「漢は浪漫を求める動物である。」
と思っているのは、私だけ? 特に釣り人はこの傾向にあると思うのだけれど。大きいものへの憧れ、非現実思考、夢想家、情熱、探究心。そんなものが私を後押しするから、オオニベを求めて10年以上の月日が流れちゃった。10年ひと区切りで辞める筈だったこの世界だけれど、自分なりの答えが出るまでもう少し続けて行こうと思ったのが今季のオオニベチャレンジ。
このフライフィッシングは私のチャレンジであり普及する必要はないのですが、メーターオーバーを求める同志が増えれば嬉しい限り。しかし現状はその釣り方のレールが引かれるのを待っている方々が多いので、実際にチャレンジした人は数える程しかいないんです。今年は釣りをしている最中にそんなことばかり考えていました。何故なんだろう?と。
考えられる原因は、私が18フィートの竿を振り回しているために、相当な体力がないと釣りにならないと思っている方が多いこと。または朝から晩まで投げ続けて何もないんでしょう?と思っている人が多いのではないかと推測する。私がストイックな釣りを続けているが為に勝手にハードルが上がっているのではないか、という結論であります。
私が毎年やっているこの日向灘の釣りですが、実際はまるっきりオデコになった年はないんですよ、何かしら釣れてるんです。現在使っているフックサイズが1/0から6/0番ですが、これを4番あたりまで小さくしちゃえば、それこそいろいろな魚が釣れてしまう豊かな海である事は間違いなし。そう考えた私は来年からオオニベの時合いが来ていない時は、もう少しユルユルな釣りへ変更してフライはこんなにも色々な魚が釣れるのだという様子を見せていこうかと思います。そうすれば九州のソルトウォターフライフィッシング人口が少し増えるかもしれませんしね。
ということで、今シーズンも力いっぱい投げ倒した日向灘の釣り。朝焼けの中では『朝焼けが消える前に・石川セリ』が脳内を駆け巡りキャストを続け、釣りを終えて真っ暗なになった夜空を見上げる頃には、『夜空ノムコウ・スガシカオ』が脳内で締めくくるのでした。お暇な方は以下をご覧くださいまし。












