茶鱒(ブラウントラウト)を求めて芦ノ湖旅。そしてダブルヘッダー

何年か前に茶鱒ばかり釣れていた年があったが、今年に入ってブラウントラウトは管釣りを含めて一本も釣っていない私。同じトラウトの引きならば断然レインボートラウトの方が魅力的なのに、何故ブラウントラウトに惹かれてしまうのかは、かつて本栖湖のブラウント・フィーバー時に通っていたにも関わらず、一つもキャッチ出来なかった悔しさを引きずっているのかもしれない。

毎年この時期は「ゴールデンウィークは混まない東京湾上でシーバスゲーム」と皆に唱えているけれど、シーバスのフローティングミノーゲームよろしく、芦ノ湖のドラワカも同じフローティングミノーゲームで今がハイシーズン。どちらもゴールデンウィークに楽しめるトップウォーターゲームなのです。

先だってのブログで書いた通り、前回の芦ノ湖釣行でブラウンがヒットはしたものの、ランディングネットを忘れて手でキャッチしようとして大失敗した経緯がある私。なので今年のドラワカは不完全燃焼状態。なのでゴールデンウィークで混雑しているだろうけれども、もうひと勝負行ってみようなじゃないの!と、芦ノ湖のうえ乃へと出かけたのでした。

4月のボート出船は5時半(5月は5時)。やや遅れて出船する僕らが向かうは芦ノ湖西岸にある私のフェバリットポイント。まだフライ2年目の釣り仲間を従えて、予報より寒い芦ノ湖へ繰り出す。前回ヒットしたポイントへ到着すると、「この辺が一番いいんだよね。」なんて先輩風を吹かせながら説明してみる。しかし自分が出し抜いて釣ってやろうと、はやる気持ちを抑えながら癖のついたフライラインを釣欲を込めて引っ張ったら、なんとヘッドのところで切れてしまった。どうしよう、フローティングラインの替えは無いぞとオロオロする私。

キャスティングがままならないフライ歴1年生は、前のめっている私の横でキャストしてフローティングミノーをポカンと浮かべていた。慌てる私はその横で「シューティングヘッドだってコブがあるんだから、ブラッドノットで大丈夫じゃね?」なんて思って結んでみる。キャストしてみると意外に違和感がなくなんとか釣りができる状態。さて、私も本腰を入れて狙いますかとキャストすると隣りでは水面が割れてロッドがしなり始めた。ん、まさか・・。

今回の教訓:釣欲はフライに伝染してしまう

ドラワカ
ドラワカへ行くにあたって、前日に補充として巻いたドラワカたち。シーバスのフローティングミノーと違い、浮力を殺してチョロっと浮いている感じ。フックは4番。
フライラインをブラッドノット
フライラインは2箇所傷が入っていたのですが、そこから切れてしまいました。応急処置としてブラッドノットにしてみた図。そしてキャスティングを開始すると、隣で水面が割れてロッドがしなり始めた。マジか!と、掛けている本人よりも慌てふためく私。
芦ノ湖のブラウントラウト
ドバッと出た場所は前回私が掛けた場所と全く同じ。時間帯も同じ。上がってきたのは太っちょな55センチのブラウントラウト、尾鰭はとても綺麗で、左の口に以前に掛けられた傷があります。
芦ノ湖
同船者が釣れたことで安堵し、今度はワシが釣る番と意気込んでみるが、それがいけなかった。百貫の鼻よりも南のポイントで木の下ギリギリへフライを入れると、ゆっくりと近づく大きなブラウン。それを見て誘うようにフライを動かすと、違和感を感じたブラウンはフライにキスだけして戻って行った。やっぱり釣りたいという欲望がフライに伝染し、魚は違和感を感じてしまうんですなぁ・・・。その後は陽が高くなってしまい、お魚の気配は遠のいてしまった。
芦ノ湖のレインボートラウト
ドラワカを諦めてとりあえず釣果を求めた私は、九頭竜の駆け上がりを魚探で探りアンカーリング。ウーリーバガーを岸方向へ向かってキャストし、ヒットしたのが50センチちょいのレインボートラウト。充分嬉しい筈なのですが、やっぱり太っちょブラウンに未練が残る・・。
芦ノ湖のエンジンボート
13時半までやっていったん休憩し午後は再挑戦を図る、と言いたいところですが、今回はブログネタとしてダブルヘッダーを敢行。15時には箱根の山を下ってました。
箱根早川のC&R
ローソンの風祭店で入漁証を買い、向かった先は芦ノ湖の水を源泉とする箱根早川C&R。ここでイブニングの釣りで癒されようと思いました。ハードな釣行なので身支度をゆるゆると、釣りは16時半からのスタート。
箱根の早川
キャッチ&リリース区間のイブニングだから入れ食いでしょう?と思ったら、レインボートラウトからのチェイスは全くありません。フライに出てきるのは放流されたばかりなのか、新子のヤマメばかり。
早川のヤマメ
釣れてくるのはこんな可愛いサイズばかり。こんなちびっ子を釣っても仕方ないので、フライをどんどん大きくして10番にしてかわしますが、それでも掛かってしまいます。
箱根の早川
結果、堰堤下で2回レインボーのライズを見ましたが、フライには全く見向きもせず。暗くなればヒゲナガでライズが始まるかと思いましたが、19時まで待ってもヒゲナガのスケーティングは無く、早川C&R区間で敗北を期した僕らでした。
芦ノ湖のブラウントラウト
写真を撮り忘れましたが、今年のブラウンは横幅が凄く、さらにヒレピンでとても綺麗です。先だっても2本目の80アップのブラウントラウトが上がっている芦ノ湖。まだまだドラワカシーズンですので、私の代わりに皆さんが太っちょブラウンを手中に収めてくださいな。皆さんのキャッチ話を楽しみに待ってます。

投稿者:

Hermit55

ハーミット店主の釣行記やよもやま話です。 お店にいる時間の方が長いので、釣りよりも店の話の方が多いかもしれません。漢字変換ミスが多々ありますが、見つけならが直しますので、ご勘弁を。