釣った魚に値段をつけてはいけない、今季のランカー便はそろそろお終いかな

横浜の海に出撃するとつい、「ブルーライト・ヨコハマ」を口ずさんでしまう私。巷の人にとって横浜ソングと言えばなんだろう?と思い、ググってみると、横浜経済新聞の中に投票サイトがあり、その中に松田優作の「Yokohama Hoky Tonk Blues」がありましたよ。懐かしい。

♪ひとり飲む酒わしびくて、映るグラスは過去の色、貴女恋しいたそがれの、Yokohama Honky Tonk Blues〜♪

横浜の夜に沁みるぜ、この歌。

さて、そんな事を思いながら先だっての金曜日の夜に、横浜の海にシーバス(貴女)を求めてクルージンクへと出かけました。結果から言えばシーバスのサイズを気にしなければ沢山いるのですが、ランカーシーバスの賑わいは少なくピークは過ぎたのかなという雰囲気。これから産卵をするシーバスは東京湾の南へ向かい、1月の半ばを過ぎる頃からまた徐々に戻ってきます。もちろん全部が全部いなくなってしまう訳ではないので、大物狙いは難しくなるにしても、フッコサイズは沢山いるので数釣りは楽しめる様になります。

気がつけば今年もあと2週間と少しになっちゃいましたなぁ。皆さんの釣り納めはどこへ行きますか?

横浜の海
夜景の撮影はどうしても写真がボケボケになるので、その辺はご了承くださいまし。このシーバス釣行は先週末の話。前回と違ってベタ凪の微風。でも沖へ出るとそれなりにウネっているのです。
横浜のシーバスフライフィッシング
一緒に行ったお客さんのロッドは終始しなりっぱなし。釣れるって楽しいですね。必然的に船上の皆々は笑顔になります。
シーバス
サイズは40〜60cm弱まで。どのポイントでもお魚はいる感じ。ヒットフライは白ゾンカーが中心。
シーバス
私は相変わらずでっかいフライを投げ続けますが、22センチのフライに対してこのサイズ、トホホ・・。23年秋シーズンになって相当数な乗船回数ですが、今年は70〜80センチ台を全くキャッチできず。それに費やした船代は10万円オーバー。そんな年もありますわなぁ・・。
シーバス
とはいうものの、このサイズは釣れ続けるので、シーバスのフライフィッシングを初めて間も無い方々には嬉しいヒット連発です。
シーバス
さて今年の締めくくりに、大物を諦めてもう一回乗るかどうかを考え中。なんだかんだ言っても釣れるのですから、ロッドがしなるのは非常に楽しいのでアリマス。

アカハタをフライフィッシングで狙ってみたら面白かった件(相模湾編)

赤いマフラ〜なびかせて〜♪」と主題歌が流れると白黒画面に現れるサイボーグ009。後のカラー放送ではそのマフラーが黄色になっていて、ツッコミを入れたことはありませんか(昭和世代でないとわからないネタ)? それとは逆に、「赤いスイートピー」の歌が流行った頃にそんなものは存在せず、後にその歌に合わせて赤のスイートピーが作られたという、逆バージョンのようなお話もあります。

今回のお話はその真っ赤っかのお魚の代表格であるアカハタのお話。日本共産党とは全く関係の無いお魚をフライフィッシングで狙ってみようかという新しい試みです。

そもそも何でアカハタを狙うことになったかといえば、近年シーバスのボートフィッシングが人気の為、その繁忙期である10〜12月初旬に船の予約が取りにくくなったので、他の遊びを探してみようと思ったのがそのキッカケ。夏の間は忙しい丸伊丸さんが10月以降は閑散期に入るので平日だと3名出船で¥36,000で遊べてしまう(土日でも6名で¥60,000)ということもあって、それを利用して何か遊べないかなと。普段は大勢で乗る、あの大きい船にも関わらず少人数で7時間も遊べるのです。船長に「何か釣らせて!」とだけ伝えて予約すると、アカハタが引きが強くて面白いとのこと。フム、ではそれをメインに組み立てて出船してみようではないか、となった訳です。

今回初めてフライフィッシングでアカハタを狙ったのですが、いやぁ思いの外ツボにハマり、面白くて美味しい釣り(ハタ科の魚は何を食べても美味しい!)。この釣りはキャスティングが苦手な方でもできる事が分かりましたので、少し紹介していきたいと思います。お暇な方はこんな釣り方もあるのだなと、サラッと見てくださいまし。


アカハタ狙いのフライフィッシングタックル

ロッド:9フィート6〜8番
ライン:シンキングライン・タイプ5〜8
*シンキングラインのタイプとは沈むスピードの事。タイプ5であれば1秒間に5インチ(約13センチ)沈むということ。
*ロッドとラインに関してはカマス用のフライタックルそのまんまで釣りができます
リーダー:9feet 0X〜02X
ティペット:3〜5号(12〜16LB)50cm
フライサイズ:#2〜#2/0(これより小さくすると外道が掛かります)

キャスティングについて:決してラインは全部投げる必要はありませんので、10mも投げれれば十分です。ただし、水深7〜15mを釣るので、シンキングラインを全部出して(約25m)潮に乗せて釣ります。キャスティングできる人はラインが絡まないようにできるだけ遠投しましょう

ラインについて:市販のラインでタイプ5以上であればなんでも大丈夫ですが、潮が早い時を考えて沈むスピードの違うシンキングラインを2本用意した方が良いでしょう(予備の意味も込めて)。ウェットセルなどの短いシンキングラインは長さが若干足りないので、フライラインの端にランニングラインを10mほど足しておきましょう。そうすることで、手繰る部分が増えます。おすすめはエアフロのシックスセンスで、ラインが長いので改造する必要がありません

リーダーについて:リーダーは9フィート以下でも大丈夫。ナイロンリーダーでも構いませんが、アタリが取りやすいのはフロロカーボンリーダーです。

ティペット:伸びの少ないフロロカーボンが良いでしょう

フライ:エビやカニ、小魚をイメージした、少しボリュームがあるフライをタイイングしましょう。カラーはルアーのアタリカラーを参考にすると良いです(エビっぽいカラーがお勧め)。市販の完成品フライはありません(要望があれば、マッキーがタイイングしてくれるかもしれません)

以下は今回の釣行記ですので、どんな感じなのかを見ていきましょう。

長井荒崎港の丸伊丸
まずは丸伊丸さんに「根魚をフライで釣らせて!」と伝えて、予約しましょう。普段この船に僕らは10〜15名ほど乗って釣りをしているので、6名だと広々使えます。釣りをする時はフライなので片舷だけになります。船長の指示に従って(基本は左舷側)片側だけで釣りをしましょう。
潮と風
マダイのビシマでの釣りを知っている方はソレを想像してください。船はどてら流し(船に風を受けて横向きに流れていく)です。フライは他の釣り方と違いオモリが一点集中では無く、フライライン全体がオモリになるので、潮に乗せてフライラインが斜めに入る状態を作り出します。舟底へフライラインが潜り込んでしまうような場合は潮が逆なので、その場合はラインが外へ払い出す側の舷が釣り座になります。潮と風が噛み合わない事もありますが、全くダメな場合を考えてルアーロッドを一本予備として持っていくのも良いでしょう。昨日は数時間だけ噛み合わない時間帯がありましたが、それも釣りなので、楽しまないとね。
エビっぽいフライ(エビフライ?)
フライをキャスト後カウントを大体30〜50秒もすれば底に着きます(潮の早さにもよります)。フライはガード付きのエビっぽいものを使うので、根掛かりは稀です。フライロッドの先に違和感を感じたらそれが底ですので、効きアワセするように軽くリトリーブするとそれが誘いになり「ググッ!」という明確なアタリが出ますのでアワセましょう。コツコツとアタるのは口の小さい外道です。その外道を釣りたい場合はフックサイズを6番ほどに落とすと色々な魚が釣れます。ラインは常に張った状態ですから、少しずつリトリーブすると、そのうち全くラインに違和感を感じなくなります。それ以降は底を切って上に上がってくるだけなので、もう一度キャストし直しましょう。タナを切っての最後のリトリーブ最中にはその他の魚が掛かってきます。
アカハタがヒット
魚が乗ったら根に潜られないように、最初のひとのしはラインを根から引き剥がすようにラインをたぐります。(丸伊丸船長撮影)
アカハタ
アカハタは20〜40センチくらい。25センチ以下はリリースを心がけましょう。このアカハタは開始一投目で釣れました。水深10mほどでカウントは40秒です。口からは10センチほどの伊勢エビが出て来たので、その大食漢が伺えます。
相模湾の浅い場所
水深が浅いところだと太陽が出るとこんな感じでそこが見えています。目を凝らすと何やら大きな魚が泳いでいたりして。海では何が掛かるかわからないので、上がってくるまではわからないドキドキ感があり、その最中の引き具合で何の魚か想像しながら手繰ります。
フライで釣るカサゴ
釣れる根魚はアカハタの他にカサゴなども。釣れる度にどんな料理にして食べようかと考えてしまいます。
エソ
今回釣れた外道はエソの他にフエフキダイや小さなお魚などなど。アタリだけは常にあるので、管釣りで楽しむシンキングラインの釣りよりも楽しいかも?
オオモンハタ
オオモンハタはタナを切って少し上を引くと喰いついて来ます。アカハタよりも少しさっぱりしたお刺身でした。
アカハタ
今回の最大サイズは40センチ弱までで平均30センチ前後。フライはボリュームがあった方が良い感じでフックサイズを大きくすると小物が避けられます。
オオモンハタ
私もオオモンハタがヒット。アカハタとの食べ比べをしましたが、どっちも酒蒸しは美味かったなぁ。
アカハタのフライフィッシング
おメメの周りにアイシャドウが入っており、胸鰭はウチワの様なアカハタは根魚界隈のアイドルといった風貌でとてもカワイイ(食べちゃいましたけれど・・)。結果終わってみれば面白いぐらいにアタリがあり沢山釣れたので、食べたくなったらまた行く事でしょう。やってみたい方が多いようであればお店で丸伊丸をチャーターするかもしれません。また初チャレンジだけに伸びしろしかないこの釣りですから、皆さんで大いに盛り上げていきましょう。

夢は大きくメーターオーバーを狙っていたら、グラスロッドに軍配が上がった件

海の日を境に相模湾のシイラが恋しくなる私ですが、今年は17日海の日だったのでその翌日が僕らのシイラ(マヒマヒ)解禁日。と言っても既にこの暑さじゃ仕事中は体がすっかりトロけちゃているから、すぐにでも大海原で体いっぱいに太陽を浴びて夏を感じなければネ。

シイラの釣りは毎年恒例でご来店するお客様を中心にチャーターしていますが、持ち込まれる道具は様々。初心者の方には「手持ちは8番? ん〜、まぁ大丈夫でしょう。それで来てください。」と言います。しかし何度も訪れている方は魚を選んで釣ることはできないことを知っているので、時にお目見えする1.2m以上のシイラを掛けた時、それが8番だと全く歯が立たず最後まで頑張っても上がらない事を経験しているので、10〜15番のタックルを持ち込みます。

以前であればシイラを釣るような高番手であればグラファイトロッドで狙うのがほとんどだったのですが、昨今のグラスロッドは適度に軽くキャスティングを繰り返すスタイルではないので、それを選択する人が増えました。私もその一人で最近はエピックのバンディット(8フィート10番)を使ってます。

そもそもこのバンディットは盛期のシーバスで20センチ以上のフライをキャストするために買ったのですが、それだけではつまらないのでシイラでも使うようになったのがそのキッカケ。8フィートという短さからグラスの重さを感じず、そもそも遠くへキャストしなくても良いので、散水まわりでフライを叩き入れるか、もしくはオオドモで軽くキャストしてポッパーを引っ張ってくるだけなので長さはいらないんです。

グラスロッドの特徴は魚をいなす力(大きく動いた時にその力を吸収する能力)があるので、飛んだり跳ねたりする魚にはとてもバレにくという特徴があります。今回は10名で乗船し、そのうち3人がグラスロッドだったのですが、やっぱり圧倒的にバレが少ないんですね。なので帰る頃には皆が口を揃えて、

「このバレにくさを伝えれば、グラスロッドがもっと売れるんじゃない?」という意見があったので、調子に乗ってココに書いてみました。でもね、10番以上のグラスロッドってお安いモデルが無いんだなぁ・・・。

今回の教訓:フライにウェイトを入れれば入れるほど、グラスの良さが際立ってくる

相模湾のフライフィッシング
丸伊丸は日の出と共に出船。ご来光を見ながら今日の豊漁を願う私たち。
丸伊丸1号船
船長はデッキ上の高い位置で操船し、シイラを探します。今回はベタ凪だったので、かなり遠い漂流物までよく見えたのですが、そのほとんどが浮き輪でした。現在チャーター代は平日船代¥84,000/7名まで/以降+1名¥12,500で、チャム(活きイワシ)代が¥24,000と昔に比べたらチャムがかなり高額。なので私を含めた頭割りの船代と駐車場代+氷代+チャム代で大体ひとり15,000円となる訳。人数が多い時はチャム代が安くなるのですが、少ない時は結構キツイです。
相模湾のシイラフライフィッシング
今回はイレグイとまではいかないにしても全員がメーターサイズを掛けてメーターサイズをバラしていた感じ。硬いグラファイトロッドを使っている人ほどジャンプ一発でハズレます。綺麗なティールブルーのロッドはエピックのボカグランデ(8.6フィート12番のグラスロッド)
グラスロッドのソルト フライフィッシング
マッキーは自分で組んだ12番のグラスロッドを使用。いくら曲げても折れる感じがしないのでめいいっぱい負荷を掛けます。
シイラのファイト
シイラは掛けてからランディングするまでの時間次第でカラーが変わります。なので、小さいサイズを強引に上げると綺麗なブルー。大きすぎて時間が掛かってしまったものはくすんだイエローになります。
シイラフィッシング
このベタ凪だったらどんな人でも船に酔う事はないでしょうなぁ。今回は全てサイズが良かったのでロッドは常に満月でした。
ティボーリール
本来はこの場所にカツヲの一本釣り用のロッドが置いてあるロッドスタンドにフライロッドを格納。ハーミットのお客様がティボーを使用する率が高いのは、きっと店主の熱弁で買わされたのです(笑)
シイラフィッシング
大物を沢山ヒットさせるもランディングには至らず、結果的に写真が撮れたのはこのサイズという方も数人おられましたが、それでもどのリールも悲鳴を上げてバッキングラインまで引き出されていたので相当楽しいファイトだったかと思います。
イワシのチャムを撒く
大潮のために流れが早かったので船をドテラ流しする事ができないので、結果的に私がずっとイワシを撒いてました。なので、私の釣りは正味15分くらいでしたな(笑)
シイラフィッシング
今回の最大魚は112センチだったかな。この子はバッキングラインを100ヤードほど持って行き、15分以上掛けて上がってきたパワーランナー。次回もこんなサイズが沢山掛かると良いなぁ。さて、補充のフライを巻かないとね。

最近の管釣りは高いから、時にカマスのフライフィッシングに出掛けてみる

様々な影響で色々なものが値上がりしている世の中。フライ用品は輸入品が多いのでご多分にもれず値上がりしているものが多いですが、ハーミットは少しでも緩和できるように今後も自社輸入などして、なんとか値上げを極力抑えられるよう凌いでいきます。

そんな年末なので皆さんのボーナスの紐は少し引き締め気味。今まで毎週管釣りへ行っていたお客さんも、日釣り券が¥5,000を超えるところが出てきたので、回数を減らしているとのこと。確かに、遠くの管釣りだと往復の高速代と釣り券代に食事を入れると、1.5〜2万円近く掛かってしまいますなぁ。

お金をかけずにフライフィッシングを楽しむ釣りとして考えられるのは、近くの川でオイカワ(ヤマベ)やコイのフライフィッシングを楽しむというのもありますが、水温が低下するこの時期は食い渋るのでパッとしません。私はこんな時に出かけるのが堤防のフライフィッシングで、この時期は良い日に当たればカマスがわんさかと釣れるのです。食料が確保できるので奥さんに白い眼を向けられることなく、「晩飯を釣ってくるから。」と大腕を振って釣りへ行けるという訳ですな。ま、ボウズの日は鮮魚コーナーへ寄るという手痛い出費の場合も、ままあるでしょう。

そんな堤防の釣りですが、普段管釣りしか行っていない人にはいくつかの試練があります。少し書き出してみましょうか。

遠投が必要:カマスのタナ(深さ)は管釣りのニジマスよりも少し深いところを泳いでいます。朝は表層でも釣れますが、日中はおよそ6m位の深さまで。なので遠投が10mほどしかできない人だと、魚が釣れるタナに到達しても4m以下の距離しか魚を探れません。カマスを狙いたいと思う方はせめて収まっているフライラインを半分以上投げられるようにしましょう。

持ち物:普段管釣りにしか行かない人は新たに揃えるものがあります。それはラインバスケットライフジャケット。ライフジャケットは必須アイテムなのでなんでも良いので買いましょう。ラインバスケットはお店で売っているものは高価なものが多いので、自分で作ってしまうのも一つの手。もちろん持って帰って食べる方はクーラーは必需品です。

ロッド:ロッドは9フィート6番以上であればOK。それ以下のタックルでも釣れますが、タイプ3以上のシンキングラインが必要になった場合、そもそも5番タックルは沈めて釣ることを想定して作っていないので、沈むラインの種類がありません。そもそも遠投に向かずソルト用として売られている道具も6番以上ですしね。

ライン:沈める深さが2〜6m程度なので、シンキングラインはタイプ3〜7位が適当です。

リーダー&ティペット:他の魚が掛かる事が多い場合は糸は太めにし、そうでない場合は細めを選択。9フィート02X(先端が4号)〜 2X(先端が2号)位の範囲で楽しみましょう。ティペットは同じ太さ。カマスは歯が鋭い魚なので、1匹釣る度にティペットを10センチほど切って継ぎ直す事をお勧めします。

フライ:普段管釣りに使っているストリマーやマラブーで充分釣れます。ただし、飲み込んだ場合外しにくいのとティペットが切れてしまうので、前述の通り毎回ティペットを結び直しましょう。

堤防の釣りは入漁料は無く、高速代だけで楽しめるし、魚は全てネイティブです。釣り自体は管釣りでシンキングラインの釣りを楽しんでいる方であれば、全く同じなので難しい点はなんらありません。という事で一昨日の釣りに興味がある方は以下をご覧くださいまし。

南房のカマス釣り
昨年のカマス釣りは11月上旬で、早い方が色々な魚種が掛かります。釣り場には夜明け前から入ってましたが、朝マズメは時合いで真剣に釣っているので写真なし。でもその時合いは一瞬で終わり、食い渋りの時間が続きます。
堤防でヒラメ
堤防の釣りは昨今の釣りブームで釣り禁止が増えたので、事前にその場所が釣りが可能かどうかを調べておく必要があります。今回は南房ですがポイントは自分で探してください。タナを探るのにライン着水後からの何秒後からラインを引き始めるか(カウントダウン)で、釣れる深さを探ります。カウントダウンし過ぎて底近くを釣っていたら、ソゲ(ヒラメ)が釣れました。
堤防のフライフィッシング
時合いがひとしきり終わり釣り人の入れ替わりが始まった頃、僕ら以外のフライフィッシャーマンと遭遇。ここで釣りをしていて初めての事です。なんか嬉しくなって4人並んでフライキャスティング。
千葉のカマス釣り
朝の時合いが過ぎたあとはポイントが代わり、それに伴って全員少しの移動。ポイントが新しくなったことで、またカマスが釣れ始めます。前日に「れがーれ」で巻いたカマスフライも活躍してます。フックはTMC9394#6を使用。
松嶋菜々子のクリアファイル
ひと休憩して堤防をぶらぶらしていると美女の視線が私の方に。このクリアファイルの下にはお魚が集まってましたが、美人好きなのかな? はて、誰なんだろうかと先ほどGoogle様に写真判定して頂いたところ、反町くんの奥様でした。
堤防のカマス釣り
今回の大物は最大で35センチ近く。手慣れた常連さんは大きめのフックに巻いたフライで次々に釣っていきます。
カマスのフライフィッシング
ハーミット釣り研修中のマッキーはこの日初めてのカマスのフライフィッシング。コツをつかんでかなりの数をヒット。こりゃマッキーは通っちゃうかもね。
ラインバスケットが必要
後輩のHくんは手慣れたもので、沈みのゴロタ石との境を中心に狙い次々にヒット。私はというと、ぶっ飛ばしで長く引けば釣れるだろうとバンバン飛ばして引っ張りましたが、結局釣れるのはゴロタ石周辺なので、私が一番の貧果です。
カマスのフライフィッシング
マッキーはすぐに余裕のツ抜け。丸々太った大きめの個体が多かった今回のカマス。
カマスのフライフィッシング
ちょっと釣ってこんなにおてんこ盛りになったクーラーですが、私のではありません。食いぶちが多いご家庭は一人5本として30本は必要だとか。私の家庭はそんなに食べないので6本だけキープしてあとはリリース。いっぱい釣れたので午前中で早上がり。でないと、帰って捌く時間がありません。
ばんや
帰りは保田漁港の定食屋に寄ってイカのかき揚げ丼を注文しましたが、アラカンの皆様は注文注意。かき揚げ4枚とおてんこ盛りのこの恐ろしい量が出てきます。育ち盛り?のマッキーでさえ、食べ切れませんでした。さて、このカマス釣りは1月半ばぐらい迄は続きます。シンキングラインの釣りが好きな方は腕試ししてみてください。

シーバスガイドの素質はエロトークで決まる?

ゴールデンウィークはすでに後半戦に入り、旗日通りの方は本日が最終日になるのかな。皆さんはお休みをどのように過ごされましたか? 管理人の私は人混みが嫌いなので、例年通りの行動をとって東京湾のシーバス狙いでプカプカ。その理由はこのブログで何度か書いていますが、洋上は突然船の数が増える訳ではないので、混雑することもないし、午後には自分の自由な時間が過ごせるのが好きです。

という訳でシーバスボートの予約をしたのが二週間前のこと。その時はシーバスはどうやら不調らしく、船長からは「夜も昼もあまり釣れてないんですよ。」と消極的な発言。そう言われても他の選択肢は思い浮かばないので、釣れようが釣れまいが海へ出るのです。

ハーミットがおすすめするシーバスボートといえば、横浜のシークロ東京湾マリーナシーホースですが、今回はシークロのリュウちゃん艇で朝まだ暗いうちに出港。聞けばこのアウトドアブームで連休中は結構な数の予約が入っているそうな。

シーバスボートでは釣れなくなるとエロトークをすれば釣れるというジンクスが僕らにはあるので、釣れない時間が続くと次のヒットを導くために、50過ぎのオヤジ軍団はここには書けない下ネタ連発で話続けます。特に船長であるリュウちゃんはシーホースのうっちー船長と同じぐらいスケベな会話が好きなので、釣りトークはどこへやら。

男4人でエロトークをノリノリで話始めると、今まで何もなかったのが嘘のようにボイルが突然起きるのです。それと同時に僕らはロッドを振り回し、イレグイ祭りを堪能したのはいうまでもありません。あ〜楽しかったシーバスフィッシング。釣り終えた午後は何をしていたかを知りたい方は、以下の写真をご覧ください。

今回の教訓:漢たるもの、エロ話の一つや二つを用意しておくのが、大人のたしなみである

シーバスのタックル
シーバスを釣るのにそんなに高価なものは必要ないのですが、釣行数が増えるとどうしても良い道具が欲しくなってきます。今回は釣れないと言われたので抑え気味ですが、いつもならひとり3本づつ持ち込み、その総額は安い車一台分。あ〜恐ろしや。
横浜のシーバス
「今日は釣れないと思うので、暗いうちにサクッと釣ってください。」と言われたので、最初のポイントでサクッと釣りました。しかしすぐに夜が明けてしまい、その後が続きません。
シーバス狙いでクロダイ
私がりゅうちゃんにエロ話を振り二人で馬鹿なことを言っていると、なんか違うお魚が追いかけてきた。バースの穴奥へと入り込もうとするその魚は黒鯛。とりあえず釣れるものはなんでも釣っちゃうよ。
横浜のシーバス
やっぱりキーワードはエロトークなのでさらに加熱。りゅうちゃんが「あの穴に入れてください。」と言えば、「そっちの狭い方?それともあっちの広い方?」というおバカぶり。すると今度はシーバスがヒット。
横浜のシーバス
遂にはそのエロトークに誘われてか水面が割れてボイルが始まり、りゅうちゃんの指示でフローティングミノーに変更。引き波好きのシーバスはそんなフローティングミノーを見逃さず、もんどり打ってバイト。すごい時はフライを口に加えてムーンサルトを決める個体も。もうこうなるともうお祭りです。
横浜のシーバス
サイズはそれほどでもないですが、ボイルの主は50cm台中心でボコボコ。最大は60センチ後半という感じ。追われているイワシは7〜9センチサイズで、フローティングでもシンキングでも釣れてくれます。
横浜のシーバス
魚が沈んで静かな時間帯は私がシンキングラインを使って深い魚を引っ張り出します。フライは交換する事なく、壊れるまで釣り続けたとさ。
焼き鳥を食う
船は定時通り9時には帰港し、それぞれの家へ帰宅。シャワーを浴びてさっぱりした僕らはまた再び集まり、反省会という名の昼呑みを決行。「また同じメンバーで集まるなんて、仲が良いのね。」と嫁に言われてしまいました。それぞれの地域が違うので、帰りの都合でなぜか武蔵浦和駅で集合。しかし呑兵衛の私たちがそれで終わる筈もなく、赤羽へ移動してさらにちょい呑みを夜まで続けたタフな50代の釣り戦士です。

オオニベ戦記7(備忘録)

昨年の備忘録にはこう書いてある。

『タイプ3をカウント15にファーストシンキングのポリリーダー。
ランニングラインは改善の必要あり・フラットシューターの伸びはアタリが分からず。
エビパターン? ボディの耐久性を引き上げる事が必要。
ヒント:ルアーとの違いは波動・音?』

ふむふむ、そういえばそんな感じだったなぁ。ラインは昨年と同様のデルタXのSHとしても、アタリを取りやすいランニングラインとして上げられるパワーコアを使ったランニングラインは30ヤードしか無い。その為ランニングラインが全部出てしまい、バッキングラインでは柔らかくて絡むしリトリーブできないので、この場合システム全部の長さである43.3m(ティペット含まず)しか投げれないので苦戦していたのである。長いラインは出ていないので今年は同じランニングラインを2本繋いで勝負デス。

エビパターンはたまたま釣れていた他の魚種が全てソレだったけれど、波とバックキャスト時に迫り上がった砂地に叩きつけられるフライは、丈夫さがとても重要でしたな。波動に関してはボリュームである程度変わるかも。そして持ち込んだフライの半分にラトルを仕込んでみた。

さてさて、もうシーズン7にもなったオオニベ戦記。「いい加減、釣ってくれよ!」とお叱りの言葉を頂きつつ、その結果は以下に・・・・。

波が少ないところを探す釣り
先に申しますと、今回は滞在中うねりがずっと高く、サーフキャスティングはほぼ出来ませんでしたので、やりたい釣りさえさせてもらえてない日向灘でした。今回の移動は北は美々津から宮崎空港裏まで、うねりが多少おさまる河口に絞る、仕方なくそんな釣りに。写真はまだうねりが少なめの到着日の午前中。
耳川河口にて
耳川と言えばヤマメを釣りに来るところですが、私はその河口でオオニベ狙い。沖に張り出したテトラ周りは波をかぶっているので、内側にある小さな砂浜で振ることに。見慣れない釣り方に周りの釣り人からの注目度は凄いですが、何も釣れません・・・。
ランニングラインをシュリンクチューブで継ぐ
ランニングラインの途中にこのような継ぎ目が。PEスレッドでループを作ってループ・トゥ・ループにし、その上にシュリンクチューブを被せました。思っている以上に継ぎ目が引っ掛からず(使ってわからない位)、スムーズな遠投が可能に。もっともこんな事しなくても、あとラインが10mも長ければ問題ないのに・・。
釣りをしながらネット会議
途中から加わったこちらのお方、こう見えてもお仕事中・・。世の中は便利になり、ラインをリトリーブしながらネット会議参加中。考えてみれば意見交換している画像なんて見る必要もなく、こうして音声だけ聴きながら意見を言えば良いんですね。それにしても時折風に乗って聞こえて来る釣りには到底関係のない言葉が、とてもシュールです。
大荒れの日向灘
サーフィンの人はいい波を求めて、釣り人は良い凪を求めて移動。沖をみればこの通りの大荒れで操業する船さえいません。それでも一縷の望みに投げ続ける私。朝4時半に宿を出て、午後5時まで投げ続ける行為。これは釣りではなくもはや筋トレ以外なにものでもありません。フライを小さくすれば、何か別の魚は釣れたかもね。
砂浜を歩き続けてポイントを探す
河口から川をみればベタ凪状態。なのでその境目を釣るしか私には手立てがありません。色々な川を巡ってみた結果、この河口が一番濁りが無く深そうだったので、ここで勝負することに。
ラトル入りシュリンプパターン
フライはこんな感じのエビチャンなど。フックサイズは2/0でラトル音とキールバランスを取るために、ラトルはフック下へ。スイムテスト済みでしたが、とても良い姿勢です。これを対岸までキャストして、カウントダウン。ラインが張ったところからリトリーブ開始。河口での釣りはスイングの釣り。できれば下げ潮が少し効いている状態が釣りやすいかな。そんな事を考えているとロッドが突然曲がりました。ギュイ〜ンと・・!
日向灘のオオニベ
ついに出ました!オオニベ! と言いたいところですが、ロッドが曲がったのは私の竿では無く、先程サッパを生き餌として投げ込んだ隣の餌釣りおじちゃんの竿。正確に言えばハチマルよりもやや小さいのでクイチ(あるいは中ニベ)です。なんか昨年と同じ展開ですなぁ・・。
オオニベは牙が生えてます
オオニベとグチ(ニベ/白グチ)を比べるポイントは、まずオオニベは口が下向きではない事。下顎と上顎はほぼ水平に閉じます。口の中は黄色でカマスの様な牙(前歯)があります。この顔をマジマジと見て、どこかで似た奴を釣った事がある事を思い出した。それはテキサス州パドレアイランドで釣ったシートラウト(現地名)。正確にはスポッテッド・シートラウトかな。
側線が輝くオオニベ
この魚が南半球でJewfish(ジュゥフィッシュ)と言われる由縁は側線にあるこの鱗が光の方向によって宝石の様に輝くから。
尻尾に鱗がある魚、オオニベ
それと一番の特徴として尻尾の真ん中に鱗がある事でイシモチやグチと区別がつきます(写真は昨年の魚)。
朝日の中でフライキャスティング
このおじちゃんが魚を釣った事で私のやる気マックス。釣れた時間、潮の程度、ベイト(餌)の塊と種類、水深などなど。これらを考えて、日に2回来るであろう時合いを徹底的に狙うことに。そして翌日は真っ暗な中を延々と砂浜を歩いてポイントへ。そんな時間帯でも他に釣り人はいて、横並びに数時間投げまくったのです。しかしな〜んも無し。一番良いと思う目星をつけた午後の下げはさらにベイトの反応が全くなく、それに総じて釣り人もおらず何も起こりませんでした。
使用したフライの残骸
時は無常にも過ぎて行き、波は最後までおさまる事はなく、フライは高波に揉まれているだけでした。今回使用したフライの残骸。その半分は壊れていて、さらに半分は砂に擦れて針先が甘いもの。爆投は数知れず、今回は外道一匹さえも釣れない本当に筋トレの旅となりました。1月にもう一回行きたいなぁ・・。

勤労感謝の日はフライタイイング日和

昨日は勤労感謝の日なので、お店はジャニーさんに任せ淡水と海水のダブルヘッダーの釣りへ行く予定でした。でもここのところ釣りへ行き過ぎている為に、どんな魚を狙いに行くにしても、それを仕留める弾なし状態、使えるフライが無いんです・・。選択肢が無い、あるいはフライそのものが枯渇している状態では思う様に攻める事ができないので、ここは一つ持ち弾を増やす為にハーミットへ早朝出勤し開店前までのタイイングとなりました。私のタイイング用品は全てお店にあるので結局勤労感謝だろうと何だろうと、釣り以外のほとんどの時間はお店にいる事になるんですな、何かなぁ・・。

現在集中的に出掛けている「目指せ、メーターオーバー!」のランカーシーバス狙いですが、大型のビースティチェンジャーやタガメンはオープンウォーターで使うのでフライを失くす事はありません。強いて言えば目玉が取れてしまったりするので、外科手術として新しい目ん玉を取り付けるだけでOK。今私に足りないのはそのメガフライのフォローベイトとして使っているEPミノー不足。大きさにすると10〜13センチなのでで十分大きいサイズ。もっとも数年前まで釣っていた数々のランカークラスは全部エンリコミノーだから、メガフライにこだわらなければ本当はこっちがメインと言っても良いのです。

そんなEPミノー(ピーナッツバター)のアンチョビーを3個だけ巻いて出掛けた今朝の横浜の海。朝焼けを見るとつい石川セリの歌を口ずさんじゃう私ですが、今回はこんな感じでした。

今朝の悟り:ランカーシーバスの時期はそろそろ終盤。徐々に日並みの差がが大きくなるので、そろそろ癒しのフローティングミノーで楽しむ時期かな。

使い終わったフライの残骸
ロッドの陳列棚の上には使い終わったフライの残骸が。アイが取れただけのものは再度取り付けて使うけれど、フックポイントが錆びたり傷んだものはご臨終。でもタイイング見本になるので、直る物は元の姿に近い状態に戻してお客様に差し上げてます。
ナナマルシーバス
夜が明けるまでは、手堅く穴撃ちの釣り。ビースティーチェンジャーはピンポイントへのコントロールが難しいので、巻いたばかりのEPミノーで仕留めました。新鮮なフライは気分的に喰いつきが良い様に感じるのは私だけでしょうか?
フライで仕留めるシーバス
シークロ岡本船長に撮って頂いたニコパチ。70台半ってとこ。この時期のシーバスは肥えているので、8番ロッドだとロッドが絞り込まれてエキサイティングです。
横浜港の夜明け
穴撃ちをひと通り終えて朝ボイルポイントへレッツらゴー!はたしてシーバスのご機嫌はいかに?
3/0のフライで釣るシーバス
その前に穴撃ちの件ですが、今朝は強風にて出来るところが少なかったけれど、穴撃ちを決めれば確実に出てきます。今回の相方もそつなく掛けてました。サイズは55cm平均かな。
シーバスのポイント
ココぞと思うポイントで朝ボイルを待ってはみたものの、うさぎ(白波)が立つほどの強風だったので、トップへの反応は無し。ひとしきり投げてうんともすんとも言わないので、まだ夜が開け切らぬうちに追加ポイントへ移動。
ビースティチェンジャー23cm
そんな朝ボイルに投げまくってビースティーチェンジャー23cm、フックは6/0のシングルフック。お目々だけ外科手術をしたのでなんとなく綺麗。今季はこのフライ一つだけでも、ナナマルサイズ以上を何本仕留めたか数えきれない。
横浜の海から見える富士山
気がつけば富士山がハッキリと見える時間まで投げまくり終了となりました。前回のシーホースと同様に朝便は尻つぼみとなってしまいましたが、今朝は強風の影響が大きかった為と思われます。例年だと12月一週目くらいまでは釣れ盛るので、今後出船される方も、良い日に当たればあなたがメーターオーバーをキャッチするかもしれません。さてと、私は今週からタイイング週間となります。来週は釣行記は無いかもネ。

シーバス三銃士が目指すのは合計で2.5メーター

私の釣行はほとんど平日な為、その釣行に付き合ってくれるのは休みの都合が付きやすい個人事業主か、小規模の経営者のお方がほとんど。私の誘いは雑なものだから急に、「明後日行く?」と聞いて即答できる人が必然的に釣行のお供になっちゃうんですね。そんな平日釣行組の中で志ざし高く「目指せメーターオーバー!」に賛同して参加しているメンバーは私を含めて3名。今季は毎週ランカーシーバスの釣行に突っ走ってます。でも流石に三人がそれぞれメーターアップを釣るのはとても難しいので新たな目標をたてたのがこの「3人の総合計で2.5メーター!」です。*通常はフライの場合2名出船ですが、私が真ん中に入りバランスよく順番にキャストしている事で船長の許可を得ています。そんな状態ですから、オープンウォーターのみのという根性の釣り。

これは一回の釣行でそれぞれの最大魚一本の値なので、皆が84cm以上のシーバスを同時に釣らにゃならんのです。最初はいけるんじゃない?なんて甘い考えでしたが、いざ初めてみると相当ハードルが高いじゃないですか。そもそも80アップを釣るのでさえ必死なんですから・・・。

ちなみに前回のシーホースでは合計2.12メーター。残り38センチなんですが、誰か一人が90アップでも上げないと、この数字を達成するのもなかなか難しいものですなぁ。さて、そんなシーバス三銃士が今回も性懲りも無く出撃。果たして前回の記録を越えられただろうか?その答えは以下の写真に続く・・。

本日の戒め:根性で投げ続けるだけではなく、アタらない理由を考え模索することも大事

東京湾をボートでクルージング
やっぱり明るい時間帯の写真には色があって良いですなぁ。まずは朝のボイルポイントまで突っ走って海の真ん中でボイルを探すとありました、本日の猛ボイル。しかしこのボイル魚のサイズがやや小さめで、ナナマルサイズまで届きません。最初からタガメン22センチを投げている私は、50センチ程度のシーバスがバイトしても一向に掛かりません。私がバイトを何度ももらって遊んでいる間にちょっと沈めて釣っている二人はなんなくキャッチ。
シーバス計測中
ボイルがまだ続いているので真上から撮った雑な写真、65アップくらいかな。もう一人も同じようなサイズをキャッチして私だけ、ただ魚をバイトさせて遊んでます。ま、本番はこれからだから、私はココで釣れなくても良いのさ。とこの時点では思ってました。
シーバスとのファイト
ひとしきり朝のボイルを二人は楽しんだので、いざ本命のポイントへ。そこはここ数週間の鉄板ポイントだから、周りはシーバスを狙うボートだらけ。どの船もシャローレンジをドテラ流しでシーバスを狙ってます。でもフライで釣っているのは僕らだけだけれどね。10番以上のロッドを爆投する根性の釣りをする時に私が歌う歌、アニメ「ど根性カエル」の『ど根性でヤンス』を大声で歌い始めると、またまた二人にヒット!サイズもナナマルを越えてきたので、こりゃ前回の記録越えか?
フローティングミノー、タガメン
しかし、私はタガメンとビースティチェンジャーを投げ続けていてもバイトは一向にありません。周辺のルアーの方々も、そんなに釣れてないので本日は少し渋い様。今回は投げ続けても魚の反応が薄いので、私は大物を釣りたい一心でうっちー船長にエロトークをお願いしましたが、その効果もありません。タガメンを投げ〜の、時々ビースティチェンジャーというメガフライ縛りが駄目なのかも・・。そう思って最後の最後にEPミノーにチェンジ。それでもアタリはありません。本日は何も無いまま私だけオデコかも・・。
東京湾のシーバス
「スミマセン時間なので、あと3投でお願いします。」とウッチー船長。う〜む、周りも釣れてないし、コノシロも底ベタか。ならばと私は最後の一投は思いっきり沈めてみたのです、インタミラインでカウント25秒。フルキャストしたので回収する距離も長かったのですが、ちょうどラインが一番深く入ったところから浮き上がった瞬間にドン!。上がってきましたナナゴーです。ラストのキャストでキャッチすることが多い私ですが、最後の最後にこの一本だけ釣れてオデコを逃れた私でした。
港内を徘徊するシーバス
かくして本日は納竿。そして今回の合計は2.11メーターと、1センチの後退。ま、オデコにならなかっただけ良かったね。連日同じポイントにデカイルアーとフライを投げ続けられているシーバスなので、そのプレッシャーとベイトの位置から推測すれば、フライのサイズを若干下げて沈めるというのは当たり前の回答だったのですが、どうもビックベイトに拘りすぎて、発想の転換が遅すぎたのが今回の敗因です。次回また精進してガンバリマス。港へ戻るとそこには人を気にするそぶりも見せないシーバスが、気持ちよさそうに回遊していましたとさ。

一本の価値を高めるために追求するタガメン

皆さんは私の真似なんてしなくて良いんですよ。シーバスを確実に釣りたい方は、ホワイトゾンカーとクラウザーミノーの2種類を持って行きインタミラインで引けば、サイズを気にしなければ十中八九釣れるはずです。状況がよければ、もしかしたらそれは管釣り以上に釣れるかもしれません。私たちはそんな釣りを20年以上前はしていました。でも今の私はかなりジジイになってきたので、シーバスに求めるものは釣る過程で得られる一本の価値なんです。

現在はフローティングミノー全盛のシーバス・フライフィッシングですが、30年前は釣れるサイズに合わせてゾンカーやマラブーなんかを引っ張って私は釣りしてました。それが海外の影響を受けて色々なフライを使い出し、十数年ほど前に岩井さんがイワイミノーを使い始めてトップウォーターがメージャーになったのです。

なぜトップが流行るのか? 例えればルアーフィッシングでワームを使って釣るのとトップで釣るのとでは一匹の価値観がかなり違う様に思いませんか? もちろん人の価値観ですからどちらで釣っても悪い事はいのですが、より難しくハードルを上げた釣り方で上げた場合、そのプロセスにつり人は満足しているのだと思います。なので、まだまだ釣り足りないこの釣りを始めたばかりの方々はゾンカーを引っ張ってください。もしくはフローティングミノーのフッキング率の悪さに翻弄されながら、時にゾンカーを引くのが良いでしょう。

現在シーバスルアーはメガトップ全盛時代。私はそれに触発されて大きいフライには大きいシーバスという現在のスタイルになってます。なので釣れる数は激減してますが、一本の価値が高まるからこそ、人がやっていない事を試したくなります。

で、数年前から始めたメガトップフライで釣る挑戦ですが、昨年こしらえたタガメンがかなり良い線までいっている感じなのですが、フッキング率が上がりません。単にアシストフック(例えばフロントフックからハリスを出して、テール近くに小さいフックを忍ばせるなど)を付ければ釣れる事は分かっています。ですがそれだとスレ掛かりが多くなりフライらしくないので、タンデムフックは使わないのが私のポリシー。漢ならシングルフック一本、言ってみれば頑固親父が掲げる漢の浪漫ってやつですな。

トップウォーターシーズン真っ盛り、でも船が人気すぎて今シーズンはあと何回行けることやら。その際に投げているフライはこんなものですので、お暇な方はご覧くださいまし。

タガメン 零号機
最近流行っているメガバスのメガドッグでドーンと出るのをみて、それに近いサイズのフライを作って見たのがタガメン零号機。使ったやつなので小さくなってますが、サイズは220mmで重さはご覧の通り。8番ロッドでも投げることができますが、抵抗が大きいのでリーダーは極端に短くする必要があります。私はエアフロのバス/マスキー4ftフローティングのリーダーをつけて、その先のティペットは50センチほどです。
タガメン・初号機
タガメンは下から見た時のシルエットがはっきりわかる様にするために、ジョントフライで前後にフロートフォームを魚っぽいシルエットに近づけました。フライフィッシングはルアーと違いその投げる本体が重ければ重いほど投げにくくなるために、0.1gでも軽くする努力をしました。結果、フックをライトワイヤーのSC15・#3/0にしていたのですが、この大きさに対して3/0フックは小さすぎてフッキングが悪いんです(2個付ければ掛かりますが・・)。
フローティング・ドラゴンテール
こちらは番外編のフローティングドラゴンテール。フックは6/0番。このフライが一番魚の反応が良く出るのですが、ドラゴンテールは一度水を吸ってしまうと地獄の重さで、シングルハンド12番でないと投げれません。あまりにのツライので現在はGルーミスのNRX+・11ft・8wtで振っています。ボートに乗っている間、ひたすら投げ続けるのでこのフライは現在はほぼ使ってません。
EPフローティングミノー
こちらも番外編で、EPミノーのフローティングバージョン。魚を釣り過ぎて、ヘアが短くなってしまいましたが、当初の長さは15〜8センチほどありました。フックの上側にハート形にカットしたフォームを3枚挟み、その間にEPファイバーが生えている感じ。めちゃくちゃ釣れるのですが、メガフライとは言い難いので、これ以降は量産していません。
タガメン・弍号機
そして今回巻いた、タガメン弍号機。結果的に重量が上がってしまったのは、横から見た時のシルエットも水に使った状態で大きく見えるように、少しだけ下のボリュームを増やしました。また、長いサドルハックルを重ねることで、下から見たシルエットも透けない様に工夫。今年はこんな感じで試してみます。
メガトップの大きさ比べ
大きさを比べるとざっとこんな感じで大体20センチ位に収めてます。かつては25センチ以上も試しましたが、数センチ大きいからと言ってバンバン出るわけでもないので、これからは約20センチほどにまとめて、水押しなどを考えて改造し続けます。
メガ
このメガトップ達はオープンウォーターで投げる事が多いので、基本無くなりませんので増える一方。また、毎回試しながら巻いているので、同じフライはほとんどありません。もし、今まで使ったこれらのフライが欲しい場合は、お店でシーバスの話をすれば、管理人の私が機嫌の良い時であれば貰えるかもしれません(笑) その前にこのフライ達を投げたいのであれば、キャスティングスキルを磨く事は必須ですので、お忘れなく。

人事を尽くして天命を待つ赤口の日

何年前の事だったろうか。ボートが帰港する間際にふと青潮の日の事を思い出した。

季節は丁度この位の時期だったかな。その日は撃てども撃てども何の手応えもなく、青潮によって酸欠になった大きなアイナメやメバルが水面で口をパクパクしているのが岸際に連なっていた。その時の仲間はシーバスに手慣れで、爆風の中で私のフォローで取りこぼしなくフローティングミノーをポイントに撃っていくのだが、二人で何もない時間がどんどんと過ぎていく。そんな中でもポイントを幾つか変えれば釣れるだろうと楽観視。穴撃ち、壁撃ち、タンカー際狙い、沖の浮標など、ありとあらゆる場所を攻めまくった。

TFOの新製品である7.6フィートのショートロッドを丁度おろした日で、その短さは穴撃ちには快適であったが短いが故にリーチキャストはめいいっぱい手を使って伸ばさないといけないというデメリットがあった。ほぼ5時間近く投げまくって最後の何投目かに大きなリーチキャストをする為に腕を思いっきり振り抜くと、体のどこからか「ブチっ」と嫌な音が聞こえてきたのです。あ、やっちまったなと思った右手はものすごく痛く、ヤバイと思ったのでそのまま病院へ直行したのです。ま、大事には至らなかったのですが、「しばらくは釣りをしてはいけません。」と言う医者の言いつけを守らずに今まで来ているので、いまだに梅雨時期には腕が痛むのです。

あの時に似た痛みを今日は精神なダメージとして受けました。朝一番いい時間に出たのだから、最初はボコボコ、徐々に盛り下がるパターンを予想していたのですが、いくら撃ってもな〜んもないのです。本日叩いたポイント全て過去に釣った事がある場所だけれど、魚の反転すらなく見事なまでの完デコをくらってしまいました。それもよりによってシーバスのボートスクールの日だなんて、こんな日に当たってしまった皆様に申し訳なく、ゲーム風に言えば精神的なダメージ5000を受けて一時的な再起不能状態の私です。

「今日は仏滅じゃないの?」と船長のリュウちゃんが言うので、さっき帰ってきてから調べたら、本日は赤口(凶日)。詳しくググると「人や生き物を悩ませる日があることに由来しています。」だとな。さらにこう綴ってある、「午後は吉」だそうな・・・。

なんて日だ!

シーバスのボートフィッシング
最初のうちは叩いていればそのうち出るでしょうと楽観視。日が登るにつれて、リュウちゃんと私の顔にはヤバイと書いてありました。
タンカー周りを攻める
いくつのタンカー際を攻めた事でしょう。あんな場所、こんな場所、いつもならばガバッと出るのに。先週の入れ食いは何処へやら。
シーバスのフライフィッシング
魚の写真が何もないとつまらないので、ほぼ同日の過去写真を載せてみました。ポイントはDマリーナを出て目の前で入れパクだった日のこと。釣れない日も釣りですが、スクールでいくらでも釣らせる的な発言は今後差し控えますデス(泣)