海の日を境に相模湾のシイラが恋しくなる私ですが、今年は17日が海の日だったのでその翌日が僕らのシイラ(マヒマヒ)解禁日。と言っても既にこの暑さじゃ仕事中は体がすっかりトロけちゃているから、すぐにでも大海原で体いっぱいに太陽を浴びて夏を感じなければネ。
シイラの釣りは毎年恒例でご来店するお客様を中心にチャーターしていますが、持ち込まれる道具は様々。初心者の方には「手持ちは8番? ん〜、まぁ大丈夫でしょう。それで来てください。」と言います。しかし何度も訪れている方は魚を選んで釣ることはできないことを知っているので、時にお目見えする1.2m以上のシイラを掛けた時、それが8番だと全く歯が立たず最後まで頑張っても上がらない事を経験しているので、10〜15番のタックルを持ち込みます。
以前であればシイラを釣るような高番手であればグラファイトロッドで狙うのがほとんどだったのですが、昨今のグラスロッドは適度に軽くキャスティングを繰り返すスタイルではないので、それを選択する人が増えました。私もその一人で最近はエピックのバンディット(8フィート10番)を使ってます。
そもそもこのバンディットは盛期のシーバスで20センチ以上のフライをキャストするために買ったのですが、それだけではつまらないのでシイラでも使うようになったのがそのキッカケ。8フィートという短さからグラスの重さを感じず、そもそも遠くへキャストしなくても良いので、散水まわりでフライを叩き入れるか、もしくはオオドモで軽くキャストしてポッパーを引っ張ってくるだけなので長さはいらないんです。
グラスロッドの特徴は魚をいなす力(大きく動いた時にその力を吸収する能力)があるので、飛んだり跳ねたりする魚にはとてもバレにくという特徴があります。今回は10名で乗船し、そのうち3人がグラスロッドだったのですが、やっぱり圧倒的にバレが少ないんですね。なので帰る頃には皆が口を揃えて、
「このバレにくさを伝えれば、グラスロッドがもっと売れるんじゃない?」という意見があったので、調子に乗ってココに書いてみました。でもね、10番以上のグラスロッドってお安いモデルが無いんだなぁ・・・。
今回の教訓:フライにウェイトを入れれば入れるほど、グラスの良さが際立ってくる