天気に翻弄される日々、寒い日が釣行日に当たる芦ノ湖編

先だってのキャスティングスクールの日は20℃を超える温かさだったのに、私の釣行日となると毎回寒いのが今年のパターン。例年だとハクモクレンが終わりそろそろ桜の蕾が色づきはじめて魚と釣り人のスイッチが入る頃でライズの釣りに本腰を入れる私ですが、今年は寒いのなんのって。2月の天気はなんだったの?って、思いたくなりませんか? 朝早く出かければ釣り場の外気温はマイナスだし、私の釣行日は常に寒波の日にあたるのです。マルタウグイの釣りは桜が芽吹きはじめた頃を目安にしているので、この寒さも手伝ってまだ行く気にもなっていません。

しゃ〜ない。ここは川を諦めて湖でも行きますかと、今週は変化を求めて箱根のお山を登り芦ノ湖詣でと相成りました。御殿場ICを降りて向かう乙女峠から見る富士山は、この寒さが手伝って真っ白けでアリマス。芦ノ湖へ着けば、バケツに張った氷はビックリするほどの厚さ。今年はいつになったら春になるのやらと心配しながら、うえ乃ボートからエンジン船を駆り湖へと滑り出すのでした。

先に結果だけお話しすれば、20℃から一気に急降下した一桁外気温の日はかなり厳しい釣りだったということだけお話ししておきます。そんな時は決まって釣り終わりにラーメンが食べたくなるのですが、最近のマイブームは味噌ラーメン。それもカーナビに話しかけて店を探すようになったのは時代の移り変わりを激しく感じておりマス。

つまらないお話しですが、少しでも皆様の参考になれば幸い。お暇な方はご覧くださいまし。


追記:いつもローボートで苦戦している方に朗報が一つ。昨年うえ乃の隣りにある「やまびこ」ボートさんが廃業したのですが、その権利をうえ乃ボートの息子さん(お食事処・仁屋)が引き継ぎました。そちらのフィッシングクラブ仁屋には船舶免許が不要なエレキボート、または2馬力エンジンの貸し出しがあります。2馬力あればブラウンポイントはどこへでも行けますので、是非利用してみてください。

ORVIS Helios 2024
オービスから新しいヘリオスが発表されたので、先だってのキャスティングスクールではそれの振り心地を楽しんできました。借りたロッドは全部で13本。それに関してのインプレッションは後日書きます。
朝霞ガーデン
キャスティングスクールが終わった後は朝霞ガーデンで昼練。ここでもニューヘリオスの763-4フィネスとエアフロの新しいタクティカルテーパーWF3Fを使って釣りを楽しみました。新しいオービスヘリオスを使って一番最初に思った事は、ラインの滑りが他のハイエンドメーカーよりも良く感じるという点。ブランク全体がマットコーティングされていて、とても水切りがよくラインがブランクにまとわりつかないのです。この3番はやや硬めの部類ですが、以前のモデルよりはグッと曲がり込んでブレを感じさせない感覚です。
芦ノ湖
朝霞ガーデンの翌々日にはマッキーを連れて芦ノ湖研修。と言っても芦ノ湖のポイントの攻め方をくまなく教えるには時期が早すぎ、まだ寒いです。とりあえず向かうのは湖尻キャンプ場前。
飯塚
うえ乃ボートの杉ちゃん情報では「カウント25くらい。」って言ってたけれど、多分それは気温が上がった土日の話。急激に10℃以上さがったこの日は活性が低いだろうと、タイプ3でカウント35秒からはじめて徐々にその待ち時間を伸ばしてみましたが、一向にアタらず・・。その後は表層を引いてもサッパリ。
芦ノ湖のレインボートラウト
周りが釣れていればそれを盗み見てカウント数やリトリーブを参考にするのだけれど、誰も釣れてないのでひたすらキャストに没頭。仕方なく自分たちで上から下まで探り続けてようやくレインボーがヒット。フライはゾンカーのタンカラー#8。
マッキーがヒット
その後しばらくしてマッキーにも待望のヒット。しかし後が続かす魚の気配が感じられないので、元箱根湾の釣れるポイントへ大移動。これが大失敗で元箱根湾には船が一艘もおらず、さらにいつも釣れるポイントに魚探をかけても全く魚の気配がないんです。
大量のワカサギ
ちなみに湖尻にて、魚探が壊れたのかと思うほどその画面が真っ白になりました。どうしたのだろうと湖を覗き込むと大量のワカサギの群れ。それも7.3mの水深で上から下までビッチリいます。その状態が30分続いてもレインボーの気配はないのです。やっぱり急激な水温の変化は放流魚には堪えるのかなぁ・・。
芦ノ湖から見る富士山
樹木園あたりから北側に雪を被った富士山が見えるのですが、曇っているので良くわからない状態。この日の午後は雪が舞っていました。
レインボートラウト
その後は昼飯も食わずにずっとキャストし続けて、ようやくいくつかアタったものの数は伸びず、サイズは30〜50センチまで。それもどこにいるかもわからず、ひたすら投げ続けても釣果はあまり伸びませんでした。
レインボートラウト
今後の芦ノ湖は水温次第って感じでしょうか。今年のポジティブな要素は昨年不漁だったワカサギが非常に多いということ。すでにいくつか水面にひっくり返ったワカサギを確認しましたので、4月の一週目ごろにはドラワカが爆発しそうな予感です。皆さんも身の回りの桜が芽吹いたら、芦ノ湖へ行ってみてくださいな。それがドラワカスタートの合図だと思います。

 

おかずを確保するためにメバリストを目指すの巻(時にシーバスのミッジング)

各地の渓流が解禁し、皆さんから早々にその釣果報告が届きます。私も今度の火曜日あたりはどこかへ行く予定ですが、寒の戻りで寒そうなんですよね。さて、フライフィッシングを長く続けているとイワナやヤマメを持って帰って食べると言うことが無いのですが、キャッチ&リリースがルールみたいな意識があるからなんでしょうか。もっとも渓魚の愛くるし顔を見ていると、どうも食べる気にはなれないんですよ。かといって海で釣った魚の場合はその魚料理を想像してしまうと、必要な引数だけ魚を持って帰って酒の肴として食べるのが私の常です。なんか渓流の魚だけ贔屓しているようで申し訳ないのですが、やっぱりアジやメバル、カサゴなど、美味しいですものね。

さて昨日はメバルを食べるためにそれを調達するという計画で、お客様に誘われましたので一緒に行ってきました。今回持って帰るのは5本で、それ以上釣れればリリースするという事で、全国渓流一般解禁の夜に横浜の海へと出かけたのでした。

メバルというのはご周知の通り関東では「春告魚」と言われ春先が旬の魚で、最近ではスーパーで1匹千円以上する高級魚。底がガレ場で常夜灯が近くにあるような場所で群れている事が多く、小型のシーバスを狙うときのゾンカーやクラウザーミノーなんかで釣ることができます。今回はシーバス&時々メバルと考えてゾンカーなどを中心に使いましたが、もう少し専門的に狙うのであれば、アジやカマスを狙う為のもう一回り小さいフライで狙う方が良いかもしれません。

ハーミットから横浜へ向かう首都高速の道は大雨に見舞われ、こんな日に釣りかぁ、なんてゲンナリしてましたが、到着すれば雨は小降りになり雰囲気は上々。ニュージーランド帰りのリュウちゃんの土産話を聞きながら、まずはシーバスの入れ喰いでも味わいましょうと、ポイントへ向かうのでした・・。

メバル&シーバスフライ
いつもは25センチもある大きなフライでシーバスを狙う私ですが、この時期はバチ(ゴカイ)や小さめのカタクチイワシを意識してフライは4〜5センチほどで6番フックを使用。まかり間違って大物シーバスが喰ってくることを考えて、ティペットは16ポンド02Xを使いますが、メバルだけを狙うのであれば1〜2X位が良いでしょう。
シークロボート
雨が小降りになったタイミングで出港。「まずはシーバスの入れ喰いを楽しみましょう。」なんて言ってたら、その入れ喰いポイントにはシーバスボートの行列。うむむ、順番待ちなんて耐えられないので、その近くのポイントでお茶を濁すこととなった。とはいうものの、そこもそこそこ釣れるポイント。停泊船の際を攻めるのですが、最初に狙ったご主人は直ぐに船にフライを引っ掛けてしまい選手交代し奥様がキャスト。何回か投げてキャストが決まり始めた頃、最初のアタリがガツーン。
ハチマルオーバー
9フィート7番ロッドがバットから曲がり、ロッドが立たない状態。「あれ?もしかして大きいの?」ラインを全てリールに収めリールファイトに切り替えるが、ロッドティップは海に突き刺さったままロッドが立たない状態。その様子を見てランディングネットは中サイスから大サイズへ変更。なんとか踏ん張ってもらい上がってきたのはこのサイズ。ジャスト80センチをキャッチされました! おめでとうございます。これで3年間は記録更新は難しいだろうなぁ。
横浜のシーバス
久しぶりの大物に船中は盛り上がり、次は私が釣ってやろうと交代して狙うのですが、二匹目のハチマルはおらず。といってもソコソコの良型揃いに大満足です。
シーバス
私がシーバスを釣ったところでメバル釣りへ変更することに。この日の前半は風もなく穏やかだったので、うす暗い海にヤマメのようなライズリングが広がるのですが、それがメバルのボイル。シーバスで使っていたゾンカーをそのまま投げていると全然釣れないんです。で、フライはどんどん小さくなり、管釣りで使うような#8〜10サイズのオキアミフライ。普段はこのフライでアジやカマスを釣っているのですが、それをバースの影へ打ち込むと、ようやくメバルが掛かったかと思えばシーバスくん。大きな魚体に小さなフライは、まるでシーバスのミッジングの様。吐き出すシーバスのゲロには2センチにも満たない小さな魚が沢山が入ってましたので、マッチザベイトです。
シーバスとメバル
その後はシーバスまじりでメバルをようやくゲット。メバルは予定の5本を超えてその後はリリース。入れ喰いとはなりませんが、ポイントを変えるたびにポツポツと釣れる状況でした。
横浜のメバル
今回メバルのサイズは20〜25センチほど。メバルはヤマメと一緒で尺を釣るのが難しく、それを超えれば立派なメバリスト。しかし私はまだ尺越えした事がなく、これは大きいぞと測ると大体いつも27〜28センチなんですね、精進いたします。

天気に翻弄されコテンパンにやれてしまった長良川の旅

私の誕生日は大寒に近い頃で、自分の誕生日の前後はいつも東京でも雪が降るのです。ところが今年は雪らしい雪を見ることがなくそのまま2月へ突入。今年も無事に西から解禁し始めたことだし、長良川へ行けば雪でも降るかなと思い、昨年と同じ宿を予約した所、岐阜県はアメ予報。そしてその日の関東は雪予報・・。長良川の雪は釣れるので歓迎だけれど、雨はツライだけなんだよなぁと思いながら、僕らは東京の降雪を見ることなく現地へ向かうのでした。

着いた月曜日の朝は予報通りの雨降り。雨は人の体温を奪うだけでなく、ビショビショになるにつれて、釣りに注ぐ集中力が削がれてしまうのです。釣り場へ着けば案の定降りしきる氷雨の為か私ら以外には誰もおらず。人がいない事でこのポイントが良いのかどうかわからず疑心暗鬼になり、少しだけロッドを振っては見るものの、雑魚さえの生命反応も無いので、あえなくポイントを移動。

移動した先は毎年フライフィッシャーマンが訪れる広いプールが続くポイント。しかしこのポイントでさえあまりの雨足に釣り人はわずか一人。まぁ、人がいるだけ安心できるかなとロッドを出すことになったのです。この時点で既にレインウェアは役に立たずに体が冷えてきている状態。ザーザー振りの中でライズを探すとライズはたまにするものの、散発過ぎて手も足も出ず。仕方なく終了間際に22番のソフトハックルを引っ張ってみるとヒットはしたものの、ランディングネットを忘れてきており、寄せている最中であえなくサヨナラするのでありました。

翌日は晴天になったのは良かったものの、お昼から風速6メートル予報。こりゃ午前中の勝負だなと昨日のポイントへ行ってみると、釣り人が集まってはいるものの、ライズが始まったのは11時半で13時には風が強くなって断念しました。

昨年は梅干しを食べても釣れたから、今朝は梅干しを3個食べたのが、それがダメだったのかなぁ、なんて思いながら夕方には長良川を後にするのでありました。という事で私の渓流はまだ解禁しておりませぬ。そんな塩梅なので郡上八幡の中旬解禁を待ってもう一度行こうかと思ったら、今年の郡上八幡地区は2/1解禁だったのですね、ガックシ・・。

ミッジはたくさん余ったので、どこか他で使ってきま〜す。

武儀川
ザーザー振りでカメラもビショビショでこんな塩梅。冬の氷雨はホント辛いです。ありがたく感じたのは宿の温泉だけ。
ぎふ旅コイン
昨年も頂いた、ぎふ旅コイン1,000ポイント。ありがたく道の駅でお土産を購入させていただきました。最近はご当地ポイントを発行するところが増えましたよね。
武儀川
次の日はピーカンですが午後から強風予報。一見釣れそうですが、この時期はライズが始めるのがが遅いのです。よってライズが始まる頃には風が強くナリマシタ。仕方なくライズを求めて別の場所へ。
オイカワ
以前良かった場所へ行ってみると一尾だけそれらしきライズ。でも近寄った途端に沈んでしまい、しばらく待つ事に。再度ライズが始まったと思ってキャストしたら、緩い流れに入ってしまいオイカワがヒット。その後、お魚は浮いてきませんでしたとさ。
武儀川
気がつけば朝9時から夕方4時まで一度も座る事なく立ち続けましたが、何も異常なしで撃沈です。さぁ安全運転で帰りましょうかと高速道路の交通状況を調べると、中央高速道路は駒ヶ根から韮崎まで通行止め。その先も行けるのかどうかも分からず、とりあえず東京方面へ行ける真東名高速道路を使い、なんとか夜遅くに帰宅できたのでありました。

私の管理釣り場の原点である「加賀フィッシングエリア」に久しぶりに行ってみた

私は根っからの釣り好きで、物心ついた時から何かしら釣り続けていた漁師みたいな輩。なので小学校高学年の頃にはすでに釣具屋へ入り浸り。家の近所にも釣具屋さんはあったのだけれど、圧倒的な品揃えでワクワクが抑えられない上州屋・池袋店は私の宝箱のような存在で、よく通ってました。

冬休みになると暇な日は釣具に囲まれたくて上州屋へ出向くと、顔馴染みになった店長さんが「ポスターと一緒に入っていた優待券があるから、行くのだったらあげるよ。」と、加賀FAの招待券を頂いたのがキッカケで管釣りへ行くようになりました。当時はお正月に釣り大会があり、その告知のために各釣具屋さんへポスターが配布され、それと一緒に1枚優待券が送られていたのです。

昭和50年頃の管理釣り場といえばエサ釣りの場所が多く、「⚪︎⚪︎国際マス釣り場」と看板を掲げているのところが多かったのですが、この国際と名が付く所はそもそも進駐軍相手だったので、その名残りで国際の名前がついていたそうな。でも、ルアー・フライ専用の場所なんてなかったので、私にとっちゃタダ(優待券)で行ける加賀フィッシングエリアは夢のような世界だったのです。

気がつけばあれからほぼ50年経っているので、当時と今とでは周りの様相は大違い。オープン当初は大きな砂利穴みたいなイメージで、周りに植え付けられた小さな苗木だった桜は今では立派な大木になり、自分が桜の樹と共に成長しジジイになった事を実感するのです。

思い出を話すとキリがないので、とりあえず昨日の様子は以下の通り。相変わらず入れ喰いで、楽しませてくれる管釣りでありました。


加賀フィッシングエリア

住所:栃木県佐野市山形町48
電話番号:0283-65-0337
料金:1日¥5,500・午前or 午後券¥4,500
営業時間:6時〜17時(時期によって終了時間が異なります)
ルール:引っ掛け釣り等のルアー及びフライフィッシングのモラルに反する釣り禁止

加賀フィッシングエリア正門
加賀フィッシングエリアには思い出いっぱい。高校生の頃には彼女をバイクの後ろに乗せて行き、ココでおデートした甘酸っぱい思い出があります。今回はユルユルな時間に行ったのだけれど、朝一番は今でもズラッと車が並んでいるのかな?
加賀フィッシングエリア・旧管理棟
昔はこのプレハブ小屋が管理棟だった。昼食はお弁当を頼んでおくことができ、この大きなスピーカーでお弁当が到着した事を知らせてくれました。また正月の釣り大会ではアルビノマスを釣るとくじ引きできて、クーラーなどの賞品がもらえたり(おぼろげな記憶ですが)。里見さんはこの頃からいらっしゃいまいたよ。
加賀フィッシングエリア
右が1号池で左が2号池。この面の2号池側は釣りができないのと、この周辺にあるパイロン周りはフライキャスティングが禁止。湧水は1号池から2号池へと流れるので、水は下の段に行くほど濁りが少しだけ強くなる感じ。古くからある管釣りはレギュレーションが当時とあまり変わらないので、めんどくさいルールはありません。
加賀フィッシングエリアのレインボートラウト
私はシングルハンドで2号池からスタート。人も多くいたので、一番投げにくい旧管理棟側からシングルスペイで真ん中へキャストを繰り返す。昔のようにシンキングラインで加賀引き(独特なリトリーブ方法)をしようかと思ったけれど、とりあえず9フィート5番で最近やっている、スローな釣り方をすると入れ喰いでした。なのでシンキングラインは出さず、そのまま続けることに。
シングルスペイキャスト
釣り方はフローティングラインを使用し、シングルスペイでキャストできる限界まで投げて(理想はブイが浮く場所)、カウント35秒しスローリトリーブ。その間にラインが走った場合は、その時点から超スローリトリーブすると1キャスト1ヒット。最初のフライが無くなるまでは15本キャッチ。その次のフライが持っていかれるまでさらに12本。その後はティペットをチェックするようにして、2時間余りで50本に近い数を釣ったので流石に飽きました。でも、魚のコンディションは極めて良かったです。
加賀フィッシングエリア3号池
今回の肝はロングディスタンス。お魚は真ん中に固まっていたので、そこまで投げられた人で底付近をユルユルのスピードでフライをトレースできた人だけ釣れます。一つの池が大きいだけに、真ん中まで投げられる方は限られた人だけなので、普段の練習量で釣果の差が生まれてしまいます。私は気持ちを切り替えるためにポイントをレストラン側に移し、スイッチロッドに替えてオーバーヘッドキャスト。ロッドを替えても、ポイントにさえ届けば入れ喰いです。その後は飽きたので、カカシがポイントを見守る3号池へ移動。
レンボートラウト
昔は持ち帰りの制限尾数が無かったので、『加賀プロ』(お魚を持って帰って卸し売りする人)がいたのですが、現在はいないのかな? でも一人だけジモピー風の上手な方がシングルハンドで入れ喰いしてました。ちなみに今回はマッキーズ・エリアフライを1種類ずつ持っていって、その丈夫さや適正ウェイトかどうかなどを検証してきました。マッキーのフライはクオリティが安定していてバランスがとても良かったです。ウェイトは少し軽めかな。
スペシャルポンドの名残り
今は無きスペシャルポンドはオープン当初は確かコイ池だった。現在はその池は残っているものの、スペシャルポンドの営業はやめてしまいました。昔を懐かしみながらポイントをぐるっと一周し、最後は1号池で3本ほど釣った所で今回も早上がりすることに。
加賀フィッシングエリア
このレストハウスはずっと後に建てられたもので、バブル時代にお目見えしたもの。お食事は現在休業されている様です。なので佐野に来たのだからラーメンを食べて帰らないとね。
佐野ラーメン・ラー
「ヘイ、トヨタ! 美味しい佐野ラーメンのお店を教えて!」とナビに聞いてみると、「人気のあるお店は・・。」と答えてくれるので、その店へ行くことに。それにしてもこのナビって、どういう評価で人気や美味しい店の順位を評価しているのでしょうね。ちなみに案内された「Ra(ラー)」という佐野ラーメンは王道のシンプル佐野らーめん。ちぢれ麺であっさり醤油スープは、豚骨ラーメンに飽き飽きした私にはもってこいの味でした。佐野厄除け大師のすぐそばにあります。

 

鱒中毒の私は手が震えるので、嫁を出し抜いて本栖湖へ行ってみた

私がランクルのナナマルで本栖湖釣行をしていた頃のこと。子供がまだ小さかったので、四六時中釣りへいく訳にもいかず、それなりにお父さんをしていたのです。お休みの日には家族を連れて何処かに連れて行かねばならんので、必然的にその行き先は水辺のそば。釣り仲間には「明日は家族サービスだから一緒に釣りへは行けない。」と言いながら、鬼怒川の悪路でその仲間にバッタリ遭遇してしまったりするけれど、その車中には嫁と子供がおり、河原に家族を残して真っ暗になるまでイブニングフィッシングを楽しんでいた悪いお父さんでした。

そんな塩梅だったので、秋から冬にかけては本栖湖方面へ毎週の如く釣りへいくのだけれど、朝は釣りをして10時からは家族の為に遊園地や公園などに行き、付き添い。夕方は「帰りが渋滞するから、少し釣りをしてから帰ろう。」と言い、車に家族を残して、しっかりイブニングの釣りも楽しんでしまう始末。なので、「本栖湖」というキーワードを家族に向かって発する事は鬼門であり、細い目を向けられて軽蔑されるのです。

あぁ、本栖湖へ行きたい。そう思ったのは弁慶堀で釣りをした翌日のこと。家でゴロゴロしている嫁に「今日も釣りへ行ってくる。」とはなかなか言い難く何か策はないかと考えて、こう話を切り出してみた。

「今日は暇なんでしょ? 日帰り温泉にでも連れてってあげようか?」

嫁は大喜びである。

「いつもは1時間ほどしか入っていないから思う存分楽しめてないだろう。今日は好きなだけ入ってていいよ。せっかくのお休みだから今日は少し遠出をしてみよう。」と言い、嫁を外へ連れ出す。

車に乗せて向かうは中央道。「この時期は雪を被った富士山が綺麗なんだよ。」などと余計な説明をし、河口湖インターチェンジを降りた。

さらに先手を打って、「そうだ、帰りは美味しいほうとうを食べて帰ろうよ。」と食事のオマケを付けておいた。

走り慣れた国道139号線を進むと左手に見えてくる「道の駅なるさわ」にある「富士眺望の湯ゆらり」。その駐車場に着いた私は嫁に向かってこう言ったのである。

「今日は好きなだけ日帰り温泉を楽しみな。俺は長湯は苦手だから、ちょっと本栖湖へ行ってきて体が冷えたら戻ってきて温泉に入るかから、15時過ぎには戻ってくるよ。」

そう言い残し、ダッシュで本栖湖へ向かうのであった・・。

あぁ、私の鱒中毒症はかなり重症でございます。
そんな昨日の釣りは以下の通り。

ゆらり温泉
露天風呂からは富士山が目の前にど〜んと見える温泉ゆらり。いつもは本栖湖の爆風で寒さに打ちひしがれた後にやってくるか、あるいは気持ちに余裕がある時に入る。最近は2割がガイジンさん。
本栖湖の釣り
嫁を温泉に残しダッシュで本栖湖へ。妙に暖かく、何か釣れそうな予感。1月に入るとシャローの釣りは運次第になるので、今回は急深の場所を中心に何ヶ所か探ることにした。
本栖湖南岸
陽の当たらない南側の斜面は釣りをしていて、とにかく寒い。この日の外気温は7℃だったけれど、波が打ち寄せる場所は凍っていた。
レインボートラウト
1月の釣りは満遍なく歩いて広く釣るスタイル。人が入らないバックが取れない場所を中心にスペイキャストでチョロ投げ。一投ごとに数歩進みながらポイントを変えていくと、あらま、釣れたじゃありませんか、塩焼きサイズ。今日はキャス練だと思っていたので、小さくても嬉しい一本。
ポーラーシェニール
その後ポイントを移動し、別の場所へ入ると目の前に吹き溜まりの帯が出来ていた。富士山を見ながら何気なくその吹き溜まりを見ていたら、魚がライズしているんです。距離はさほどなかったので、このフライを投げ入れてリトリーブするとガッツーンとアタリが! その瞬間大きな魚体が水面を割り、ジャンプ一発で外れてしまいました、残念ガックシ・・。
フライラインはタイプ3
その後はその周辺をマシンガンキャストしたのですが何も無し。投げるにつれて先ほどの塩焼きサイズでも良いので釣りたくなり、また元のポイントへ戻ってフライを小さくして同じ場所を攻めることにしました。
レインボートラウト
ラインシステムはデルタXのタイプ3に10フィート2X。それに3Xのティペットを60センチほど足しフライは小さめに巻いた10番のウーリーバガー・ブラック。フライをキャストして30〜35秒カウントしリトリーブすると、ランニングラインとヘッドとの継ぎ目あたりまで来たところでアタリが出ます。フライを小さくした効果でそこから立て続けに3本を追加。
本栖湖
狙い続ければまだまだ釣れそうだったのですが、嫁との約束の時間を忘れる訳にはいかないので、後ろ髪を引かれる思いで退散しました。結果、小さくても4本釣れたことで大満足。数日続いた寒い日の後の暖かい日は、やっぱりお魚は釣れますなぁ。今の時期は朝よりもお昼が釣れますので、皆さんもユルユルな気持ちで本栖湖へ出かけてみてください。

黄瀬川C&Rを通り過ぎて、あえて「すそのフィッシングパーク」へ行ってみた

外気温さえもう少し高ければ、ユルユルな時間に出て本栖湖を目指す予定だったのですが、朝の気温が−5℃予報で風が強いらしい。そんな予報にめげたのと、例によって持ち玉(フライ)が無いのです。そんな状況を考えると温かい時間だけサクッと釣りをして帰れるのが、やっぱり管釣りなんですね。

いつもだったら朝4時には家を出る私が6時半過ぎに起床。車へ乗った時点ではまだ行き先は決めておらず。車中でiPadでネット見ながら考えた答えは、今まで紹介していない管釣りへ行ってブログを書くこと。とりあえずネット検索で「おすすめ」と「管釣り」の二つのキーワードを入れてみた。すると一番上に上がってきたのが「大物が釣れる管理釣り場ランキング」なるもの。これから出かけるので東京から150km圏内出ないと行けないので、上から順番に見て北海道や長野県は却下。これによるとフィッシュアップ秋川湖は4位とな(以前紹介しているので却下)。先だって行ったロストルアーズは10位に連ねている。そして上位から消去方式で下へ下へと見ていくと、11位に「すそのフィッシングパーク」が出てきた。この場所は何度か行ったことがあるけれど、このブログを始めてからは一度も行って無い事を思い出し、今回の釣り場は「すそのフィッシングパーク」と相成りました。

この管理釣り場は東名高速道路・裾野ICを降りて約15分ほどの場所にある場所。そう、丁度去年の今頃は同じ裾野ICを降りて黄瀬川のC&Rヘ釣りへ行っていたのですよ。しかし車に積んでいるロッドは前回と同じだし、ウェーダーを積んでいないので横目に見つつさらにその先へ進むのでした。

今回もそんなユルユルの釣行ですが、知らない方のための新しい選択肢にして頂ければ幸い。以下はその釣行内容でゴザイマス。


すそのフィッシングパーク
住所:〒410-1125 静岡県裾野市富沢589-1
裾野ICを降りて約15分
TEL:055-993-5514
入漁料:ネット記載金額と相違があるので、直接確認してください
ルール:バーブレスフック・ワーム類の禁止

すそのフィッシングパークの管理棟
国道246号線を県道にそれて少し行くと、アスファルトの再生工場へ入っていくかのような感じで右へ曲がって入っていくと、「すそのフィッシングパーク」の看板が現れます。管理棟は上池(クリアポンド)とストリームエリアの間にあるこの小屋。ここのHPは少し停滞しているようで、ネット記載金額より若干高くなっていた。僕らは4時間を選択し¥4,400だったかな。
すそのフィッシングパークの看板
この管理釣り場は周りが雑木林で囲まれているので、フライを振れる場所が必然的に決まってくる(フライキャスティング禁止エリアもある)。上池(クリアポンド)はほぼロールキャストのみ。中池(マッディポンド)は細長い部分の両端以外は全てロールキャスト。下池(ミックスポンド)は駐車場側が広く取られているので、バックスペースが広く広々振れる。
中池(マッディポンド)
中池(マッディポンド)はこの看板の位置が後ろが抜けているので、キャスティングができるけれど、人気のポジションなので、常に誰かが入っている状態。今回の私は道路側でロールキャストの釣り。この池のお魚は何か(鳥)に怯えるかのように常に魚が跳ねていて、池の中心よりも影の部分か池の淵をグルグルと回遊している(シーズンにもよります)。ドライでの反応がイマイチで、どちらかというと引っ張りかインジケーターの釣り。
レンボートラウト
雑木林のおかげで風は抑えられていたのですが、寒い日なのでお魚の活性はイマイチ。入ってすぐの頃は引っ張りで反応していたのですが、30分もするとスレてこなくなったのでインジケーターの釣りへ変更。フライを動かすとアタリが出ないので、一箇所に30秒以上ステイさせてアタリを取るスタイルで数釣りを楽しみました。この管釣りはイロモノ(ニジマス以外の魚種)が豊富なのですが、今回私には釣れませんでした。
レインボートラウト
フライフィッシングは本来キャスティングを楽しむ釣りですが、この中池(マッディポンド)では、反対側(竹林側)へ回って目の前をインジケーターフィッシングするのが一番釣れます。お魚はこの影に沿って泳いでいるのです。真ん中にいるお魚達は釣れない事は無いのですが、寒いのもあって今回は反応があまり良くありません。
すそのフィッシングパークの下池
下池(ミックスポンド)を駐車場から見るとこんな感じ。駐車場側はバックスペースがあるので、キャスティングを楽しめますが、対岸までの距離はおおよそ15m程度。下池は水がクリアでミッジへの反応がすこぶる良いです。ただ、上の二つの池に比べると現在は魚のサイズが小さめでレンボートラウトが中心。
ミッジのドライフライフィッシング
下池でミッジフライを色々と試しましたが、24〜26番は小さ過ぎるのか反応はイマイチで20〜22番の黒系が調子よく、ワンキャスト・ワンバイト状態。ただミッジを使うと大物が出ることは稀なので、釣れるサイズが塩焼きくんサイズが中心。
静岡県裾野周辺から見える富士山
4時間というのはあっという間に過ぎ、陽が沈む前だったので帰り際の道から見える富士山はとても綺麗でした。この管釣りは他の場所に比べると一日券が少し高めなので、多くの方は1時間単位で釣りたい時間を釣るという方が多いと思います。実際僕らもそうなのですが、例えばシーズン中に静岡県下の川へ行っては見たものの、増水で釣りにならない状況に遭遇した場合、予定を変更して2〜3時間遊んで帰るという使い方にお勧めです。黄瀬川C&Rに挑んでみたものの、難し過ぎると思ったら、ダッシュで戻って来て、ここで1〜2時間遊んでみてくださいな。

連続オデコ記録を伸ばさないために、モヒカンを連れて丸沼へ行く

毎週の様に高速道路を使い関東近県へ釣行を続けていると、流石にパーキングエリアの朝飯には飽き飽きしてきた。それも最近のサービスエリアのメニューときたら、朝飯だと言うのに券売機に千円札を入れてもお釣りなんてものはほとんど戻ってこない。その対価に美味しいものが提供されれば文句は言わないけれど、おしなべて味は普通な訳で、流石に何か違うものが食べたいのである。さて今回の朝飯はどうするべ?

そんな訳で物価が高くなっても釣行回数は減らしたくない私らは、最近削っている費用は朝飯なんです。で、どう削るかを色々と考えたところ、目的地の近くに24時間営業のファーストフードがあればそれを利用するという方法。

現在は三連続オデコが続いていたので魚恋しさに、とりあえず釣れるであろう場所へ行こうというので9月にもお邪魔した丸沼へ行くことに。ちなみに丸沼へは沼田インターチェンジを降りるのですが、その道すがらに『すき家』があります。一番安いメニューはたまかけ朝食で¥290と、激安なのでゴザイマス。

そうそう、丸沼は前回の宿題がありましたな。茶色いモホークを巻いて行くと言うお題。モホークとはネイティブ・インディアンのモホーク族の意で、日本で言うモヒカン刈りをしています。このモヒカン刈りは世界一般的にはモホークヘアスタイルと言うのだそうな。なのでこのモホーク フライは「刈り込みフライ」なので、モホークなのでしょう、きっと。

モホークヘアにしたことがない私ですが、フライはモヒカン(モホーク)にします。必要とあれば鹿の毛を別のパターンで刈り込むことは多々ありますが、今回はそんなフライとフォームカメムシを持って出かけた丸沼。紅葉見ながらまだ釣りができるかなと、淡い期待と共に出掛けた昨日でした。

Mohawk(モホーク)
モホーク(Mohawk)はこんな感じ。オリジナルと違い、レッグ部分はその時の気分でヘンフェザントやパートリッジのフェザーを使いますが、フロントに巻かず、途中に挟んでます。丁寧に巻くと時間がかかるので、シルエットだけサイズを合わせて、この程度仕上げて終わり。
Mohawk(モホーク)フライの裏側
波に揉まれると見えにくいですが、魚が出る時は派手なので、まずバイトを見逃すことはないでしょう。最もラインが走ってから合わせるぐらいの方がちょうど良い気がします。ボディのディアヘアはダークブラウンとオリーブとオレンジのミックス。いつもは10番でタイイングしますが、今回は茶色いカメムシに合わせてB10Sの12番を使用。ちなみに巻いていったのですが、お店に忘れました・・・。
丸沼
まだ紅葉が残っているかと思ったのが甘かった・・。丸沼はすでにご覧の通り針葉樹だけに葉が残っています。緑がなくなると一気に寒々しく感じる。
フライフィッシング
朝は大荒れで嵐のようなザーザー降り。これじゃドライは無理だなと思い、ダムサイドまでインタミラインを使い探り続けましたが全く反応なし。10時をすぎる頃には太陽が顔を出し水温が少し上がり、湖面に魚を探すことができる様になったのでドライへチェンジ。
ドライフライで仕留めた一本
大きめの個体を探しその鼻先へ投げるも、今度は湖面が静かになり過ぎてラインの着水と同時に驚いて逃げ惑ってしまう始末。なので魚が一直線に私の方向へ向かってくる時を見計らいキャスト。魚の進行方向からはティペットが見えないので、フライがへの反応があるがそれでもスレッスレで、口を開けてフライを咥え込む瞬間に何かを感じて吸い込んでくれない。それを何度か繰り返し、ようやくキャッチしたのがこの一本。
レインボートラウト
午後になり湖面がわずかに揺らぐ様になるとそれが良いブラインドとなり、魚の反応が少し良くなった。今回はポンプ小屋周辺に大物がかたまっており、それを集中的に狙いました。とは言うものの、すでに季節は秋終盤。湖面に浮かぶ虫は大きめのユスリカと14番サイズのメイフライが少し。カメムシはすでに終わったようで見かけませんでした(使ったフライは全てカメムシパターンですが)。
秋の様相
見上げる樹木にはすでに葉一枚さえついておらず、この日の暖かさに反比例して季節は順調に進んでいる様です。
丸沼の秋
15時半を過ぎると途端に寒くなり始め、ドライへの反応は皆無。夕暮れにインタミを引っ張って釣るのも良いけれど、今回はドライの釣りでサイズが全て良かったので満足し、16時には納竿しましたとさ。山は黄金色で寒々しくなってきました。
レンボートラウト
丸沼のフライフィッシングは今月いっぱいまで。引っ張りの釣りが好きな方はまだまだ釣れます(ウェーディングでもOK)。または、ボートでルースニングで狙うのも良いでしょう。ボートにコンパクトストーブを持ち込みカップラーメンを啜りながら、残りの季節をあなたも楽しんでみてはいかが?

この冬は遊び場がいっぱい、新しい酒匂川C&R区間の様子を報告

いつもの年ならばシーバス三昧か本栖湖でカメムシを浮かべている頃なんですが、皆さんに寒い時期も釣りへ出掛けてもらえるように、新たなフィールド開拓を続けている管理人です。といっても誰でも釣りやすいC&R(キャッチアドリリース)区間のお話デス。

10月の半ばを過ぎると各地で河川を利用した漁協管轄のC&R区間がオープンするのですが、年を追うごとにそのフィールドが増え続けています。現在のC&R区間をざっとあげると群馬県では神流川吾妻川利根川。栃木県には箒川鬼怒川渡良瀬川。埼玉県には浦山川。東京(実際には山梨県)には小菅川。静岡には黄瀬川芝川。そして神奈川県には早川があるのですが、その近所にある酒匂川が今年からC&R区間を始めました。

ちなみにハーミット的お客様に人気があるスポットを三つ上げると、鬼怒川と箒川、それに早川でしょうか。魚が大きくて場所が広い所がその人気を支えているようです。さて、今回訪れた酒匂川の下流には開成フォレストスプリングスがあり、際上流部には丹沢湖や鮎沢川があるのですが、今回オープンしたC&R区間はJR山北駅付近でシーズン中は鮎釣りで賑わう場所。河原は広く丹沢の綺麗な水が注ぐ中流域。マーヴェリックさんはこの近所なので、先だってのイベント用にお借りしたスコットロッドをお返しするついでに行ってみることになりました。

以下は昨日の様子です。お暇な方はその様子をご覧くださいまし。

酒匂川キャッチ&リリース区間の駐車場
都内から約90キロ。東名高速道路の大井松田ICを降りて山北方面へ。東山北駅を左折して道なりに進むと新大口橋に当たります。その直下がC&Rになりますが、入漁証は橋を渡った先にある「セブンイレブン南足柄大口橋店」で購入しましょう。入漁証を購入したら今通った橋をもう一度渡り、そのたもとにある「大口おとり店」の看板を左折します。一見すると工場の敷地内みたいに思えますが、砂利道を奥に進むと河原脇まで出られ車が止められます。この場所以外にも駐車場がありますが、現在河川工事の為、他の駐車場が使えません。
大口橋下の駐車スペースから橋を望む
大口橋の下にあるC&Rを示す看板。この橋を境に上流部は岩瀬橋まで。下流部は文命床止工(尺里川合流下)までの約1.5キロくらいの区間になります。現在は多くの場所で河川工事をしており、釣りはその範囲でできるのですが、下流部は工事箇所が多く、それを避けて通らなくてはならない箇所があります。
大口橋上
到着は8時ぐらいで、まずは大口橋上の直角に曲がるいかにも良さそうなポイントからスタート。この場所には数名の方がいましたが、時間と共に釣り人が増えていきます。しかし、放流されてまだ魚が馴染んでいないのか、ルースニングでいくら流してもアタリがありません。周りの人に聞いてみると、朝イチにルアーの方が釣れたのみで、反応は薄め。
大口橋下流
日が高くなるまで何度流しても全く反応がなかったので、仕方なくポイント移動。大口橋左岸の護岸上から見える浅瀬の中にレインボーを探すと、鮎の群れに混じって3本のレインボーを発見。サイトで狙おうと降りていくと、浅過ぎて魚はすぐにスプークします。これを繰り返すこと何十回。あぁ、こりゃワシにも手に負えないと思い、この場から撤退。
岩流瀬橋下の流れ
岩流瀬橋から下流には良さげが深みがいくつかあるけれど、午前中は釣り人がギッシリで入れなかったが、午後には人がいなくなったので岩流瀬橋に向かって登りながら探ってみた。お魚は深みに40センチ弱ほどのサイズがいくつか見えるのですが、ルースニングでは全くの無反応。一旦一番上までルースニングで探るもインジケーターは一度も沈まず。なので今度は折り返してはウェットに変更し、下流に向かってダウンクロスで流すことに。
酒匂川のレインボートラウト
午後の陽射しが川底まで照らすお陰で丁度良い具合にレインボーの定位するのが見えたので、その魚の前をフライが良いスピードで流れるように調整するとガツンと来ました。サイズは40センチ弱というところ。
魚がキャッチできたことで一安心し大口橋に戻ると、何も無いだだっ広い砂底の上をレインボーが見えるではありませんか。こうなると雰囲気はボーンフィッシュのサイトフィッシング。しかしレインボーはフライを投げると逃げてしまう。なので先にフライを入れておいて魚がその付近を通過するときにフライを動かして誘うと反応してきます。夕方まで粘ればこのポイントでお魚を取る事はできたと思うのですが、マーヴェリックへ行く用事があるので13時半で終了。
レインボートラウト
酒匂川のC&Rは始まったばかりでまだなんとも言えませんが、他のC&R同様に放流し始めてからのしばらくはフライよりもルアーに分がある状態で、魚が馴染んでルアーの反応が悪くなる頃からフライが釣れ始めます。今回は始まった直後で魚は見えても反応が悪い状態だったのですが、時間と共に改善してくると思います(11/3に追加放流があるとのことなので、それ以降が狙い目です)。いずれにせよ、安く遊べるC&Rが増える事は、釣り人には大歓迎なのであります。

冬期C&Rはブームなのか、行った事がない渡良瀬川のC&R釣り場へ行ってみた

ブームが来た!と言うよりは、漁協がようやくようやく気づいたって感じ? 内水面漁協で本当に漁業を生業にしている人なんてごく一部だから、実際のところ私に言わせればほとんどの漁協は「管理釣り場協同組合」みたいなものだって事。その漁協が冬は鮭鱒類が禁漁だから他のお魚を放流して楽しんじゃいましょう的な感じになってきた。もっとも禁漁期になって高い管理釣り場の料金を毎週支払うのは、魚を全てリリースしてしまう私達にとってはチョット高いと言うもの。その点漁協が管理するC&Rは管釣りよりもお得に遊べるし、年券所持者はそのまま楽しめると言う利点があるのです(別料金の場合もあります)。

今回訪れた『渡良瀬漁協管轄渡良瀬川C&Rエリア』は、告知がほとんどなく、かなり控えめな感じで実際現場に行っても看板なんてものはありません。なので地元民の年券所持者が楽しむ釣り場といったエリアです。

車で行く場合は北関東自動車道太田桐生ICを降りてすぐの場所で、丁度その北関東自動車道の橋脚下が一番の人気ポイント。電車であれば東武伊勢崎線の野州山辺駅から歩いて10分ほどでC&R区間の最下流部である、森高千里の曲で有名な『渡良瀬橋』に出られます。八雲神社もすぐそばですから、この曲の聖地巡礼って感じですな。ちなみにC&R区間は下流から渡良瀬橋→緑橋→高速下(橋)→鹿島橋の区間で約6kmの区間。

以下はユルユルな釣行で写真は少なめ、渡良瀬川C&Rとその翌日のお話デス。これから行かれる方の少しは参考になるかなぁ。

渡良瀬川漁協
渡良瀬川は上流部に両毛漁協とその下流にはこの渡良瀬漁協があります。渡良瀬漁協は主に鮎を主体としてる川なので、地元の鮎師が年券を買ってその年の冬の遊びとしてこの冬期C&Rがオマケで付いてくる感じ。僕らは日釣り券で¥1,500をフィッシュパスで支払い釣りを開始。今回駐車したのはちょうど北関東自動車道太田桐生IC付近に掛かる橋の真下。それ以外に右岸側上流には渡良瀬パークゴルフ場の駐車場、下流部には借宿緑地にある駐車場が利用できます。左岸側には駐車場はありません。
シングルハンドでスイング
ダブルハンドのスイングで狙うつもりでしたが、またやらかしましてリール忘れ。よって私だけ予備で持って行ったシングルハンドでのスイング。でも普通のラインだからラインの重さが足りずシングルハンドスペイが辛かった・・。レインボーをスイングで狙う場合、私の定番フライは黒であればなんでもOK。主にゾンカー、ウーリバガーで狙います。濡れた姿はただの毛むくじゃら。
高速下は放流ポイントで混んでいたので、私は歩いて鹿島橋まで行き、そこからステップダウン(流しては少しずつ下流へ行く)するやり方。しばらくするとガツーンと言うアタリと共に2Xがぶっち切られました。お魚大きいのかな?と思い0X(3号)まで太くしてもう一度上流に戻り、またステップダウン。すると同じ場所よりやや下流でコヤツがヒット。ここで放流されているレインボーの名前は「頂鱒(イタダキマス)」と言う駄洒落ネーム。
頂鱒(イタダキマス)
食べたら美味しい魚らしいですが、この場所は12月末まではC&R(キャッチ&リリース)。それ以降は持ち帰りOKになります。魚は最大で70センチ近くまで放流されているとの事。コイツはスコットの20インチマークを余裕で超える55cmアップって所かな。フライはブラックのゾンカー。
キャスティング
一本取ったところで私はマッキーのダブルハンド講習に。キャストする姿を見ながら修正点を告げるのですが、彼には相当うるさく聞こえたかと思います。後に教える立場になってもらう人なのだから、仕方ないか・・。
高速下
まだ放流が一回しかされていないので、一番放流量の多い高速道路下はこんな感じ。ダブルハンドの人は橋の下流側を延々とスイングすることができます。さらに左岸へ渡ってしまえば緑橋を経て渡良瀬橋までポイントが広がります。今回はまだ魚が少ないのでこの周辺のみですが、放流二回目以降になれば釣れるポイントも広がり良く釣れるようになるとの漁協さんの談。僕らはこの人混みでスイングを半ば諦めて消化不良でこの日は終了。
ソルトフライの残骸。
翌日も休みだったので、久しぶりのお車掃除。私の車はUSAの釣りガイドの車のようにフライを刺しまくっているんですが、ソルトフライだけでご覧の通り。これを見て思うことは、シーバスが私を呼んでいます。
使ったフライたち
渓流や湖のフライはご覧の通り。一年で随分とフライを消耗する、というか使っては交換しているのですね。色々と予定があったこの日ですが、ことごとくその用事を済ませることができず時間が空いてしまった。昨日は消化不良だったし、このフライたちを成仏させるために午後から少しだけ管釣りへいきましょうか。
MSCマラブー
で、すぐに行けて少し遊べる場所といえば朝霞ガーデン。3時間券を購入し、最初はドライを投げてました。しかし反応があまりにも渋く魚の魚信が欲しいので、パッチにくっ付いていたタン系のMSCマラブーに変更。すると入れ食い状態に。このフライがあれば今週末のワンフライトーナメントは優勝だな!(って行っても私は運営側なので、参加できませんが・・)
朝霞ガーデンのレインボートラウト
現在の朝霞でのヒットパターンはフローティングラインで若干沈めてやや早引き。ワンキャスト1ヒットですぐにツ抜け。最大は40センチオーバーサイズがきました。3時間券を買ったけれど、1時間ほどで飽きてしまったので、退散しました。
朝霞ガーデンの釣り
渓流シーズンよりも秋の方が忙しい私。今週はこの二日間の釣りでしたが、この週末の日曜日はリヴァースポット早戸川に行き、開けて火曜日はまた別のC&R視察。そしてその数日後には朝シーバスという具合で、三日に1度釣りへ行くペース。おかげで毎日爆睡できる秋の夜長。昨今はそこらじゅうに遊べるC&Rがあるので、皆さんも楽しんでくださいまし!

イエローストーン国立公園北ゲートから入った時に攻める川と宿の場所などの話

先だってのモンタナ釣行は円安の為に日程を短くしたビンボー旅行です。例えば空港で水を一本買うと$3.75(¥560)もしますので、その水さえも貴重です。なので水はスーパーでペットボトル24本(500ml)をセールで$4.00(¥600)しかしない商品を買い込んで、レンタカーのピックアップトラックの中に積みっぱなしにします(水の価格差は尋常じゃないので、スーパーで一気に大量買い)。昼飯の食料はビビさんにクーラーを借りて(いつもは人数が多いのでクーラーを買って頭割りします)、その中に氷と共に仕舞い込みます。昼食は一番安いパンとソーセージやベーコンにレタス。さらにマヨネーズやその他調味料を購入するやり方です。と言っても今回に限らず毎回昼食はそんな方法で安く済ませて夕飯にお金をかけるのです。でも今回はその夕食さえお金が掛けらないのでスーパーで冷凍食品を買い込み、宿にある備え付けの電子レンジでチンしてて食べた日々でした。

そんな塩梅なので滞在中に掛かった費用はガイドフィーがそのほとんどで、それ以外は結果的にいつも以上にコストはかかりませんでした。ガイドを釣行を一日のみとしたことで、あとは行き慣れた河川に行くというパターン。しかしその入漁証も安く済ませる為にあっちこっちに行かず、後半はイエローストーン国立公園で集中的に釣りをする事となりました。

前にもお話ししましたが、公園内に入場するにはその入場料(7日券で$20)と釣り券(3日券で$40で7日券は$55)掛かるので、3日間釣りをすると1日あたり$20(¥3,000)掛かる計算です。フィッシングフィーは年々高くなっていますので、7日券を買って釣行のほとんどを公園内に費やすのも一つの手かもしれません。

国立公園内で釣るメリットがあるとすれば、細かいルールがあるにせよ所定の場所に車を置けば大抵の場所は釣りができるしお魚はいるので、初めての人でもガイドなしでも十分に釣れると私は思います。ちなみに釣り券に関してはビビさんのいるダンベイリーで彼女に頼めば誰でも安心して日本語で購入できるでしょう(パーク内に入る時の入場料は入場ゲートで購入します)。

ちなみにリビングストンに滞在すると宿は安いのですが、国立公園内マモースとリビングストンとの距離は往復約120マイル。さらに釣り場まで往復50マイルほどあり、片道約136kmなので安全運転では約2時間の道のり。運転好きの私には景色を楽しみながらの道のりなのですが、それが毎日なので疲労やその時間がもったいないと感じる方は宿泊代が倍近くになりますが、ガーディナークックシティに泊まるのが良いでしょう。

さて、残りのモンタナ滞在記はそんなイエローストーン国立公園内の釣りをざっと紹介します。お暇な方はどうぞご覧くださいまし。

インディアン・ペールエール
いつもは色々なクラフトビールを買い込んでビールを楽しむのですが、同行のMr.Kはゲコなので呑むのは私だけ。なので酒代も極めて切り詰めて安ビールを宿に持ち込み、12本しか飲みませんでした。あれ、多いかな・・。
ルーズベルトアーチ
北ゲートにあるルーズベルトアーチをくぐり、いざイエローストーン国立公園内へ。少し走ると入場ゲートがあるので、車に乗ったまま入園料を払います。受け取った地図とホチキスで止められたレシートが、以後7日間の入場パス。
今回の相棒はホンダのリッジライン・ダブルキャブ。「釣りで汚すよ!」とレンタカーの人に伝えたらこれを与えられたのです。荷台にはカバーがあり、クーラーやらウェーダーやらをそこに投げ込み放題。まさに釣り向きの車なんですが高いんですよこの車、$4〜$5万します。
スルークリーク
北ゲートから入った場合、主にメインに川はラマー・スルー・ソーダビュート。マモースの街の下にガードナリバーがありますが、谷が深く行かれる方は少ないです(日本ぽい波だった場所が多く、そのポケットを釣っていく釣りで、レインボーやブラウントラウトになります)。私はその中でこのスルークリークが大好き。しかし、このペローんとした流れでライズする魚を相手にするので、ふだん桂川の忍野地区でヤマメだけ狙っている人向きとでも言いましょうか、難しいんです。
スルークリーク
今回のスルークリークはライズする個体が全体の半分もいません。やる気のあるヤツを見つけて、クルージングのサイクルを見測り絶妙なタイミングにフライが落ちた時にバイトします。BWOが飛んでいるものかとそれらのフライをたくさん巻いていったのに、実際にはグリーンドレイクがポツポツハッチしている程度。
ソーダビュート
ソーダビュートの流れは25年前と比べると浅く水量が無く深みが少ないです。なのでポイントからポイントまでがとても遠く、ただひたすら歩くイメージ。
ソーダビュートの流れ
一つのポイントを狙ったあとは、次のポイントはあんなに上かと思うほど遠いのです。それでも結果が出れば良いのですが、時間とタイミングなのでドライフライオンリーだと釣れない時間が続きます。
カットスロートトラウト
いっぱいあるいでナンボ。そう考えると普段不摂生している人は標高も高いし、すぐに息が上がっちゃうでしょう。ちなみにいつも9月頭のレイバーデー(勤労感謝の日)明けを狙って行くのですが、アメリカ国民は連休を取りこぞって訪れるので場所によっては管釣りなみに混んでます。だから、人のいない場所=道路から遠い場所、となります。どうかオオカミに会いませんように、と思いつつ歩きまわります(昔よりも増えたのです)。
ソーダビュート
いくら歩いてもポイントからポイントが遠すぎて、初めて入った場所は2時間ほど釣り上がって見切りをつけ、退却することに決めました。でも空気がカラッとしているので汗はほとんどかきません。
ラマーリバー
写真の場所はラマーリバーとソーダビュートの合流点。奥に見える流れが本流でラマーリバー。あの合流点はつれそうだなぁと思いつつ、一旦下りながら良さげなポイントを探ります。
セージの草原
こんなセージの草っ原をずっと歩いて川へ向かいます。これは釣り終えた時に車へ戻る写真なので、前に見える丘との間に道があります。時にバイソン(バッファロー)がその行手を阻み、迂回することもしばしば。ちなみにバイソンはクローバーが大好き。
カットスロートトラウト
慣れない川で苦労した彼もなんとかカットスロートトラウトをキャッチ。そのパターンがわかるまでとても苦労していた様です。
ホッパーパターン
パターンがわかってしまえばこっちのもの。時合いがくれば入れ喰いです。最初はエルクヘアカディスなどを投げていた彼ですが、バッタに変えた途端にお魚は狂ったように反応します。
グラスホッパー
風もなく無音の世界に一つだけこだまする音、それがこのバッタが羽ばたく音なんです。飛んでいる最中に「チキチキッ」という音を連続して奏でます。時に飛びすぎて川面に落ちるヤツがおり、さらに泳いで岸へ行こうとするので、その波紋が立つのです。魚にアピールしてしまうので、落ちると喰われちゃうんですね。
カットスロートトラウト
パターンが分かってしまえばこっちのもの。魚の食性に訴えてイワナっぽい性格を持つカットスロートのポイントに向かってキャストすれば、ハイご覧の通り。これが彼の最大魚です。
カットスロートトラウト
こんな感じで毎日イエローストーンパーク内を方々歩いてはリビングストンへ帰るという毎日を最後の日まで過ごしました。今シーズンはそろそろ雪が降るのでお終いですが、来年以降にこんな釣りを計画してみてはいかがでしょう? ハーミットはできる限りアドバイスいたします。またその逆に世界の素晴らしい釣り場を知っている皆様には、是非ともそのお話を聞きせて頂けると嬉しいです。