何年前の事だったろうか、朝早くに山奥へと分入りイワナ釣りを楽しんで下山したら、その気温差で急に汗だく。暑さを凌ぐ為にそのまま温泉へ向かったのだが、むしろ余計に汗が吹き出す始末。帰宅するとニュースでは関東は猛暑で40℃超えだったと知り、高所との気温差を身をもって感じたのであった。
皆さんもご周知の通り標高が100m上がると、およそ0.6度下がると言われている。単純計算で下界の最高気温が36℃になったとすれば、富士山頂での最高気温が13℃前後ということになる。しかし富士山には魚が棲む川が無いので、僕らは避暑地と魚を求めて分水嶺を多く持つ山々を探し歩くのが毎度の夏である。
実際のところお魚の生息域で釣りをする訳なので釣り場の標高は約2,000m以下になるのだけれど、真夏でも絶え間なく渓谷を潤す水量を保ち続けてくれる為には、プラス1,000mは欲しいところ。そんな山々を探せば多くのプレートが押し合う日本アルプスしかない訳で、必然的に猛暑の年は北・中央・南アルプスの釣りが多くなってしまう。ホント、川に水さえあれば予定は新潟か北関東だったのだけれど、例年より渇水なんですなぁ・・。
さて今回のタイトル、一見すると1日で色々な場所を釣り歩いた様に書いてありますが、チト違うんです。前回のブログを省き、前々回が北アルプスから中央アルプスへ釣りに行った二日日間だったので、今回は分水嶺の標高3,000m近くを求めて南アルプスへの釣行です。なので、7月は北アルプスから中央アルプスを経て、南アルプスを釣り歩いたので、釣縦走をしたという事にしておいてください(笑)
今回の教訓:歩けば歩くほど魚は多くなるけれど小さくなる反比例。どこで足踏みして釣りをするかが問題である。