イワナもヤマメもたくさん釣ったなぁと感じる今年の渓流のお話

ハーミットは創業してはや28年。あと1年半もすると30周年なんです。私は元々オールジャンルの釣り人なのに、フライだけに絞っても本当に飽きもせず釣り続ける人生だなぁ、とつくづく自分に感心してしまいます。これだけ釣ってもまだ釣りへ行き足りません(笑)

お店の初期には「世捨て人倶楽部」というお店の釣り仲間内で漁獲高表なんてものを店に張り出していたのですが、毎月のキャッチ数を競いあったもんです。釣具屋はお客さんに釣りへ行って糸や鉤を消費してもらって成り立つ商売なので、そんなことをして皆を煽っていたんですな。月に魚が10本取れない人には、「オタクの漁協権は剥奪だな。」なんて脅しながら釣りへ行ってもらい、その情報を共有して知識を高めあっていました。

あれから28年か。いまだに飽きないなんてホント、フライフィッシングって探求することが多過ぎて終わりがないですなぁ。今年なんぞはサイズこそ尺は少ないものの、数ではヤマメもイワナも釣り過ぎた感があるくらい釣ったかも。特に今年は雪が多かったので、高い山を有する川は魚の育ちが良く平均サイズが例年よりもグッと大きいと感じています。

先だっての日曜日のお話は前回のブログでお話した通り。一本目の川が激混みでその川に入れなかったやりきれない思いが残ってしまったので、なか1日でまたその川へ向けて高速道路を一人走るのでした。

現場へ着けば平日だというのに既に車が一台。その車内を覗くと一眼レフカメラが積みっぱなしなので(不用心ですね)、これはハイキングではなかろうかと思い、後追い覚悟で入ることにしました。

さてその釣りの様子は以下の通り。お暇な方はお付き合いください。

渓流釣り
車止めからすぐに釣りをせず、川を歩いて上を目指すのですが、数日前の大雨でそこらじゅうが崖崩れ。川の形が要所で変わってしまいました。それに遡行も若干困難な状態。
源流の釣り
写真ではわかりづらいんですが、谷は意外に深く、途中の小瀧は高巻きしなきゃならんので、上がったり下がったり。釣り場へ着く前に体力を消耗します。
イワナ釣り
1時間半ほど川を歩き、いつもスタートする場所から釣り開始。しかしいつも釣れる場所から顔を出さないイワナ。不在の場所が二ヶ所続いて不安になる。色々試してみると連日の大雨の為に付き場が変わったらしく、流れの肩ではなく両脇の浅いラッフルウォーターからの反応のみ。それがわかると無双状態に入ります。
ホッパーパターン
それともう一点いつもとの違いは、小さいフライには全く出ないこと。なので数少ないフライから壊れたホッパーパターンやトルード#8を使って、両脇の浅瀬や巻きの中にフライを入れていきます。掛かる掛からないはあるにせよ、全てのポイトからお魚のコンタクトがあるのは嬉しい限り。掛からなくてもポイントはいくらでもあるので、さらに上流を目指します。
源流は美しい
渓流は木々が生い茂り、わずかに漏れたレンブラント光線が神々しい。時に昼寝をしていると子供の声が耳元に聞こえてくる事があるのですが(多分、甲高い川の流れがそう聞こえるのだと思いますが)、それを聞くと私はこの森はまだ生きていて妖精が住んでいるのだと勝手に思っています。
イワナ釣り
例年より水は冷たく、手を浸け続けられないくらい。水の綺麗さはこの写真から分かる通り、全くトリミングしなくてもゴミや気泡などが映り込みません。
イワナ
イワナのサイズは8寸平均で9寸まで。尺ものはポカンと浮いていたのですが警戒心が強くて、にじり寄った段階で逃げてしまいました。それにしても8寸サイズでも8番フライを丸呑みすること連続。腹ペコイワナのオンパレード。
源流釣り
数日前の大水がまだ収まらず(または連日の夕立の大雨)、狙えるポイントは少なめ。でもこんなシラ泡が続くポイントでも巻きにフライを入れて待っているとイワナが飛びついてきます。
ネルエピック
この時期活躍するネルエピックのゲーターセミドライソックス。今まで色々なメーカーのゲーターとソックスを使ってきたけれど、本当にこのコンビネーションは最強です! 車に戻ってきてこれを脱いだ時にわかるのですが、足は乾いたままで濡れていないのですから。
イワナ釣り
見てください、この美しきブルーを。もうすぐ8月だというのに、春先を思わせる青い水。それだけ水が綺麗なんですね。水の中に映り込むものは魚以外何もありません。
タマゴタケ
私はキノコに詳しくないのですが、タマゴタケで合っているのかな?グーグル様はそう言ってました。もしそうだとすると、この見た目に反して食用だそうです。いずれにせよこのカラーなので、私は食べる勇気はありません。
緑の木々
太陽がほとんど届かないこの渓流で14時近くまで釣りをしましたが、今回も広範囲に雷注意報が出ていたので退渓しました。帰りは足元に注意しつつ時折上を向いて、葉の隙間から差し込む青空を楽しみながら2時間以上かけて車へ戻りましたとさ。
タイイングしなきゃね
今週は日曜日と火曜日の二日間を北関東で過ごしたのですが、釣った数は数えきれないほど。なのに飽きないフライフィッシング。釣り終えて思う次の課題は「フライ巻かないとなぁ・・。」でアリマス。いかんせんフライが少な過ぎて選択肢がないので、ボロボロのフライで釣りをしているのは、釣具屋の店主がこれではイカンと感じたのでした・・。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。