易い状態でした。とは言うものの、お魚は賢くてフライを見切って沈んでいく個体が多数いたのは事実。それとカメムシ中心でフライを用意していたので、フライのバリエーションは大切だと感じたのでした。
野反湖のレインボー
風が吹くとライズがなくなり、また穏やかになると風下にできたゴミ溜まりでライズが再開されます。そんな場所を見極めてフライキャスティングを繰り返す事で、釣果を伸ばしていきます。
展望台から望む野反湖
16時を過ぎた頃には外気温が下がってしまい、虫っけはなくなりドライは終了。充分に堪能した僕らはイブニングはせずに納竿となりました。今回は太陽が出ている暖かい時間が短かったので、ドライよりもストリーマーを引っ張った方が数は伸ばせたかもしれませんが、やっぱり魚を見つけてキャストするサイトフィッシングはエキサイティングなので、僕らはこれぐらいの釣果で満足。さて、次週は何をしようかな。

お盆が過ぎたので今年最後のアマゴ釣りにへ出かけてみた件

釣り予定表と睨めっこすると今シーズンの渓流釣りができるのは、どうやら私はあと数回しかないことが分かってきた。お盆も過ぎたので私の中ではヤマメとアマゴの釣りはそろそろお終い。そう、この時期を過ぎると体色が産卵準備のブナ色へと徐々に変化するので、産卵準備をしているお魚を虐めるのはどうも気が引けてしまう私。やっぱりヤマメアマゴは銀色の魚体を釣りたいのです。イワナ釣りはまだまだ続きますが、とりあえずこれで今年のアマゴ狙い終了ということで、まだブナ色前であろうアマゴに会いに西を目指しました。

お盆明けは特にお休み中の釣り人が多かったのでスレっからし。今年に限っては高水温が続きお魚のコンディションも良いとは言えない状況。さらに雨が少ないので水位も例年に比べたら少ない状態だから、釣果は少しでも出れば私は御の字かな。

そんなアマゴを求めて分水嶺が二千数百メートル強ある、とある渓流中腹での釣り。お暇な方は写真を見て少しでも涼しげな気分になって頂ければ嬉しいです。

林道を歩いて進む
この川は川通しで少し歩いたぐらいじゃ釣れないのです。むしろ道路がある下流の方が魚は沢山釣れますが、サイズが小さく大物を釣った事がありません。今更数釣りをする気分ではないので、今回は上流で綺麗な一本を目指します。
源流を目指す釣り
お盆休みの間は相当な人々が入っているだろうから、むしろいつもよりも少し下の方が良いのではないかと1時間ほど歩いてから釣りをスタート。この川は上から下まで釣り歩きましたが、実は尺ものはいつも最上流部ではなく意外とそれよりもちょっと下。ただ、歩きやすい場所には数が居ないので、そんな場所は丁寧に攻めて拾い釣りがメイン。良い時の過去を思い出しながら入渓したその場所は、釣り仲間に先行してもらい、私は後追い。すると2投目でいきなり尺ものが顔を出してビックリ。慌てた私は6Xをプッツンされてしまいました・・。
アマゴ
その後は何度か出るものの小物ばかり。ここで挫けてフライサイズを落とせば小物が沢山釣れるのは分かっているので、僕らは数釣りでは無いと頑なにフライサイズを落とさず前進。するとようやく8寸半がお目見え。相変わらずここのお魚は綺麗な魚体。
アマゴの腹鰭
腹鰭と臀鰭は透明感のあるオレンジにホワイトのティッピング。時にペンキを垂らしたかのように白くなります。
アマゴの尾鰭
尾鰭は下側がオレンジで上側が背中と同じうっすら茶色。大きくなるとこの尾鰭のオレンジが目立ち、荒瀬の中でも晴天であれば大物を発見することができるのです。ただし、その魚を求めて歩く距離は半端ありません。
渓流の流れを湛えた山々
偏光レンズ越しに魚を探した時、その魚影は底砂の白を写したかのように、かなり白っぽく見えるのがここの特徴。空の青。底砂の白。そして山の緑。それに溶け込んだ自分が自然の一部になったと実感できる一瞬。
鹿の足跡
最近はどこへ行っても熊の話題で持ちきりですが、ここでの野生動物遭遇経験は猿・鹿だけ。猪やキツネ、それに熊はまだ遭っていません(と言っても隣の川で熊に遭っています)。河原にはお盆に入ったであろう人々の足跡が沢山、そして鹿の足跡だらけ。
カメムシ
夏が終わりに近づくと、カメムシくんが登場。この時期になるとメマトイやアブも減り、河原の生命感はフキバッタやこのカメムシなどのテレストリアル。
アマゴ
私は大物を求めてひたすら11番のでっかいアントを投げ続けるも、反応するのはチビばかり。やっぱり大物は相当ストレスを感じているのかな。
滝下のプール
滝と堰堤をいくつか巻いた後の開けた場所で、ドヨヨ〜ンと大胆に浮いている尺アマゴを発見。その魚を仲間に譲って掛かる瞬間を収めようと思ったら、一投目で喰いついたものの、フライを舐めるようにして出てフッキングせず岩の奥へと入ってしまった。その後15分ほど待ったが、お魚は出てきません。
ゲーターに雑草の種
今回は草むらを掻き分けた訳でも無いのに、ゲーターには雑草の種がびっしり。丁寧に15分ほど掛けて取ったのに、車へ戻る頃には同じ状態に戻っていました(泣)
滝
その後にもう一本、尺に近い魚を見つけて今度は私がそっとアプローチしてキャストしたのですが、同じようにフライを舐めるようにして出てフッキングせず。その後は二度とフライにはお目見えしませんでした。結果、どのポイントもフライにフッキングしてくれるのは7寸中心。
アマゴ釣り
帰りの時間を考えるとこの辺でやめとかないと暗い渓流を歩く羽目になるので、いつもよりもかなり下流で納竿と相成りました。結果大物は釣れませんでしたが、いつも通り綺麗なオレンジをまとったアマゴに会えた事に満足し、帰りの足取りは思いの外軽かったのであります。あ〜、それにしても歩いた。今日は筋肉痛になるのかなと思ったのですが、全然大丈夫。なので来週もどこかの渓流へイワナでも釣りに行こうかな。