室内釣り堀での釣りをフライフィッシング風に書くとこうなる

本日は一日中雨予報。すでに昨夜から雨が降り続いており、目ぼしい河川は増水により釣りが難しい状態だったので、今回の河川釣行は一回お休みをしてエリアフィッシングを楽しむ事とした。インターネットで検索して近所の管釣りへ行ってみた所、なんとお休み。仕方なくさらに検索をかけて別のエリアへ到着したのは、それから50分後のことだった。

始めての場所だったので、受付の後にルール説明を聞くと、バーブレスフックを使用で全てキャッチ&リリースとのこと。エリア内は全天候型で二つのポンドから構成されている。一つのポンドは初心者エリアで、魚の活性はとても高く、サーフェイスでの釣りも楽しめそうなくらい魚が飢えている。常に氷層に口を出し、ユスリカを捕食しているかのような仕草を魚は繰り返している。

僕らは手慣れであるから初心者用のポンドには入らず、テクニックが要求されるエリアを選択し釣りをスタートさせた。釣り方はルースニングオンリーなのだが、流れが強く魚のいる水深を探るのにインジケーターの位置をどうするかが肝になる。

ポンドの角にそっとフックをプレゼンテーションすると、エアレーターのカレントが強く、フックは思っているレンジに入らず浮いてしまう。ボトムを狙いたい場合でも水深プラス10センチはタナを取る必要があると判断した。また、カレント同士がぶつかる部分はフックやウェイトが流れに馴染みやすく、一気にボトムまでフライをプレゼンテーションできるようである。

フックサイズ14番サイズ位だが、グルテンを用いたものを絡めるかUDONのいずれかを選択し、ボトムへ向かってスピーディにシステムを送り込む。スティックタイプのインジケーターはカレントに馴染むと同時に消し込み、僕らはフックセットするのであった。

あ〜書いていてだんだんイライラしてきた。要はザーザー振りでどこへも行く気がしなかったので、今回は室内釣り堀で鯉釣りを楽しんできたというだけの事でゴザイマス。つまらない話にお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

フライを離れてたまにはこんな遊びもあるという事で、お暇な方はご覧くださいまし。

釣り堀中の島センター
一軒目に行ってみたこちらの場所はお休みでした。こんなザーザー振りだと、そりゃお客さんも来ないから営業しないですよね。
釣り堀
そして2軒目に選んだのが上尾市にある『芝川つり堀』。国道16号線沿いにあり、電車だと埼玉新都市交通伊奈線の吉野原駅から歩いてすぐ。おやじと書いてあります。すぐ傍にあるチョロっと流れているのが芝川。
つり堀のポイント
お店は朝9(または10)時〜24時までの営業とのこと。12ポイントを貯めるとオリジナル竿がプレゼントらしいです。また、居酒屋と書いてありますが、酒類やおつまみの提供も行っているので、電車で行って遊ぶのが良いのかもしれません。
釣り堀
料金は1時間¥800で僕らは3時間¥1,800で遊ぶことに。ルールはC&Rで椅子に座って釣りをすること。正面にいるおじさんは、うどんの麺を1本丸々つけて流していたのでふざけていたのかと思いきや、その一本うどんを使って超大きなアオウオをヒット。手慣れの皆様は大物狙いに独特な釣法があるようです。
グルテン餌
エサはグルテンエサとうどんのいずれかから選べるのですが、喰いが良いのはグルテンエサ。でもハリ持ちが悪いです。うどんはアタリが少ない代わりに、アタリが減ります。
室内釣り堀
エアレターが四方から出ており、そのカレントに乗せるとウキはすぐに流されます。また、魚が多すぎるので、時にうきが沈まずに魚の背に乗ったままになったり。アタリを頻繁に取るには、流れがぶつかった点で、一気に仕掛けが沈むようにすると良いでしょう。
室内釣り堀のコイ
この管釣りにはネットがありませんので(あるのかな?)、備え付けのリリーサー(貼り外し)を使って触らずにリリース。大物は外す時に一苦労しますヨ。HPを見ると冬の間は虹鱒やヤマメが入っているようで、水中はなんでもアリの魚種格闘技状態。
鯉の大物
大物狙いは底ベタで餌を大きめにつけるとヒットします。針を外すために魚を浮かせるのが一苦労。
コイ
ポイントカードは釣りの回数でスタンプを押してくれますが、色の付いた魚を釣ることで1ポイントもらえます。しかしこれが難しく、私は3時間で一つも掛けることができませんでした。それも魚のほとんどがこのサイズばかり。ま、数はいっぱい釣りましたけれどね。でもそれではポイントにはならないんです。
室内釣り堀
イロモノの魚はこのヒゴイの他にソウギョのアルビノなどがいました。ちなみに初心者池は魚が多すぎて、さらに座席に座った瞬間から魚が擦り寄ってきて、餌待ちのコイ状態で、口を開けて「餌をくれ!」状態。可愛い過ぎて釣る気になれません。ここはお酒も飲めるので、電車で行って数時間遊ぶことをお勧めします。

HMTフライトーナメント on 弁慶堀 2024のご報告

ハーミットではいろいろなイベントを行っていますが、春の恒例行事となりつつあるのが、このHMTフライトーナメント。このトーナメントが行なわれる弁慶堀は東京のど真ん中にある皇居の外堀になり、頭上には首都高速4号新宿線が走っています。平日は弁慶橋の上をスーツ姿のサラリーマンが行き交うとてもフライフィッシングとは似つかわしく無い場所で行なわれるのですが、冬はレインボートラウトと遊び、夏はブラックバスを狙える貴重なビオトープなのです。

この場所で行うのは今年で3回目で昨年は大雨の中でずぶ濡れになりながらの大会だったので、今年こそ晴れを願ったのですが、残念ながら今回もお天気には恵まれませんでした。それでもお魚は沢山掛かってくれましたし、何よりも事故なく終えた事を大変ありがたく思います。

今回も弁慶ボートのスタッフの皆様、賞品協賛メーカー様に大変感謝しております。昨日の様子は以下の通りです。ご興味を持たれた方は、現在弁慶堀はベストシーズン5を迎えておりますので、皆さんもぜひ楽しんでみてください。


参加人数:26名(男性 19名・女性 7名のうち小学生一人)
エントリーされた魚の数:48本
レンボートラウト数:45本
ブルーギル:3匹
魚を掛けた人数:多数(バーブレスのためバレた方、切られてしまった方多数)
魚の最大サイズ:50cm(最小サイズ20cm)

ご協賛&サポート:(株)マーヴェリック(株)ティムコ(有)E&E(株)バリバス(株)C&F(株)フルックス(有)シークロ(有)キャニオンワークスUOSOBASE CAMP弁慶橋ボート場シーホース(株)キャップス・他(敬称略)

ルール:大物一本の全長が大きい人を競います。同寸の場合は数を沢山釣った方が上位になります(ルールのPDFはこちら

弁慶橋ボートクラブ
昨年に続き今回も雨。それも大会中のみ雨が降るという不運になりました。とても寒いので昨年同様に使い捨てカイロを配り、準備ができた人から順にスタートになります。
弁慶堀
人数がとても多いので、乗船は弁慶ボートのスタッフの皆様がサポートしてくれます。またこの場所はブラックバスのトーナメントが多く行なわれるので、メジャーやライジャケ、ランディングネットが常備されているのがとても嬉しい限り。
弁慶堀
この堀はブーメランのような形で、弁慶橋から東側が小さいのですが、そちら側へ行く方が今回は少なかったです。
弁慶堀
この光景はシュールでしょう? 首都高速道路は渋滞中ですが、その下でレインボートラウトが釣れるのです。その様子はまるでヘラブナ釣りの様。堀は写真奥右へ曲がっています。
レインボーがヒット!
堀の左右の真ん中辺りよりやや高速道路よりが一番深いのですが、寒い日は一番深いところに固まっていますが、水温が上がる季節は徐々に浅いタナになり、現在は11時ごろからそこらじゅうでライズしています。しかしこの日は寒いので、皆さんインジケーターの釣りが大半。
レインボートラウト
ボートに備え付けのメジャートレーを利用してこんな感じで写真を携帯で撮ってもらい申告します。この時期になると腹がパンパンのレインボーが多く、一度ボート屋さんの方でストマックポンプを入れて内容物を確認したところ、そのほとんどが大きめのユスリカだったそうです。この日は寒いながらもライズが多くあり、それを指を加えて見てましたので、時間があればドライタックルを持って遊びたいです。これからの時期からゴールデンウィークまではドライフライでこのレインボーが楽しめますので、皆さんも是非足を運んでみてください。
トーナメント表彰式
大会は13時半で終了し、会場を水道橋にあるベースキャンプに移して表彰式が行われました。今回も多くのメーカー様にサポートして頂いたお陰で沢山の賞品が集まりました。ちなみに上位入賞した方のほとんどは、弁慶堀でプラクティスをされた方。やっぱり事前にその釣り場の情報が分かっていた方が俄然有利になる訳です。
ベースきゃんぷにて
集合時刻は15時だったのですが、ビールが待ち切れず最初に着いた組だけで、まずはビールで乾杯。
来年も行う予定
優勝は50センチで数は10本キャッチ、お見事です。優勝されたSさんにはラムソンのライトスピードと豪華賞品が多数贈られました。釣れなかった皆様には参加賞をお配りし、その後は初対面の皆様で親睦会。私は人が多く集まると嬉しくなってしまい、浴びるほど飲んでしまい22時ごろまで飲み続けてしまいました・・、反省。

天気に翻弄される日々、寒い日が釣行日に当たる芦ノ湖編

先だってのキャスティングスクールの日は20℃を超える温かさだったのに、私の釣行日となると毎回寒いのが今年のパターン。例年だとハクモクレンが終わりそろそろ桜の蕾が色づきはじめて魚と釣り人のスイッチが入る頃でライズの釣りに本腰を入れる私ですが、今年は寒いのなんのって。2月の天気はなんだったの?って、思いたくなりませんか? 朝早く出かければ釣り場の外気温はマイナスだし、私の釣行日は常に寒波の日にあたるのです。マルタウグイの釣りは桜が芽吹きはじめた頃を目安にしているので、この寒さも手伝ってまだ行く気にもなっていません。

しゃ〜ない。ここは川を諦めて湖でも行きますかと、今週は変化を求めて箱根のお山を登り芦ノ湖詣でと相成りました。御殿場ICを降りて向かう乙女峠から見る富士山は、この寒さが手伝って真っ白けでアリマス。芦ノ湖へ着けば、バケツに張った氷はビックリするほどの厚さ。今年はいつになったら春になるのやらと心配しながら、うえ乃ボートからエンジン船を駆り湖へと滑り出すのでした。

先に結果だけお話しすれば、20℃から一気に急降下した一桁外気温の日はかなり厳しい釣りだったということだけお話ししておきます。そんな時は決まって釣り終わりにラーメンが食べたくなるのですが、最近のマイブームは味噌ラーメン。それもカーナビに話しかけて店を探すようになったのは時代の移り変わりを激しく感じておりマス。

つまらないお話しですが、少しでも皆様の参考になれば幸い。お暇な方はご覧くださいまし。


追記:いつもローボートで苦戦している方に朗報が一つ。昨年うえ乃の隣りにある「やまびこ」ボートさんが廃業したのですが、その権利をうえ乃ボートの息子さん(お食事処・仁屋)が引き継ぎました。そちらのフィッシングクラブ仁屋には船舶免許が不要なエレキボート、または2馬力エンジンの貸し出しがあります。2馬力あればブラウンポイントはどこへでも行けますので、是非利用してみてください。

ORVIS Helios 2024
オービスから新しいヘリオスが発表されたので、先だってのキャスティングスクールではそれの振り心地を楽しんできました。借りたロッドは全部で13本。それに関してのインプレッションは後日書きます。
朝霞ガーデン
キャスティングスクールが終わった後は朝霞ガーデンで昼練。ここでもニューヘリオスの763-4フィネスとエアフロの新しいタクティカルテーパーWF3Fを使って釣りを楽しみました。新しいオービスヘリオスを使って一番最初に思った事は、ラインの滑りが他のハイエンドメーカーよりも良く感じるという点。ブランク全体がマットコーティングされていて、とても水切りがよくラインがブランクにまとわりつかないのです。この3番はやや硬めの部類ですが、以前のモデルよりはグッと曲がり込んでブレを感じさせない感覚です。
芦ノ湖
朝霞ガーデンの翌々日にはマッキーを連れて芦ノ湖研修。と言っても芦ノ湖のポイントの攻め方をくまなく教えるには時期が早すぎ、まだ寒いです。とりあえず向かうのは湖尻キャンプ場前。
飯塚
うえ乃ボートの杉ちゃん情報では「カウント25くらい。」って言ってたけれど、多分それは気温が上がった土日の話。急激に10℃以上さがったこの日は活性が低いだろうと、タイプ3でカウント35秒からはじめて徐々にその待ち時間を伸ばしてみましたが、一向にアタらず・・。その後は表層を引いてもサッパリ。
芦ノ湖のレインボートラウト
周りが釣れていればそれを盗み見てカウント数やリトリーブを参考にするのだけれど、誰も釣れてないのでひたすらキャストに没頭。仕方なく自分たちで上から下まで探り続けてようやくレインボーがヒット。フライはゾンカーのタンカラー#8。
マッキーがヒット
その後しばらくしてマッキーにも待望のヒット。しかし後が続かす魚の気配が感じられないので、元箱根湾の釣れるポイントへ大移動。これが大失敗で元箱根湾には船が一艘もおらず、さらにいつも釣れるポイントに魚探をかけても全く魚の気配がないんです。
大量のワカサギ
ちなみに湖尻にて、魚探が壊れたのかと思うほどその画面が真っ白になりました。どうしたのだろうと湖を覗き込むと大量のワカサギの群れ。それも7.3mの水深で上から下までビッチリいます。その状態が30分続いてもレインボーの気配はないのです。やっぱり急激な水温の変化は放流魚には堪えるのかなぁ・・。
芦ノ湖から見る富士山
樹木園あたりから北側に雪を被った富士山が見えるのですが、曇っているので良くわからない状態。この日の午後は雪が舞っていました。
レインボートラウト
その後は昼飯も食わずにずっとキャストし続けて、ようやくいくつかアタったものの数は伸びず、サイズは30〜50センチまで。それもどこにいるかもわからず、ひたすら投げ続けても釣果はあまり伸びませんでした。
レインボートラウト
今後の芦ノ湖は水温次第って感じでしょうか。今年のポジティブな要素は昨年不漁だったワカサギが非常に多いということ。すでにいくつか水面にひっくり返ったワカサギを確認しましたので、4月の一週目ごろにはドラワカが爆発しそうな予感です。皆さんも身の回りの桜が芽吹いたら、芦ノ湖へ行ってみてくださいな。それがドラワカスタートの合図だと思います。

 

君たちはどう釣るか。天気予報に逆らえない3月氷雨のフライフィッシング

スタジオジブリ作品の『君たちははどう生きるか』がアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞されたとの事でおめでとうございます。さらに『ゴジラ-1.0』も視覚効果賞を取られたそうで、私はどちらも映画館で観ましたがゴジラの方が面白かったかな。

さて昨日の釣りはその前日から天気予報が悪状況を伝えてきたので、行く前から萎えてました。この時期はヤマメがライズし始める時間帯は大体11時を過ぎた頃。しかし氷雨が降り始めるのが9時ごろからとの予報。なので少しでも雨が遅くなる場所を探すと先だってと同じ北関東辺りになり、さらに水温が上がりやすい川を選んで行く事にしたのです。今回の釣りは映画のタイトルを借りれば、その状況を『君たちはどう釣るか』をお天気の神様に突きつけられたようです。

あまり早く行ってもしょうがないので、釣り場への到着は8時後半。今年初めて訪れた川を1キロほど下り、目ぼしいポイントをチェックして用意を始めると、まだ投げる前からの氷雨が降り始めた。あぁ、今日はダメかなぁ、なんて諦めムードでライズが始まるまではニンフをゴロゴロ・・。雨足は時間を追うごとに強くなり、河原をさまよう足はどんどんと重くなって行きます。

♪冷たい雨に打たれて 川をさまよったの〜♪
♪もう釣れてくれたって、いい頃だと思った〜♪

相変わらず昭和歌謡が頭から離れず、ハイファイセットの『冷たい雨』を思い出しながら震えた昨日の釣りは以下のとおり。お暇な方はご覧くださいまし。

ウィンストンロッド
先週僕らが帰った後にこの辺はかなりの積雪があったとか。陽の当たらない斜面には雪がドッサリ。タックルは前回と同様にウィンストンピュア763/4にオービスのCFO。新しいラインに巻き替えるのを忘れてしまいました・・。
北関東の川
私はたいてい川を一通り見てから釣りを始めるので、タックルをすぐに組みません。まずはお散歩のように川を下って退渓点を確認し、良さげなポイントをいくつか覚えておきます。で、自分で釣り上がるスピードを考えて釣り終わりの時間がその退渓点になる様にするので、下流を釣ることが多いのが私の里川スタイル(お客さんと一緒に行くことが多いので、お客さんは駐車位置から上)。今回もそんな感じ。
北関東の川
私は一つの川に何回も通いその川の四季を感じて覚えておきます。そうする事でその翌年はその経験を生かし、思い出して釣りを組み立てることができるのです。しかし自分が思い描いたように上手くいく確率は30%くらいかな。今回はここぞのポイントからの反応は、な〜んにもありません。雑魚にも相手にされず寂しい状態。
北関東の川
そうそう、昨年はこの場所で尺ヤマメを逃したなぁ、なんて思いながらライズがないのでニンフをゴロゴロ・・。この時点でレインウェアは役に立たず全身びしょ濡れ。入渓して2時間半の間に何もないので、とりあえず先週の川へ移動することに。
ヤマメ
すでに雨がかなり降っていて、水面は雨粒が大きくライズなんて見つけることができないかと思いきや、前回と同じ場所でライズしているではありませんか。早速前回と同じくミッジを流すと全くの無反応。投げても投げてもダメ。でも時たまガボッと音を立てて出るライズ。もしかして大きいもの食べているのかと思い20番のパラスピナーに交換したら、一発で出ました。ま、放流ものですけれどね。
ヤマメ
その後、ミッジアダルトでも同じように出たところでもう体は限界。足はビリビリきているし、指先は感覚が薄れていく。もう釣りどころではないので、土砂降りの中ダッシュで着替えて、先週に引き続き味噌ラーメン屋を目指すのでありました。来週は晴れるといいなぁ。

 

私的解禁・8Xと9Xの差を思い知ったミッジオンリーのフライフィッシング

ようやく私の春がやってきました2024年全国一般解禁の初戦。普段お店で私とお話をしている方ならどこへ出向いたかは分かると思いますが、今年も北関東のとある年券を買いに行ってきましたヨ。この川へ通うのも今年で15年位経つと思うのですが、フライフィッシャーマンが多く集まる人気河川は苦手なので、釣れなくても広い川で無心にロッドを振る事ができるこのマイナーな川が好きな私です。

そうは言っても解禁直後はお祭りなので、いつもは閑散としたこの川でも所定のポイントにエサ師がドッと集まって、放流したてのヤマメをビクいっぱいにして嬉しそうに持って帰る方がいらっしゃいます、。私もそれに混じってロッドを振るのがここ数年の恒例行事になっていますが、相変わらずフライフィッシャーマンはほとんど見かけないです、この河川は。

毎年顔を出す漁協事務所を後にし北へ向かった私たちは、今年は全く予備情報を入れずに鉄板ポイントを目指します。すでに5日目だから釣るのは難しいだろうけれど、なんとかドライで取りたいというもの。だって相変わらずニンフを持っていないんだもの・・。

着いたポイントにはエサ師のおじさん達が居るが誰も竿を出しておらず、なんか嫌な予感。おじさんに釣況を聞くと解禁日から爆風が続きミャク釣りは苦戦し、釣果は思わしくないとの事。だけれど、昨年同様に放流はしているから釣れるんじゃない?と、解説をしてくれる当の本人たちは竿を出していない。雲は低く垂れ込み、15時ぐらいから雨予報なので、決着は14時までには着けなければ・・。

そうして釣りを開始したのが10時ごろ。僕らの解禁日が始まるのでした。

以下はその様子ですので、お暇な方はご覧くださいまし。

年券
最近は本流はあまり釣れないので他の河川に本拠地を移しても良いのだけれど、釣り人が少ないので気持ちよく釣りが楽しめるのがその魅力の一つ。と言ってもホント、本流は釣れなくなりました・・。
北関東の渓流
漁協事務所で年券を買い、このポイントまでの移動時間はほぼ1時間。いっ時は本流でも盛んにヤマメやサクラマスの稚魚を放流していたのだけれど、その効果が無いのか本流はいくらライズを探しても全くなし。解禁はとりあえず釣果が欲しいので、ここ数年はエサ師に混じって放流ポイントで楽しんでおります。
TMC2488・24番のミッジフライ
後輩はすぐに用意しライズがまだ無いのでニンフをセット。するとすぐに一本目をキャッチ。むむ、沈めたくても先日YGLで使ったブラッシー20番が一本しかないんだよな。フライの選択にを迷っていると散発ながらライズが始まったので、私はとりあえず24番のミッジでスタート。
放流もののヤマメ
いやらしいライズをしている個体をダウンクロスで丁寧に攻めると、なんとかヒットし1本目をキャッチ。
ドライフライフィッシング
ライズが少しずつ増えてきても、竿を出すのは私と後輩のみ。こりゃ片っ端から釣ってやるぞ、と思ったのですが、やっぱりミッジの釣りはそう簡単にはいきません。
北関東のヤマメ
空振りやヒットしてすぐにバレるなどが続き、ようやく2本目。フライはずっと同じものを使っていたが、ここでストマックポンプを使いヤマメが何を食べているかを確認することにした。
ヤマメが食べていたユスリカ
やっぱり食べているものが小さいのね。24番のフックが大きく見えます。それもカラーが異なっていたので、この後フライを濃いオリーブに変更。そして使っていた8Xのティペットを使い切ってしまったので9Xに変更。
9Xのティペットの効果
フライのカラーを変えた事と、ティペットをさらに細い9X(0.25号)にした事で、さっきまで神経質だったヤマメが楽に釣れるようになったじゃあ〜りませんか! やっぱり9Xは細いんですね。上流でライズするヤマメに向かってキャストしてもティペットの存在が気づかないのか喰いつきます。8Xだとミッジでのアップストリームの釣りはまずヤマメは出ないのにね。
ミッジングで釣るヤマメ
結果ライズが渋くなった14時半で終了するまで8本の釣果。サイズは20〜24センチ程度だったけれど十分に楽しめた北関東の解禁でした。来週に向かって私がまずやらなきゃならんことはタイイングなのですが、インボイス制度にPDF化やらの縛りが多くなった確定申告が思うように進まず、そっちを優先するため泣きそうになりながら日々仕事しております。

おかずを確保するためにメバリストを目指すの巻(時にシーバスのミッジング)

各地の渓流が解禁し、皆さんから早々にその釣果報告が届きます。私も今度の火曜日あたりはどこかへ行く予定ですが、寒の戻りで寒そうなんですよね。さて、フライフィッシングを長く続けているとイワナやヤマメを持って帰って食べると言うことが無いのですが、キャッチ&リリースがルールみたいな意識があるからなんでしょうか。もっとも渓魚の愛くるし顔を見ていると、どうも食べる気にはなれないんですよ。かといって海で釣った魚の場合はその魚料理を想像してしまうと、必要な引数だけ魚を持って帰って酒の肴として食べるのが私の常です。なんか渓流の魚だけ贔屓しているようで申し訳ないのですが、やっぱりアジやメバル、カサゴなど、美味しいですものね。

さて昨日はメバルを食べるためにそれを調達するという計画で、お客様に誘われましたので一緒に行ってきました。今回持って帰るのは5本で、それ以上釣れればリリースするという事で、全国渓流一般解禁の夜に横浜の海へと出かけたのでした。

メバルというのはご周知の通り関東では「春告魚」と言われ春先が旬の魚で、最近ではスーパーで1匹千円以上する高級魚。底がガレ場で常夜灯が近くにあるような場所で群れている事が多く、小型のシーバスを狙うときのゾンカーやクラウザーミノーなんかで釣ることができます。今回はシーバス&時々メバルと考えてゾンカーなどを中心に使いましたが、もう少し専門的に狙うのであれば、アジやカマスを狙う為のもう一回り小さいフライで狙う方が良いかもしれません。

ハーミットから横浜へ向かう首都高速の道は大雨に見舞われ、こんな日に釣りかぁ、なんてゲンナリしてましたが、到着すれば雨は小降りになり雰囲気は上々。ニュージーランド帰りのリュウちゃんの土産話を聞きながら、まずはシーバスの入れ喰いでも味わいましょうと、ポイントへ向かうのでした・・。

メバル&シーバスフライ
いつもは25センチもある大きなフライでシーバスを狙う私ですが、この時期はバチ(ゴカイ)や小さめのカタクチイワシを意識してフライは4〜5センチほどで6番フックを使用。まかり間違って大物シーバスが喰ってくることを考えて、ティペットは16ポンド02Xを使いますが、メバルだけを狙うのであれば1〜2X位が良いでしょう。
シークロボート
雨が小降りになったタイミングで出港。「まずはシーバスの入れ喰いを楽しみましょう。」なんて言ってたら、その入れ喰いポイントにはシーバスボートの行列。うむむ、順番待ちなんて耐えられないので、その近くのポイントでお茶を濁すこととなった。とはいうものの、そこもそこそこ釣れるポイント。停泊船の際を攻めるのですが、最初に狙ったご主人は直ぐに船にフライを引っ掛けてしまい選手交代し奥様がキャスト。何回か投げてキャストが決まり始めた頃、最初のアタリがガツーン。
ハチマルオーバー
9フィート7番ロッドがバットから曲がり、ロッドが立たない状態。「あれ?もしかして大きいの?」ラインを全てリールに収めリールファイトに切り替えるが、ロッドティップは海に突き刺さったままロッドが立たない状態。その様子を見てランディングネットは中サイスから大サイズへ変更。なんとか踏ん張ってもらい上がってきたのはこのサイズ。ジャスト80センチをキャッチされました! おめでとうございます。これで3年間は記録更新は難しいだろうなぁ。
横浜のシーバス
久しぶりの大物に船中は盛り上がり、次は私が釣ってやろうと交代して狙うのですが、二匹目のハチマルはおらず。といってもソコソコの良型揃いに大満足です。
シーバス
私がシーバスを釣ったところでメバル釣りへ変更することに。この日の前半は風もなく穏やかだったので、うす暗い海にヤマメのようなライズリングが広がるのですが、それがメバルのボイル。シーバスで使っていたゾンカーをそのまま投げていると全然釣れないんです。で、フライはどんどん小さくなり、管釣りで使うような#8〜10サイズのオキアミフライ。普段はこのフライでアジやカマスを釣っているのですが、それをバースの影へ打ち込むと、ようやくメバルが掛かったかと思えばシーバスくん。大きな魚体に小さなフライは、まるでシーバスのミッジングの様。吐き出すシーバスのゲロには2センチにも満たない小さな魚が沢山が入ってましたので、マッチザベイトです。
シーバスとメバル
その後はシーバスまじりでメバルをようやくゲット。メバルは予定の5本を超えてその後はリリース。入れ喰いとはなりませんが、ポイントを変えるたびにポツポツと釣れる状況でした。
横浜のメバル
今回メバルのサイズは20〜25センチほど。メバルはヤマメと一緒で尺を釣るのが難しく、それを超えれば立派なメバリスト。しかし私はまだ尺越えした事がなく、これは大きいぞと測ると大体いつも27〜28センチなんですね、精進いたします。