FlyRite Ripple Foam Box
フライライトのダビング材は、最近は30年以上フライフィッシングをやっている人でも使わなくなってきましたが、この会社は設立何年ぐらいになるのでしょうか。
フライのブランドというと星条旗をたなびかせている事務所を構え、大きなデスクに社長がドテッと座っているイメージがあります。ですがフライのマーケットなんて世界全体で考えてもたいした量じゃないから、結構小さな会社が多いのが実状。某ペーストフロータントを作る老舗なんかは、注文が来ると自宅兼用のスペースで自らボトルに詰めて出荷するなんて話聞きました。
フライライトも新製品らしい新製品を見たことがないから、足立か墨田区の町工場で、後継ぎがいないおじいちゃんが一人でやっているようなイメージなんでしょうな。このモールドから抜く職人技はスゴイとか、フライライトのブレンドをカラー番号を聞いただけで、すぐに同じカラーをブレンドできるとか、職人芸があるのでしょうが、継承する人がいなくて、このまま無くなってしまうのでは、なんて無駄な妄想がタイピングしながらよぎります。
肝心なフライボックスの話ですが、このボックスも昔はみんなひとつは持っていました。今となるとシースルーでないこのボックスは、新鮮な感じさえします。それにリップルフォームは現在のフォームに比べるととても粗く、フック穴が目立たない上に、フックの脱落が少ない点も合格点。強いて言うならばスタンダードドライやパラシュートにはもう少し厚みが欲しいところ。管釣りや鯉釣りボックスにはオススメです。ちなみに私が使っていた40年前のものは、約10年で蓋がもげました。それだけ使えればいいかな・・。