フライフィッシングをやっていて思うことは、他の釣りに比べると独自のルールを作り楽しむ傾向があるという事。例えばお店に来ているヤマメを狙うお客さんのおよそ90%はドライフライで仕留めたい方で、ニンフボックスを持っていない人もいる程。皆さんはドライフライで釣る方がずっと価値があると考えているのでしょう。まぁ、私もその一人です。
サクラマスの釣りも極論を言えばウーリーバガーでも釣れるのです。特に北海道の方ならよく経験されている事で、レインボートラウトを狙っていて間違って掛かるサクラマスを、なんで本州の人はそんなに躍起になって追いかけているのか分からない、とおっしゃる方もいるほど、釣れる時は釣れます(知らない方の為に、北海道では内水面でサクラマスを狙って釣ってはいけません、狙って釣っている場合はリリースしても犯罪です、警察に捕まります。)。もっとも本州と北海道のサクラマスの密度は比べ物にならないので、対比にはなりませんが・・。
フライフィッシングはとかく、こだわりの釣り。管理釣り場でグローバグを使って入れ食いになるのを卒業して今度は何で釣ろうか、と言うのと一緒。簡単に数釣りをする手段を知っていても、それを封印し新たな自分のスタイルを貫く人が多いスポーツだと思います。なので、他人とサイズを比べたりする人は少なく、自分の納得のいくスタイルで仕留めた魚が例え25cmであっても、その価値はその人にとってはこの上ない喜びなのです。
特にフライフィッシングの場合、サクラマスは通ってもワンシーズンで1〜2本のサクラマスがキャッチできれば上出来なほど釣れないので、その一本の価値を高めたい意識から私の中ではウェットフライで釣ります。ヘアーウイングフライやチューブフライではなく、煌びやかなウェットでどうしても釣りたいと言うこだわり。もしグローバグ(イクラフライ)でサクラマスが釣れたとしても、グローバグが写り込んでいる記念写真を想像すると私にはピンとこないですしね(グローバグで狙っても釣れる確率は変わりません)。
あなたのフライフィッシングには、どんな所にこだわりがありますか?以下にはダンケルドを咥え込んだ個体だけ記載してみました。