様々な影響で色々なものが値上がりしている世の中。フライ用品は輸入品が多いのでご多分にもれず値上がりしているものが多いですが、ハーミットは少しでも緩和できるように今後も自社輸入などして、なんとか値上げを極力抑えられるよう凌いでいきます。
そんな年末なので皆さんのボーナスの紐は少し引き締め気味。今まで毎週管釣りへ行っていたお客さんも、日釣り券が¥5,000を超えるところが出てきたので、回数を減らしているとのこと。確かに、遠くの管釣りだと往復の高速代と釣り券代に食事を入れると、1.5〜2万円近く掛かってしまいますなぁ。
お金をかけずにフライフィッシングを楽しむ釣りとして考えられるのは、近くの川でオイカワ(ヤマベ)やコイのフライフィッシングを楽しむというのもありますが、水温が低下するこの時期は食い渋るのでパッとしません。私はこんな時に出かけるのが堤防のフライフィッシングで、この時期は良い日に当たればカマスがわんさかと釣れるのです。食料が確保できるので奥さんに白い眼を向けられることなく、「晩飯を釣ってくるから。」と大腕を振って釣りへ行けるという訳ですな。ま、ボウズの日は鮮魚コーナーへ寄るという手痛い出費の場合も、ままあるでしょう。
そんな堤防の釣りですが、普段管釣りしか行っていない人にはいくつかの試練があります。少し書き出してみましょうか。
遠投が必要:カマスのタナ(深さ)は管釣りのニジマスよりも少し深いところを泳いでいます。朝は表層でも釣れますが、日中はおよそ6m位の深さまで。なので遠投が10mほどしかできない人だと、魚が釣れるタナに到達しても4m以下の距離しか魚を探れません。カマスを狙いたいと思う方はせめて収まっているフライラインを半分以上投げられるようにしましょう。
持ち物:普段管釣りにしか行かない人は新たに揃えるものがあります。それはラインバスケットとライフジャケット。ライフジャケットは必須アイテムなのでなんでも良いので買いましょう。ラインバスケットはお店で売っているものは高価なものが多いので、自分で作ってしまうのも一つの手。もちろん持って帰って食べる方はクーラーは必需品です。
ロッド:ロッドは9フィート6番以上であればOK。それ以下のタックルでも釣れますが、タイプ3以上のシンキングラインが必要になった場合、そもそも5番タックルは沈めて釣ることを想定して作っていないので、沈むラインの種類がありません。そもそも遠投に向かずソルト用として売られている道具も6番以上ですしね。
ライン:沈める深さが2〜6m程度なので、シンキングラインはタイプ3〜7位が適当です。
リーダー&ティペット:他の魚が掛かる事が多い場合は糸は太めにし、そうでない場合は細めを選択。9フィート02X(先端が4号)〜 2X(先端が2号)位の範囲で楽しみましょう。ティペットは同じ太さ。カマスは歯が鋭い魚なので、1匹釣る度にティペットを10センチほど切って継ぎ直す事をお勧めします。
フライ:普段管釣りに使っているストリマーやマラブーで充分釣れます。ただし、飲み込んだ場合外しにくいのとティペットが切れてしまうので、前述の通り毎回ティペットを結び直しましょう。
堤防の釣りは入漁料は無く、高速代だけで楽しめるし、魚は全てネイティブです。釣り自体は管釣りでシンキングラインの釣りを楽しんでいる方であれば、全く同じなので難しい点はなんらありません。という事で一昨日の釣りに興味がある方は以下をご覧くださいまし。