海に春の訪れを求めてバチ抜けを探しに行く

今年は寒いのか寒く無いのか、よく分からない年だと思いませんか? ニュースでは大雪の話題が続いているので、新潟や富山県の方々に今年の状況を聞くと「意外に少ないよ、雪。」とのご回答。ならば一気に暑くならずにチョロチョロと雪解けしてくれれば渓流の釣りは安泰なんですが、毎年変な天気が続くので今年はどうなんでしょうね?

渓流解禁まであと1日と少しになりましたが、皆さんの準備はいかが? 今年は3月1日が水曜日なので、私の関東渓流解禁は3月7日までお預け。なのでその前に少しだけ海をチェックしに行こうかなと、夜の海へバチ抜け具合を確認しに行きましたよ。ついでにカサゴの入れ喰いを味わえれば、という作戦です。

しかしです、自分の気持ちとは裏腹に土曜日の天気は極寒の強風。こりゃ船は出ないかも?と、シーホースに事前に確認した所、「運河筋はできますよ。」と言われたので、「行きます!」と強い返事をしてしまいました。してその結果は・・。

今回の戒め:自分が何を釣りたいかをよく考えて行動せよ

釣れたからよかったけれど、寒い夜だったなぁ、雪降ってたし・・。

東京湾のシーバス釣り
今回はカサゴの入れ喰いを味わいたいというリクエストで出船したのですが、予想以上の強風。カサゴポイントの手前でシーバスを狙ってみましたが、風が強すぎてラインが煽られっぱなし。こりゃカサゴ釣りは無理ですな、という事で湾岸エリアのピンポイント打ちシーバスに切り替えです。
永代橋
コロナ禍の間、湾岸夜景はひっそりとしていたのに、なぜか突然どの橋もライトアップされてます。写真は永代橋かな。LED照明のおかげでカラフルに浮かび上がるその姿は、どの橋も個性がありとても綺麗です。
クラウザーミノーで釣れたシーバス
風が強いので風裏の水門周りを中心に攻めてもらいました。このエリアは世捨て丸時代からあまり変わらないので、私が馴染みのポイントだらけ。あそこの角はいるよな、とキャストが決まればご覧の通り。シーバスはコンスタンスに釣れてくれます。この時期らしいアフタースポーンの腹が細い個体ということは、バチ抜けはまだ少ないのでしょう。
勝鬨橋
こちらはライトアップされた勝鬨橋。こち亀ではこの橋が開く話がありますが、確か私が生まれてからこの橋が開いたのは点検以外では一回だけだったと思います。なので開いた所を見たことがありません。ライトアップが凄まじいので新たなポイントが多数。そのダウンライトの中にバチの影を探しますが、ベイトフィッシュ共々不在。
シーバス
ポイントを変えるごとに釣果はポツポツあり、主に水門周りと停泊船の側面が反応あり。寒い時期は細いシルエットのクラウザーミノーやゾンカーを多用する私。
浜離宮からレインボーブリッジのライトアップを観む
ここならばバチ抜けしているのではないかと来ましたが、やっぱりバチもベイトもお留守なのでお魚はな〜んもナッシング。実はこの日はめちゃくちゃ寒くて雪が舞ってました。時間を追うごとに手が痺れてきたのと、水温も一気に低下しているのでお魚の活性は極めて低いと思われる状態。
東京湾シーバス
ポイントごとにそこそこ釣れたので、最後のポイントはお客様に締め括ってもらおうと、私は操舵室に下がって観覧。強風に煽られながら一生懸命攻めているとフライが良いレーンに入り、ガツンとアタリが。しばしのファイトの末、ウッチー船長が無事ランディング。
湾奥のシーバス
締めのシーバスはナイスサイズの70弱、これにてお開きです。海の状況はまだ少しムラがありますが、日増しに海水温が上がってくるのでバチ抜けは各所で見られることでしょう。渓流はもう少し暖かくなってからとお考えの方は、今の時期はシーバスの数釣りとカサゴやメバルが楽しめるので、そんなフライフィッシングがある事を覚えておいてください。

最近は魚信が恋しいシーバス・ランカー便の2デコめ

11月に入ってもお店のことを考えずに週2ペースで釣りへ出かける私。私の11月は例年本栖湖かシーバスの二択。そのシーバスはここ数年は20センチ以上もあるデッカイフライを振り回しているので釣果はめっきり減る一方です。

今回のランカー便はシーホース朝便にて新しく創作したフローティング・スーモをいよいよ実践投入。てか、まだ泳がしていないのでスイムテストして、更に改良を加えて使うので、実際にこのフライで本腰を入れてのランカー狙いするのは次回になるかな?

東京湾奥にスーモを浮かべて分かった良い点と改良点は以下の通り

● 浮力は抜群で今までで一番引き波が強い(調整必要)
● フライは思っていた以上に空気抵抗が無く投げやすい
● ロッドで大きく引くとダイブし、ルアーっぽい動きを見せる
● フック側が半沈みでフッキングがしやすそう
● ボディとフロート部分が分離しているので、改造がラク

▲ 目が上を向く確率は1/2。無くしてしまうか、四つ目にするかが考えどころ
▲ フックがたまに上を向いてしまう。フックとパイプの間にビーズなどを入れた方が良いかも?

スーモに使われているフォームは合計4枚。浮力が強かったのでギリギリまで落として、もう少し水を噛む感じに仕上げたいところ。後はヘッドとボディの太さが変わらないようにタイングを少し工夫する必要があるかな。

ということで週末はスーモの改良に勤しみます(ちなみにオデコ3連チャン継続中)。今回の報告は以上。そして釣れなかった時の写真は少ないのであります。更に益々私の右腕は太くなるのでありました。

今回の教訓:キャストは最後まで諦めるな!

湾奥ボートシーバス
3名出船で意気込み過ぎて持ち込んだタックルは一人3本以上。それぞれデッカイフライを投げ回します。まずは近場ででっかいフライのキャス練。空気抵抗が大きく投げにくいフライに翻弄されます。
複数のロッドを持ち込む時
9本のうちの6本はこうして隅っこにゴロゴロと転がってます。で、こんなにロッドが多くなった場合は、フライラインは一番左の写真のようにフライラインをストリッピングガイドに巻き付けることで、他のロッドと引っ掛かりを無くします。と言っても持ってきたロッド全部やらないと駄目なんだけれどね。
ビースティチェンジャー
朝一番にトップ写真のフローティングミノーであるスーモにドバッとでたのだけれど、ボート側で慌てたためにフッキングせず。その後転々としストラクチャー打ちに切り替えて、このビースティーチェンジャーを投入。しかしシーバスがいても今度はゾロゾロとついて来るだけでバイトする奴が一本もいませんでした。水からあげるとビースティーは貧弱。でも水中でのボリュームは抜群。
ビックサンダーマウンテン
予定の時間を過ぎても何にもないので少し延長して頂いて、浦安市で一番高い山?であるデズニーシーのプロメテウス火山を見ながらルアーのチャーター船に混じってスーモを投げまくりました。今回も休みなしの爆投。あぁ、今日もオデコかなぁ。
ナナマルシーバス
「もうそろそろ終わりです。」と言われた最後の最後にドスン!って言っても私じゃありません。でもこの余裕のナナマルオーバーが一本釣れただけで、なんか自分が釣れたかのように嬉しくなりました。
ランカーシーバス
ヒットフライはやっぱり20センチほどある、バックテール中心で巻かれた大きなミノーパターンのダブルフック。喰いしぶりでリアフックにチョコンとフッキング。ランディング時にはコノシロを吐きまくってましたが、今年はコノシロがまだ少し小さい。今回も色々な経験を得たので、それを肥やしに次回のラインカー便に生かしてまいりますデス。
フローティング・スーモ
そしてその翌日、すぐに修正したフローティング・スーモ。トップ写真と比べてみるとわかりますが、頭が少し小さくなって、目の位置が上から大分左右になり浮力を落としました。ジョイント部の継ぎ目が出ないようにギニアフォウルでカバーしたので、軽い割に見た目のボリュームがあります。

5連チャンめの釣りは体を鍛えられるシーバスのランカー便へ行く

ここまで連チャンで釣りへ行っていると、もはやネタ以外の何物でもありません。しかし、私にとって長潮や若潮はいつも「何かが起こる若返りの潮」であって、ランカーシーズンに突入した今、出かけない訳にはいかないのです。

ソルトウォーターフィッシャーマンは若潮や長潮を嫌う方が多い気がするのですが気のせいかな? もちろん潮の満ち引きはとても重要だと思いますが、私にとっては自分が釣りをする時間に潮が動いていれば良いのです。潮が動かなければ風か波があれば釣れる気がします、というポジティブシンキングな輩。そして今まで私が手にした大物の多くが長潮や若潮に多いので、釣行前はハイになってしまうのですな。

前回、といっても3日前のシーバス船は横浜シークロの朝便。今回は私の弟分的なガイドボートである、シーホースのウッチー船長からの出船。シーホースは東京湾奥の東京湾マリーナから出港するシーバスガイド船ですが、最近はビックベイトルアーで大物を釣らせてくれる船として人気があるために、土日の予約はほぼ無理なりました。なので最近は平日の空いている隙間にねじ込んでランカー便をお願いしています。

現在の東京湾奥は先だってのシークロ同様に釣果にまだ少し波があります。しかし釣れ始めてからの予約なんてできないので、そこはある程度ヤマを張って出船するしかない、ギャンブル要素の強いボートフィッシング。今回はランカー狙いでイチかゼロかのスタイルを要望して出勤前の出船。吉と出るか凶と出るか、うっちー船長の手腕が試されるランカー便。

シーバス好きのお暇な方は今後の対策としてご覧くださいまし。

今回の教訓:実釣に出ると新しいフライを開発する新たなヒントが得られる

東京湾奥ザウルス橋
思いのほか風は穏やかで、潮の動きは少ない。しかし潮色は良し。今日は何かが起こるかな? 本日のザウルス橋(東京ゲートブリッジ)はなんか凛としている感じを受けます。
ワンオクのシーバス
シーバスランカー便はコノシロ絨毯の上にフライを通す釣り方。魚探で確認し何もないオープンウォーターでひたすらキャスティングを繰り返していると、突然下からシーバスが突き上げてくるのです。私はタガメンビースティチェンジャーを交互に投げながら、今日の様子を探っていると、同船の仲間がすぐにヒット!
シーバス
コノシロをたらふく食べているシーバスは強い引き。ロッドが何度ものされてシーバスが上がってきます。
シーバス
まずは50センチ台半ばをシンセティックミノーフライでキャッチ。これを皮切りにバンバン釣れるのかと思いきや、その後はな〜んも反応なし。コノシロ絨毯は30分で見切りをつけ、壁打ちに変更するうっちー船長。
シーバスのファイト。
ポイントへ入るとすぐに船首で投げるフローティングミノーに反応。すかさず私も交換。その壁打ち変更への判断が功を奏しすぐに私のおニューロッドを絞り込むシーバス。う〜む、ロッドが立たない。これって大物?
湾奥のナナマルアップ
上がってきたのはドーンと余裕のナナマルアップ。7番の非力さが楽しい〜。この後もう一本を追加し、余裕が出てきたので20センチ以上あるタガメン・フローティングミノーに変更すると、それにもド〜んと出ましたがフッキングに至りません、改良の余地ありですな。
うっちー船長
ここでうっちー船長のギャンブラー魂に火がつき賭けに出ます。「なんか釣れそうな予感がするので大物一発狙いへ行くので遠征します。」と。行ったらそれっきりの長距離移動。帰りの時間を考えるとまさに一か八かの一発勝負。
湾奥の黒鯛
ポイントへ着くと、お仲間は色々なフライを試してフローティングミノーでクロダイをゲット。私はというと、ひたすら大物狙いでビースティチェンジャーを投げ続けます。
ランカーシーバス
ボートとポイントにある程度の距離を置きながら進むシーホス。バースの奥へフライをねじ込み表層をゆっくりとリトリーブすると、大きなシーバスがもんどり打ってアタックするがミスバイト。しかしフライにフッキングしていないので、すぐに同じポイントへ大きなビースティーチェンジャーを放り込みました。してやったり、このサイズ。
ハチマルオーバー
ド〜んと余裕のハチマルオーバー!ビースティチェンジャーを使うようになって、ランカーサイズのキャッチが格段に上がってます。フックは6/0で全長は約23センチ。まさにこのフライは私にとっては完成形に近いパターン。そしてタガメンはこのフライから改良のヒントを頂き、頭の中では新たなタガメンが出来上がっています。もっともビースティーチェンジャーも表層で使っているのでサーフェイスゲーム。
タックルは洗いましょう
使用したタックルたちは11フィートのスイッチロッドとエピックの10番グラス、そして新しいウェーブ7番。使ったあとはこうして洗いましょう。また、念入りに洗う時は家に帰って一緒にお風呂に入りましょう。そして今回のうっちー船長の勘が冴えたおかげで楽しい釣行でございました。

シーバス三銃士が目指すのは合計で2.5メーター

私の釣行はほとんど平日な為、その釣行に付き合ってくれるのは休みの都合が付きやすい個人事業主か、小規模の経営者のお方がほとんど。私の誘いは雑なものだから急に、「明後日行く?」と聞いて即答できる人が必然的に釣行のお供になっちゃうんですね。そんな平日釣行組の中で志ざし高く「目指せメーターオーバー!」に賛同して参加しているメンバーは私を含めて3名。今季は毎週ランカーシーバスの釣行に突っ走ってます。でも流石に三人がそれぞれメーターアップを釣るのはとても難しいので新たな目標をたてたのがこの「3人の総合計で2.5メーター!」です。*通常はフライの場合2名出船ですが、私が真ん中に入りバランスよく順番にキャストしている事で船長の許可を得ています。そんな状態ですから、オープンウォーターのみのという根性の釣り。

これは一回の釣行でそれぞれの最大魚一本の値なので、皆が84cm以上のシーバスを同時に釣らにゃならんのです。最初はいけるんじゃない?なんて甘い考えでしたが、いざ初めてみると相当ハードルが高いじゃないですか。そもそも80アップを釣るのでさえ必死なんですから・・・。

ちなみに前回のシーホースでは合計2.12メーター。残り38センチなんですが、誰か一人が90アップでも上げないと、この数字を達成するのもなかなか難しいものですなぁ。さて、そんなシーバス三銃士が今回も性懲りも無く出撃。果たして前回の記録を越えられただろうか?その答えは以下の写真に続く・・。

本日の戒め:根性で投げ続けるだけではなく、アタらない理由を考え模索することも大事

東京湾をボートでクルージング
やっぱり明るい時間帯の写真には色があって良いですなぁ。まずは朝のボイルポイントまで突っ走って海の真ん中でボイルを探すとありました、本日の猛ボイル。しかしこのボイル魚のサイズがやや小さめで、ナナマルサイズまで届きません。最初からタガメン22センチを投げている私は、50センチ程度のシーバスがバイトしても一向に掛かりません。私がバイトを何度ももらって遊んでいる間にちょっと沈めて釣っている二人はなんなくキャッチ。
シーバス計測中
ボイルがまだ続いているので真上から撮った雑な写真、65アップくらいかな。もう一人も同じようなサイズをキャッチして私だけ、ただ魚をバイトさせて遊んでます。ま、本番はこれからだから、私はココで釣れなくても良いのさ。とこの時点では思ってました。
シーバスとのファイト
ひとしきり朝のボイルを二人は楽しんだので、いざ本命のポイントへ。そこはここ数週間の鉄板ポイントだから、周りはシーバスを狙うボートだらけ。どの船もシャローレンジをドテラ流しでシーバスを狙ってます。でもフライで釣っているのは僕らだけだけれどね。10番以上のロッドを爆投する根性の釣りをする時に私が歌う歌、アニメ「ど根性カエル」の『ど根性でヤンス』を大声で歌い始めると、またまた二人にヒット!サイズもナナマルを越えてきたので、こりゃ前回の記録越えか?
フローティングミノー、タガメン
しかし、私はタガメンとビースティチェンジャーを投げ続けていてもバイトは一向にありません。周辺のルアーの方々も、そんなに釣れてないので本日は少し渋い様。今回は投げ続けても魚の反応が薄いので、私は大物を釣りたい一心でうっちー船長にエロトークをお願いしましたが、その効果もありません。タガメンを投げ〜の、時々ビースティチェンジャーというメガフライ縛りが駄目なのかも・・。そう思って最後の最後にEPミノーにチェンジ。それでもアタリはありません。本日は何も無いまま私だけオデコかも・・。
東京湾のシーバス
「スミマセン時間なので、あと3投でお願いします。」とウッチー船長。う〜む、周りも釣れてないし、コノシロも底ベタか。ならばと私は最後の一投は思いっきり沈めてみたのです、インタミラインでカウント25秒。フルキャストしたので回収する距離も長かったのですが、ちょうどラインが一番深く入ったところから浮き上がった瞬間にドン!。上がってきましたナナゴーです。ラストのキャストでキャッチすることが多い私ですが、最後の最後にこの一本だけ釣れてオデコを逃れた私でした。
港内を徘徊するシーバス
かくして本日は納竿。そして今回の合計は2.11メーターと、1センチの後退。ま、オデコにならなかっただけ良かったね。連日同じポイントにデカイルアーとフライを投げ続けられているシーバスなので、そのプレッシャーとベイトの位置から推測すれば、フライのサイズを若干下げて沈めるというのは当たり前の回答だったのですが、どうもビックベイトに拘りすぎて、発想の転換が遅すぎたのが今回の敗因です。次回また精進してガンバリマス。港へ戻るとそこには人を気にするそぶりも見せないシーバスが、気持ちよさそうに回遊していましたとさ。

ランカーシーバスはエロトークがお好き

先日のシーバスから何故かアリスの曲を引きずっている私。本日のシーバスランカー便も何故だか「何もいい事がなかった〜♪この街で〜♪」なんて口ずさみながらタックルを準備。相変わらずサビの部分以外は思い出せないけれど、そんな事は釣りに関係ないからね。それより少し心配だったのは、台風接近によって風が上がる事ですが、ま、なんとかなるでしょ。

目指せメーターオーバー(シーバス編)を掲げて、私が昨日妄想したシチュエーションはこう。

夜明けと共に出陣するシーホース。舞台は某所のポイントへといざ直走ると、鳥たちは徐々に集結し大きな鳥山へとなっていた。鳥山をかき分けてその中心へ入って行くシーホース。その先に見えたものはシーバスが水面を割って多くの水柱を立てている姿。新しく新調したタガメン弍号機は間髪入れずにそのボイルへ放り込む。すると最初の一投目でハチマルのシーバスにタガメンは吹っ飛ばされた。しかし、その飛ばされて落ちた先で更に大きいメーターオーバーのシーバスが割って出たのであった。

私の妄想はいつでもメーターアップが釣れていますが、それが現実になるのはいつになる事やら・・。

さては本題は現実のシーバスフィッシング。走らせたその先に鳥山は・・・。ありゃ、ないじゃありませんか。本日はタガメンを引き倒そうと思いましたが、最初っから挫折です。そして今朝のシーバスはこんな感じ。お暇な方はご覧くださいまし。

今日の戒め:シーバスはエロトークがお好き?ウッチー船長がエロトークを始めた時は大物の兆し

東京湾から見える富士山
ポイントへ向かう途中で雪帽子を被った富士山がこんにちは。今日は大物の予感?ノンノン。ボイルがありませんがな。仕方なくこの辺からやってみましょうということになったので、インターミディエイトに大きめのフライをセットした僕ら。そう本日はランカー便なので小さいシーバスなんていりません。
大物シーバスとファイト中
最初の一本目は入ってすぐの壁打ちでデッカイのが仲間のフライにガボっと出た。しかし残念ながらランディング前にフックオフ。でもすぐ様別のシーバスがヒット、これもなかなかのサイズ。この時期のシーバスはコノシロをたらふく食べていて、魚体はまん丸です。
フライで狙う東京湾のランカーシーバス
上がってみればど〜んとこのサイズ。見事なデブっちょシーバス。フライは最大限大きくした15センチほどのピーナッツバター3/0フック。朝のポイントは活性が収まったので、その後は各所へ回ってランカーを探して行きます。
タガメン弍号機
意気込んで用意したタガメン弍号機は出番がなく寂しそう。そんな私はというと、前回と同じく23cmほどのビースティ・チェンジャーをスイッチロッドで引きます。ボイルがないのならばメガフライを投げまくりなのですが、黙々と投げてもつまらないので、うっちー船長のエロトーク武勇伝を聞きながら釣りをしていると、フライに集中せず気を抜いた時にドンとアタリます。
両手引きでフライをリトリーブする。
「ねぇ、ウッチー船長、エロトークして!」と僕らは言います。釣れている時は饒舌なうっちー船長がエロトーク(とてもここではお話できない内容)をまた始めると「ガボッ!」と出るのです。シーバスもエロトークが好きなのかなぁ。
ピーナッツバターでヒットしたシーバス
そんなエロトークを繰り返していると、ナイスサイズ以上のシーバスが程よくヒット。トップでは全く反応がなかったけれど、バイトは多数あり、いやぁ楽しい時間でした。
丸々と太ったシーバス
そんなウッチー船長のエロトークを聞いていた私のロッドにも、いくつかのポイントを巡った後にドーンと重い衝撃が。NRX+のスイッチロッドのティップは水面に突き刺さったまま中々上がらなかったそのシーバスは、ドーンと10ポンドオーバー。フライはまたもビースティチェンジャー。アリスには申し訳ありませんが、この街で良いことありました。この後ウッチー船長に更にエロトークをせがんだら、再び同サイズがドーン。そちらは気を抜きすぎてフッキングせず。
ビースティーチェンジャーでハチマルをゲット
あまりにも重くて太いので見た目はかなりメーターオーバーに近い様に見えましたが、あと15センチ足りません。目指せメーターオーバーの道はまだまだ続きます。魚が映っている背景がボカしてあるのは、最近は写真を見てポイントを詮索するプレジャーボートが多くなったので、隠してます。もっともシーバスは回遊魚なので、すぐにどっかへ行っちゃいますけれど・・。

シーバスは白泡でサーフィンするミノーが好き

また行ってしまいました、それも中一日で。一昨日の釣りが満足できなかったから行ったのではなく、最近は自分が予約した船以外でもお客様のリクエストがあれば積極的に乗っていこうという寸法です。なので便乗で出港した湾奥便。前回シーホースに乗ったのは9月上旬なので二週間ぶりですが、季節はどんどん進むので陽は短くなり5時出船だともう暗いんですね。

一昨日の釣りは横浜の海だったので川崎沖に浮かぶ風の塔を北に見ていましたが、今回はその逆サイド。直線距離にすれば5キロほどの違いなのでしょうが、状況はかなり違い潮色はかなり良いカラー。しかしながら相変わらずシーバスは薄いので色々なポイントを探り、まとまっているポイントを見つけたら数釣りになるスタイル。もちろん見つけてしまえば入れ食いモードにもなるので、9月当初の心配は減りました。

昨年と比較すれば今年のシーバスはまだ少なめ。そして青物がサワラ以外は抜けてしまった感があるので、五目釣りはちょっと難しくなってきました。ですがマゴチはまだまだ好調なので、今後も釣りたい方を楽しませてくれる事でしょう。

さて朝飯前の東京湾はどんな感じだったかをダラダラ書いてもしょうがないのでサクッと書いておきます。

今回の戒め:ボイルを見ても慌てるなかれ。慌ててタックルを組み直すものはガイドにラインを通し忘れるだろう。

シーバス用のフローティングミノー
「そろそろトップウォーターで爆釣でしょう。」と思ったので、出港前夜に慌ててフローティングミノーを補充タイイング。毎回の楽しみは背中へのお絵描きとアイのカラーを変えていく事。今回のアイはエビっぽいブラウンを選択。
東京湾沖を目指す
まずはまだ残っているサワラのボイルを求めて沖を目指す。東京湾のど真ん中なので何にも無いですが、鳥の数とサワラのハイジャンプでポイントが分かります。
東京湾のサワラ
やりました!ハチマル弱!! と言いたい所ですが、フライで釣れない事に痺れを切らしてルアーを投げたウッチー船長の釣果。そこら中で跳ねてますが、ルアーでもフライでもアタリはほとんどありません。考えてみれば私がサワラをキャッチする時は狙ってない時なんですよね。今回もサワラに関してはフライは撃沈ですので、もう少し真面目に取り組んでみようかな。
サワラから吐き出されたカタクチイワシ
サワラが吐いたのは2〜9センチまでのカタクチイワシ。サイズに幅があるので、フライは大きい方に合わせれば良いのだろうけれど、ルアーのリーリングスピードを見ている限り、同じスピードに合わせてリトリーブするとしたら、数回キャストしたら息が上がってしまうだろうな。
東京湾奥のシーバス
太陽が上がるとサワラのボイルが減るのでシーバスのポイント探し。最初はインタミ使ってポツポツとヒット。
東京湾のストラクチャー
とあるポイントは潮と風が当たって大荒れ状態。慣れていない人は立っている事も困難だろうけれど、こんなしら泡でフローティングミノーにサーフィンをさせると、シーバスはもんどりうって出てくる。それもこの泡がカモフラージュしてくれるので、ミノーには飽きる事なく何度も出るので、続けて投げていれば簡単にヒット。
フローティングミノーとシーバス
わたしゃ面白がって色々なカラーを投げましたよ。良かったのはオレンジ・コーチドックとブルーミノーのカラーかな。背中の色なんてほとんど関係ないのだけれど、やっぱり自分が使いたくなるフライを巻かないとね。
東京湾のスズキ
背中のカラーの他にアイも軽視する人がいるけれど、あるかないかで使いたくなるかどうかの気持ちが違う。使っていると壁にぶつけてすぐに取れてしまうけれどそれでも釣れるので、結果的に釣果には関係ないと思います。
フライで釣る東京湾のマゴチ
せっかく船中で二目を釣ったので、三目めのマゴチ狙いへ。こちらは真面目に投げていれば15分に一回くらいはバイトがあります。2/0のフックを咥えるマゴチのサイズは安定して50センチ台。皆さんも楽しんでみて。

 

東京湾奥と横浜付近のフライフィッシングに違いはあるのか

シーバスのシーズンに少しずつ移行し、皆さんもタイイングやその準備に追われる時間も楽しいことと思います。そして一昨日ふと思ったのは、私は何気なく「明日は横浜だからコレ」とタックルやフライを変えていますが、一般の方々は東京湾を一括りにしているのではないかと思い(一括りでも何ら問題はありません)、少しだけ書いてみることにしました。ちなみにボートフィッシングの話ですので、オカッパリの事は書いてませんのでヨロシクです。

タイトルから察すると大きく違うのかと思わせてしまいますが、僕らがよく乗るシークロ(横浜)シーホース(東京湾奥)で基本的なシステムは同じです。しかし狙う場所やターゲットが異なったりする時にちょっとづつ違うかな。そんな事考えながら少し書き始めたらあらぬ方向に広がり膨大な情報になりそうだったので、9月だけの話で止めました。


横浜・東神奈川出港(シークロ)
湾奥に比べてより南側にあるのと、潮通しが良い場所が多いので青物狙いが多くオープンウォーターで朝イチの鳥山狙いというのが朝一番に出た場合の9月パターン。その後沖にあるカンター周りやブイなどを狙いまとまっているシーバスを探す。当初の潮色はやや茶色。季節が進むにつれターンオーバーが終わると一気に澄んでくるが、それは10月に入ってから。澄み潮になると日中のシーバスは途端に難しくなり、夜便の方が安定して釣れるようになるので、9月後半からは夜便にも目を向けてみてはいかがでしょう。

9月中のタックル:朝イチは小さめのミノー系のフライにインターミディエイトで表層引き。またはボイルが続く場合はフローティングミノーで狙う。ボイルが収まった後は徐々に沈める釣りに切り替えるか、フローティングミノーで通すかのいずれか。全くボイルがなく静かな日に当たってしまった場合のために、シンキングラインは用意しましょう。シーバスの状況が良ければフローティングだけれど、メインラインはインタイミかな。状況が悪い場合はタイプ3〜6のシンキングラインでカウントして釣ることもある。

釣りもの:シーバス・イナダ・サバ・クロダイ・サワラ(基本、船長にリクエストしてその釣りにまとを絞って釣るか、現在の傾向を聞いてそれに合わせてタックルを準備するかになる)


東京湾の湾奥(シーホース
湾奥の特徴はサンドバーと川筋。それに港内のストラクチャー。特に荒川筋は潮止め水門が河口から約35キロ上にあるので、そこまでの川筋にシーバスのストックがあるのが特徴。橋脚のヨレにシーバスが付くのだが、基本的に夕まずめ以降の釣りなので、川筋狙いは夜便を選択する必要がある。また三枚洲や三番瀬といった干潟があるので、多種のベイト(餌となる小魚)がおり、そこにシーバスや青物が着いた時の朝イチの釣りは面白い。もちろん沖のボイルがあればそちらも狙いに行く。

9月中のタックル:湾奥の場合フィッシュイーターの餌となるカタクチイワシ以外にサッパやコノシロなどもあるので、フライの種類をたくさん巻いていくことをオススメします。朝便を選んだ場合は横浜と同じような流れ。夜便を選んだ場合は、フローティングミノーでスイングの釣り(ウェットフライフィッシングと同じ)か、エンリコミノーやゾンカーなどを若干沈めてスイングする。釣りものをマゴチを選んだ場合はインタミ〜タイプ3のラインで釣る引っ張りの釣り。マゴチはそこギリギリを引く必要はなく、底に擦れない程度に丹念に引けばヒットする。

釣りもの:シーバス・イナダ・サバ・マゴチ・クロダイ・サワラ(基本、船長にリクエストしてその釣りにまとを絞って釣るか、現在の傾向を聞いてそれに合わせてタックルを準備するかになる)


書いてみて思ったことは、なんかタイトルと違い的外れで、こんなこと書いて説明するよりも、お店で「○○へ行くんですけれど、何を持っていけば良いですか?」と聞いてもらったほうが手っ取り早いって事かな。それとこんなネタに走ったということは「あれ、管理人さんの釣行記が出てこないということは、さてはタコったな?」と推測している人も多いはず、まぁそれに限りなく近いですが・・・。

シークロの岡本船長
シークロの岡本船長を紹介しようと思ったら、最近のアップの写真が見当たりませんでしたが、写真右のお方。温厚で丁寧な説明でポイントを支持してくれるのがとてもありがたい。釣り終わった後に「この人にお願いして良かった。」と思わせてくれるのです。自分はまだ初心者で大目にみて欲しい人は、岡本船長に電話してみましょう。
シークロのマスダ船長。
こちらはシークロの2番船を駆るマスダ船長こと、愛称は”りゅうちゃん”。この笑顔を見ればその人がらが分かりますね。釣りの幅がとても広く海外の釣りにも精通しています。釣りが好き過ぎで私以上の世捨て人だと思います。
横浜のタンカー打ち
一昨日の横浜はこんな感じで、まだ少し茶色濁りの夏の潮。沖の鳥山とタンカーや灯標などを見つけて魚がまとまっている場所を探して回ります。
シーホースの内田船長
東京湾奥のシーホースの船長と言えば、「うっちー」こと、内田船長。私は二十歳以前からの長い付き合いなので、弟分みたいなもの。私と身長と体重がほぼ同じなので、若い頃は彼と間違われることもしばしば。強面の雰囲気に反してお喋りで賑やかな彼。常に新しいことを模索しているので、釣りものや釣りスタイルがどんどん広がっています。
シーホース150馬力
シーホースは昨年新艇に入れ替えたので船が大きくなりました。それに伴いエンジンは150馬力。大きくなった分釣りの範囲が広がり、多少波が波が強くても沖へ出られるようになりました。主な範囲は川崎から北側全域と千葉、木更津付近まで。
シーバス
そして一昨日の話に戻ると、沖のボイル狙いで出たシークロですが、ボイルが殆どなく苦戦。とあるポイント一箇所だけシーバスがかたまっており、そこでこのシャクレ君が唯一の一本。オデコ寸前の1日でした。シーバスは管釣りの魚とは違うので、全く釣れない日だってあるのです。私にとって釣れない日があるのをひっくるめて、楽しめるのが釣りなんです。

相模湾後の東京湾五目リレー

あ、こんなタイトル付けちゃうと相模湾では満足できなかったから私がマダイ五目の船にでも乗ってきたと思ってるかもしれませんが、わたしゃフライショップの人間ですから、とりあえずなんでもフライでチャレンジします。カンツリ〜(管釣り)の五目釣りもハードルが高くて楽しいのですが、今回は東京湾五目フライフィッシングリレー船。そんなことやる釣り船って聞いた事ないですよね?

本来はこの時期は沖のストラクチャーでトップウォーターでシーバス狙いなんですが、なんか調子悪いんです(といってもこの秋雨で一気に変わる事でしょう)。なので、「なんか釣らせてよ。」と、シーホースのうっちー船長に頼んで船を出してもらいました。事前には「なんかは釣れるでしょう。」的な事でいつも狙っていない魚種も釣れているとのことなので、色々とチャレンジして来た次第。

今回の内容はこう。朝一番は沖のナブラを打ちに行く。そのナブラにはサゴシ(サワラ)マサバゴマサバイナダがいるそうな。それがひとしきり終わったら一応シーバスを確認しに沖のストラクチャーへ。出なかったら縦ストに着くクロダイを狙って、最後にシャローへ移ってマゴチでもやりましょう、なんて贅沢な釣り。

この大雨の中に出た朝飯前の釣りですが、筋トレさながらのハードな釣り。写真をほどんと撮ることがなく時間があっという間に過ぎました。そして現在はお店の仕事がひと段落してこうしてブログを書いている次第。写真はあまりありませんが、今回の結果は以下の通り。

そして今日の戒め:五目を追うものは全て得ず。しかし早起きは三文の徳である

曇天雨模様
沖へ向かうと空はどんよりと雲に覆われ、雨は強弱を繰り返す。水温は秋らしくなってきて良いけれど、果たして釣れるのかなぁと、この時は疑心暗鬼。
東京湾の真ん中で
東京湾のど真ん中へ出てみると、まとまらない鳥山がちらほら。時折ムーンサルトを決めるサゴシとイワシを追い回すサバの群れ。カツヲと違いベイト(カタクチイワシ)をまとめる力がないサゴシなので、僕らはランダムにキャストを繰り返す。本当はサゴシ(サワラ)を釣りたかったのだけれど、時折顔を出すのはサバでした。私は手元で中アジをバラシ。結局朝一ボイルはサワラ無し。奴は一日中狙って釣るものじゃないですね。
風の塔
青物が追い回すベイト(カタクチイワシ)の大きさは現在5〜7センチと小さめ。しかし、このイワシを救って相模湾へ出たならば、それはそれで凄く楽しい釣りができるだろうな。サワラに突き上げられた傷ついたイワシは水面で円を描き、やがてボイルと共に姿を消していく。そのタイミングでフライを投げ込むのは至難の技ですが、適当でも掛かる時はかかります。ボイルを見ながら右往左往したのですが、ボイルは1時間ほどで終了。
フライで狙う東京湾のシーバス
ポイントを移動しセカンドラウンド。今度は潮の当たる場所を探してストラクチャー打ち。タックルを交換するのが面倒だったので、インターミディエイトラインに軽めのフライを結びキャスト。着水と同時に引っ張って引き波を立てると出ましたシーバスくん。まぁまぁのサイズじゃありませんか。釣れないと聞いていなのでちょっと嬉しい。その後は堤防の段差に回遊するクロダイを狙い何度かヒットさせるもランディング前にラインブレイクでノーキャッチ。
フライで釣る東京湾のマゴチ
そしてサードラウンド。今度はシャローレンジへ移ってマゴチの釣り。水深がトラウト並みの浅い場所にいるので、ラインはタイプ1〜3のラインで十分に釣れます。彼のタックルはサセックスにカプラススペースシューターという、いかにもフライ歴30年以上の人が持っていそうなレトロなタックル。ソルト用のタックルをよく相談を受ける私ですが、まずは手持ちのタックルでやってみるのが良いと私は思います。ま、この後キチンと洗う必要はありますが・・。
フライで狙う東京湾のマゴチは面白い
マゴチのポイントはシーホースのうっちー船長は熟知しているので、ある程度遠投できる人は心配はご無用で釣れることでしょう。といっても夏の終わりでこの魚はおしまいなので、あと一月もしたら終わりです。結果、今回フライに出てきた魚は次の通り。サゴシ(サワラ)×・マサバ○・アジ△・シーバス○・クロダイ△・マゴチ○。という結果△はヒットしてバラした魚。これからはワラサ(ブリ)が加わり、マゴチが徐々にスローダウンでしょうか。今後も皆さんのチャレンジ次第で、ソルトウォターフライフィッシングの可能性は無限大です。今宵は家に帰って魚を捌く作業が待っておりますので、お店は営業時間キッチリにて終了しますヨ。

変わりゆくフライショップ

ふと気づけばハーミットはこの4月で満24周年で、もう25年目へ突入するのです。私の釣具屋人生はすでに40年を超えて(こう書くと物凄くジジイに感じますなぁ)、人生の大半は釣りと共にあり、まさしく『NO FISHING, NO LIFE』かな。

そしてコロナ禍で釣具屋のスタイルはこのままで良いのかどうかを深く考えさせられてしまうのです。変わったなぁ、釣具屋のスタイル。昔は自宅の一階で趣味でやっているスタイルの釣具屋がほとんどだったと思う。それが昭和50年代に大型店チェーン店の出現で小さな釣具屋は淘汰され、特化した釣具店だけが残りに細分化。その釣具屋さえも安売りネットショップ専門店の勢いで、年を追うごとに少なくなってます。最もこの商売は知識と情報を品物と一緒に切り売りしているので、インターネットでは知り得ないネタは釣具屋へ行く方が圧倒的に釣りが上手に慣れる筈。しかしその来店するお客さんが減ってしまっては店舗の意義は何なのかを深く考えてしまいますねぇ。

現在の一日はオープンからずっと通販のメールのチェックと不足品の発注、それにメールのやりとり。午後に入って慌ててパッキングを始め、夕方からホームページの手直しと入荷商品の品出しというルーチンワークで、入店するお客様は数えるほどになってしまいました(コロナ終息後には元に戻っていると願いたい)。こんな状態が長く続くのであれば、今後はオープンをグッと遅くして、その分午前中にシーバスボートや個人キャスティングスクールなどのイベント事を充実させた方が良いかと考える次第。シャッターを開けてドシっと構えて待っている時代は、もう終わった感じがするのはこの業界だけではないでしょう。

そんな変わりゆくフライショップは今後どのような形が良いかを模索しているので、最近は午前中のあり方を考えて、不規則な開店時間が続いてます。なので一昨日の朝はお客様とシーバスへ行って、潮風に微睡んで来てからの出勤。通販の出荷を済ませる頃には睡魔か妄想の狭間で椅子に座ってウトウトしてしまう夢心地。

産卵から帰ってくるリターンズ、シーバス。そろそろ大物が戻ってきているのではないかという期待に満ち溢れて、朝も早くにポイントまで40分以上の船路へ。その結果は以下に・・・。そして長良川解禁まであと2週間ほどですが、関東から出られない僕らはミッジを巻く気になれず、その反動で大きなフライばっかり巻いてます。フックサイズ6/0のフライはデカ過ぎて、もうボックスはパンパン(笑) 私のタイイングライフも少しずつ変わってきている様です。

ラムソン ライトスピード M8
新しいライトスピードを手に入れてムフフな気分でポイントへ向かう私。しかし、この後にロッドを折ってしまう事とは思わなんだ。私は新しいロッドを手に入れるとその年に折ってしまうコトが多いんです、嫌なジンクス。
冬晴れの東京湾
太陽が顔を出せば厳しい寒さから一転してポカポカ陽気。しかし冷え込みが厳しかったのか、魚が抜けてしまったのか、大物が全然見つかりません。そのためランガンで攻めて行きます。
東京湾のシーバス
まだ暗いうちはインタミで釣れたけれど、日が登るにつれてタイプ3〜7へ。メガフライへの反応が全くなかったので、一番信頼しているエンリコミノーでゲット。
凪の東京湾
太陽がしっかり出ていると、その明暗部でバイトがあります。大物はピンポイントで単発行動なので、いかに多くのポイントを攻めるかなのですが、今回は大物に関しては不発です。
沈めて釣る東京湾のシーバス
メガフライへの反応がないので、エンリコミノーに頼りっきり。このフライだと50センチぐらいの産卵に参加しなかった組が程よく掛かります。本当は大物狙いで来たのだけれど、年明け早々なので数釣りを楽しみましたとさ。今月末にはシーバスもワンオクに戻ってきて、大抵の場所で楽しめるようになりますヨ。

メガフライ考察

デカいフライでシーバス狙いをいつ頃始めたかを写真を見ながら歴史を少し遡ってみた。時は2013年。その前年位からルアーはヘドンのマグナムザラスプークで釣るのが流行り始め、皆がそれを投げまくっていた。その映像に私は触発されて三浦半島東側や千葉南房の海域に集まるランカーシーバス をデカイフライで狙い始めたんです、確か。

最初はナブラ打ち用のマグロ狙いフライを使って挑戦してみたけれど、如何せん重い。なので何かシーバスに丁度良いフライはないかと世界に目を向けたところ、パイク用に作られた軽くて大きく見せれるジョイントフライが紹介されていたので、それを自分なりにアレンジしてスタートしました。

しかし当時はシーバスのタナに合わせる事ばかりを考えていたので、コノシロが溜まる水深にフライを流すためにタイプ4以上のシンキングラインを多用し、思うような成果はあまり上がらなかったんですな。

結局投げやすさと大物の釣れる頻度からフライはエンリコミノーにずっと落ち着いて今に至ります。思えば更に遡ることハーミットのガイドボート『世捨て丸』(2002〜2011年)運営時代は、エンリコミノー ひと筋でしたしね(エンリコは私の中ではデカイフライではありません、小さいです)。

昨今は更にデカイルアーに発展したメガドッグやダビンチ等のルアーに触発され、デカフライ熱が再燃したわけですが、今年行きついたタガメンは思えばその2013年に投げていれば、きっと物凄い釣果が生まれていた気がします。

さてさて、そのタガメンは20センチオーバーに成長して再挑戦しましたが、その成果はいかに?

変な写真からスタート。その理由は入れ食い過ぎてまともな写真がないのと、ポイントが解らぬ様にカメラを上げられないんです。釣ってはリリースの繰り返しをし、サイズ50〜70センチ弱までと先週の筋トレと変わらずヤバイくらいの状況。でも陽が昇るまでの1時間だけですけれどね。その猛ボイル1時間で腕が痛くなるくらい二人で釣りましたよ。この後ろ姿、誰だかわかりますね?
皆さんもご存知のビリー東センセです。顔出しできる被写体がいるので、今回はビリー劇場となります。ヒガシさんもジョイントフライで釣りまくり。今回最初の1時間は本当にヤバイ状態。例えるならば、相模湾にシイラに行って沖合のナブラを発見し、それに近づいて見るとボイルに囲まれてしまったような状態。ようはベイトが船着きになってしまった感じです。
最初の1時間は余興と言うにはあまりにもサイズと数釣りが良過ぎましたが、本命は真昼間のトップウォーターでドッカーン。最初に向かったポイントは昨年とても良かった場所ですが、コノシロだけ居てシーバスは無反応。そして一昨日にタガメンで釣れたポイントも無反応。仕方なく、多くのシーバスボートが集まる場所へ向かいます。
私はと言うと、最初のうちはとりあえずキャッチしておこうとゲームチェンジャー18cmでスタートし、1時間の入れ食いを堪能。最大は70センチと少しといったところ。その後はタガメンで勝負。
東センセは臨機応変に対応し、状況を見ながらフライを変えていく。フローティングミノーとゲームチェンジャーを使い分けて、釣果をグングン伸ばして行きます。
魚を確実に釣るにはやはり水を捉えるインターミディエイトに分があり、カチカチのGルーミスビーチロッドでも十分しなる魚が次々とランディングされます。
この時期のシーバスは丸々と太っており、その引きも半端ないです。そしてゲームチェンジャーは常に丸呑み。今回も魚のチェックのためにウッチー船長にメガドックを投げ続けてもらっていたのですが、珍しく一本もフッキングせず。フライがルアーに勝る日もあるんですな。それとも周りの船がデカルアーを投げ過ぎているので、ルアーにスレてきているのかもね。
私はこんな感じでタガメンをポッカリ浮かべ、ユルユル引き。すると15分に一度くらいはこのフライにドッカーンと出てくれます。しかしです、なぜかテンションを緩めて次の体制に移ろうとする時だけに出るのでアワセをくれる事ができません。喰いついて水中へ引き込む大物の姿を何度も見ているだけに悔しくてなりません(もっともシングルフック1本にこだわっているので、それもあるのです)。トップへこだわりすぎるとなかなか釣果へは結びつきませんなぁ。ちなみにタックルはGルーミスのNRX+ スイッチ 11ft8wt・4pcsラインは330グレインフローティングにポリリーダー10ftの先端60cmカット。そこにティペット30ポンドを60cm付けてます。でかいフライはリーダーが長くなるほどターンしないので、フライラインとフライが異常に近いですが、魚の喰いにはなんら問題ありません。
時間も迫り大満足した二人ですが、最後に少しだけやりましょうと立ち寄ったポイントで起きました。今年のビリー先生は何か持っているようです。ウッチー船長は胴の間でメガドックを投げ、私はミヨシで風下にキャストしていると、反対向きに投げているビリー先生のロッドにヒット。フッキング後にしなるロッドの曲がりを見て、ウッチー船長は大きなランディングネットに持ち替えました。
やっちゃいました、ビリー先生、ビックフライでハチマルオーバー(83cm)です。丸々と太った見事で無傷な魚体でした。今回の釣行で思うことは投げ続ける根気とこだわりのない臨機応変な対応です。ルアーでもそうですがトップウォーターはバイトの迫力はあるものの出た時にルアーもフライも弾いてしまうデメリットがあります。確実にキャッチするには、メガフライ(ゲームチェンジャーやエンリコミノー)でインタミだと言う事を皆さんも覚えていきましょう。次のハチマルオーバーをキャッチするのは、きっとあなたです。