オデコはオデコを呼ぶ伊豆半島のフライフィッシング

最近、心にポカンと穴があいた様になんか釣りに身が入らなない。ついこの前までアレを釣らなきゃ、コッチも釣らなきゃと、忙しく動き回っていた筈。しかしこの秋になってから何故だか心に隙間が空いたかのように、そのやる気スイッチが入らない。年末までの毛高き目標は残すところオオニベのみとなったのだが、かえってこんなユルユルな気持ちの方が、気負いが無くて良いのかもね。

さてそんな目標が定まらない今週は何をするかを散々迷ったのだが、行った事のない管釣りへ行くか、はたまた堤防のフライフィッシングの二つに絞った。気持ちを上げるために過去のブログを見ていたら堤防釣りの楽しそうな姿に感化され、唐突に海へ行きたくなったのであります。久しぶりにカマスでも行ってみるかな、と・・。

千葉の南房の東京湾側はコロナ時の入門釣り人のマナーの悪さに釣り規制が著しく厳しくなり、昔僕らが行っていたポイントは釣り禁止になってしまった。ならば今回は気分を変えてあまり行く事がない伊豆半島へと繰り出してみたのですよ。

前日に見立てたのはU港とK港。夜明け前から釣りをすればなんか釣れるでしょうと、たかを括って出かけた私(もちろん情報を拾ってこの二つに絞ったのですが)。そんな中途半端な気持ちが良くなかった・・。ということで先だっての火曜日はオデコ記録を伸ばしに行って参りました。大した話じゃないですが、私の釣行備忘録にお付き合いください。

カマスを狙いに来たのですが・・
夜明け前にU港へ着き、早々に釣り開始。初めての場所で勝手が分からないから、そこらじゅうの釣り人に話しかけて情報収集してみる。するとカマスのカの字もないじゃありませんか。「今月に入って魚は抜けちゃったよ。」と。カマス狙いでまる二日間投げ続けてオデコの方が語った言葉。まぁ、それ以外の何か釣れるでしょうと投げ始めましたが、漁港周りはトウゴロイワシのみであとは何もおりませぬ・・。唯一の釣果は沖側へ向けて遠投を繰り返すルアーの方がショゴとワカシを朝イチに掛けたのみ。ほとんどの方が肩を落として空手で帰るのであります。朝2時間粘っても生体反応があまりにもないので、新たな漁港を目指して移動です。
コマセで鯖を釣っていた漁港
次に訪れたのがK港。ここでもひと通り釣り人の話を聞いて回ったのだが、「サバしか釣れないよ!」というネガティブワード。私にすれば鯖が釣れるのならばそれで充分じゃないかと言いたいところ。が、その鯖も沖へ向かってコマセを頻繁に打っている方のみが釣れていて、フライにはうんともすんとも言わず。その後潮止まりになってしまい半ば諦めた私。そこでふと思ったこと。「そういえばここから一碧湖や松川湖が近いじゃん。頭を切り替えてレインボー狙いにしちゃおう!」これがいけなかった・・・。
松川湖
松川湖へ到着しすぐに自動販売機で釣り券を購入。以前訪れた時にはややこしいルールが沢山あったのですが、漁協のページをみるとその区分がなくなった様。早速釣りを開始するべく湖をざっと見ると以前よりも水位が少なめ。これならば釣れるのではないかとロッドをウィンストンに持ち替えてスタート。んがしかし、ここのルールはウェーディングが禁止なので、インレットの浅瀬はシャローすぎて釣りにならず。急深を探していくつかのポイントを探るも、雑魚の反応もなし・・。
松川湖でオデコ
以前来た時はライズがあってそれを狙ってヒットまではしたものの、ランディングに失敗。その場所で色々と試してみるものの今回は何も無し。ライズ無し、雑魚無し、アタリなし。ポイントをいくつか変えたところで一度ボイルが起きたが、バスの様。地元の常連さん曰く、レインボーは真ん中の筋以外はまだ回っていないとのこと。結果、何をやってもダメだったので、ボイルするバス狙いに切り替えボイル待ち。夕方5時過ぎに目の前で起きたボイルにフライをキャストしようやくヒット。んがしかし、すぐにフックアウトしてしまいました。もう周りは暗がりになってしまいここで終了。一日中釣り続けて海水も淡水も見事にタコったのでありました。あ〜ぁ。

ダンディなエンリコミノーは櫛を入れて使うフライ(ボートシーバス)

私は休みというお休みはほぼ釣りへ出向いているので、家でじっとしている日は無いに等しく、何事も野暮用は出勤前に済ませてしまうようにしている。散髪はお洒落なんて言葉から程遠い状態で、ハーミットを始めてからというものの俗に言う千円カットの様な安い床屋で済ませてしまう。昔はその千円カットで髪を切ると使い捨ての櫛を「お持ち帰りになりますか?」と尋ねられたので、それを必ずもらってましたよ。何故かって?フライフィッシングはとかく櫛が必要なんです。

私がソルトウォーターでよく使うエンリコミノーはご周知の通りエンリコファイバーを使用した大きめのミノーパターン。このフライはマテリアルに適度なコシがあり、軽くて大きなフライを作れるのがその特徴。タイイングの仕方は以前YouTubeにも載せましたが、少し大ぶりにざっくり作った後でそのシルエットを整えカットする方法。やっていることはまるで散髪屋さんと同じでありタイイングに櫛は必須アイテムなんです。もらった使い捨て櫛はこのタイイングで活躍するのです。

それともう一つ、櫛は釣り場でも使います。おろしたてのエンリコミノーを使い魚がヒットしランディング。フックを外すとそのフライの姿は強風に煽られて髪を乱されたロン毛の兄ちゃんの様。フックに長髪が絡まり、その状態ではフライの動きがおかしくなるので櫛を入れて元通りにし、イケてる兄さんに戻ってもらうために櫛を使います。この櫛を入れる作業を続けていると、イケていたお兄さんは魚を釣る度に毛が薄くなるので”おじさんフライ”になり、やがては毛がほとんどなくなる頃には針先も甘くなり、お役御免となるのです。ま、そこまでフライを使ってもらえれば本望ですな。

さて、昨日の夜(今日の朝)はシンプルにエンリコミノーだけで勝負。フサフサだったマテリアルはやがて抜け去り、数時間にしてお役御免となりました。そんなエンリコミノーのシーバスフィッシングは以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

シークロのリュウちゃん
この秋シーズンになって三度目のシークロフィッシング。今回のキャプテンはご存じリュウちゃんです。11月は無休で働く季節労働者の彼は、来週の今頃は働き過ぎで死んだ目をしているでしょう。
シーバスフィッシング
今回は潔くロッド一本にエンリコだけを持って乗船。なのでコノシロ撃ちをせずにストラクチャー打ちのラン&ガンの釣りスタイル。最初のポイントに着き3投目で同船のOさんがいきなりロッドが絞り込まれる。そしてそれが水面を割って出た。デカッッ!
80センチ弱のシーバス
ロッドを絞り込む暴力的な引きに耐えて上がってきたそれは80センチ弱の大物。それはそれは見事な魚体でした。それを見て興奮する私ですが、な〜んもありません。
ボート移動
ま、そのうち釣れるでしょうと鉄板ポイントへ移動するも、お魚の姿なし。あれま、今日はあれでお終いか?なんて思っていたのですが、沖へ出た途端にそれは一変するのでした。
入れ食いシーバス
風は北風数メートル。潮が効き始めた海は俄かに活気だちボイルが始まる。それにキャストすればガッツーンと夏シーバスを思わせる強い引き。幾度となくダブルヒットが続く無限モード。魚のサイズは平均すればほとんど60アップで、55〜65センチのサイズが次々と釣れるのです。この間私はず〜っと1個のエンリコミノーで釣り続けました。
シーバス
今思えばボガグリップがバッグの中にあったのに、それを使わず何度も素手でシーバスを掴んで記念撮影などするものだから、指はズタボロに・・。左手人差し指は皮がベロ〜んとめくれてしまいました。痛々しいけれど、そのチクっとした痛みを感じる度に釣れたシーバスを思い出す訳。
ヒラスズキ
潮の効いた真っ暗なポイントではヒラフッコがヒット。いつかこの横浜の海で80アップのヒラスズキを釣ってみたいものです。
エンリコミノー
エンリコミノーの途中経過。すでにイケている若者から中年のオッサンになりつつある状態。フライは一回り小さくなってしまったので、3/0のフックサイズがやたらと目立つ。
フィッシュグリップ
最近ではいろいろなフィッシュグリップが売られているけれど、重さを測らないのであれば、こういったタイプの方が断然使いやすい。ボガグリップはやたらと重いですし、無くした時の痛手が半端無いっす。
シーバス
かくしてエンリコミノーはその姿がほとんど毛が無くなるまで釣り続けましたとさ。その結果、手は痛々しい傷だらけになりましたが、本日は心地良い疲労感の中でお仕事を頑張っています。

秋シーバスはご機嫌斜め(爆風に見舞われた横浜港)

日増しに寒さを感じる夜になると、「そろそろランカーサイズが動き出すかな。」なんてポジティブな気持ちになってくるのは私だけではない筈。僕らはランカーに恋するランカーバスターズ。ランカーシーバスに思いを寄せて、釣りへ行けない日にはバイトシーンを想像しながらエンリコミノーやビースティーチェンジャーをニヤニヤしながら巻くのです。

シーバスのフライ歴が長くなるとそのフライの残骸は凄まじい量でして、一度使って壊れたものはお店のロッドラックの上に放置されます。巻き方のパターンが分からない方にはその壊れた歴戦のフライたちをサンプルに差し上げていますが、それ以外にも船上に持ち込むバッカンの底にも沢山溜まっていたりして。でも、この歴戦の勇姿たちの中にはビースティチェンジャーなどの大型フライがありません。その理由は大型フライはオープンウォーターでひたすらキャストを続けるので、根掛かりやストラクチャーに引っ掛ける事がないのでフライが壊れないのです。魚を釣った場合に壊れてしまうケースが稀にあるのですが、70アップ以上のサイズはそう沢山は掛かりませんから、フライが駄目になってしまう事が少ないんですね。

またビックベイト(メガフライ)を一つ作るのに大体1時間くらい掛かってしまうのでので、その労力から簡単には人に上げることはできず。大物をキャッチして壊れたものは再利用(マイナーチェンジ)して使おうと企む訳です。そのおかげで20センチ前後ある大きなフライは減るどころかひたすら増え続けているのが私のフライボックスの現状。

気持ちはそのメガフライを投げまくってランカーサイズを釣りたいのですが、コノシロ好きシーバスはまだ集結量が少なく、私のスイッチロッドは未だ眠っている状態。この後いつランカーサイズが爆発するのかを予想しながら私のフライたちはまだ息を潜めています。

先だってまた横浜の海へ出掛けてきたのですが、ランカーの気配はまだ遠く、爆風に翻弄されながら釣りをしておきましたとさ。そんなシーバスの様子は以下の通り。

現在の状況が知りたい方、またはお暇な方はその様子をご覧くださいまし。

シーバスフライの残骸
ハーミットのロッドラックの上にはこんな感じで、歴戦のフライたちが無造作に置かれています。もちろんトラウト用のフライもあるのですが、シーバス用のフローティングミノーは5本も釣るとボロボロになってしまうので、他のものよりも圧倒的にその残骸が多いんです。
横浜のシーバス
そろそろ大物狙いのシーバス便かなと思って予約したのですが、爆風で釣りをする場所が制限されてしまい、今回は風裏を探しての釣り。そのため行きたい場所へは行けず、シーバスのサイズが上がりません。
シーバス
狙いはランカーだったので、真夜中の数釣りではなく、夜明けの時間を挟んでの時間帯の釣り。しかし、明るくなるにつれて爆風はさらに強くなる一方。
シーバス・シークロ
今回もシークロのリュウちゃんがボートキャプテン。風裏探しに苦労してました。今回は3名乗りで爆風にて交代しながらの釣りになりました。
横浜の海
夜が明けて狙うのはタンカー周り。この日は北東風だったので、風が吹く方向に付けられたタンカーはこんな感じで凪いでいる状態。しかしフローティングミノーに飛び出てくるシーバスはオチビちゃんばかり。
タンカー撃ち
風があたる面のタンカー周りは立っているのがやっとという程のシケ状態。風は真後ろから吹いているので、バックキャストが潰れてとても投げにくい状態でタンカーの隙間の奥の奥へフライをキャストする。
シーバス
タンカーの隙間で最初は50センチぐらいのが釣れたのですが、連続して同じポイントを狙い続けると、シーバスのサイズがここまで落ちました。最終的に数はまあまあ釣れたのですが、行きたい場所へ行けずに全体のサイズは前回よりもダウンしてしまいました。ま、こんな日もありますわなぁ。
フライタックル
という事で無事終了し、桟橋でリールの潮を洗い流す僕ら。シーバスに魅了されると道具はどんどん良いものが欲しくなってしまい、結果ハーミットのお客様はティボーだらけとなるのです(一部ハッチ)。ここにあるロッドとリールで軽自動車の新車が買えちゃいますなぁ・・。

秋のシーバス祭り開催中(横浜港沖のフライフィッシング)

一昨日、横浜の海へと繰り出したら思っていた以上に釣果があったので「秋のシーバスまつりや!」なんて叫びながら釣りをしていたのですが、その時に「ヤマザキパンのパン祭りって今でもやっているのかな?」なんてふと思いました。先ほどググってみるとそのパン祭りは1981年からスタートし今年も行っているので、もう44年も続くイベントになっていました。それもそのプレゼントは一貫して白のお皿(フランスのデュラン社製)。Wikipediaによれば今までに5億枚が配布されているというのも驚き。

それにしても人間の記憶というものはいい加減なもので、パン祭りは私の中では秋だと思っていましたが春だったのですね。まぁ、応募をしたことがない私のいい加減な記憶の中の印象に残ったTVコマーシャルがわずかに刷り込まれた訳で、自分が作り出した過去の記憶なんでしょうなぁ。

さて、シーバスの近況を皿の話だけにサラッとご報告😆

9月まで異常に暑かったためにシーバス船が暇するほど釣れていませんでしたが、台風接近(22号)を境に季節はしっかりと秋モード。今は中型サイズまでは大分湾奥まで入り込んできました。現在はまさしくシーバス祭り開幕です。しかしながら大物はまだ釣れている感じは少なく、カタクチイワシやコノシロが喰われること無く湾内を多く泳ぎ回っている状態。季節は少しだけ例年よりもズレている感じですが、どこかで追いつくので大物祭りはどこの週で爆発するかわかりません。でも良い時期に入ったのは間違いないです。

そんな一昨日の夜はこんな感じ。お暇な方は以下をご覧くださいまし。

横浜の海
「まだそんなに釣れてませんよ。」という話だったので、まぁ釣れれば良いかなという事で、皆さんもご存知通称「クラゲ」からスタート。風はそれほどありませんでしたが、入った時はまだ潮が早かったです。
セイゴクラスの入れ喰い
シーバスは釣れるものの、言われた通りサイズがイマイチどころか、20センチほどのセイゴが入れ喰い状態。真面目に釣ったら大変なので、適当にお遊び程度に釣りました。
横浜のタンカー周りを攻める
海はまだ少し生暖かいくらい。でもベイトの反応はどこへ行ってもあります。適当に小物釣りが飽きた頃に運河を離れて外海のタンカー周りを探ると、そちらは魚のサイズが良く最低でも55センチ以上のサイズ。
シーバス1
チビシーバスを避けるために僕らはエンリコミノー3/0にチェンジし、タンカー周りのキワキワを攻めれば立派なサイズの秋シーバス。というより、強引な引きでグイグイ底へ持っていく感じは夏シーバス。今自分はこのサイズのシーバスが一番元気。
シーバス2
私もリュウちゃんに写真を撮ってもらいニコパチ。上がってくるシーバスは60アップが多かったです。
シーバス
シーバスをバス持ちすると手が擦り切れてしまうので、私は掴む時にストリッピーを親指にはめます。シーバスはこのバケットマウスで、大きなコノシロをそのまま吸い込んでしまうのですよ。
シークロのリュウちゃん
今回のキャプテンはリュウちゃん。いつもならばこの季節は半分死んだ顔になっているのですが、9月が暇だっただけに、まだ睡眠不足ではないようです。
シーバス
この日はタンカーがあまり浮いていなかったので、その後は船を南へと走らせ昔良かったポイントで拾い釣りをした所、この状況判断が良かったようで、風の当たる全ての面で同サイズのシーバスが次々とヒット。数をかなり釣って満足したので、キリの良いところで上がりましたとさ。今回は最大65センチで、後半に釣った魚のほとんどは60アップでした。あ〜楽しかった!さて、次の釣りの準備をしないと・・。

 

 

フライロッドの正しくない?使い方(キャスティング練習後の遊び)

ハーミットからフライフィッシングをスタートをした方は、私から色々なうんちくを聞かされているので、「フライでは大抵の魚は釣れるけれど、狙わない魚がいる。」という様な話を聞かされた方も多いはず。その狙わない魚の代表としてはタナゴやハゼといった類が挙げられる。タナゴやクチボソはミッジフックに白い糸を少し巻いたものを足元の水路へ糸を垂れれば釣れる魚ではあるけれど、フライリールやラインが機能しないのでフライフィッシングとは呼べない。というか延べ竿の仕掛けに作ったフライを結んだ方がはるかに釣りやすいのである。

ハゼも同じでTMC200Rの#16フックにオレンジのシェニールやラバーレッグを縛ったものをタイイングし、それを浅瀬にキャストしてズル引きすれば、ハゼも釣れちゃうんですな。やっぱりフライフィッシングって魚との距離がないとただの毛鉤釣りになってしまい、急に陳腐化してしまう気がするのです(もっともこのタナゴとハゼは実際にフライでやってみた結果思った自分の感想)。

そんなうんちくをまた言っていると、「じゃぁ、中禅寺湖でボートからのレイクトラウト狙いや、あなたが推奨しているアカハタのフライフィッシングはどう説明するの?」と突っ込まれました・・。

確かに、アカハタやレイクトラウト狙いの様な水深が15m以上もある場合はキャスティングは程々に、あとはその水深へフライが到達するまでにラインを送っているだけだからキャスティングをしているとは言えません。何を持ってフライフィッシングと言うべきかは、その人が判断するものと考えれば、人によってはフライフィッシングのハゼ釣りもアリなんだなぁと。

先だってのキャス練の後に「今からハゼを釣りましょうよ」と誘われ、午後は江戸川放水路に出かけた私。餌釣り用の道具を持ってきていなかったので船宿で借りようと思った時にふと思った。フライロッドで餌釣りをしちゃ行けない理由はないなと思い、ロッドを借りず仕掛けだけ貰って餌釣りをしたのです。フライの道具で餌釣りはフライロッドとしては決して正しい使い方ではないのですが、結局釣りって何をやっても魚信さえ堪能できればなんでも楽しいものだなぁ、と思った瞬間、私の固定概念は簡単に砕け散ったのでありました。

そんな先だっての日曜日の午後はこんな感じ。
お暇な方はご覧くださいまし。

たかはし遊船
その昔、フライでハゼ釣りを楽しんだ時はこの江戸川放水路にビーチサンダルで立ち込み、適当に投げてフライをズル引きするだけで簡単に釣れました。その時は遠投するわけでもなく、その辺に投げ入れて横へズル引くだけれ釣れるので、楽しくないと感じたのでありました。今回はたかはし遊船の桟橋でフライロッドを使っての餌釣り。久しぶりの餌釣りだったので、少年の頃を思い出しワクワクした私。
桟橋でハゼ釣り
仕掛けを購入するとナスオモリと自動ハリス留めの天秤。エサはアオイソメを渡された。フライロッドで餌釣りをする利点は、手バネ竿と違って糸を納めるのが早いこと。または簡単に長さを調整できること。オモリが重いので天秤仕掛けは通常のキャスティングはできないので、ラインを多めに出しておいて、ルアーのフリッピングの様に振り子で送れば遠くへ飛んでいく。着底したら底に引っ掛からない様にロッドで煽りながら手前に寄せて誘うと、プルプルとハゼの小気味よいアタリがきます。
フライロッドでハゼの餌釣り
ベンチに座ってフライロッドを出す。しかしロッドの先にはアオイソメがついている。「フライフィッシングはこうあるべきだ。」と講釈を垂れている私ですが、魚釣りはどんな形でも楽しいものですなぁ。最後にはインジケーターを取り出してルースニングをし、その先にはフライをちょうど良いサイズに加工して釣ってました(ハゼ用にフライを巻いてこなかったので)。でも餌の方がはるかに簡単に釣れます。
ハゼ釣り
ひとくちにハゼと言っても色々な種類が釣れる訳で、マハゼを中心にダボハゼやヌマチチブ、シマハゼなどが釣れました。フライロッドから伝わるハゼのアタリがクセになりそうです。
たかはし遊船
こんなにも小さい魚を相手にしているのですが、魚が掛かる度に少年の様な気持ちになれるのです。昨今は管釣りの値段が高くなったので、こんなお気楽な釣りも良いものですなぁ。
釣り上げたハゼ
キャス練後の移動で釣り場へ行ったので、釣りをしたのはわずか2時間ほど。来年はハゼ用にちゃんとフライを巻いて、このブログでハゼのフライフィッシングを紹介しようかな😀

学びとハプニングの旅になった長崎(バショウカジキ・チャレンジ編)

セールフィッシュ(バショウカジキ)をフライで狙うのは初めてでは無い。かつて鹿児島県の下甑島でその姿を追い回し、マレーシアのロンピンでも挑んだのでそれなりの知識を持っている。このセールフィッシュチャレンジは昨年に予定を組み、今回の釣行に臨んだ訳なのだが、出発の直前に同行予定者がどうしても外せない用事ができてしまい、急遽私一人での釣行となった。

フライでセールフィッシュはどのように釣るのかというと、簡単に言えばフックのついていないトローリングルアーを沢山流して魚を興奮させ、それと入れ違いにフライを投げ込むというもので、アングラー(釣り人)の他に船を操船する人、それにセールフィッシュが来た時にティザーベイト(寄せるためのトローリングルアーまたはその他仕掛け)を回収する人が1〜2名必要になる。今回は船長と二人で一人が2役をしなくてはならず、さらにこのティーザーの用意を人任せにしていた私は、現地調達でティーザーをなんとかしなくてはならなくなった。

現地の釣具屋へ飛び込み、ラビットやヒコウキ(集魚ルアー)を探してもトローリング用品なので意外に置いてない。その中でも使えそうなものを購入して流しては見るものの急ごしらえのそれは効果が薄く、更にそのティーザーベイトを二つ流した上に、自分がフライタックルを持って待機するというのはどう考えてもうまく行かないのですぐに諦めた。考えた挙句は跳ねるカジキの群れを追って、その頭にフライを直接投げ込むという方法しか思いつかなかった。でも空気抵抗があるフライを12番のロッドでキャスティングを繰り返す体力の消耗は半端ない。

結果を先に言えば 2・0・0(ツー・ゼロ・ゼロ)である。トローリングや他の釣りでのコールサインで最初の数字はバイト(ヒット)数、次の数字はファイト数、最後はキャッチ数になる。2バイトはあったものの、フッキング率の悪いこのセールフィッシュをファイトまでには追い込めなかったのである。

ベイトを追い回す興奮したセールフィッシュを今までで一番の数を見たし、ひとグールプ(群で狩をする)の数も1グループで4〜8本ほどいた。船を出した三日のうち荒れた一日以外は常に魚を追い回せる好条件。魚に捕食のスイッチを入れるのはシイラやカツヲであれば散水であり、セールフィッシュにとってはティーザーベイトがとても重要だという事を、改めて痛感した今回の釣行でした。

ということで、以下はその様子なのですが、私一人なので被写体がおらず写真をほとんど撮る事ができなかったので(カジキを追いかけ回している最中は船長も私も興奮しているので)、ロクな写真がありません。付け加えるその文章で、その興奮が伝わると良いのですが・・・。お暇な方はどうぞご覧くださいまし。

佐世保駅
目的地へは羽田から長崎空港まで。そこから路線バスを使って佐世保駅周辺に宿泊し、翌日の釣行に備える。一人でやる事がないので駅周辺をウロウロ。
ラビット
釣具店で見つけた小さなティーザーはラビットやマウスという名前で呼ばれている。しかしいつも使っているティザーはもっと大きくて3〜5個連なるものに、タコベイトなどをつけた波気を出し水面を賑やかにするためのもの。大きなカジキにこの1個ではその効果はたかが知れている・・。写真の撮り方が悪かったが、ボディに2本の羽が生えていて、簡単にいえばルアーで言うクレジークローラーみたいな羽もの。
セールフィッシュ狙い
以前ヒラスズキでお世話になったシーズナルの森下船長。一昔前に僕らが狙っていた下甑島のセールフィッシュが地球温暖化のせいで魚のいる位置が北上し、このエリアになったと言うところ。どれだけいるのかに期待が膨らむ。
鳥山
初日は比較的凪いでいて海を見渡せる。すると所々に鳥が忙しそうに水面を突いている。さらにその周辺でカジキが連続ジャンプを繰り返すのだ。その様相はわざと水面にボディを叩きつけている感じ。今までこんなに多くのセールフィッシュに遭った事がなかったので、最初はその行動はボラの跳ねと同じなのかと思った。しかしよく見ると、カジキは連続ジャンプを繰り返し、その方向は綺麗な円を描いている。要はボディで音を立てることで小魚の群れを追い込み。仲間達が持つセールの方へ追い込み囲い込んでいるのだ。ナショナルジオグラフィックのセールフィッシュの映像でもその光景は無かったので、新たな学びで高揚する。
夜明けから狙いに出かける。
普段の遊泳スピードは遅く、ターゲットへ飛びかかる時だけマックススピードで突進する。イワシの群れを追い込み集団で狩りをする様子は、痛ぶって弱った獲物を得るリカオンやハイエナの様。そんな群れがあちらこちらにあり、ジャジャ馬の様なボートで追い回す。時にそのタイミングがピッタリあって、フライに興味を示し船縁まで追ってくるのだからやめられない。あと一歩、と言うところで喰わせる事ができず1日目は終了。二日目は船を出したものの波が強く魚が水面には出てこないので、ほんの数時間で終了。そして最終日は午後に向かって強風予報なので、夜明けと共に出かける。
セールフィッシュ
朝早い時間は反応は薄かったものの、太陽の上昇と共に鳥山がたち始める。するとその水面にはセールを広げてハンティングを繰り返すバショウカジキ。魚の写真が欲しかったので、船長にはルアーで釣ってもらうようにお願いしたのだが、チェイスは物凄くあるがヒットまでに至らない。その追い方はシイラよりもねちっこく追い回すので、そのビル(角)が船に刺さってしまうのではないかと思うところまでルアーを追い込み船縁を潜っていく。それを見て私は少し方法を変える事にし、キャストしてフライを引くのでは無く、ルアーをティザーと見立てルアーをキャストした方向を見定めてキャストする。 カジキはビルを水面に出しずっとルアーの後についてくるので、フライに近づいた時にフライを急激に動かす。するとカジキは方向を変えてフライへガブリと喰いつくのである。 ヒット!! と言いたいのですが、フライを咥えたセールフィッシュはその場で嫌々した様な首を振り、フッキングしないのである。「ガッデ〜ム!! 」船長と私は雄叫びを上げその悔しさが海上に響き渡る。そんな感じの興奮するチャンスが数回。午後に向かって風とウネリが上がり、盛り上がっているところでフィッシングストップとなってしまった。
フライフィッシング
釣りを終えた今考えることは、ティザーベイトへの知識をもう少し高めて、この釣りを熟知したメンバーで再チャレンジしなくてはと思った。この釣りはワンチャンスに込める気迫とその思い。そしてチームワークが必要なのだと再確認した。さらにセールフィッシュのシーズンが短く、また僕らの意気込みをかって狙ってくれる船が少ないので、まだまだ人に紹介するレベルではない。けれど、いずれは誰でも釣れるシステムになってくれる事を願って来年の予約を入れるのであった。

前回のシイラがどれだけ大きくなったかを確認しに行った(相模湾おかわり)

お魚の成長スピードというのは奇々怪界で、僕らが想像する様な成長をしないのです。例えばイトウの場合はその成長スピードは遅く、1メートルになるには10年から15年掛かると言われています。これが同じような大きさになるシイラはどうかというと、1メートル(全長)になるにはたった一年しか掛かかりません。かつてこの事実をハワイの水族館にあったシイラの説明で私は初めて知った訳ですが、僕らが普段釣っているシイラは幼魚なのかと愕然としたのです。またカジキ類も同じで、1メートルになるには大体1年程度でその後に徐々に大きくなるんですな。なので水槽で飼えそうなカジキなんて見ることは滅多にない訳。私の場合、中学2年生の夏休み中に15センチ身長が伸びたので、これがシイラの成長期と同じになるのかなぁ😆

前回のシイラのフライフィッシングで、ここ数年では珍しくペンペン(40〜50センチ以下の小型)シイラの入れ喰いでしたた。あれから1ヶ月近く経ったので、「もしかしてシイラは一回り大きくなっているんじゃない?」と思い、今期二度目のシイラ船を丸伊丸でチャーターし相模湾の海へ繰り出したのでありました。

暑い日はシイラのパワーに翻弄されドラッグが唸る音を聴きながら雄叫びを上げるのも楽しいものです。そんな夏の終わりを少し感じてしまう先だっての日曜日は以下の通り。お暇な方はご覧くださいまし。

相模湾の夜明け
前回と同様、相変わらず港の水温が高いので朝の海水温が低い時間帯に長井荒崎港を出船。それともう一つ、朝イチにパヤオへ行って一番最初に狙えば、魚はスレていないのでアリマス。
朝のパヤオ
最初のパヤオまで約40分くらいかな。2.8万円を払って買ったチャム(活きイワシ)は大切に使わなければならないので、昔に比べたらチョロ撒きでスタート。まだ誰も攻めてないのでイワシを撒かなくても撒水だけでお魚はスイッチが入り釣れてくれます。
朝のシイラフィッシング
カツヲ船よろしく、撒水装置が付いている船は左舷ミヨシに設置してあります。そのシラ泡の境にフライを通すと、シイラはイワシだと思い込みフライに喰いついてくれます。シラ泡の切れ目で釣れる点は渓流魚と似ていますね。
シイラ(マヒマヒ)
予想した通り、シイラはこのわずか1ヶ月で20センチほど成長していましたよ。サイズは60〜90センチといったところで、最大メーターアップがキャッチされました。
シイラ(マヒマヒ)
シイラのフライフィッシングは女史にも人気で、キャスティングのスキルに左右される事なく、平等に掛かってくれる事が良い点でしょうか。もちろんフライの良し悪しやフライの誘い方などで左右されるので、釣果に差はでます。
キハダマグロを狙う釣り船の集団
何箇所めかのパヤオでシイラを狙っていると、突然遊漁船の集団が現れ、スパンカー(帆)を立てずに釣り船が魚の群れの様に移動します。それもそのはず、この漁船軍の下にはキハダマグロが移動しているのです。釣れているのでその無線を聞きつけて大きな群れのようになっていく姿は、まるでカツヲ鳥と一緒。
イワシ玉
日が高くなる頃にはイワシ玉を見つけて、それを追いかけながら狙っていたらイワシ玉は船付き(船倉下に着いて鳥からの攻撃を逃れる行為)になりました。イワシの群れの下に見えるグリーンは全てシイラ。やがてその群れの大きさは巨大化し、船よりも大きなイワシ玉に。これを掬えば2.8万円支払った何百倍もの群れなんですが、最終的に仲間の漁船を無線で呼んで大きな網で掬ってました。さていくらになったのでしょう?気になりますなぁ。
ダブルヒット
今回は良いサイズのシイラが最後まで飽きる事なく釣れ続けたので、皆さん相当楽しかった様です。
シイラのランディング
私はイワシを撒き続けているので、ランディングに手が回らないので、手が空いている人たちがランディングを手伝います。
シイラ
群れが大きいとシイラも船付きになるので、船尾でキャスティングしていても掛かります。基本的にシイラのフライフィッシングは左舷側だけで釣るので、いっぺんに釣りができる人数は6名ほどになります。
シイラのフライフィッシング
大きなイワシ玉、イルカの群れ、鯨の潮吹きなどなど。満足のいく釣果の他にも色々な巡り会いがあるのが外海のフライフィッシング。次回もまた、新たな生物に出会える事を期待しつつ、シイラのフライフィッシングを楽しんでいきます。でも今シーズンのシイラフィッシングはこれにておしまいかな。何せ釣りもののジャンルが広すぎる私は、やらなきゃいけない宿題が沢山あるのでアリマス・・。

ボキャブラリーが尽きた私は釣り日誌を淡々と語る(相模湾のシイラ)

ハーミットがこうしてネットに何かを書き始めたのは、ウェッブサイトというものが出来た当初からなので、なんだかんだでフライにまつわる日々を、ネット環境を通じてずっと皆さんに伝え続けている様です。んがしかし、最近の私はブログ更新が停滞中。今回ここに書く内容も火曜日のことだからだいぶ日にちが経っちゃいましたね。

要するに、ブログを書き出すのに何かキャッチーな出だしをと毎回考えているのですが、とうとう思いつかなくなってきたのです。そもそも私は語彙力がそんなにないので、自分が生きてきたお面白エピソードを書き添えてきただけなので、いい加減ネタがないんですね・・。

ということで私のタイピングする意欲が復活するまでは、更新が停滞するか至って普通の釣果報告になってしまうかもしれませんが、勘弁してくださいまし。

以下は先だっての火曜日に行った、相模湾シイラフィッシングの釣果報告。
ペンペンシイラは沢山いたので全員沢山釣れましたが、大物に関しては今一歩といった感じでした。

長井港
地球温暖化の影響はチャム(コマセ)のイワシを買う事にまで影響している。昨年同様に港内の水温が高く船を長時間停めると死んでしまうので、秒殺で出港するのです。さらに水温が上がらない朝早い時間に買い付ける為に、出航は年々早まる一方。暗がりで出航するとすぐに夜が明け始めました。
シイラ
30〜40分も走ると最初のパヤオに到着。それと同時に日の出時間になり、朝日を浴びてシイラフィッシングの開始。ロッドを出してわずか数分で最初の一本がキャッチされます。僕らの間ではペンペン(小さいシイラをこう呼ぶ)とは言わず、このサイズはミニラと呼んでいます。
カンパチ
パヤオ(沖漁礁)にタイトにキャストすると、今年はカンパチの子供が沢山掛かります。サイズはまだまだ小ぶりですが、これからグッと大きく育つ事でしょう。
トリヤマ
朝の早い時間帯は、時折トリヤマ(イワシの群れを追いかけ回す鳥群)が沸いています。この下にイワシがいて、さらに下にシイラやカツヲ、マグロが着く訳ですが、今回の鳥山には大型魚がいませんでした。
富士山とフライロッド
大きく弧を描いたグラスロッドのその曲線美の中には富士山が。なんか贅沢な気分を味わえますなぁ。台風のうねりは思ったほどなく、快適なフライフィッシング。
シイラ
シイラのサイズは大きくても60〜70センチ程度と前年に比べるとやや小振り。それでも飽きない程度にフライロッドに掛かってくれるシイラには感謝しかありません。常に誰かのロッドにシイラが掛かっている状態は、釣れない日を知っているだけに贅沢は言えません。
シイラ
何本かのシイラとカンパチは持って帰り、その日のご馳走となりました。食べるにはこれぐらいのシイラがちょうど良いのです。
チャム用のイワシ
今年のイワシの値段はなんと一杯¥14,000。これ以上高くなったら、もうイワシを買うのはやめてしまうかもしれません。チャムがない時はフックを取ったルアーをキャストして船縁まで寄せて、散水回りにフライをキャストしてシイラを食わせます。
シイラ
チャムが高くて少ししか手に入らなかったので、前半はチャムを巻かずにシイラを釣りました。そして太陽が高くなってシイラの喰いが悪くなり始めた頃にイワシを撒き始めたのですが、ピーカンになるとイワシを撒いても喰いつきは少し悪いです。
シイラ釣り
陽射しが暑いので移動中の皆さんは影に隠れて休憩。私はできる限り船首に立ち、シイラの群れやナガレモノ(漂流物)を探しますが、穏やかな時間が長いと気持ちよくて船首で寝てしまいます。
空を舞うシイラ
かくして、今回も無事シイラのフライフィッシングは幕を閉じました。陸に戻ったらいつもはすぐにアイスクリームを求めて彷徨うのですが、今回は汗をサッパリ流して帰りたいと思いソレイユの丘にある湯へ直ぐに出向きました。しかしこれが失敗。朝が早かった分だけ終わりが早かったので、海と夕日の湯はまだオープン前でしたとさ(14時半からのオープン)。ちゃんちゃん・・。

確定申告が終わらないのに横浜の夜の海に繰り出した

本日は確定申告最終日ですが皆さんはお済みですか? 昨日はテンパって最終チェックをしてようやく提出したのですが、保険関係の提出書類が見つからず、てんやわんやでしたが、なんとか間に合わせました。

そんな状態だったのに先週の金曜日は確定申告も終わらず、アハフタしている状態でありながら釣りを優先してしまうわけですが、まぁこれも仕事ですから致し方ありませぬ。とはいうものの、実際には支払わなければならぬ税金の工面をどうしようかなんて考える苦悩から現実逃避したかったので、金曜日の夜はシークロから出船してシーバスに癒されたかったのです。

そんな中途半端な状態だったので、シーバス戦線に出ていく為の持ち玉をタイイングする余裕やラインにドレッシングするをするなどの前準備をせずに、あるものをまとめてシーバスへ。しかしリトリーブするその所作の最中で、いつもならば「ココで喰っちゃうな。」なんて言いながらキャストしたフライに想いをぶつけバイトを待ち続けるのですが、申告の期限が迫っているものだから、「あれは忘れてないだろうか? 二重うちって全部チェックしたかなぁ・・。」なんて不安を抱えながらのリトリーブ。そのお陰で不意打ちのアタリに手が反応せず、フッキングしないこともしばしば。中途半端な気持ちは良くないなぁ、なんて思ってはみるのだけれど、ひとたびボイルが始まればアングラーは目の前の光景に直ぐに反応して興奮してしまうのです。

釣り人って単純だなぁ、としみじみ感じた金曜日の夜でした。

そしてその翌々日は氷雨の中、朝霞ガーデンで朝練&キャスティングを行い、その後に本降りの状態でマルタウグイを求めるのでした。最近のシーバス状況やここ数日の管理人が何をしているかを知りたい方は、以下写真と共にお楽しみください。

今回の戒め:釣りを100%楽しむには、仕事はキッチリ終えて出掛けよう。

横浜の海
現実逃避で横浜の海へ。魚をつれば気分も晴れるだろうと思ったのだかれど、予報よりも爆風で、沖のタンカー周りのキャスティングは辛い状態でした。
横浜の海
ここのところ釣れているイメージだったので、ポイントへ入ればすぐに釣れるだろうと思ったけれど、最初の数カ所は何も反応せず。横浜を離れて川崎方面へ来てようやくポツポツと反応が出始めた。しかしサイズは40センチ前後が中心。魚が深いのか、フローティングラインにゾンカーのコンビネーションは思っているほどバイトはでなかった。
横浜のシーバス
東京湾の神奈川エリアは攻めるところが沢山あるので、いつもの場所が釣れなければこの時期過去に良かった場所をランガンするに限ります。すると、幾つか目のポイントから急に釣れ始めたのです。この時点で沖は諦め運河内の風裏中心で狙っています。
シーバス
久しぶりにスコットのウェーブ7番を使いフローティングラインのタックル。ゾンカーは首が渋かったので、さらに一回り小さいエンリコのマイクロミノーを使ったら、反応が上がった。でも釣れた個体が吐いたベイトは7センチはあるんですよ。
横浜の海
いつものように大物ねらは隙間を攻撃。しかしどこもお留守でした。季節的に移動しているか魚を探すのも一苦労です。
シーバス
マイクロミノーでひとしきり数釣りを楽しんだら、あるポイントではシーバスボイルが止まらない。そこでフローティングミノーに変更すると、サイズは50センチ止まりでも入れ食い状態になり楽しい時間。
シーバスの嘔吐物
そのシーバスがデッキに上げられると。こんなふうにゲロするんですが、バチゲロは無し。そのほとんどはカタクチイワシでしたが、サッパも混じってましたヨ。
シーバス
魚を探すのに時間がかかり過ぎていつもより遠出したシークロのリュウちゃん丸は、次のお客さんとの時間が迫っていたので最後は慌てて帰港したのでした。さ、家帰ってゆっくり寝ようと思っても、数時間後にはお店で仕事なんだよね。さらに翌朝は朝霞ガーデンで朝練ときたもんだ。ジジイなのに我ながら自分の体力にビビります。
朝霞ガーデン
そしてその翌々日。冬へ逆戻りした様な日に朝練の予定を組んでしまいましたが、案の定、とてつもない寒さと風で、朝霞ガーデンは貸切状態です。その後キャス練へは行ったものの人も集まらなかったので中止にして、近くの川へマルタウグイを探しに行ったのです。
鯉に恋するフライフィッシング
しかし、思った以上に雨が降ったのか、川は泥にごり。その中でも岸の浅いところでテールを出す鯉がいたので、それらに遊んで頂きました。もうこの時点でずぶ濡れ。これ以上確定申告は先送りできないと家に帰り、必死になって申告を済ませた私。あとはゆっくりと風呂に浸かった後にビールを煽ったことは言うまでもありません。しかし、この後に税金の支払いがあるんだよなぁ・・、胃が痛い・・。

 

 

バレンタインデーの夜に人妻からチョコを貰う横浜ナイト・シーバスフィッシング

TVドラマやアニメでイケメン男子が山盛りのバレンタインチョコレートを貰うシーンがよくありますが、身の回りにそんな人っていた事がないので現実にそんな事ってあるんですかねぇ。他人様にチョコなんて貰った記憶なんてほぼ無い私ですが、小学2年生の頃だったかな、クラスの男子を数名を並ばせて不二家のハートチョコレートを配った子から貰ったこと位しか記憶がない・・。ま、呑兵衛の私にはチョコなんて物は無縁なのであります。

最近のシーバスフィッシングは自身がボート予約することは少なくなり、「一緒に来ませんか?」と誘われるボートに便乗するのが多くなったのですが、先だっての金曜日の夜もそんな感じで誘われて横浜の夜へと繰り出したのでありました。

「昨日は寒波爆風だったから出船なんてしなかったのでしょう?」と、シークロのリュウちゃんに尋ねると、風をものともせず出船したそうで、そんな中でもよく釣れたと言うお話。僕らは穏やか風の中で出船したので、今宵は楽勝のフライフィッシングかと思いましたが、釣りを始めた途端に同じく爆風です。しかしながらお魚はどのポイントにもおり、満遍なく釣れる状態。風の冷たさを感じながらも私は適当に釣った所で、皆さんの釣りを見物していました。

ひとしきりシーバスフィッシングを楽しんでまどろんだ頃、ご夫婦の奥様から渡されたチョコレート。そこで今宵がバレンタインデーだと言うことにはじめて気付いたのであります。するとリュウちゃんが一言。

「おぉ、人妻からバレンタインデーのチョコレートを貰った!」

人妻という表現にオトコはつい妙な気分になってしまうのですが、なんか久しぶりに貰ったチョコレートを食べたら、空っぽだった胃袋と心がほんのりと温かくなった夜でした。

そんなシーバスナイトは以下の通り。お暇な方はお付き合いください。

EPミノーならぬ、SAAPミノー
来週にはEPファイバーは入ってくると思うのだけれど、マテリアルがどんどん値上がりしているので、国産のSAAPフロートビズで巻いてみたSAAPミノー。ファイバーの長さの関係があって全長は9センチが最大。でもEPミノーと遜色なく巻けることが確認できた。ということで、この1本を持ってシーバスフィッシングに参戦。
バチゴカイ
シークロの出船場所であるDマリーナへ行くと、桟橋の周りにはたくさんのバチゴカイ。バチシーズン到来ですなぁ。
シークロ
実際には各ポイントにはまだバチ抜けはしておらず、普通にミノーを喰っている様。ポイントはタンカー裏、桟橋のライト、温排水周りなど。どのポイントもお魚は満遍なくいました。ただサイズは慣らしたように40センチ大ばかり。
横浜のシーバス
一本だけ巻いてきたSAAPミノーはご覧の通り丸呑み。ベイトサイズがあっていたのかな。
カタクチイワシ
シーバスが吐き出したのはカタクチイワシ。大きさは7センチ前後といったところ。バチゲロ(バチを食べている時に吐かれる汚いドロドロのもの)は吐かなかったので、実際にはバチ抜けはこれからなんでしょう。
シーバス
今回は数にしたら3人で相当数釣ったのですが、サイズは慣らして同じ。今回はヒラスズキは1本も混じりませんでした。フライはこの一本だけで釣り通したのは、灯りの乏しい状態で老眼鏡無しだと交換するのが面倒だという事・・。
工場夜景
横浜夜景は工場から立ち昇る煙とライトアップされた無機質な工場の前で、シーバスフィッシングが繰り広げられます。煙の角度で風の強さがわかりますヨ。
チョコ
「はい、チョコレート。」と手渡されたチョコボール。普段は甘いものをあまり食べない私ですが、釣りの時は疲れているのでチョコをよく食べます。夜飯をほとんど食べずに出船したので、チョコがお腹に染み渡りました。
シーバス
夫婦でダブルヒットという場面は幾度となくある位、沢山釣れた横浜ナイト。次回はおかずを釣りにメバルでも狙いましょう!