朝の冷え込みが厳しくなり始めたこの時期は各漁協が管轄するC&Rがオープンし始めます。管釣りアングラーを卒業しステップアップする方にお勧めできるのがC&R区間なのですが、そのほとんどがウェーダー必須なのでお持ちでない方揃える必要がります。そんなC&R区間ですが、現在のハーミット的その人気の順位を少し並べるとこんな感じになるでしょうか。
■箱根早川(早川河川漁協)→ C&R区間の長さと魚が各所に満遍なく放流されているため、人が固まる事がなくそれぞれが釣りを楽しめる点。魚のサイズも大きく午後はドライフライでも釣れるなどが人気。他のC&Rに比べて遊漁料は比較的お安い。
■箒川(塩原漁協) → 渓谷での釣りが自然渓流で釣りをしている感覚と変わらず、紅葉が楽しめる。魚のサイズは大きくエリアの距離は比較的長い。
■鬼怒川C&R(おじかきぬ漁協)→ほぼ通年楽しめるC&Rとしてその時期のパターンを楽しむ事ができるのがその特徴。
上記の様な人気がある場所は人が多くなるので釣り人同士のトラブルが多少出てきますが、そんな方は他にも沢山C&Rがあるので冬の間に色々な場所を楽しんで頂ければと私は思います。
ハーミットではとりあえず関東圏に近いC&Rを一通り網羅しその様子を見てきたのですが、昨日行った酒匂川C&Rは毎年その釣り場が異なるC&Rになります。一昨年からC&R区間を始めたこの酒匂川漁協は、初年度はJR山北駅近くで始めたのですが、その翌年はその下流へ移動。そして今年度はさらに下流の小田原厚木道がある橋の少し上になり、限りなく海に近くなったのであります。移動した先は酒匂川漁協のすぐ前になったので、その管理体制は良くなる事を期待し、どんな場所になったのかを見てきました。
興味がある方は以下をご覧くださいまし。
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酒匂川C&R(酒匂川漁業協同組合)
期間:10月20日〜翌年1月31日まで
場所:神奈川県小田原市桑原862−2
駐車:酒匂川漁協外にある駐車スペース
遊漁料:¥1,500(来2026年〜¥2,000)
ルール:オールキャッチ&リリース・バーブレス・シングルフック・プレスティックワーム類禁止
C&R区間は国道271号(小田原厚木道路)が最下流で、上流は県道714号(報徳橋)まで距離にしてざっと3kmぐらいはある。写真は漁協前から下流部を望む。要所にコンクリートの堤があるが、慣らしてどこも浅い。そのためポイントらしいポイントが見当たらない。その反面穏やかな流れで複雑なヨレがないので、ダブルハンドの練習場にはもってこいの地形。
これで平常水位より少し低いとの事だが、水深はそのほとんどが膝下だった。ペローンとした流れでは魚は逃げ惑ってしまうので、主にさざ波が立つような所、あるいはちょっとしたヨレや石を探して重点的に攻めてみよう。ダブルハンドで狙うポイントをランと呼ぶが、流しやすいランが6箇所ほど点在する。ただ、現状はまだ放流が始まったばかりで、魚影は薄いので満遍なくフライを流して魚を探す必要がある。
現在の日釣り券は¥1,500だが、年が明けると¥2,000になってしまう。車を止めるスペースが漁協前なので、入漁証は漁協で購入するのが便利かな。ネットアプリではつりチケで購入することができる。
昨日の釣り人は5〜6名程度。水は透明だったが、地元の方曰く、これでも濁っているとのこと。私は対岸(右岸)に渡渉してそのほとんどを右岸から狙ってみました。午後からは水温が少し下がった感じ。
富士道橋の上から覗きこんで見えると大きな魚影が沢山(鯉です)。スイングし始めて最初の獲物はアユの様でしたが、途中でバラし。そしてその後にメチャクチャ強いアタリがありロッドが満月に。重すぎるその巨体は鯉でした・・。あまりにも大きく上げるのに時間がかかりそうだったので、ロッドをまっすぐにして引っ張ったら、フックが伸びてしまいまっしたとさ。
水深が無いので私のタックルはウィンストンのマイクロスペイにレージコンパクトライン。それにインターミディエイトのシンキングリーダー10フィート。ティペットは2Xを1m。フライはMSC風の大ぶりなニンフ#8とゾンカー#8を使用。お魚のコンディションは良く、サイズは50センチ前後といったところ。
ステップダウンを繰り返すとたまに何かがアタるのですが、フッキングしないところを見るとそのほとんどはオイカワかアユでは無いかと推測される。いくつかのランを流してみたが、午後になって水温が落ちたので釣りは終了してマーヴェリックへ仕入れしに行くのでした。
ここの釣り場はすぐお隣が早川のC&Rという事を考えると、ほとんどの方は早川へ行くのでしょう。酒匂川C&Rヘ行く人はここの年券を持っている方、あるいはダブハンの練習をしながら魚を掛けたい方の二択でしょうなぁ。C&Rあるあるですが、オープン当初は放流魚が少なく放流が繰り返される事で魚が増えるので(リリース区間なので)、シーズン後半になった方がお魚は釣れるでしょう。ダブハンを持っているけれどその竿で釣った事がない人は、一度練習がてらに訪れてみてはいかが?